かつてないプロジェクトが誇りに。Elements Garden・上松範康が『バンドリ!』に懸ける思い

アニメ・ゲーム業界ではその名を知らない人はいないとされる音楽家、上松範康。

アニメ『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズや『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズなどをはじめ、水樹奈々や宮野真守ら声優に幅広く楽曲を提供。その数は100作品以上、約3000曲にのぼる。

そんな彼が代表を務める音楽クリエイター集団「Elements Garden(エレメンツガーデン)」は、『バンドリ!』プロジェクトの楽曲すべてをプロデュースしている。

『バンドリ!』プロジェクトの魅力とは? Poppin'Party(以下ポピパ)・Roselia・RAISE A SUILEN(以下RAS)など各バンドの音楽的な違いとは?

楽曲制作者から見た、『バンドリ!』の世界とキャストへの思いを感じ取ってほしい。

撮影/はぎひさこ 取材・文/及川一乃

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『BanG Dream!(バンドリ!)』
キャラクターとライブがリンクする次世代ガールズバンドプロジェクト。アニメ、ゲーム、リアルライブなどのメディアミックスを展開している。作中に登場するバンド「Poppin’Party」「Roselia」の声優が実際にバンドを結成し積極的にライブ活動を行っている。第3のリアルライブバンド「RAISE A SUILEN」も活動中。2019年2月には日本武道館(東京)にてTOKYO MX presents 「BanG Dream! 7th☆LIVE」3DAYSライブを開催。株式会社Craft Eggと共同開発のスマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』は、2019年3月16日で2周年を迎えた。9月には劇場版「BanG Dream! FILM LIVE」の全国公開が決定。

木谷さんの話を聞いて「スゴいことになる」予感がした

『バンドリ!』の楽曲制作に携わるようになった経緯を教えてください。
ブシロードの木谷(高明)さんが1枚のイラストを持ってきて「上松さん、これなんです!」と言ってきたのが始まりでした。木谷さんがこんなにはしゃいでいるからには何か大きなことが始まるのではと思いましたね。
もともとお知り合いだったんですか?
そうですね。木谷さんがブシロードより前に創業した会社のときから一緒にお仕事させていただいていたので。『バンドリ!』では「音楽・制作・プロデュース全般を任せてもいいですか?」と言っていただけて。その時点では「ぜひやります!」という気持ちでした。

でもそのあと、「これを声優さんが演じたあと、弾くんです。ライブをするんです!」と木谷さんが言い出して。その辺りから「誰か他の人に…」って言いそうになりました(笑)。そう思うくらい、そのときは声優さんが楽器を持って演奏するなんてあり得なかったんですよね。
▲「BanG Dream! 5th☆LIVE Day1:Poppin’Party HAPPY PARTY 2018!」
声優というお仕事があるのに、ゼロから楽器の練習をするとなると、だいたい週に2日は必ず時間を取ってもらわないといけなくなる。それができるなら引き受けますよ、と答えました。声優さんのスケジュールを押さえることが条件。それが最初でした。
木谷さんが、「最初に上松さんには無理だって言われた」とおっしゃっていました(笑)。
そんなにはっきり言ったかは覚えていないですけど、だいぶ無茶だとは思いました(笑)。木谷さんのお話って、“できさえすれば”スゴいんですよ。「スゴいことになるな」っていう予感はあって、ここは自分がチャレンジしないといけないところなのだと思いました。

不思議だったのは、コンテンツの中身の話よりも、最初から「ライブをどう見せるか」などの話が中心だったこと。木谷さんの想像って立体的なんですよね。物語がこうなるからこうする、じゃなくて、これがあることでライブも盛り上がるし、そうすると声優さんによるバンドということで業界に激震が走るっていう。いきなり多次元的なお話でした。

