酒井広大と江口拓也が『A3!』と歩んだ3年。芝居の熱が冷めない春組&夏組リーダー対談
「主役も脇役もそんなの関係ないさ きっと誰もが生まれながらに主人公」
これは、大石昌良による、TVアニメ『A3!』SEASON SPRING & SUMMERのオープニングテーマの一節だ。このフレーズを聴いたとき、『A3!』というコンテンツの人気の理由がストンと胸に落ちた。
2017年1月の配信から650万DLを突破しているイケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』。劇団の主宰兼総監督である主人公(プレイヤー)のもと、劇団員たちが切磋琢磨して役者として成長していく姿を描いている。2020年1月に3周年を迎え、TVアニメも4月より放送となる。
今回インタビューに応じてくれた酒井広大(佐久間咲也役)と江口拓也(皇 天馬役)にも、冒頭の歌詞のように、現在の人気声優になるまでの物語があった。
TVアニメや楽曲の収録秘話、共演キャストへの印象、駆け出しの頃を振り返ってのエピソードまで語ってもらった、春組&夏組リーダー対談をお届けする。
スタイリング/村留利弘(Yolken) ヘアメイク/清水りえ(e-mu)【酒井】、寺田英美(e-mu)【江口】
春組は“家族感”、夏組は“ズッ友感”が魅力
- 『A3!』は春夏秋冬4つの組に分かれていて、おふたりは、春組のリーダー・佐久間咲也と、夏組のリーダー・皇 天馬を演じています。1月にゲームが3周年を迎え、TVアニメも放送となりますが、ここまで演じてきて、春組と夏組それぞれの魅力を教えてください。
- 酒井 春組は、(キャラクター全員が)芝居経験者ゼロからスタートしました。最初はいろいろな壁にぶつかりながらも、みんなで一丸となって公演を作り上げるために邁進していく、チームワークのいい組です。
僕はよく“家族感”という言葉を使わせていただくのですが、それぞれが抱えるものはあるけれど、それをさらけ出さずとも受け入れてくれるような安心感と、いるだけで気持ちが温かくなるような絆で結ばれた組だと思います。 - 江口 夏組は、なんでしょうね…うるさい(笑)。
- 酒井 ははは!
- 江口 最初は仲がよくなくて、一緒にやっていけるのか不安に思うこともあったメンバーたちですが、今ではお互いになんでも言い合える間柄になって。等身大の自分たちで舞台を作り上げている…夏組は“ズッ友感”がスゴいですよね。
- 酒井 夏組は、みんなが「自分が主演をやる!」と、我が強いキャラクターが多いイメージです。
- 江口 我が強いというか、“強そうに見える”人たちが多いんですよ。実際は、孤高の人たちという気もしています。
- 酒井 ああ、たしかにそうかもしれません。いずれにしても、個々のパワーが強い組だと思います。
幼い頃から芝居が大好きで、経験も実力もまだまだだが一生懸命に稽古に取り組む努力家。新生MANKAIカンパニーの最初の劇団員。▲夏組のリーダー・皇 天馬は、天才子役上がりの実力派俳優で、両親ともに現役の銀幕スター。
自分の演技に絶対の自信を持っており、オレ様で負けず嫌い。映画中心の俳優活動を行っていたが、とある理由により舞台に挑戦するため、MANKAIカンパニーに入団。
- 咲也は春組でどういうポジションだと思いますか?
- 酒井 うーん、まず、末っ子は(碓氷)真澄(声/白井悠介)だと思うんです。お兄ちゃんは(皆木)綴くん(声/西山宏太朗)だから、咲也は真ん中かな?
- 江口 たしかに。めちゃくちゃかわいがられるし、上を立てることもできる、春組のバランサーだよね。
- 酒井 そうですね。そのバランス感が彼のよさでもあるのかなって。彼を中心にいろいろな物事が動いていきますし、そんな咲也を支えようと周りがバックアップするところに、見えない愛情を感じます。
- 夏組における天馬はいかがでしょうか?
