まっすぐな発言には理由がある。山本舞香が考える、私だからこそできること

映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』や、ドラマ『チア☆ダン』などに出演した女優・山本舞香。芝居だけでなく、『王様のブランチ』などバラエティ番組での飾らない姿も話題を集めている。

彼女のクールな立ち居振る舞いやキッパリとした物言いは、一見、誤解を生むかもしれない。しかし、それは“拒絶”や“嫌悪”ではない。ありのままを口にするのは、自分が言葉を発することに大きな意味を感じているから。

その芯の強さや、まっすぐな言葉のなかに垣間見える“優しさ”、それでいて時折見せるちょっと“抜けた”キャッチーな姿は、映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』で演じた霧嶋董香に通じるものがある。

撮影/曽我美芽 取材・文/渡邉千智 制作/iD inc.
スタイリング/津野真吾(impiger)
衣装協力/PS Paul Smith、PAULOWNIA

「トーカを演じられない」プレッシャーと葛藤を乗り越えて

今作からカネキ(金木 研/演:窪田正孝)のバイト仲間であり、喰種(※)の霧嶋董香(トーカ)を演じられました。
最初に、窪田さんと(松田)翔太さん(月山 習役)に、「私はトーカを演じられません」って言ったんです。もちろんプレッシャーもあったけれど、それ以上に自分のなかにトーカが見えなくて。

でも、窪田さんも翔太さんも「舞香らしいトーカにしてくれればいい。前作のことは考えなくていいから」というふうに言ってくださいました。その言葉があったからこそ、トーカを演じられたと思っています。
※喰種(グール)…見た目は人間ながら、人間を喰らわないと生きられない種族。超人的な能力を持つ。主人公のカネキは人間と喰種の“半喰種”である。
そこから、どういうふうにトーカを自身に落とし込んでいったんでしょう?
彼女は喰種だけど、赫子(※)が出たり、食べるものが違うくらいで、見た目はそれほど人間と変わらないんです。演じるときに「喰種だからこうしよう」と考えることはあまりなくて、ちょっと変わった一面を持っている人を演じる気持ちで臨みました。
※赫子(かぐね)…喰種が捕食や戦闘の際に使用する器官。喰種によって形状はさまざま。
原作マンガやアニメを参考にすることはありましたか?
私、マンガが読めないんです。読み方というか、読む順番がわからなくて…(照)。だからアニメを拝見しました。

アニメって、炎が後ろでバッと上がるところなど、迫力があるシーンも表現できるじゃないですか。でもそれを同じように実写で表現するのは難しいので、どう想像すればいいのか悩みました。これが実写とマンガやアニメの違いかって。
今回は3DCGを使って表現するところも多く、前回のインタビューでも想像して演じることが難しかったとお話されていましたよね。
とくにアクションシーンは、どこまで痛がればいいのかわからなくて難しかったですね。でもワイヤーアクションはアトラクションみたいで楽しかったです。

ワイヤーは基本的に引っ張られるほうに身を任せるんですけど、バク宙など自分の腹筋を使って回らないといけない場面もあって。トーカがはじめて赫子を出すときに、高く飛んで一回転するんですけど、完成した映像を見て「私、こんなに飛んでたんだ!」って(笑)。
ワイヤーにはすぐ慣れました?
慣れました。コツを掴めてくるとすごく楽しくて。それに、映画『暗殺教室』でも一度やっていたので。
他のアクションシーンもかなり迫力がありました。山本さんは空手の黒帯をお持ちですが、その経験は活かされましたか?
アクションをやるたびに、空手をやってて本当によかったなと思います。まず(体の)軸がブレないんです。9年間やっていたことを、体がしっかり覚えているんだなって感じました。
三段蹴りはスゴかったです。
あそこは数回撮り直しているんです。ワイヤーで引っ張られているし、アクションシーンの撮影も立て続けで。何度も失敗が重なると、成功させるのがより難しく感じることがあるみたいですが、空手の経験があったからなのか、わりとスムーズに撮影を進めることができました。
アクションを「女優・山本舞香」の強みにしたいと感じることは?
「アクションもできますよ」くらいのレベルでいいのかなと。別にアクション女優として活躍したいわけではないですし。お芝居がメインの作品だったらお芝居をしっかりやりたいし、アクションメインだったらアクションもやりたい。できることはやりたいな、くらいの気持ちです。
持っていて損はしないな、くらい?
そう。できないよりいいじゃん、みたいな。それに今回は、本編で窪田さんのスゴいアクションシーンを見てまだまだだなって感じました。現場でちゃんと見ておけばよかったって後悔してるくらい。
現場でご覧になる機会はなかったのでしょうか?
教会でのラストシーンは5日間かけて撮ったんですけど、私は生放送もあってちょいちょい抜けていたり、傷メイクを直したり、血のりを足してもらっていたので、あまり見られなくて。生でちゃんと見ていたら、もっと勉強になったなと思いました。

“おにぃちゃん”呼びは「受け入れてもらっているのかな(笑)」

Instagramで「窪田さんがいたからトーカを演じられた」と綴られていました。
(窪田さんは)現場ではひとりでマンガを読んでいることが多かったので、「自分の世界に入って、人と関わらないタイプなのかな」って思っていたんですけど、パッと見そう見えるだけで、意識は常に周りに向いているというか。スタッフやキャストにしっかり気を遣っているんだと感じることが多かったです。

