TVアニメ『ダイの大冒険』特集/第9回:梶裕貴「ヒュンケルの持つ繊細さ、弱さ、優しさ。本質を大切に」

1989年〜1996年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された漫画『ドラゴンクエスト ダイの大冒険(以下、『ダイの大冒険』)』(原作:三条陸、作画:稲田浩司)。人気RPG『ドラゴンクエスト』の世界観をベースに、魔王軍の脅威に対し、少年勇者・ダイとその仲間たちの戦いを描いたバトルファンタジーだ。

強大な敵とのバトルシーンは、一瞬も目が離せない手に汗握る展開。さらに友情、成長、絆、愛など、涙なしには語れないドラマも特筆すべき内容で、コミックスの累計発行部数は4,700万部超を記録。まさしくジャンプ黄金期を支えた不朽の名作が新たにTVアニメ化。2020年10月から放送中だ。

ライブドアニュースは今回、2020年版『ダイの大冒険』に大注目。キャラクターに命を吹き込むキャスト陣、最新CG技術とのハイブリッドで作られた映像を生み出すスタッフたちにインタビューを行い、新生したアニメ『ダイの大冒険』の魅力をシリーズでお届けしていく。

シリーズ第9回は、アニメ第13話でダイ(CV:種﨑敦美)との死闘を演じたヒュンケル役の梶裕貴。幼い頃から「勇者になりたい」と夢見ていた梶だが、ヒュンケルといえば勇者に対して強い復讐心に燃えるキャラクター。そんな役柄に最初は戸惑いつつも、彼の本質をとらえようと試行錯誤したという。

撮影/須田卓馬 取材・文/原常樹
インタビューでは、今後のストーリー展開について一部言及しています。

「TVアニメ『ダイの大冒険』」特集一覧

#12,#13 は近日公開!

本気で「勇者」になりたかった少年時代

梶さんと『ダイの大冒険』との最初の出会いはいつ頃でしょうか?
おそらくTVアニメだと思います。毎週ワクワクしながら観ていました。とはいえ、物心ついたときにはすでに原作にも触れていたので、最初の出会いといわれると定かではないのですが……(笑)。

まだ『週刊少年ジャンプ』を購読するという発想すらなかった頃、小学校低学年くらいの頃ですかね。僕は埼玉県で育ったのですが、あるとき母親と東京に行った際に、駅の売店で『ダイの大冒険』の単行本が売っているのを見かけたんです。

当時の最新刊で、物語としてはロモス武術大会が開催され、チウが登場したあたり。現在アニメで描かれている場面よりもだいぶ先ですけれど……そのコミックを買ってもらって、繰り返し何度も読んだのが、すごく記憶に残っています。
作品の第一印象は?
ゲームの『ドラゴンクエスト』は大好きで、もちろんプレイもしていたんですけど、『ダイの大冒険』ではゲームの中にしか存在しないはずのモンスターや呪文といったものが、漫画に登場するのが不思議というか、とても衝撃的で。それまでの自分にはない新しい感覚が走ったことを強く覚えています。

同時に、TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(1991年)も放送されていましたし、学校でもみんなが「アバンストラッシュ」を真似するようになって。僕も傘で真似していましたね。もちろん、「ブラッディースクライド」も。いや、危ないので本当はやっちゃダメなんですけど……!(笑)

世代的に直撃、というよりはちょっと幼いほうだったとは思いますが、『ダイの大冒険』という作品がつねに身近な存在だったのは間違いありません。
世界観に対する憧れも強かった?
憧れどころか……僕は幼稚園の頃から、本気で「勇者になりたい」と思っていました。曇っている日や雨の日には、傘も差さずに外に出て、勇者にしか扱えない「ライデイン」を必死に練習していたぐらい(笑)。「選ばれし者」とか「救世主」とか、やっぱり憧れるじゃないですか!
そうなると、「アバンの使徒」に惹かれないわけがありませんよね。
もちろんです! 傘を使って「アバンストラッシュ」や「ブラッディースクライド」を出そうとしていた自分が、まさか大人になって公式で技を出させていただけるようになるとは……。感激です。

実際に、当時放送されていたアニメを観ていた以上、自分にそういう機会はないと思い込んでいたので、今回のアニメ化はものすごく感慨深いですし……同時に、責任やプレッシャーも強く感じています。
「ブラッディースクライド」を練習するぐらいですし、幼い頃からヒュンケルが好きだったんですか?
いえ……って言うと、それはまた違うんですけど、子どもの頃は、ヒュンケルよりはダイ派でした(笑)。

