義務感から抜け出して、ありのままの自分を見せる。西山宏太朗が綴る等身大のハッピー
2010年にデビュー後、『あんさんぶるスターズ!』の深海奏汰役や『A3!』の皆木 綴役などさまざまな話題作に出演。ラジオや舞台など幅広く活躍する声優・西山宏太朗が、10月7日にソロアーティストデビューを果たす。
同日発売のデビューミニアルバム『CITY』は、シティポップなサウンドを中心に、オシャレで魅力的な楽曲ばかり。アルバムのテーマやアイディアは彼自身も積極的に提案し、作詞にも挑戦。持ち前のクリエイティビティを発揮した1枚となっている。
しかし、「当初は、アーティスト活動をしたいとは思っていなかった」と明かす。そんな彼がデビューに踏み切った理由とは。そして、リリースから4日後の10月11日に29歳の誕生日を迎えるタイミングで、20代を振り返ってもらうことに。音楽活動への向き合い方や近年の心境の変化について、丁寧に語ってくれた。
スタイリング/村留利弘(Yolken) ヘアメイク/大橋美沙子
衣装協力/マスターキー
アーティストデビューは想定外。でもワクワク感が上回った
- アーティストデビューおめでとうございます!
- ありがとうございます!
- 5月6日にアーティストデビューが発表されましたが、発表時はどんな心境でしたか?
【西山宏太朗】2020年秋、ランティスレーベルよりアーティストデビューが決定!!
— 西山宏太朗 Music Official (@KoutarotaroInfo) May 6, 2020
デビューミニアルバムのタイトルは『CITY』✨
先行してリード曲『真昼どきのステラ』のMVを公開。https://t.co/w55Ucl00wb#西山宏太朗 #CITY #真昼どきのステラ #ランティス pic.twitter.com/q8Uu8ppgnt- スタッフさんが発表してくださるので、僕自身が何かするわけではなかったんですけど、緊張してじっとしていられなかったです。あまりにソワソワして、何かしなきゃ!と思い、『真昼どきのステラ』を歌っていました(笑)。
発表後に、いつも応援してくださる方々から「おめでとう!」、「楽しみにしてます!」と温かい言葉をたくさんいただけて、本当にうれしい気持ちになりましたね。 - どのような経緯でアーティストデビューが決まったのでしょうか?
- 別作品でご一緒しているディレクターさんから、「一緒に何かおもしろいことをしませんか?」とお声がけいただいたのが始まりです。まさか、それが音楽活動だとは思っていなかったのですが。
- 西山さんご自身は、以前から音楽活動をしたいと思ってはいなかった…?
- 思っていなかったんですよね。キャラクターソングでさまざまなライブをさせていただくことで満たされていたので、「個人名義では音楽活動をしなくてもいいかな…」と。
でも、ディレクターさんから面と向かって「一緒にアーティスト活動しませんか?」とお話をいただいて、少しずつ話し合いをしていくなかで、徐々に音楽活動に対するポジティブな気持ち、楽しみな気持ちが湧いてきたんです。
ディレクターさんも、「1回やってみて嫌だったらやめればいいですよ!」という誘い方をしてくださったので、たしかに!と(笑)。チャレンジしてもいないのに、「やらない」と決めつけるのはよくないですよね。ディレクターさんのお言葉に甘える形で、やらせてくださいとお返事しました。 - 音楽活動をするか考えていたとき、誰かに相談しましたか?
- していないです。…誰かに相談している時点で、背中を押してほしいに決まっていますから(笑)。もし相談されたとしても、きっとみんな、「やりなよ」って言うだろうなと思いましたしね。
- たしかに…。
- お話をいただいてから、自分の中で、「どういう音楽がやりたいかな…」って自然と妄想が膨らんでいったんです。ってことは、「自分、やりたいんじゃん! 実現できたら楽しい未来になるかも!」とワクワクして。
なので、決定してから、相談というか報告をしましたね。 - 誰に報告されたんですか?