- 江口 よくも悪くも、周囲に影響を与えられる存在だと思います。なんだかんだみんなをまとめようとしているのも感じますし、演技経験者という点では、夏組でいちばん意見を言える立場でもある。ただ、天馬がトラウマを抱えている舞台に挑戦するということで、最初はどうしても周囲とぶつかってしまって。
そうやって空回りしてしまうこともありますが、夏組みんなで同じ方向を向いたときに初めて、本来の彼のよさを発揮できるんだと思います。
天馬が夏組のみんなを認めて、みんなも天馬の意見を素直に聞けるようになってからの夏組は、最強だと思いますよ。
咲也を演じて、「僕はここにいていいんだ」と思えた
- 『A3!』は劇団員たちが切磋琢磨しながら成長していく姿を描いていますが、おふたりも同じ役者として共感できる部分はありますか?
- 酒井 咲也が芝居にかける情熱は、今の僕が忘れていたものなのかな、と思うことはあります。もちろんいつも全力で取り組んでいますが、“慣れ”が出てくると、どうしても昔ほどの情熱を持って向き合えなくなっていたかもしれなくて。咲也を見ていると、「お芝居って楽しい」と改めて思い出させてくれるんです。
それに、これだけたくさんの役者がいるなかで、声優業界での僕の存在価値っていったい何なんだろうと考えてしまうこともあって…。でも、咲也という役を演じたおかげで、プレイしてくださっている方やアニメを観てくださっている方から、「咲也が酒井さんで本当によかった」というお声をたくさんいただくようになったんです。
それで初めて、僕が今、声をあてていることに価値を見出すことができたんです。僕はここにいていいんだ、って言ってもらえた気がして。 - そうだったんですね。
- 酒井 大袈裟かもしれないのですが、みなさんの声のおかげで、自分の居場所を見つけられたような気持ちになったんです。そういうところは、芝居を通してMANKAIカンパニーという居場所を見つけた咲也と通じる部分かもしれません。
舞台へのトラウマと向き合う天馬と通じる部分がある
- 天馬は自信家で負けず嫌いなキャラクターですが、共感できる部分はありますか?
- 江口 天馬が舞台に苦手意識を抱えている部分はとても共感しますが、それ以外は、そんなに…(笑)。
- 酒井 それはそうですよね(笑)。
- 江口 子役から芸能界にいるという境遇も違うし、歯に衣着せぬ物言いができる自信家なところも真似できないですし。僕はどちらかというと、自分の意見を表に出せないタイプなので。
もちろん、プロの現場で仕事をするうえではできるのですが、プライベートで自分から何かを発信したり意見を言ったりすることはほとんどなくて、どちらかというと(向坂)椋(声/山谷祥生)タイプというか、遠慮しちゃうほうなんです。 - 先ほど舞台の話が出ましたが、江口さんは2017年に舞台『銀の国 金の歌』(劇団クロジ)に挑戦されていますよね。当時のインタビューを拝読すると、人前に出るのが得意ではないから、表に立たない声優の道を選ばれた。でも30歳の節目に舞台に立ったのは、天馬に後押しされた部分もあったとお話されていました。
- 江口 そうですね。苦手意識があった舞台に挑戦しようと思ったのは、30歳になった節目というのもあったし、天馬という人物を通して、苦手なものに挑戦するときに自分だったらどうなるんだろう、ということを考えたからでした。
挑戦してもしなくてもその先に道はあって、結局のところそれぞれの道に進んだ自分がいるだけなんですけど、僕は、挑戦した道へ進んだ自分を見てみたいなと思ったんです。 - 酒井 スゴいなあ…。僕は舞台に立ったことはないのですが、怖いですよね。
- 江口 舞台に立つのは、18歳で上京して、養成所の授業でセリフが飛んで以来でしたね。
- そのお話、具体的にお聞きしてもいいですか?
