
「この世は諸行無常ですから」声優界きっての甘党・永塚拓馬の“甘くない”人生論

『アイドルマスター SideM』の冬美 旬役や、『KING OF PRISM』シリーズの西園寺レオ役などで活躍中の声優・永塚拓馬。キュートな声質に加え、連日Twitterにアイスやタピオカの写真を載せるなど、大の“スイーツ好き”としても知られている。
そんな永塚たっての希望で、プリン・ア・ラ・モードを楽しめるカフェで撮影。「せっかくの撮影なので“映え”を意識しました」と選んだクリームソーダをお供に、「好きなものが食べられる取材はうれしい」と瞳をキラキラと輝かせた。インタビューでは、スイーツへの愛のほか、公務員から声優の道へ進んだきっかけも聞いた。
ヘアメイク/谷口祐人
撮影協力/PARADIS 小石川本店

食後のスイーツは欠かさない。ある種の強迫観念(笑)
- 永塚さんはかなりスイーツがお好きですよね。普段はどんなスイーツを食べるのでしょうか?
- いろいろありますが、今はアイスをよく食べています。水分補給の代わりに食べている、という感じです。種類も、「雪見だいふく」に「カルピスアイス」、チョコアイス、抹茶アイス、あずきアイスと…スーパーで箱買いして、冷蔵庫にストックしています。
- アイスクリーム以外にはありますか?
- 和菓子も好きですね。お餅や大福のように、食べごたえがあるものが好きなんです。あとは、プリン・ア・ラ・モードやパフェは、“好きなもの”が全部入っているから好きです。
- 次々と名前が出てくるところから、スイーツへの愛を感じますが、たとえば1日3食スイーツだけで過ごすこともできますか?
- いや、やっぱりご飯は食べたいです。ご飯は食べるけど、朝昼晩スイーツも食べたい(笑)。
- 食事のあとにスイーツも食べるんですね。
- そうしないと、ご飯を食べた気になれないんです。ある種の強迫観念(笑)。「もう、これ以上は食べられない…!」となっても、結局、コンビニに行ってアイスを買っちゃうんです。締めに甘いものを食べたくなるんですよね。
- カロリーや体重を気にする方も多いですが…。
- 「太ったら運動すればいいや」と思っているので、体重はあまり意識していないです。我慢することが苦手なので。



スイーツが大好きだから、行列店に並ぶ気持ちはわかる
- スイーツのお店にもくわしい印象がありますが、気になるお店を見つけたら食べに行くこともありますか?
- 行きます。このあいだも、ギターの先生と和菓子のお店に行きました。あとは、暇なときに「食べログ」で検索してひとりで行くこともあります。
- ちなみに、ご自身をスイーツにたとえるなら何でしょうか?
- 何だろう…。あ、「プリン」かもしれない!
- その心は?
- 髪色も髪型も、プリンっぽいから!(笑)あとは、僕は基本的にカチっとした性格ではなく、ゆらゆらしているので、それもプリンみたいだなと。
- では、永塚さんの理想のスイーツデートを教えてください。
- 学生のころ、よく鎌倉に行っていたんです。なので、鎌倉でスイーツ巡りのデートをしてみたいです。和も洋もバランスよくあるし、おしゃれなお店も、おいしいお店も揃っているのでいいですよね。
- もし、一緒に食べ歩く女性が行列店にも付き合ってほしい、と言ったらどうしますか?
- もちろん、並びますよ! 僕もスイーツ大好きですから! 並ぶのが嫌な人は、何が嫌なんだろう?って思っているくらいです。
- 女性からしたら、とてもうれしい言葉ですね。
- 並ぶ気持ちもわかりますし、並ぶのが苦ではないので。それに、今はスマホでYouTubeを見ていたらすぐに時間が経ちますよね。家にいてもYouTubeを見ているだけなので、僕にとっては、家で見るか、行列に並びながら見るかの違いです(笑)。


紅茶が大好きなのは、お酒を飲まないからかもしれない
- 永塚さんは、紅茶もお好きなんですよね。
- 好きです! 専門店で茶葉の量り売りを買うくらい好きです。
- 好きになったきっかけは何でしょうか?
- 公務員だったころの話ですが、職場ではほとんどの人がコーヒーを飲んでいたんです。でも、僕はあまり好きではなくて。そこで紅茶を飲みはじめたらおいしさに気付き、そこから飲むようになりました。
- どういう飲み方がいちばん好きですか?
- ストレートで飲むのが好きですね。日本人なので(笑)。お茶に何かを混ぜるよりも、そのまま飲むのがいいです。本場では、ミルクを入れるのが正式な飲み方らしいですけど。