- 同じレーベルの江口拓也さんと柿原徹也さん。江口さんは、「お金のことはちゃんとしたほうがいいよ」と現実的なアドバイスをくださったうえで(笑)、「楽しみだよ」と言ってくれました。柿原さんも、「おめでとう!」とすごく喜んでくださいました。
僕が、まだデビューしたてでキャラクター名のない役をやっていた頃や腐りかけそうだった頃を知っているお二方なので、音楽活動をすると報告できたときは、恥ずかしさはありつつも、誇らしい気持ちでした。
ハロプロが大好き。つんく♂さんの楽曲で育ってきた
- 先日「新曲『真昼どきのステラ』をピアノで弾いてみた動画」をTwitterに投稿されていましたが、楽器の経験があるのでしょうか?
『#真昼どきのステラ』MVが30万回再生突破致しました✨
— 西山宏太朗 Music Official (@KoutarotaroInfo) May 28, 2020
ご覧頂き、誠にありがとうございます!
そして、西山さんより弾いてみた動画が届きました🎹
皆さんもぜひおうちで演奏してみてくださいね!#西山宏太朗 #CITY #真昼どきのステラ #ランティス pic.twitter.com/Du8ynuJiZF- 小学生のときにピアノを少しだけ習っていました。周りが習っていたから自分もやってみたいと始めたものの、練習が過酷で(笑)。先生は優しかったけど、練習しないから弾けない自分と葛藤した末に、すぐに辞めちゃいました。
中学生の頃は、当時好きだったアーティストのYUIさんの影響でギターを始めたんですが、一緒に始めた友達と高校がバラバラになってしまったので、そのまま封印。今ではピアノもギターも経験値としてはゼロです。 - YUIさんがお好きだったんですね。
- 学生時代によく聴いていて、最近も、YUIさんだけでなく清水翔太さんとか、当時聴いていたアルバムをサブスクで手当たり次第に聴いています。学生時代に馴染みのあった音楽を改めて聴いている時間がとても心地いいんですよ…!
- 音楽は子どもの頃から聴いていましたか?
- よく聴いていました。小学生の頃からずっとハロプロ(ハロー!プロジェクト)が大好きで。テレビをつければモーニング娘。が映っていましたし、ハロプロは見るたびに新しいことに挑戦していて、楽曲もですけれど、そういう部分も含めてのめり込んでいましたね。
一度ハロプロから離れたものの、高校生のときにたまたま聴いて好きになったアイドルソングもハロプロのグループで。つんく♂さんの曲で育ったから、高校生になっても惹かれるんだなと。
つんく♂さんの作る楽曲や、つんく♂さんの曲を聴いてきた世代が作った音楽に影響を受けて、学生時代を過ごしていました。 - 基本的にJ-POPがお好きなんですか?
- J-POPを聴いていたからこそ、J-POPから離れる時間もありました。甘いのも、しょっぱいのも…みたいな感じで(笑)、アイドルソングも聴くし、大人っぽいサウンドも聴きます。
あと、藤井 隆さんもすごく好きで、ディスコサウンドも聴いていました。tofubeatsさんと藤井 隆さんのコラボ楽曲をきっかけに、テクノやDTMなどいろいろな音楽を聴くようになりましたね。
ミニアルバム『CITY』は朝・昼・晩に聴きたい曲たち
- デビューミニアルバム『CITY』はシティポップが中心のサウンドになっていますが、西山さんからアイディアを出されたのでしょうか?