先ほどもお話したとおり勇者に憧れていたので、「竜の紋章」を手やおでこに描いていたぐらいですから。一方で、ヒュンケルに対しては純粋に「カッコいいな」という気持ちがありました。
自分を重ねるキャラクターがダイなら、ヒュンケルは遠くから眺めるような存在だった?
当時の自分からすれば、そんな存在だったのかもしれません。ダイたちにとっても兄弟子ですしね。

声優としてお仕事をさせていただけるようになってからも、僕の声質だと、ダイやポップのような役を演じる機会が多かったので、今回の『ダイの大冒険』でヒュンケル役としてオーディションに呼んでいただいたときは、正直最初、少し戸惑いました。

大好きな作品だからこそ、声優としてなんとかして関わりたいけれど……自分の中でヒュンケルは、ほとんど経験値がないタイプの役柄。姑息にも、オーディションに受かる確率を考えて、「できればダイやポップも受けたかったなぁ……」と思ったりもしました(苦笑)。

ヒュンケルの人物像や背景の奥深さを大切に演じたい

オーディションはヒュンケル一本で受けたのでしょうか?
受けた……といいますか、ヒュンケル役で機会をいただきました。

オーディションって、必ずしも自分の希望した役を受けられるわけではありませんし、「この役で受けてみませんか?」と言っていただけるだけありがたいことです。なので、それならば自分が思い描いたヒュンケルを精一杯やらせていただくしかないと思って。
これまでに演じたことがないタイプということでしたが、難しさも?
そうですね。ただ、冷静に論理的に考えてみると、ヒュンケルを語るうえで、「お兄さんだから」「先輩だから」「クールで寡黙だから」というイメージにとらわれすぎてもいけないだろうな、と。

前野(智昭)くん演じるクロコダインのように、自分と“骨格からして違う”というわけではありませんし(笑)。
なるほど、たしかにそうですね。
アバンの使徒の中では、ダイやポップ(CV:豊永利行)、マァム(CV:小松未可子)の先輩に当たる存在ではありますが、ヒュンケル自身も、じつはまだまだ年齢的には若いわけで。彼がなぜアバンの使徒なのか、同時に、なぜバルトスの息子なのか――。生い立ちには複雑な事情もありますが、アバンに見込まれて一緒に過ごした時間には、ちゃんと、それ相応の価値と意味があるんです。

魔王軍の不死騎団・団長という立場で、ダイたちからすれば悪の存在として登場したとしても、そこには対峙すべき理由がある。上辺(うわべ)だけではない、彼が持っているはずの本質……弱さや未熟さといったものをきちんと表現することが大切なんだろうな、と役者として感じています。
ちゃんと理由がわかると、感情移入できてしまう人物造形ですよね。
本当に偶然なんですけど、オーディションの話をいただく少し前に、たまたまコミックを一から読み返した時期があって……まさに“リアルタイムで追いかけていた頃とは違う感じ方”をしたタイミングでもあったんです。

なので、「〇〇な作品において、〇〇なキャラクターは〇〇な存在でなくてはならない」というような先入観にとらわれずに、ヒュンケルという、ひとりの若者の人物像や背景の奥深さを表現することを何よりも大事にしたいと考えてオーディションに臨みました。もちろん、今もそう信じて取り組ませていただいています。
オーディションでは具体的にどういったセリフが課題になっていましたか?
ヒュンケルの登場シーンはもちろん、中盤の重要なシーンや、終盤の命を削って戦うようなシーンまで、さまざまな場面でのセリフが用意されていましたね。『ダイの大冒険』はどのキャラクターも明確に成長が描かれていると思いますが、中でもヒュンケルは、登場時とは別人かと思うぐらいの大きな変化をするキャラクターなので、そういった意味での難しさはありました。

それと同時に、初登場から一貫して変わらずに持っている彼らしい要素もあるので、物事の考え方やセリフの聴こえ方は違っても、“同じひとりの人物が、出会いや経験を経て変化した”という意味合いをうまく表現できたらいいなと思っていました。
オーディションだと断片的なシーンのお芝居をしなくてはいけないので、かなり難しそうな。
オーディションもですけど、大変なのはゲームの収録でしたね(笑)。

「くらえ!」とか「任せておけ」といった短いセリフも、「どの時点のヒュンケルか?」で声の出し方やドスの利かせ方も変わってくるので……。じつは、アニメよりも先にゲーム収録があったので“地底魔城での戦いのあと”を演じるのがとても難しかったですね。