- 江口 授業で海外の戯曲を上演したんですが、内容が難しくて、そもそも舞台の経験がなかったので、右も左もわからなくて…。なんとか見よう見真似でやっていましたけど、結局、本番の発表でセリフが飛んでしまったんです。
- 酒井 頭が真っ白になっちゃったんですね。
- 江口 アドリブで乗りきろうと思っても、自分のなかに引き出しがないから、出てくるアドリブがないんです。だから、「えー」とか「あー」とかしか言えなくて。
- 酒井 想像するだけで怖い…!
- 江口 それ以来、もう舞台に立ちたくないと思ってしまって。そういうトラウマがあるから、ちょうどきょうも、「20時から舞台の本番なのに、14時の時点でまだ台本を読んでいない」っていう夢を見ました(笑)。
- まさしく天馬と重なるエピソードですね。
- 江口 そうですね。でも、声優をやっていると、マイク前にいるのにまだセリフチェックをしていない夢とか見がちだと思うんです。つねにそういう怖さと向き合っている部分はあると思います。
- 酒井 たしかに、潜在意識のなかでそう考えている部分はある気がします。
- 酒井さんも、演じるうえでの“怖さ“を感じられたことはありますか?
- 酒井 たとえば初回のアフレコで、初めて演じる役柄に対して「本当にこれで大丈夫なのかな…?」とネガティブに考えてしまうことはあります。
自分なりに、自分が積み重ねてきたものや掘り下げたキャラクター像をマイク前で出すんだという思いはあるんです。でもどうしても、初めて演じるときの第一声の怖さからは抜け出せないですね。スタッフさんに「それでいいですよ」と言われて初めて、「ああ、よかった…」と安心できるんです。
人間として成長しないと、マイク前にすら立てない
- 『A3!』のキャラクターは、咲也のように演劇初心者も多いですが、おふたりが声優業界に入ったばかりの頃を振り返ってみるといかがですか?
- 酒井 僕はもともとサラリーマンをしていたところからいきなりお芝居の世界に飛び込んだのですが、ありがたいことに早い段階でアニメの現場に行かせていただく機会があって。
ただ、現場のルールやマナーを何も知らない状態で、そもそもマイク前の立ち位置や、テストで使ったマイクに本番も入らなきゃいけないとか、基本的なマイクワークも知らなかったんです。
しかも、たったひと言のセリフだったにも関わらず、噛まないようにとか、出とちらないようにとか、とにかく自分が失敗しないことに精一杯になりすぎて、お芝居が全然できなくて。ひと言のセリフだけで20回ぐらいリテイクしたんです。
ほかのキャストさんが帰られたあとに居残りして収録したのですが、「このセリフが言えなかったら、今後声優としてやっていくのは厳しいよ」とスタッフさんから言われたのが、もう、すごく頭に残っていて、めちゃくちゃヘコみました。 - そうだったんですね…。
- 酒井 それでも本当にありがたいことに、失敗をしてもまだ新人だからということで…とはいえ僕は遅いスタートだったので当時26、7歳で、ほかの新人さんと比べると若くはなかったのですが、それでも事務所が諦めずに現場に行かせてくださり、先輩のお芝居やマイクワークを見て、少しずつ勉強していった感じです。
当時は、芝居を変えてと言われたときに、自分としては変えているつもりでも、「全然変わっていない」と言われてしまうこともあって。そういう芝居の仕方についても、回数を重ねて理解していきました。
- 江口さんはいかがですか?
- 江口 今、酒井くんが言っていたようなことって本当に多くて。どんな人に出会うかによって生かされも殺されもするから、あとはもう精神力の戦いだなと思います。
当時、僕がしんどかったのは、気持ちをぶつける場所がない状況でした。事務所に入ってすぐの頃は仕事がなくて、3ヶ月ぐらい事務所から電話が来ないとか、平気でありました。
僕にできることは、いつまで待てばいいかわからない状況のなかただ待つだけで、あとはバイトしかできることがない日々だったんですけど、そういう毎日が続くと、「自分って何者だっけ?」と考えてしまうんです。
現場がないのでマネージャーさんと関わる機会もなくて。自分からは見えない部分が多すぎて、何に手をつければいいかもわからない時期は、焦燥感が強かったですね。
だから、『A3!』のようにみんなで集まってひとつのものを作って、思いをぶつけられる現場があるのはうらやましいとは思います。 - その状況を、どう乗り越えたのでしょうか?