- ディレクターさんと話していくなかで、シティポップが好きだとお話したら決まりました。じつは、デビューが決まる前から、ディレクターさんとはよく音楽の情報交換をしていて、音楽の趣味も近かったんです。だから最初にお声がけいただいたときも、なんとなくどういう方向性か想像ができて、好みのイメージで音楽活動ができるかもと期待していました。
- 声優さんの楽曲でシティポップは珍しいなと思いました。
- もともと「おもしろいことをしましょう」から始まっているので、周りがすでにやっているようなアーティスト活動じゃなくてもいいのではないかと話しました。好きなものをやりましょう、という感じでしたね。
- シティポップでありながら少しずつ雰囲気の異なる楽曲で、聴いていて楽しくなります。
- 僕、朝・昼・晩にそれぞれ聴きたい曲があるんです。だから、アルバムのテーマを考えてきてくださいと言われたとき、“1日”をテーマにしたいなと。
そうしたらスタッフさんとの打ち合わせで、「じつは私たちも同じテーマでやりたいと思っていました」と企画書まで用意してくださっていて。僕がまったく違うテーマを提案したらどうなっていたのだろうと思いましたが(笑)、同じ方向性だったことに運命を感じちゃいました。
1曲ずつテーマになる時間帯を決めて、『外では光が踊っている』は6時〜、『真昼どきのステラ』は11時〜、『チキプーアワー』は14時〜、『よこはまスウィング』は16時〜、『とびきりの夜はここにある』は19時〜、『タイムマシン』は22時〜、といったイメージです。 - 言われてみると、リード曲の『真昼どきのステラ』は、いちばん陽の高いお昼どきに聴いたらテンションが上がりそうです。
- 今回、「このテーマで曲を作ってください」といろいろな作家さんに依頼して、僭越ながら全曲コンペで選ばせていただきました。『真昼どきのステラ』は、初めて聴いた翌日にも耳から離れないほど自分の中に残る曲だったので、ぜひこれを歌いたいと思ったんです。
- 『真昼どきのステラ』のミュージックビデオも、横浜の景色をバックに、オシャレな雰囲気です。
- 横浜はロケ地として抜群ですよね! 映える! 僕は生まれ育ちが横浜なので、スタッフさんがロケ地にしてくださって。
- 横浜といえば、『よこはまスウィング』もおもしろい楽曲ですよね。歌詞が印象的です。
- オリンピックも予定されていましたし、外国の方に道案内をする曲があったらおもしろいのでは?と提案した曲です。『ひょろっと男子』の音楽活動でお世話になっている松藤量平さんにスタッフさんが依頼してくださって。松藤さんの書く歌詞がすごくおもしろくて好きだったので、今回もご一緒できてうれしいです。
実際に横浜の街を何周も巡って書いてくださって、このとおりに周ると横浜巡りができるらしいです(笑)。コミカルな1曲になっています。
ちなみに、『よこはまスウィング』の[中国の方]のセリフは白井悠介さんにお願いして、カタコトの日本語に声を当ててもらいました(笑)。 - 西山さんが白井さんへのオファーを?
- 誰がいいかなと考えたとき、白井さんだったらおもしろそうだし、仲もいいのでぜひやってほしい!と。「よろしくね!」って伝えたら、「むしろありがとね〜!」と言ってくれました。
歌詞を書くために、自由気ままに言葉探しをしていた
- アルバムに収録されている6曲のうち、3曲もご自身で作詞をされていて、「さすが西山さん!」と思いました。
- 初めての作詞でいきなり3曲はやりすぎました(笑)。
もともと文章を書くことに興味はあったので、思いついた言葉を音楽に当てはめていけばできるだろう、と前向きな気持ちでチャレンジしたのですが、途中から、「どうしてやると言ってしまったのか…」と(笑)。それくらい頭がパニックな時間が続きました。でも、考えたぶんだけ我が子のような曲たちができたと思います。 - どの楽曲から作詞をスタートしたのでしょう?
- 『とびきりの夜はここにある』を最初に書きました。「これから好きな人との楽しい時間が始まるぜ」みたいなことを歌詞にしたい、ディスコ系の音楽が好きなのでそれっぽい雰囲気も出したいな、と。
“ライト”や“BGM”などキーワードをいろいろとピックアップして、ストーリーに言葉を当てはめつつ譜割りを考えて、ハマらなかったら辞書とかで近しい言葉を調べて…。考えて、一度寝かせて、朝読んで、また考えて…「あ〜どうやって書こう!」を繰り返していましたよ。 - 1曲目が書けたら2曲目は作りやすくなるとかは…?