アフレコは順調に進んでおり、今では相手がダイなのかポップなのかマァムなのか、それぞれによって彼の声音も変わってくる段階まできています。表情も、最初の頃はとにかく悪い顔をしていたヒュンケル。そこから考えると、改めて「人はここまで変わるものなのか!」と驚いています(笑)。

マァムへのあのセリフには慈しみを込めて

実際にアフレコのほうはいかがでしょう。ヒュンケルのお芝居はどのような点を意識していましたか?
基本的には、養父ゆずりの"騎士道精神"を大切にしたいと考えています。ですが初登場時に限っては、ドラマ上、視聴者へのミスリードも考慮しつつ、復讐に燃え自分を見失いがちな、彼の"青臭さ"を意識して演じていました。地底魔城でのダイとの決着後は、無理やり魔に染めていた自分から、人間の心が生まれてくるようなイメージを意識しましたね。「…聖母だ…」とマァムに向けた一連のセリフに、そのときの心情がとくに強く表れていると思います。

収録も、本番テイクで一発OKをいただいたものの……自分でもう一度そのシーンを反芻したときに「今のでは足りないのでは?」と思ったんです。「ヒュンケルはただの悪人ではない。それこそマァムのように、最初から人間らしい慈しみや愛情を持っていたんだ」とストレートに感じられるぐらい毒気を抜いたお芝居を、この段階で提示しておいたほうがいいのでは、と。

そこで、僭越ながら自らリテイクを申し出て、違うパターンでも演じさせてもらったところ……「こちらで行きます!」とスタッフさんに言っていただき、嬉しかったですね。
たしかに、さじ加減が重要なセリフですよね。
当初のヒュンケルの原動力は“育ての親への愛”ですし、自分を生かしてくれたミストバーン(CV:子安武人)への恩義なども少なからず混じっていて。非道なイメージの強い初登場シーンではありましたが、振り返ってみると、やはり彼はすごく情に厚いキャラクターなんです。
だから、ダイもシンパシーを覚えた。
なんたって、ダイは「勇者」ですから。わかるんでしょう、彼には。

ダイとヒュンケルには“魔物に育てられた”という共通点がありますし、加えて、絶対的な要素として「アバン先生が育てた兄弟子ならば間違いない」という感覚もあったんだと思います。それは、ダイに限らず、ポップも、マァムにおいても。それだけアバン先生は特別な存在なんですよね。
第13話で描かれたダイとの激闘は、とても見応えのある内容でした。
演じる側としても、とても気合いが入っていました。クロコダイン戦を経たダイたちの前に現れて、「はたして、この人に勝てるんだろうか?」という圧倒的な強さと威圧感を見せつけなければならない、と思っていましたから。

また、ヒュンケルといえば「鎧化(アムド)」も見せ場のひとつ。ただ、その表現の仕方がとても難しい。その時々の感情だったり、前後の流れだったりで、さまざまな「アムド!」があると思うんです。たとえば初めてダイたちと戦ったときの「アムド!」は、人間たちへの怨みや憎しみに突き動かされていたように……。
役作りに関して、スタッフの方々から特別なディレクションはありましたか?
役作りに関わるような基礎的な面もそうですし、毎回のアフレコにおいても、とりわけ大きな方向修正や演出はいただいていないかもしれません。自分のイメージするヒュンケル像を信頼していただけているのだと理解しています。
ポップ役の豊永利行さんのように、1991年に放送されたアニメの演者さんのお芝居を意識されているという方もいらっしゃいますが、梶さんはヒュンケル役の堀秀行さんのお芝居を意識したことは?
僕も幼い頃、夢中になってアニメを観ていたひとりなので、もちろん堀秀行さん演じるヒュンケルの声やお芝居に影響を受けていますし、今回、オーディションに臨むにあたってイメージとして浮かぶ部分は確実にありました。

とはいえ、どの役者さんにも、その方だからこそ発揮できるカラーがあるわけですし、そこはどんなに意識したとしても、決して真似できるものではありません。意識の中にはあれど、それを自ら真似ようとするのは、ヒュンケルに対しても、堀さんに対しても失礼に当たるだろうと。

なので、あまり難しいことは考えすぎず、とにかく、自分の思い描くヒュンケルのことだけを考える。僕が彼を表現するには、それしか方法はないなと思って取り組ませていただいています。

クロコダイン役の同期・前野智昭との共演に感激

先日、関智一さんにお話を伺った際は、ちょうど梶さんとのアフレコを終えたところだとおっしゃっていました(取材は10月末に実施)。
役者が一堂に会して収録をするのは、日本の声優業界の素晴らしい文化ですが、今はコロナ禍による影響でそうもいかなくて。いつかは元に戻ってほしいと願いつつも、今は衛生面を優先する状況が続いています。

そんな状況下にありながら、大先輩と一緒に収録できたことは本当にありがたいです。関さんと『ダイの大冒険』の現場でガッツリとお芝居をさせていただいたのはその収録が初めてだったので、すごく嬉しかったですし、楽しかったですね!