『バンドリ!』キャストは、僕の想像の遥か先を行っている

楽曲制作はどのように行っていますか?
近年僕は服を脱ぐようになっていますね(笑)。ネタではなく本当にやっているんですけど、キャラクターを自分に“降臨させる”とかそういう大きいことじゃなくて、単純に自分の身体に何か気になるものが触れたりするのが嫌で。
全裸ですか!(笑)
服がこすれるじゃないですか、触れていると、かゆかったりとか。フワフワなバスローブとかあればいいんですけど、そんなものなくて(笑)、脱いで作曲することが最近多いですね。それでできた名曲もけっこうあるんですけど感動が薄れるので(タイトルは)言わないでおきます(笑)。
(笑)。
あとはピアノと、なるべくキャラクターが歌いやすいように鼻歌で。鼻歌で歌えるものって歌いやすいし、覚えやすいメロディーなんですよ。人が歌いやすい音階なはずなので、簡単に歌えるものということで、鼻歌で考えています。
どういった流れで作っていきますか?
1時間半くらい考えて、できなかったら飲みに行くか、さぼります(笑)。1時間半でワンコーラスできなかったら自分の中で行き詰まっていると考えるので。瞬発力がかなり大事ですね。考えすぎると人に受け入れられない曲になっていることが多いので。
『バンドリ!』はキャストのリアルライブという、かつてないプロジェクトですが、上松さん自身はどのように感じていますか?
スゴいなと感じています。というのは、もう僕の想像したものより遥かに先に行ったなって感じているんです。パフォーマンスとか表現とか。

「歌って楽器弾いて声優やって、という状態が当たり前ですけど何か?」というような感じに見えるくらい、完成されてきているなと思っています。彼女たちがこの先どうなっていくのか楽しみです。
声優さんとお会いして楽曲ができていくことはありますか?
キャラクターが考えている楽曲でもあるし、その子たちがどう歌うかというのがメインになるので。声優さんからというより、キャラクターから受けるイメージですね。
▲アニメ『BanG Dream! 2nd Season』より
では、キャラクターが作っているという感じで制作されるのでしょうか?
それも大事にしています。ただ、そうなってくると等身大の高校生が、僕が作るような曲を書くかっていうとそれは違うので…そこはちょっと矛盾しているんですけど。

あくまでいい曲でありいいメロディーであり、っていう、今まで培ってきた信念は曲げないというところは大事にしています。
信念とは?
ひとつは、ライブでお客さんと一緒に盛り上がれる曲であるということ。もうひとつは必ず耳に残る曲であるということ。このふたつは曲げないということを大事にしています。

かつてないプロジェクトが、スタッフ、役者みんなの誇りに

上松さんから見た『バンドリ!』の魅力とは?
みんなが同じ方向を向いている。スタッフさん、役者さん、みんなが必ず進む方向はこっちだというのがブレていないということはすごく強く感じます。
木谷さん、中村航さんCraft Egg森川修一さんのお話を伺ってきたのですが、皆さん同じことを言われるのでスゴいなと思っていました。
最初に、やったことないことをやっていくぞというのがあって、そこからそれが誇りに変わってきていると思うんですよね。誇りを持っていると、人は前を向くじゃないですか。
では、やはり最初からこのプロジェクトはいけると思っていましたか?
最初は断るところから始まっているので(笑)。それでもやっぱり話を聞いて。最初に聞いて難しいなと感じることって何かしら不可能なことが混ざっているからだと思うんですよね。
どの辺りで「これはもしかしてスゴいことになるのでは」と思いましたか?
『ガルパ』(スマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』)がリリースされて、『ガルパ』のTwitterアカウントのフォロワー数(※)が増え始めたあたりですかね。Twitterのバズっていく感じって、リアルタイムで数字が出るじゃないですか。売り上げとかじゃなくてわかりやすいところが数値化されていますよね。そこで爆発力を感じましたね。
※『ガルパ』フォロワー数は約142万人(2019年5月現在)
声優さんの成長に関してはどのように感じていますか?
スゴい。もう本当に。俺だったら断る(笑)。というくらい本当にスゴいことをしています。たぶん、このプロジェクトで仕事として押さえられている時間だけでは対応できないと思うんです。家帰って練習しなきゃとか、移動中に頭の中で考えなきゃとか。そういうのがほかの何倍も多いんじゃないかなって思っています。尊敬の念が強いですね。
▲「BanG Dream! 5th☆LIVE Day1:Poppin’Party HAPPY PARTY 2018!」
成長したと感じた瞬間はどんなときでしょうか?
やりきったなというときよりも、悩んでいるときのほうが感じますね。やっぱり僕は(ポピパ・戸山香澄役の)愛美ちゃんを中心に考えていて。最初に彼女から始まっているので、そこから彼女の意志を継いで、守っていこうって。その歴史がちゃんとつながっていくことが大事だと思うんです。