- 『とびきりの夜はここにある』と『タイムマシン』はほぼ同時期に並行して詞を書いていたので、だんだんと掴めてきましたね。
- 『とびきりの夜はここにある』と『タイムマシン』の歌詞は、対になっている印象を受けました。
- たしかにそうかも! 今気づきました(笑)。『とびきりの夜はここにある』で夜の楽しい時間を表現して、『タイムマシン』は家に帰って楽しかった時間をひとりで思い返している雰囲気を書いたので、対になっているかもしれないです。
- 『タイムマシン』の歌詞はちょっぴり切なさを感じますが、作詞3曲目の『チキプーアワー』は対照的にコミカルな歌詞ですよね。
- コミカルなメロディだったので、キャッチーな歌詞をはめていきたいなと思ったのと、音を聴いた瞬間から「チキプー チキプー」というワードが頭に浮かんできて。言葉に意味はないけど、この曲に当てはめたら意味があるかもと思って、そのまま歌詞にしちゃいました。
『チキプーアワー』の歌詞をディレクターさんたちに送るときがいちばん緊張しましたね。「なんだ、チキプーって!」「ふざけてるんじゃない?」と思われるんじゃないかってすごくドキドキして(笑)。でも、「いいじゃないですか!」とお返事が来たので安心しました。「アルバムの中にコミカルな曲があってもいいと思っていた」とも言ってくださって、ここでも認識が一致していましたね。 - 歌詞を送るときは、やっぱり緊張します?
- いちばん緊張しますね。送ったら決定稿になる、という覚悟がないと送れないわけですよ。歌詞を書いた人に歌詞の意味を聞くのは蛇足じゃないですか。しかも歌うのは僕自身なので、ほかの人が“ダメ”とは言いづらいと思うんです(笑)。
もちろん、プロの方から見て、「この音にはこの言葉をはめたほうがいいですよ」とアドバイスをいただきながら進めていったので、自分ひとりで作ったのではなく、みんなで一緒に作り上げた感覚が強いです。
- 初めての作詞が3曲ってなかなかできることではないと思うのですが、詞を書くときに何か参考にされたことはありますか?
- 目についた気になる言葉や、人と話しているときのおもしろい言葉から、この言葉を入れたい!と思うことが多いんです。だから、家の中ですごくキョロキョロしてみたり、外を散歩してみたり、目に入った文字を口に出してみたり、言葉を意識した生活をしていました。
- 日常生活で目についたものから作詞されているんですね。
- 自分の生活から言葉が生まれています。『タイムマシン』の「駅までは少し歩くけど近道も見つけた」という歌詞は、まさに実体験です(笑)。今まで駅に近い場所に住んでいたけど、ちょうど駅から離れたところに引っ越した時期だったので、引っ越ししなければこの歌詞は生まれなかったと思います。
あと、シンプルに好きな言葉を入れましたね。光とか星とかキラキラしたモチーフが好きなので、『とびきりの夜はここにある』の歌詞に入れています。
メロディを鼻歌で歌っているときに“サファイア”というワードが思い浮かんだので、口に出してみたら音はまりがよくて。それでサファイアの石言葉を調べたら、“誠実”だったんですよ。誠実な人が夜の街に繰り出していく様が素敵だと思って、歌詞に「光るサファイア」って入れちゃおう、とか。自由気ままに言葉探しをしていました。
上田麗奈さんも参加した『タイムマシン』レコーディングの思い出
- レコーディングで印象に残っていることはありますか?
- 『タイムマシン』のコーラスに声優の上田麗奈さんが入ってくださっていて、上田さんのレコーディングが印象に残っていますね。
1オクターブ上のコーラスラインがあって、自分以外の方にお願いしてもいいということになったんです。上田さんは僕と同じ事務所のメンバーですし、ディレクターさんが上田さんの音楽担当だったのもあって、「上田さん、いかがですか?」とご提案いただいて。
僕、音楽活動をする際、いつかデュエットをしたいとお話していたので、「めちゃめちゃ賛成です!むしろいいんですか?」というくらい、うれしかったな…。
僕のあとに上田さんのレコーディングだったので、僕も見学させていただいて。上田さんの声が入ることによって、色鮮やかで大人な雰囲気になって、とてもオシャレな1曲になりました。レコーディングで上田さんの声を聴いたとき、心の中で“勝ち”を確信しましたね!(笑) - いろいろな人たちと作り上げたアルバムだと思います。このアルバムを通じて西山さんがリスナーに伝えたいことは?