生でお芝居を聴いてみたい役者さんがたくさんいる現場ですし、まだ少しずつしか登場していないキャラクターもいるので、これからの収録がすごく楽しみなんです。とくに魔王軍の軍団長を演じられている先輩方とはぜひご一緒してみたいですね。生でお芝居を感じて、心に焼きつけたいなと思っています。
ベテランの方々との共演は、かけがえのない財産になりますよね。
間違いなく。魔王軍に限らず、本当に豪華な布陣ですからね。それこそマトリフ(CV:山路和弘)とか!

芝居の掛け合いが重要な本作において、音響スタッフのみなさんが「このキャラクターとこのキャラクターのやりとりは大事だから」と一生懸命考え、何線にも分けて、各シーンのお芝居が生きるようにスケジュールを組んでくださっています。おかげさまでヒュンケルは、どのシーンも、ちゃんと相手を感じながらお芝居ができています。本当にありがたいです!
アフレコでの掛け合いを通じて、役へのアプローチに衝撃を受けた役者さんはいらっしゃいましたか?
きっと誰もが言うと思いますが、やっぱりクロコダイン役の前野くんでしょう!

あの声をどうやって出しているのかはもちろん、もし出せたとしても、それを維持してお芝居を続けるのは簡単なことではありません。時間をかけて試行錯誤して、喉を痛めないやり方を見つけ出したのは、純粋にスゴいと思います。

僕と彼は同期で、それこそ『ダイの大冒険』で育った同世代。声優として、下積み時代から同じ窯の飯を食いつつ、共に生き延びてきた戦友でもあります。そんな僕らが共に“魔王軍・軍団長”という同じ立ち位置の役を演じる機会をいただけて……しかも、どちらもダイと出会って改心し、新たな道へと進んでいく。こんなに嬉しい共演はないですね。

自分なりのアプローチを模索して引き出しを増やし続けている前野くんの姿勢も、まるで自分のことのように誇らしく感じています。
前野さんは「クロコダイン役は自分にとって新たな挑戦になる」とお話されていましたが、梶さんにとってもヒュンケル役は大きな一歩に?
間違いなくそうですね。

どの作品のどのキャラクターもそうですが、それぞれに命があって、人格がある。僕が何よりも大切にすべきことは“自分が思うヒュンケルとして、精一杯生きること”だと思います。全力でやり切って、あとで振り返ったときに、ヒュンケルとして生きた経験が、結果的に自分の血肉になっていたらいいなと。

そのためには、とにかく全身全霊で演じるだけですし、そうでなければ新しい引き出しなんて生まれないと思っています。
そんな真っすぐな思いもヒュンケルに通じる部分がある気がします。
クロコダインも言っていますが、彼らには武士道精神がありますから(笑)。前野くんと肩を並べてヒュンケルに向き合えることが、今はとても幸せです。

ヒュンケルはここからが本当のスタートライン

梶さんも前野さんも、原作への思いが強いからこそ責任を持って役を全うしたい、という姿勢が伝わってきます。
原作への思い入れ、ありますね。まだまだ先のお話ですが、今から観たいシーンは数えきれないぐらいありますから!
どんなシーンが楽しみですか?
原作で印象に残っているシーンだったら、まず押さえておきたいのがフレイザード(CV:奈良徹)との戦い。

「メ…ラ…ゾー…マ…!」と、指1本ずつに計5発のメラゾーマ(炎系の呪文)を宿して放つ「五指爆炎弾(フィンガー・フレア・ボムズ)」がカッコよすぎるのはもちろん、フレイザードという狂気に満ちた個性的なキャラクター自体が、大人になった今でも鮮烈に印象に残っていますね。

あと、欠かせないのがバラン(CV:速水奨)。当時観ていたアニメでのバラン戦が強く記憶に残っています。ネタバレになってしまうので具体的には言えませんが……“ダイが記憶を失ってしまう”という状況自体が、子ども心にすごく怖かったですね。なので、バランには“優しいのに怖い”というイメージが根深くあります。