- 江口 運よく、1年間続く番組に入れたときに、「自分の出番がないときも見学に来ていいよ」と言っていただいたんです。出番はめったになかったのですが、毎週見させていただいて、現場の雰囲気を知っていきました。
その現場のみなさんが優しくて、自分が失敗したらいろいろと教えてくださって。細かいことなんですけど、アフレコブースでのイスの座り位置や、メインの方が使うマイクとか、そういうことから1つひとつ教わりました。 - 酒井 やっぱり、新人は現場で教わっていくんですよね。
- 江口 しかも、収録のあとによく飲み会があって、僕はお金がなかったので行けないですと言ったら先輩が「奢ってあげるよ」と言ってくださって。そのお酒の席で聞いた話もすごく勉強になりました。
社会に出たことがなかったので、お酒の場でどういう行動をとればいいかも知らなかったですね。上座と下座、料理の取り分け、先輩のグラスの残りがこれくらいになったら注文を聞く、とか(笑)。そういった、社会人としての知恵を学ぶ場でもありました。
そういう1つひとつの行動って、別にやらなくてもいいんです。でも、そうやって先輩方とコミュニケーションをとって、何かのきっかけで「お前おもしろいな」と思ってもらって、いろいろな先輩にかわいがってもらって…っていうのもひとつの生き方なのかなと思います。
マイク前以外でやらなきゃいけないこと、セリフ以外で考えなきゃいけないこともたくさんあって、役者って芝居だけやっていればいいわけじゃないんだ、いろんな人と交流しながら、ある意味人間として成長しないとマイク前にすら立てないんだ、ということは昔からすごく感じていました。
掛け合いで収録するから出せる“生の芝居感”を大切に
- TVアニメ『A3!』SEASON SPRING & SUMMERが4月6日(月)より放送となりますが、シナリオを読んだ感想や、アニメならではのポイントを教えてください。
- 酒井 まず、MANKAIカンパニーのメンバーが動いている姿に感動しましたし、天鵞絨(ビロード)町ってこんな雰囲気だったんだ!と驚きました。ストリートACT(アクト)が行われていたり舞台のチラシが配られたり、本当に演劇が盛んな街なんだなあと。
あとやっぱり、キャストが掛け合って収録して、キャラクター同士の距離感がさらに明確になったことで、いい意味でお芝居に変化がありますよね。演じている側もそうですし、観ているみなさんも楽しんでいただけているのでは、と思っています。 - ゲームの収録は、1人ひとり個別に行いますもんね。
- 江口 一緒に収録することで生まれるものは大きいよね。もちろん、ゲームの収録からマイクの向こうにキャラクターがいることは意識していたけど、先に撮った方の音声をすべて聴きながら収録するのは難しいので、相手の芝居を想像するしかなくて。
でもアニメで一緒に収録してみると、みなさん、想像を遥かに超えてくるんです。その想像以上の芝居に自分も感化されてさらに芝居が盛り上がっていくのは、アニメならではのおもしろさだと思います。 - 酒井 本当にそうですよね。ゲームからスタートしているコンテンツなので、その世界観から外れないように気をつけつつ、掛け合いから生まれる“生の芝居感”を大切にしています。今まで作ってきた咲也というキャラクターを守りつつ、少しアドリブで遊んでみたり、画の動きに合わせて息遣いを意識したり。
ゲームと同じセリフでも芝居が違うシーンもあるのですが、ちゃんとそのキャラクターとして成立しているのは、今まで演じてきたみなさんの掘り下げがあるからだと思います。
アニメの咲也をファンのみなさんがどう感じるか不安はありましたが、感想を聞いていると受け入れていただいているようなので、ホッと胸をなでおろしています。 - 江口 ゲームではキャラクターの表情の変化や距離感を声で演出するのですが、アニメではアニメーターさんも芝居を作ってくださる。いわば、チームでひとりのキャラクターを作っている感覚なんです。
それは音楽の力もそうで、たとえば雰囲気を盛り上げる曲がかかったら、音に負けないように芝居をするのか、あえて音楽を立たせる芝居をするのか。
考え方は現場によって違いますが、いろいろな要素の介入があって生きもののように変化しているのがアニメのおもしろさですよね。そんなおもしろさを生かす芝居をすることが大切だと思っています。
- TVアニメでは、総監督の立花いづみを名塚(佳織)さんが演じているのも大きいですよね。
- 江口 監督像をよりリアルに感じられるようになって、すごくやりやすいですね。
- 酒井 劇団員たちとの距離感の表現が絶妙ですよね。サバサバしているけど嫌な感じではなく、信念を持って監督をしているのが伝わってくるので、本当にスゴい!のひと言です。
- 江口 あと、(松川伊助役の)小西(克幸)さんもスゴい(笑)。
- 酒井 たしかに!(笑)名塚さんとのコンビがアニメならではですよね。
- 『A3!』といえば劇中劇も見どころのひとつですが、アニメで演じてみていかがでしたか?