- いれ方にもこだわりが?
- 最初はこだわっていましたが、今はフランクにいれています(笑)。
沸騰したてのお湯をティーポットに勢いよく注ぐと、対流を起こすんです。それを「ジャンピング」と呼ぶのですが、“ジャンピングを起こすとお茶がおいしくなる”というセオリーがあるんです。
でも、起こしていないものと飲み比べたときに、「あんまり変わらないな」と思ったので、こだわりはなくなりました(笑)。 - (笑)。どういうときに飲むのでしょうか?
- ギターを弾いているときや台本を読んでいるときに、リフレッシュできるように飲むことが多いです。
- 「こだわりはない」ということですが、茶葉を使っていれるのがスゴいですよね。
- 僕、お酒もたばこもやらないので、その代わりなのかもしれないです。お酒代わりにお茶を飲んでいるんだと思います。

堀江 瞬は、コーヒーにガムシロップを4個も入れる(笑)
- 今回の撮影では、プリン・ア・ラ・モードをご用意しました。
- おいしかったです! 最近は、とろけるプリンが多いけれど、僕はあまりそういうプリンが好きじゃないんです。きょう食べたのは形が崩れないプリンだったので、それもよかったです。
- プリン・ア・ラ・モードは、何がきっかけで好きになったのでしょうか?
- もともとそんなに食べる機会はなかったのですが、小学生のころ、おじいちゃんが入院してたんです。そのときに、よく病院内の喫茶店に連れていってくれて、好きになりました。
あとは、(アニメ)『おじゃる丸』の影響も大きい(笑)。おじゃる丸がめちゃくちゃおいしそうにプリンを食べるのを見て、好きになったというのもあります。


- ドリンクには、クリームソーダを選ばれていましたね。
- クリームソーダなら、写真映えするかなぁ……と。TwitterやInstagramによく投稿されているし、専門の写真集もあるくらいなので、「写真といったらクリームソーダだろう」と思いました。それに、喫茶店のショーケースでは隣同士なことが多いから、その組み合わせが好きで。
- 普段こういったお店に来ることは?
- 仕事の合間に時間があったら行きます。あとは、(声優の)堀江 瞬くんとよく映画を見に行くのですが、はじまるまで時間があるときは、だいたいカフェに行きます。
- レストランなどではなく、カフェなんですね。
- そうなんです。彼もかなり甘党なので…。堀江くんは、よくコーヒーを頼むんですけど、ガムシロップを4個くらい入れるんですよ。絶対、コーヒーが好きじゃない人の飲み方ですよね(笑)。でも、あくまで彼は「コーヒーが好きなんや」って言ってます(笑)。



未来を心配しても仕方ないから、好きなことをやろうと思った
- 永塚さんご自身の話も伺います。声優の仕事をはじめる前は公務員だったそうですね。
- もともと芸術に興味があったので、日本大学藝術学部を受けようとしてたんです。でも、受験票を持っていくのを忘れてしまって、そのまま帰宅しました。
- 家に帰ってしまったんですか!
- 僕、諦めが早いんですよ(笑)。まあ、仕方ない、と。
そしたら親に、「大学に行くのをやめて就職しろ」と怒られて(笑)。やりたいことがないから、とりあえず公務員を目指しました。 - 公務員として2年ほど働いていたそうですが、そこから、なぜ声優の道に進もうと思ったのでしょうか?
- 高校生のときに演劇部に入っていたので、演技は好きだったんです。横浜市の職員として働きながらも、演技をまたやりたいなって思っていたとき、横浜駅に日ナレ(日本ナレーション演技研究所)の看板があって、通ってみよう、と。
社会人2年目のときに、仕事終わりや土日に通いはじめました。そして、1年後に事務所のオーディションに受かり、今に至ります。 - オーディションに受かる自信はありましたか?
- いやいや、ないです。親にも話していなかったので、受かったあと報告して。最初はショックを受けていましたね。でも、絶対に説得なんてできないって思ったし、自分の道は自分で決めようと思っていたので、決意は固かったです。
- 今はこれだけ活躍されているから、お母さまも応援してくださっているのでは?
- どうなんでしょう……。やっぱり親というのは、子どもに安定を望むものじゃないですか?
- 芸能界のお仕事は、公務員と違って不安定な仕事だと思うのですが、永塚さん自身は迷いは一切なかったのでしょうか?
- ないです。人生何があるかわからないですから。普通に生きてたって隕石が落ちてくるかもしれないし、未来のことなんて心配しても仕方ないと思っています。それに今の御時世、就職したからといって安定するとも限らない。だったら好きなことをやろう、と。