- 1曲1曲への愛をちゃんと表現できたらいいなと思っています。それこそレコーディングもそうですけど、アルバムのコンセプトを決めるだけでなく、コンペで曲を選ばせていただいたり、自分で歌詞を書いたりしてきたので。今まで以上に音楽や歌と向き合う時間が増えたからこそ、僕自身の成長も感じてもらいたいですね。
自分のいいところを、自分でもちゃんと理解していこう
- アルバムのリリースが10月7日、そして4日後の10月11日は西山さんの29歳のお誕生日です。ダブルでおめでとうございます! 20代を振り返り、「自分、変わったな」と感じることはありますか?
- そうですね…好きなキャラクターの傾向が変わってきました!
今までは、大人しい、おしとやかなキャラクターが好きで。たとえば『美少女戦士セーラームーン』なら(水野)亜美ちゃんが好きだった。けど、大人になってから見ると、(火野)レイちゃんってめちゃめちゃいい子だよね…?みたいな(笑)。 - レイちゃん、ツンツンしているけどとても優しい性格ですよね(笑)。
- そうそう(笑)。あと、考え方の変化でいうと、無理せず、自分が楽しいと思う方向に、マイペースに動こうと思うようになったかもしれないです。デビューしたての頃は、ガツガツしなきゃ、一生懸命やらなきゃ、収録が終わったあとはみんなと食事に行かなきゃ、と義務感で動いていたことが多かったんですよ。
でも、頑張りすぎないほうがいいなと思うようになってから、あまり気にせずに動くようになりました。“こういうふうにしなきゃ”ではなく、ありのままの自分を見せていけばいいんじゃないかなと。 - 自然体になってきたんですね。
- 後輩との接し方でも、どういう先輩であるべきなんだろうと悩むこともありました。歳を重ねると、後輩ができたり、仕事で関わる人も自分より年下が増えたり、甘えてばかりいられない環境に変わってきて。
でも、自分から何か教えよう、育てようとするのは性に合わないな、何か相談されたらそのときの考えをありのまま答えるだけで十分かなって思うようになったり。
自分のできないことに対しても、以前はすごくネガティブで、「できなくてすみません…」と落ち込んでしまうことが多かったけど、それはもうやめよう、とか。
もちろん反省はするんですけど、それでズーンと沈んでいたら相手も気を遣うじゃないですか。周りにいる人に気を遣わせるほうがよくないし、負のスパイラルに入るので、ヘコむのはやめて果敢に向き合う姿勢でいきたいなって。
ネガティブなところにいい空気は生まれないですからね。そういうことがここ数年で変わったかもしれないです。
- そういった考え方の変化には、何かきっかけがあったんですか?
- うーん…言葉にすると安っぽく聞こえてしまうかもしれないけど、1つひとつの出会いがポジティブな気持ちを形成してくれていると思います。
ネガティブだったときは、レコーディング中にピッチがうまくはまらなかったり、リズムがうまく取れなかったりすると、焦ってしまうことが多かったんです。
でも、『CITY』のレコーディングでは、チームのみんなが「今のいいですね!」と褒めることを重要視していて。「褒めてもらった部分を伸ばしていこう」と進められるようになりました。自己肯定感を上げていくほうが楽しくできるので、褒めてもらったら素直に喜ぼうと思っています。
もちろん課題として向き合わなければならない部分もありますが、そこはチームのみんなが嘘なく「できていないです」と言ってくれるので(笑)。正直に向き合ってくれる仲でもあるからこそ、褒めてもらった部分をしっかり伸ばしていきたいです。自分のいいところを、自分自身でもちゃんと理解していこうと思い始めた感じですね。
僕は“ミステリアスボーイ”であり続けたいんです!
- 逆に20代を振り返って、「自分、変わってないな…」と感じることは?
- 変わってないところか…。(少し考え込んで)パッと思い浮かぶものだと、アイドルは今も応援しています(笑)。好きな曲も変わらないですね。
考えてみると難しいですね。自分からしたら、変わっていないことだらけな気がします。自分がどうなっているのか、周りからどう見えているのか…。 - 西山さんご自身、周りからどんな人だと言われますか?