- 酒井 春組の劇中劇『ロミオとジュリアス』は殺陣があるのですが、アニメでは激しい動きを視覚的にダイレクトに表現されるので、画に合わせて、ゲームで演じたロミオよりかなり男らしくなっていると思います。
あと、ロミオは咲也へのあて書きなので、劇中劇前半のコミカルなシーンは素の咲也に近い芝居をして、物語が進んでシリアスになるにつれて変化していくギャップを意識しました。
『A3!』の歩みを感じられる、粒ぞろいの楽曲たち
- TVアニメのOPテーマとEDテーマについてもお聞きします。まず、OPの『Act! Addict! Actors!』は春組、夏組、秋組、冬組のリーダー4人で歌っている楽曲ですね。
- 酒井 まさに大石昌良さん(作詞・作曲・編曲)らしい、これまでの『A3!』の楽曲のいいところを踏襲したOPですよね。歌詞にも演劇に関連するワードがたくさん登場して『A3!』の世界観が表現されているし、「主役も脇役もそんなの関係ないさ きっと誰もが生まれながらに主人公」という歌詞は、前へ踏み出せない人の背中を押してくれるようで、応援ソングでもあると思いました。
- 江口 今までの『A3!』の歩みを感じられるような曲調で、気持ちよく楽しく歌わせていただきました。それに、レコーディング現場の判断が早いんですよ。2、3回歌ったらOKをいただいて。きっと頭のなかに具体的なイメージができあがっているんでしょうね。長く続けてきたからこそ、僕もスタッフさんも完成形にたどり着くのが早くなっているんだと思います。
- 春組エンディング『Home』は、酒井さんが最初におっしゃっていた春組の“家族感”が表現された楽曲ですね。
- 酒井 そうですよね。『Home』は、作詞・作曲・編曲の園田(健太郎)さんいわく、今の6人になった春組が、出会ったばかりの5人だった頃を思い返したときの感情をイメージした楽曲だとお聞きして。そう考えると、すごくエモい曲ですよね。
帰れる場所があって、そこで迎えてくれる人がいる。そういう無償の愛の存在に改めて気づかされた曲でもありました。
もし、今はまだそういう大切なものや人を見つけられていない方も、この先そういう存在に出会ったら、離さないで大切にしてほしいというメッセージソングとしても受け取れる曲になっていると思います。 - 夏組エンディング『オレンジ・ハート』は、従来の夏組のイメージとは異なる雰囲気の楽曲ですね。
- 江口 今までは、「お祭り・パリピ・イェーイ!」みたいなアゲアゲソングが多かったのですが(笑)、『オレンジ・ハート』は新たな曲調にチャレンジしています。アニメのBパートのラストでこの曲がかかるのを想像するだけで、楽しみです。
夏組の新たな一面を知ることができたし、夏組ってこういう歌も歌えるんだ!という可能性を感じました。 - 魅力的な楽曲が多い『A3!』ですが、とくに好きな曲はありますか?