一度、愛美ちゃんに「相談があります」と言われて、「これからの『バンドリ!』をどうしたらいいか、歌い方はどうあるべきか」と聞かれたことがありました。そのときめちゃくちゃ嬉しくて。

こんなに彼女のやっていることがヒットしている中で、「私が正しかった」と満足するのではなく、もっと追及していこうとする彼女にものすごく感動しました。
中村先生の歌詞はどう思いますか?
純粋にスゴいなと思っています。キャラクターのブレがないことによってその等身大の言葉になっているんだなって、それってスゴいプロのやり方なので、尊敬しますね。
▲アニメ『BanG Dream! 2nd Season』より
…取材したときに、「俺のことを考えないでほしい」って言っていませんでした?(笑)
「歌詞を書いてるのは香澄ちゃんだから」とおっしゃっていました(笑)。
だからインタビューとかに応えていると、彼の望む姿じゃなくなっていくんじゃないかなって思うんです。どうやって乗り越えていくんだろう(笑)。

ポピパの将来像にRoseliaやRASを見据えている

Poppin'Party、Roselia、RAISE A SUILEN、それぞれをどのように意識して作っていますか?
全然違いますね。ポピパはやっぱり青春感。笑顔・キラキラ・ドキドキ。すべてを囲むような広いイメージの青春感を意識していますね。
Roseliaは、どこか宗教的な音楽であったり、教会的な音楽であったり、その中で激しさだったりロック色を出すというか。自分の中でRoseliaは決まったジャンルで、8ビートなんです。ライブハウスの匂いがしますよね。
RASは、3つ目のバンドになるので、とにかく派手に目立つように。デジタルとロックの融合という部分を考えているので、デジタル感を強く出す。DJがひとり入っているというのもあって、クラブでも通用するようなエッジの効いた音楽の作り方です。クラブでかかっているようなダンサブル、16ビートの曲ですね、フロアの匂い。
なるほど…!ロジカルですね。
ポピパは高校生のバンドが進化したもの。だからすごく広いんですよね。この子たちが進化したらRoseliaやRASになるような。
ポピパがそういうふうになるかもしれないということは、将来像として何かをイメージされていますか?
じつはもうすでに考えています。最初は、5〜10年のムーブメントだと認識していたんですが、木谷さんがあるとき、「僕は『バンドリ!』をずっと続くコンテンツにしたい!」と言っていたんです。

それを聞いて、ポピパがどれだけ広くなっていくかがすごく大事になるなと思ったんですよ。そこから作戦変更しました。これからは攻める、激しい曲があってもいいんじゃないかなと考えています。永遠に進化するためには、彼女たちに頑張ってもらうしかないって。
楽しみです! ご自身の経験を落とし込んでいるのはどのバンドが一番近いですか?
やっぱり経験を反映しているのはポピパですね。“こうありたい”っていう理想はRoseliaに込めています。RASはテクニカルであり、強さであり、音楽の集大成であり。突き抜けるパワーを投影しています。
▲アニメ『BanG Dream! 2nd Season』より

Roselia『FIRE BIRD』、タイトルは楽曲を作る前から決まっていた

その中でも思い入れのある楽曲を教えてください。
どのバンドからいきます?
じゃあRoseliaさんから(笑)。
最近『ガルパ』で配信を開始した『FIRE BIRD』という楽曲は、自分の中でどかんといきたいところまで持っていこうと考えて作っています。『BRAVE JEWEL』(アニメ『BanG Dream!2nd Season』オープニング曲、Roselia 7thシングル)もその“切り込み隊長”で、物語(アニメ)の13話の完結へ向けてどういうふうにいくべきか考えて作りました。
▲Roselia 9th Single『FIRE BIRD』ゲーム内ジャケット(7/24発売)
『FIRE BIRD』は作詞も担当されたんですよね。なぜ作詞しようと思ったんですか?
楽曲を作る前からタイトルを「FIRE BIRD」にしたいって思いが強かったので。ポピパに対するエールがテーマの曲なんですけど、僕の中ではもうひとつメッセージがあって。