- 以前、とある作品のインタビューで、ユニットメンバーから「つかみどころがない人」と言われていました。すごく人当たりよく、場を盛り上げようと明るい感じでいたのに(笑)。
でもたしかにそうみたいで、だからね、僕、“ミステリアス”なんですよ。 - なるほど…?
- 「この人ってどんな人なんだろう?」と思われる人、“ミステリアスボーイ”であり続けたい。うん、これでいきましょう。
- (笑)。
- 常に謎多き人である。インタビューでこれだけしゃべっておきながら(笑)。「何を考えているんだろう?」と思われていることが多いですけど、自分でもわからないですね。
ラジオを一緒にやっている梅ちゃん(梅原裕一郎)に「深そうで浅い」と言われたこともありました。一見深そうなのに、手を突っ込んでみたらすぐ底に手がついちゃった、みたいな。そのとおりなんですよね(笑)。でも、それは内緒にしておきたいので、“ミステリアスボーイ”ということでお願いします! - イベントやラジオのトークでも、きょうお話していても感じていますが、西山さんは“コミュニケーション力の高い人”というイメージです。
- ありがたいことによく言っていただけるんですが、自分ではあまり思っていないんですよ。じゃあ本当に仲がいい相手っていうと、少ないほうだと思いますし…。
ラジオやイベントなどお仕事で話すときは、いいものを作りたい、いい現場にしたい!という目標があるので、目標をクリアするためにもコミュニケーションは大切だな、と思っているくらいで。それに、きょうの取材もそうですが、せっかくなら楽しい空間にしたいですしね!
20代最後の誕生日。思い描く未来の自分のイメージは?
- 20代最後の年に、「これは叶えたい」と思うことはありますか?
- 20代の中盤からずっと言っていることなんですけど…気球に乗りたくて。ずっと言っているのに、全然叶わない(笑)。
毎年5月に長野県で開催されているバルーンフェスティバルに行きたいとタイミングを見計らっているものの、なかなか行けないです。でも、20代のあいだに乗りたいですね! - 最後に「30代、40代はこういう存在になりたい」という、未来の自分のイメージを教えてください。
- 常に楽しいことを見つけて向き合っていきたいですね。それは仕事でなくてもいい。仕事を楽しいと思える気持ちを保つために、仕事以外で楽しめるものも必要だと思いますし。たとえば、絵を描くことの楽しさに目覚めたら、そういった時間を取るようにするとか。もちろん、いちばんいいのは仕事をずっと楽しく続けられることですけどね。
それと、音楽活動を始めると決めたときから、自分の中で「毎日、より音楽を好きになる」を目標にしているので、“音楽への好き”を更新し続けていきたい。楽しさが今以上に増していって、日々楽しく過ごせる自分でありたいなと思います。
- 西山宏太朗(にしやま・こうたろう)
- 10月11日生まれ。神奈川県出身。B型。2011年に声優デビューし、2018年にTVアニメ『学園ベビーシッターズ』(鹿島竜一)で初主演。主な出演作に、『美男高校地球防衛部LOVE!』シリーズ(鬼怒川熱史)、『あんさんぶるスターズ!』(深海奏汰)、『A3!』(皆木 綴)、『アイドリッシュセブン』(棗 巳波)など。2020年10月7日にソロ名義でアーティストデビューを果たす。
CD情報
- 西山宏太朗デビューミニアルバム
『CITY』 - 10月7日(水)リリース
- https://www.lantis.jp/nishiyamakoutaro/
左から初回生産限定盤、通常盤
【初回生産限定盤】(CD+BD)
品番:LACA-35835
価格:¥3,500(税抜)
【通常盤】(CD only)
品番:LACA-15835
価格:¥2,200(税抜)
© BANDAI NAMCO Arts Inc.
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、西山宏太朗さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\デビューミニアルバム『#CITY』10/7発売!/#西山宏太朗 サイン入りポラを3名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 6, 2020
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は10/12(月)12:00
インタビューはこちら▼https://t.co/EilXnUFiXY pic.twitter.com/8PWyDU56x3- 受付期間
- 2020年10月6日(火)12:00〜10月12日(月)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/10月13日(火)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから10月13日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき10月16日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
- 賞品発送先は日本国内のみです。
- 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
- 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
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