- そして、現在までに『アイドルマスター SideM』や『KING OF PRISM』をはじめ、さまざまな作品に出演されています。
- 今のこの状態はとても不思議ですね。未来は何が起こるかわからないな、と改めて感じます。
- デビュー当時と比べて、ご自身の成長を感じることはありますか?
- 最初は、自分で考えてきた演技プランをその場で変えることができなかったんです。自分の中で、「これが正解だろ」と決めていた部分があって。
でも最近は、正解がひとつではなく、演技に対する答えはいろいろある、とわかるようになってきました。監督が思っている答えを、自分の中で理解してから出すことができるようになってきたんです。
最初のころは「自分の表現」を出していましたけど、それは「エゴ」なんですよね。声優って、クリエイターではないんです。あくまで作品に声をのせる仕事だから、「自分たちが作ったものではない」ということを意識しないといけないなと思っています。 - デビュー当時、うまくいかなくて落ち込むことはありましたか?
- 最初のころは、何もわからなかったので悩んでいましたね。自分の演技に満足できないことが多くて、「どうすればうまくなれるんだろう」と思っていました。
- 仕事の悩みを声優仲間に相談したりは?
- しないです。自己解決です。自分の中でどうすればいいのかを考えれば、わりとすぐ解決できてしまいます。第三者目線で考えるので、あまり落ち込むこともなくて。ある意味、開き直っているのかな。
悩んでも変えられないことは、悩んでも仕方ないですし。むしろ、悩みを聞くことのほうが多いかもしれない。 - そのときは、どのように相談に乗るのでしょうか?
- 「これに悩んでいるんだけど…」と言われたら、「それはこうすればいいんじゃない」と。すぐ答えを出しちゃうので、「ムカつく」と言われます(笑)。「一緒に悩んでくれない」、「どうしてそんなに気楽なの?」って(笑)。

目指す人はとくに決めない。目の前の仕事を頑張るだけ
- 仲のいい声優さんはいますか?
- 基本的に友達はいないのですが(笑)、堀江くんとはよく遊びます。ほかには、事務所の先輩の天崎(滉平)さんや、畠中(祐)くんですね。
- 映画にも一緒に行くと先ほども話していましたが、堀江さんとは気が合うのでしょうか?
- 気は…合わないです(笑)。陰キャなところは共通してますけど。
僕はあまり自分から遊びに誘わないから、だんだん相手からも誘われなくなっているんですけど、そんな中、堀江だけは誘ってくれるんです。だから続いているのかもしれない。 - 昔から「自分からは誘わない」というスタンスなのでしょうか?
- そうですね。学生のときも「部活で会ったときに話せる」と思っていましたし、今も「仕事で会うからそのときに話せばいいや」と思うんですよね。
- 同じ現場の共演者にライバル心を抱くことは…?
- ないですね。抱いたところで何も変わらないと思うし、僕らは「選ばれる」立場なので、いくらライバル心を持っても、マイナスになるだけだなと思っています。だから、ライバルは自分自身です。


- では、目標とする声優さんはいますか?
- 好きな声優さんはいます。以前、『HUNTER×HUNTER』のミュージカルを見たときに、甲斐田ゆきさんが声優であることを知って、そこで好きになりました。あとは、大谷育江さん! 大谷さんが演じるだけで、キャラクターの魅力があがりますよね。
目指す人はとくに決めないようにしています。十人十色だし、人それぞれの道があると思っているので。「こういう人になりたい」「この人みたいに人気者になりたい」ではなくて、「こういう演技をできるようになりたい」「心を揺さぶる役者になりたい」という思いはあります。 - ご自身で描いているビジョンはありますか?
- 自分でゴールを決めないようにしています。これからどうなっていくかも想像できないから。今は、ただ目の前のことをやるだけだと思っています。だから、あえて言うなら「ちゃんと仕事をする声優」でありたいと思っています!

- 永塚拓馬(ながつか・たくま)
- 1991年10月4日生まれ。神奈川県出身。A型。
高校卒業とともに市役所の公務員として就職後、2014年に声優デビュー。主な出演作に『アイドルマスター SideM』(冬美 旬役)、『KING OF PRISM』シリーズ(西園寺レオ役)、『僕のヒーローアカデミア』(口田甲司役)、『活撃 刀剣乱舞』(こんのすけ役)、『Butlers〜千年百年物語〜』(青葉 蛍役)など。
撮影協力
- PARADIS 小石川本店
- 住所:東京都文京区小石川3-32-1 小石川ピアット 1F
- 営業時間:TAKE OUT 9:00〜19:00/EAT IN 9:00〜18:30(l.o.)/CLOSE 年末年始
- 電話番号:03-3816-2290
- https://patisserie-paradis.com/
サイン入りポラプレゼント
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- 応募方法
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— ライブドアニュース (@livedoornews) October 16, 2019
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は10/22(火)18:00
インタビューはこちら▼https://t.co/LYoQYAOLaV pic.twitter.com/21x4nFwydj- 受付期間
- 2019年10月16日(水)18:00〜10月22日(火)18:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/10月23日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから10月23日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき10月26日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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