僕はRoseliaをずっと見てきましたが、メンバーが替わったり、いろいろな変化があったじゃないですか。そういった中でもRoseliaは不死鳥のように蘇っているというか。
なるほど。
バンドのメンバーが替わると、そのバンドらしさを失ってしまうこともあるじゃないですか。そういうのもあるけど、彼女たちには、“ブレないRoseliaはこう”っていうものがあるんですよね。残ったメンバーとか、去ったメンバーにもみんなにあるんじゃないかなって思っていて。こんなに紆余曲折があっても、ファンも含めてみんなが応援してくれて、不死鳥のように蘇って。
▲『BanG Dream! 5th☆LIVE Day2:Roselia -Ewigkeit-』
そういう曲を書けるタイミングはないかなって考えていたら、ちょうど13話のテーマと合致していたので、「ちょっと書いてもいいですか」とアニメサイドにお願いしました。
ポピパでおすすめの曲は?
『Time Lapse』です。『ティアドロップス』とか、攻め攻めな楽曲を作ってきたんですけど、その中でポピパの“最終進化系カッコいい曲”っていうものが提案できたと思っています。

似ている曲調のものだと元祖の楽曲が勝っちゃうことが多いんですよ。でも『Time Lapse』は、ほかの楽曲を超えていくものになったかなと。やっぱりポピパって進化していくバンドなので。自分の中でも超えていけたなっていう自信があるので、おすすめです。
では、RASでおすすめの楽曲は?
『A DECLARATION OF ×××』という曲。最初にいけるって思わせた曲(RASの1stシングル『R・I・O・T』)のあとってすごく緊張するんですよ。さらにいけるって思わせなきゃいけないので。
ライブでお客さんと盛り上がるための、コール&レスポンスができるっていう『バンドリ!』の基本がある中で、それを含めてここまで来られたので、「よっしゃ!」というのがあります。頑張るRASのメンバーをサポートできたかなって思っています。

女性は“恋をしたい”、男性は“応援をしたい”

『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズなどの男性声優コンテンツも手掛けていらっしゃいますが、ガールズバンドに提供する楽曲とはどのように差別化を図っていますか?
いいメロディーと転調を使うというところは共通なんですけど、男性声優さんが歌うものは、“女性が恋をしたくなる”というところをすごく考えています。一方で『バンドリ!』では、「青春感」や「友情感」を大事にしています。
具体的に聴いてくれる層というのをイメージしながら作りますか?
そうですね、意識しています。
それは「男女の受け取り方の違い」みたいなものを意識しているのでしょうか?
そうですね、女性ファンは「中の人」というか声優さんに恋をしたいと考える方も多いと思うんです。なので、その声優さんが歌いやすい滑舌、得意とする言葉を考えたりとか。発想が全然変わります。
では『バンドリ!』の楽曲はどのような感じで制作しますか?
『バンドリ!』の楽曲は、声優さんももちろん絡んでいますが、もう少しライブ寄りだったり、ゲーム要素も絡んでいたり。テンポ感が違いますね。あと男性ファンは、恋するというよりも、どちらかというと応援をしたいんじゃないかなって。恋に“応援”が混ざっている。
▲アニメ『BanG Dream! 2nd Season』より

楽曲のオーラは、タイトルから感じる

制作する側としては、やはりSNS上での評価なども気にされるのでしょうか?
見ますよ、もちろん。エゴサーチ大好き(笑)。でも、叩かれてないものってバズっていないものが多いんですよね。自分の評価が高すぎるものはダメだなって思っています。
楽曲のリリースのたびに見ていますか?
全部見ています。たぶん業界イチ見てる(笑)。Twitterに書くって、皆さんの思いとか時間とか、何かを費やして書いてくれているから、その意見は聞かないとなって。

ただ、作り手としては、すべての意見を聞いて反映すればいいということではないので。曲げちゃいけないことはひとつしっかりと持ったうえで、見ています。「自分はこう」っていうものを決めて、内心「痛たた…」って思いながら(笑)。
(笑)。参考になる部分も多いですか?
多いですね、ライブでのノリ方とか。作りながら「ここ難しいかなー」と思っていた部分を「ここノリづらい」って言われたりとか。「そこの誤差に気付くか…!」みたいなのはありますね。スゴいなって思いますね。