だからこそ、そのぶん、ダイが帰ってくる場面のカタルシスはとんでもないものがありましたね! 額に輝いていた竜の紋章が、今度は手にも浮かび上がって、新たなバトルスタイルが生まれる……というアイデアもたまりませんでした!
たしかに心躍るシーンですよね。
ヒュンケルにとっては憎むべき敵ですが、ハドラーも好きです。戦っては負けを繰り返すうちに、精神的も肉体的にも強くなっていくのがカッコいい。ザボエラ(CV:岩田光央)や息子・ザムザとの関係性も印象的ですよね。

さらに、マァムが紆余曲折の末にある種セクシーな変化を遂げたときは、シンプルに「かわいい……!」と感じたのも覚えています(笑)。チウも本当にいいキャラクターで。
語りからも愛情が伝わってきました(笑)。
まだまだありますよ!(笑)ラーハルトとかロン・ベルクとか、印象的な場面を挙げていったらキリがありません。
梶さんが挙げられたシーンを考えると、ダイの目線で作品を楽しむことが多いんですね。
そうなのかもしれませんね。もちろん、「メドローア(極大消滅呪文)」とかも大好きですけど!(笑)

先ほどもお話したように、僕はどんな作品でも、子どもの頃はとくに“主人公”に感情移入してしまうタイプで。戦隊モノでいう、いわゆるレッド好き(笑)。どうしようもない状況に追い込まれて、それでも仲間に支えてもらいながら、もう無理だという状況を乗り越えて戻ってくる。ダイの姿にも、そんな主人公的美学を感じます。

力を失ったり、闇落ちしたりしても、それを乗り越える心の強さ……胸の内に秘められた強さが、僕は大好きなんです。
現代の子どもたちがダイにどう感情移入するのかも気になりますよね。
たしかに、どう感じるんでしょうね? 僕たちが子どもの頃とはきっと価値観も違うんでしょうし、なるほど、気になりますね。ただ、名作はいつの時代も名作。だからこそ、いつまでも読者や視聴者の心に残り続けている作品だと思うので、今回のTVアニメ版『ダイの大冒険』も老若男女問わず、長く愛していただける作品であってほしいなと思います。

作品自体が生まれたのは、今から30年以上も前。でも、どんな世代にも間違いなく刺さる様式美ってあると思うんです。それこそ、日本人にとっての時代劇のような、普遍的なよさといいますか。もう遺伝子に組み込まれているものだと思うんですよね。だからこそ、今、リアルタイムで『ダイの大冒険』を楽しんでくれている子どもたちがいたら、本当に素敵なことだと思います。
ヒュンケルはここでいったん退場しますが、今後のストーリーへの期待はいかがですか?
物語的には、ここからさらに、加速度的に面白くなっていきます! キャラクターたちのバックボーンが明らかになるにつれて、ますますストーリーに深みが増していくので、そんなキャラクターごとの心の機微に注目していただければと思います。

まだくわしくは言えませんが、ヒュンケルにとっては、ここからが本当の意味でのスタートライン。ダイたちと出会って、同じ軍団長であったはずのクロコダインの変化も大きな要素となって、彼の道が開いていくことになります。一人ひとりの心の動きが積み重なって、大きなドラマが生まれていく……という点こそ、『ダイの大冒険』の魅力だと感じています。

ひとりの作品ファンとして「アニメという形で、原作の最後まで物語が描かれるところをしっかりと見届けたい」と同時に、ひとりの声優として「責任を持って、最後までヒュンケルを演じ切りたい」という強い思いがあります。ヒュンケルとのご縁に感謝しつつ、これからも全身全霊で演じてまいります。
梶裕貴(かじ・ゆうき)
9月3日生まれ。東京都出身。O型。2004年に声優デビュー。主な出演作に、『進撃の巨人』(エレン・イェーガー役)、『ワールドトリガー』(三雲修役)、『七つの大罪』(メリオダス役)、『僕のヒーローアカデミア』(轟焦凍役)など。

作品情報

TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
テレビ東京系列で毎週土曜日朝9:30から放送中
※放送日時は編成の都合などにより変更となる場合があります。
公式サイト
https://dq-dai.com/
Twitter(@DQ_DAI_anime)
https://twitter.com/DQ_DAI_anime

© 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 © SQUARE ENIX CO., LTD.

「TVアニメ『ダイの大冒険』」特集一覧

#12,#13 は近日公開!

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、梶裕貴さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2020年12月26日(土)10:00〜2021年1月1日(金・祝)10:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/1月5日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから1月5日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき1月8日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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