それに、お芝居もアクションも何でもこなしちゃうんですよね。窪田さんの姿はやっぱり勉強になったし、憧れ…というよりは、自分が主演をやる機会があったときは、窪田さんのような立ち居振る舞いをしたいなと思いました。
窪田さんのことを「おにぃちゃん」と呼んでいるそうですね。
はい(笑)。撮影中にふざけて私から言いはじめました。ドラマ『ラジエーションハウス』の撮影でも、「じゃあね! おにぃちゃん!」って言って帰ったりして(笑)。
そう呼ばれた窪田さんの反応は?
普通に「ああ!」みたいな感じでした(笑)。
窪田さんも受け入れている?(笑)
たぶん(笑)。ラジオで、「(山本さんが)おにぃちゃんって呼んでくれてる」って話をされていて、「あ、喜んでくれてるのかな?」って思ってうれしかったです。
呼ばれたときは、その喜びを表に出さないんですね。
あんまり。でも返事をしてくれるので、「受け入れてくれているんだ」って。
松田翔太さんは、山本さんから見てどんな方でしたか?
怖いイメージだったんですけど、全然そんなことなくて。はじめて会った日にご飯に誘ってくれました。何か、本当に月山みたいな人なんです。
どこかミステリアスさも感じるような?
ミステリアスっていうか、翔太さんも月山みたいなゴージャスな生活をしているんじゃないかなって。毎日ガウンとか着てそうな感じ(笑)。
松田さんは窪田さんと車の話をしていたとおっしゃっていましたね。
車とか、海外の話とかをよくしていましたね。翔太さんは海外の友達も多くて、私と窪田さんと3人でご飯を食べに行ったときにも、急に海外の友達を呼び出したんですよ(笑)。「友達がカラオケしたいって言っているから行こうよ」みたいな。うちらは「え!?」って感じで(笑)。
一緒にカラオケに行ったんですか?
行きました(笑)。そうやって周りの人を常に楽しませてくれる人なんですよね。すごくフレンドリーな方でした。
劇中では、喰種だから強くあらねばならないと気丈に振る舞うトーカの姿がありましたが、山本さんも芸能界で活動するなかで「強くいなければ」と感じることはありますか?
いつも「強くいないといけないな」って思ってます。芸能界にはいろんな方がいて、本当の自分を隠して着飾っていたほうがいいのか、ありのままの姿を見せたほうがいいのか、何が正解なのかは私にもわかりません。

でも自分のスタンスを変えようとは思わないから、強くいないといけないなって。

芸能人であることを活かして、動物たちを守る仕事がしたい

以前お話されていた、今は女優業がメインだけれど、それに固執しているわけではないという考えが興味深かったです。たとえば、「女優でない仕事をやっていたら」と考えることはあるのでしょうか?
今、ペット関係の仕事がしたいなって思っているんです。保護された動物を殺すのではなく、助けたい。
お答えが即答で、少し驚きました。
「好感度を上げるために言っている」と思われるかもしれないけれど、言える人が言っていかないと本当に解決しないと思うんです。
「言える人」とは、芸能界で活動している山本さんだから言える、ということ?
そうです。フォロワーが多くて、発信力がある芸能人だからこそできることだと。声を大にして「助けられる仕事をしたい」と言って、カタチを見せていくことに意味があると思っています。

赤ちゃんもそうですけど、動物ってしゃべることができないじゃないですか。しゃべれないからって雑に扱われることは…本当に許せません。
そう感じるようになったのはどういった理由からなのでしょうか?
私も犬を飼っているんですが、殺処分のニュースが多いですよね。それがすごく残念で…。

5月に一日警察署長をやらせていただいたとき、警察の方から、動物たちを守る活動をされている方がいらっしゃると聞いたので、まずはそういった方の力を借りつつ、実行していきたいです。

そこから、犬の服とかも作ってみたいなとも考えています。動物たちを守る仕事から、どんどんやりたいことが広がっていけばいいのかなと。
前回のインタビューよりも、エネルギーが増しているように見えますね。
そうですか? 前回は朝早くて眠かったのもあって…すみません(笑)。でも今のほうがたぎっていると思いますよ。
今、お仕事は楽しいですか?
どうだろう。難しいですね。楽しくもあるし、楽しくない…ときもあるかな。でもそれが仕事だと思うんです。
山本舞香(やまもと・まいか)
1997年10月13日生まれ。鳥取県出身。B型。2011年、ドラマ『それでも、生きてゆく』(フジテレビ系)で女優デビュー。主な出演作品は、ドラマでは『SR サイタマノラッパー 〜マイクの細道〜』(テレビ東京系)、『チア☆ダン』(TBS系)など。映画では『暗殺教室』シリーズ、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、『ギャングース』に出演。『王様のブランチ』(TBS系)をはじめ、バラエティ番組にも多く出演している。出演映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』が公開されているほか、7月からはドラマ『スカム』(MBS・TBS)が放送中。

映画情報

映画『東京喰種 トーキョーグール【S】』
7月19日(金)よりロードショー中
http://tokyoghoul.jp/
©2019「東京喰種【S】」製作委員会 ©石田スイ/集英社

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、山本舞香さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年7月21日(日)12:00〜7月27日(土)12:00
当選者確定フロー
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  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから7月29日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき8月1日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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