『バンドリ!』って新曲を発表したときに褒めていただけることが多いんです。ただ、時間が経ってくると評論家さんが出てくるんですよ。でもその評論家さんが言ってることって深かったりするんですよね。そこはよく読んで考察しています。教わることも多いですね。
タイトルは作詞家さんが決められることが多いのでしょうか?
織田あすか(Elements Garden所属の作詞家)が頑張ってくれていますね。とにかく目立つように、ド派手なタイトルでいこうって決めています。どのバンドも、とくに物語の少ない初期は、勢いをつけてあげたいと考えていたので。そのため、感動的というよりは勢いのあるタイトル出しをしてほしいと伝えています。

『バンドリ!』プロジェクトってタイトルの使い方がうまいですよね。テレビアニメのサブタイトルにしたり、イベントの名前にしたりする。『BLACK SHOUT』(Roseliaの1stシングル)がアニメ2期の第2話タイトルで「黒き咆哮(ほうこう)」になってたときは驚きましたね。
タイトルのファーストインパクトは大事ですか?
すごく大事です。その曲のオーラってタイトルから感じますからね。タイトルから決める場合、歌詞の内容に確実に沿っているものよりも、タイトルで勢いがあるものなら、僕はそっちを選びます。作品によっては、歌詞を全部作り上げてからタイトルはどこから取ろうと考えることもあります。
▲アニメ『BanG Dream! 2nd Season』より

『バンドリ!』にどこまで食らいついていけるか、挑戦は続く

『ガルパ』はやっていらっしゃいますか?
諦めました(笑)。音楽家がリズムゲームやっていますと言うと、「やってください!」ってプレイを頼まれるじゃないですか。でも、下手だとなんかがっかりした雰囲気になるんですよね(笑)。

音ゲーの仕組みは、『pop'n music』とか『Dance Dance Revolution』などのファースト世代なので、仕事もしているし理解もしています。どうすればそのリズムに合うのか、難易度についても意識しています。
楽曲を作るときも考えていますか?
考えています。『ガルパ』の配信2周年だとこれくらいの難易度だろうとか。いつかやりたいなって思うのが、難易度を超マックスにした、RASの音ゲー向けの楽曲。けっこう面白くできると思います。
それは難しそうです(笑)。 今後『バンドリ!』とどのように歩んでいきたいと考えていますか?
ライフワークになりつつあるので、どこまで食らいついていけるかなと思っていますね。これだけキャラクターが増えているので、無限に増えていくんじゃないかって(笑)。

そのときにどれだけこの子たちと魂をリンクさせて、楽曲をリリースするたびに新しいとかスゴいとか思わせることができるか、とか。『バンドリ!』で挑戦できることはまだまだたくさんあるなと思っています。そういう挑戦が自分も大好きなので、そこに負けないように頑張っていきたいですね。
最後に、『バンドリ!』ファンへメッセージをお願いします。
まず「スゲえよ!」ってことを伝えたいですね。ファンの皆さんの熱量があって今があるので。ありがとうございます。それだけ、聞いたり買ったり参加したり、自分の時間を費やしてくれているわけですから。

コンテンツが楽しいのは大前提ですけど、それでもこれだけ本気で入ってきてもらえたら、作り手や表現者にとってこんなに嬉しいことはないと思っています。

あと、もっと意見してもらいたいです。「違うよこれ、ポピパじゃない」って言われたらこっちが間違えていると思うので。そのくらいの気持ちで臨みたいです。ファンの方に「やるじゃん」って言ってもらうことが一番だと思っています。
上松範康(あげまつ・のりやす)
1978年3月1日生まれ。長野県出身。A型。
音楽制作ブランド「Elements Garden」の代表、作詞・作曲・編曲家。テレビアニメ『BanG Dream!(バンドリ!)』の音楽プロデューサーのほか、『戦姫絶唱シンフォギア』シリーズの原作・音楽プロデューサー、『うたの☆プリンスさまっ♪』シリーズの原作・企画原案・音楽プロデューサーなどを務める。またアーティストでは、水樹奈々、KinKi Kids、宮野真守、蒼井翔太などの楽曲を手掛ける。

「BanG Dream!」特集一覧

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2019年5月20日(月)18:00〜5月26日(日)18:00
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