水谷撃破、下剋上の13歳を各国メディアが特集「ワールドクラスのセンセーション」

 卓球の世界選手権(デュッセルドルフ)は1日、男子シングルス2回戦で史上最年少の13歳で日本代表入りした張本智和(エリートアカデミー)がリオデジャネイロ五輪銅メダルの27歳、水谷隼(木下グループ)を4-1で撃破した。世界の舞台で大金星を挙げた天才少年の躍進を海外メディアは驚きをもって報じ、「この名前を覚えておかなければいけない」「ワールドクラスのセンセーション」と称賛している。

 世界選手権で起きた衝撃の勝利を受け、各国で日本の13歳を伝える報道が相次いだ。

 開催国のドイツ誌「シュピーゲル」電子版では「13歳の日本人がセンセーショナルの勝利を祝う」と報じている。

「弱冠13歳のトモカズ・ハリモトが、デュッセルドルフの卓球世界選手権2回戦で五輪3位のジュン・ミズタニを4?1勝利で敗退に追い込んだ」と金星をレポートした。

 さらに、ドイツの名手ティモ・ボールに「中国人以外では最高の選手」と評された実力者である水谷を圧倒した13歳の少年の戦いぶりを称えている。

「卓球界のセンセーション」と特集したのは、スイス地元紙「ブリック」電子版だ。

ドイツ、スイス、英国…各国で称賛「この名前は覚えておかなければいけない」

「この名前は覚えておかなければいけない。トモカズ・ハリモト。13歳の日本人だ。メガ級の才能はデュッセルドルフの卓球世界選手権で32強に進出した」

 記事では自国の読者に対し、日本の天才少年の名前を忘れるべからずと主張している。

 また、英スポーツメディア「insidethegames」は「卓球世界選手権でティーンエイジャーがオリンピック銅メダリストに衝撃を与える」と速報した。

 ドイツ地元紙「フランクフルター・アルゲマイネ」電子版は「13歳の日本人がワールドクラスのセンセーションを巻き起こす」、ドイツ紙「キッカー」電子版は「卓球世界選手権 13歳が優勝候補にショックを与える」との見出しで特集した。

 ドイツの地に現れたシンデレラボーイ。日本の13歳は一日にして、その名を世界に轟かせた。