- 酒井 本当にたくさんあるのですが、強いて1曲あげるとしたら…う〜ん…(熟考して)僕、秋組の『BUZAMA』(第三回公演曲)が好きなんです。
『ブルライ』(『A3! BLOOMING LIVE 2019』)で初めて生で聴かせていただいたときに、まず殺陣から始まるのがスゴいな!と思って。長くはない稽古時間のなかで、そこまで仕上げてきたことに驚かされました。
それに、曲に入るまでの展開もめちゃくちゃカッコよくて。僕自身は男臭さみたいな世界とは無縁のタイプなのですが、ああいう男っぽい曲はすごく好きなんです。もともと好きだったのが、『ブルライ』でさらに好きになりました。
あとは『思い出のねじ巻き』(春組第三回公演曲)も好きですし…言い出すとキリがないので(笑)。 - 江口 僕がよく聴いてるのは『奇天烈ポエマー』(有栖川 誉のキャラクターソング)ですね。
それこそ僕も、『ブルライ』で生で聴いたときにヤバい曲だなと思って(笑)、音源を買ったんです。クセになる曲ですよね。車を運転しているときによく聴いています。歌えと言われたらいつでも歌いますよ、ステージ上で(笑)。
酒井広大さんに聞きました! 春組キャストの印象
- 『A3!』以外でも一緒に番組をやらせていただいていますし、何より事務所の先輩なので、すごく頼りにしている存在です。
一緒にレッスンを受けさせていただいたこともあって、最初の印象はすごく素敵で紳士的だなと思ったのですが…(笑)。何年間も一緒にお仕事してわかったのは、意外と抜けている部分もある、チャーミングな方だということ(笑)。でもなんだかんだ周りを見ていて、さり気ない気遣いをされています。
- 年齢は僕のほうが上なのですが、役者としては先輩なんです。いろいろな人に積極的に声を掛けている姿をよく見るので、コミュニケーション能力が高いバランサータイプのムードメーカーだと思います。あのコミュ力の高さはうらやましいですね。
春組キャストで最年少なのですが、気が回るとてもしっかりした方です。
- みんなをまとめてくれるお兄さん。役者だけでなく脚本を書いたり演出をされたりもしているので、そういった目線で『A3!』にアプローチしていますし、年長者として締めるところは締めて、ふざけるところはふざけて、メリハリをつけてくださる存在です。
僕が声優になる前から活躍されている大先輩なので、畏れ多いところもあるのですが、浅沼さんのほうからイジってくれることもあって、すごく接しやすい方です。
- 五十嵐さんは…もうハチャメチャです(笑)。ご本人もおっしゃっていますが、“びっくり箱”みたいな方。
ある程度キャリアを重ねると、「ここまでやったらダメかな…」とさじ加減を調整してしまう部分があると思うのですが、そういうの関係なしに感じたままにぶつけてくるところは役者として尊敬できますし、相手が誰であろうと物怖じせずに五十嵐節を出していくのはスゴいと思います。
- 浅沼さんとはまた違うタイプのお兄さん的存在です。非常に優しいですし、涙もろいところはかわいらしくて、いい意味で先輩感を出さない、親戚のお兄ちゃんみたいな雰囲気です。羽多野さんがその場にいてくれるだけで気持ちが落ち着いて、リラクゼーション効果があるんですよ(笑)。
春組に入ってきてくださったのが羽多野さんで本当によかったと思っていますし、あの温かさは春組らしいですよね。ああいう役者さんになりたいと思う、憧れの人でもあります。
- う〜ん…自分を客観視できないタイプなので、自分ではわからないですね。咲也は春組のリーダーですが、僕はリーダーシップをとるタイプではないですし。どちらかというと、「どうしましょうか?」とみなさんに聞くと、浅沼さんがいろいろな案を出してくださる、という感じですね。僕のポジションって何なんだろう…逆にみんなに聞いてみたいですね(笑)。
江口拓也さんに聞きました! 夏組キャストの印象
- 最初は、夏組みんなをまとめようとしてくれる真面目な印象があったのですが、徐々にバラエティに寛容なおもしろタイプなんだということがわかってきました(笑)。夏組のツッコミポジションですね。
- 山谷くんは、本当に変なヤツですね(笑)。クールかと思いきや、たぶん頭のなかでは変なことを考えていて、エピソードトークの言葉選びが独特ですごくおもしろいんですよ。山谷くんとは朝まで飲んだこともあるんです。ただ、仕事の話はまったくしません(笑)。
- 大ちゃんは、身体能力が高いところはリアル三角ですよね。みんなで集まると「写真撮ろう!」と声を掛けてくれるムードメーカーでありつつ、空気を読んで気も遣えるタイプです。
- 表では一成らしくパリピっぽく振る舞っていますが、じつは裏では礼儀正しい好青年。「さっきのパリピどこ行ったんだよ!」ってくらい(笑)。でも、ご飯に誘うとノリよくついてきてくれて、結果、めちゃくちゃいい子です。
- とにかく元気(笑)。夏組要素を常日頃からまとっている夏男なので、大ちゃんとは違う意味でのムードメーカーのひとりですね。
- 僕は夏組キャストで最年長ですし、リーダーである天馬を演じているからこそ、何かを決めるときは最終的に判断を下す役回りにいると思います。ご飯を食べに行くにしても、みんなを誘ってお店を予約するのは僕ですね。まあでも、みなさんデキる方たちなので、あまり深くは考えていないんですけどね(笑)。
- 酒井広大(さかい・こうだい)
- 9月30日生まれ。福岡県出身。B型。2013年に声優デビュー。主な出演作に『迷家-マヨイガ-』(光宗)、『キャプテン翼』(来生哲兵)、『百錬の覇王と聖約の戦乙女』(周防勇斗)、『ノブナガ先生の幼な妻』(織田信永)など。
- 江口拓也(えぐち・たくや)
- 5月22日生まれ。茨城県出身。B型。2008年に声優デビュー。主な出演作に『俺物語!!』(剛田猛男)、『アイドリッシュセブン』(六弥ナギ)、『バキ』(花山 薫)、『ULTRAMAN』(諸星 弾)、『ギヴン』(梶 秋彦)など。
作品情報
- イケメン役者育成ゲーム『A3!(エースリー)』
- https://www.a3-liber.jp
- メーカー:リベル・エンタテインメント
価格:無料(アプリ内課金あり) - ©Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved.
- TVアニメ『A3!』SEASON SPRING & SUMMER
- 4月6日(月)よりTOKYO MXほかにて毎週月曜に放送予定
- https://www.a3-animation.jp/index.html
- ©A3! ANIMATION PROJECT
CD情報
- TVアニメ『A3!』SEASON SPRING & SUMMER オープニングテーマ
- 『Act! Addict! Actors!』
- 好評発売中
¥1,182(税別)/PCCG. 1856
アーティスト:A3ders![佐久間咲也、皇 天馬、摂津万里、月岡 紬(CV:酒井広大、江口拓也、沢城千春、田丸篤志)]
- TVアニメ『A3!』SEASON SPRING & SUMMER エンディングテーマ
- 『Home/オレンジ・ハート』
- 発売日:5月20日(水)
¥1,182(税別)/PCCG-1874
アーティスト:春組/夏組
©A3! ANIMATION PROJECT
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、酒井広大さん×江口拓也さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\TVアニメ『A3!』SEASON SPRING & SUMMER、4/6放送!/#酒井広大 ×#江口拓也 サイン入りポラを3名様にプレゼント! #エーアニ
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2020年4月3日
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は4/9(木)12:00
インタビューはこちら▼https://t.co/5YTI9D1Joi pic.twitter.com/0MLGU9pL0C- 受付期間
- 2020年4月3日(金)12:00〜4月9日(木)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/4月10日(金)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月10日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき4月13日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
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