可愛い女の子は元気をくれる存在。『仮面ライダー』ヒロイン・松田るかとオタトーク
2016年の『仮面ライダーエグゼイド』に登場した、ピンクのボブヘアに可愛らしいアニメ声が特徴的なポッピーピポパポ。ゲームのなかのキャラクターという設定で、『仮面ライダー』シリーズでもひときわ個性的なヒロインを演じていたのが、松田るかである。
『賭ケグルイ』には、昨年のドラマ1期から出演し、浜辺美波が演じる蛇喰夢子(じゃばみ・ゆめこ)と緊張感のあるギャンブルシーンも見せた。放送中のドラマ版season2、5月3日公開の映画版でも引き続き、皇 伊月(すめらぎ・いつき)を演じている。
質問にハキハキと答えながらも、ドラマ版で見せた夢子のツインテール姿の話題になると急に声色が変わったり、最近ハマっている『BanG Dream!』のキャラクターの話になると言葉に熱がこもったり…。
「可愛い女の子が好き」というオタクトークから、『エグゼイド』、『賭ケグルイ』で得た経験、そしてこれからのことまで。女優・松田るかの素顔を探った。
スタイリング/米原佳奈 ヘアメイク/IKUYO
アニメ版声優の若井友希さんと、役について話をすることも
- 松田さんはもともとアニメやマンガがお好きとのことですが、『賭ケグルイ』もご覧になっていたのですか?
- はい。見ていて、演じる際の参考にしています。そもそも原作を知らないと演じられないし、原作へのリスペクトは大事にしたいと思っています。
アニメ版で皇ちゃんの声を務めている若井友希さんとは友達で、生年月日も一緒なんですよ。 - Twitterでもよく交流されていますよね。『賭ケグルイ』をきっかけに仲良くなったのですか?
本当に!!!!!! https://t.co/Y0wJmsb8p1
— 松田るか (@imrukaM) 2019年3月6日- いえ、別の作品でご一緒したことがあって仲良くなりました。ドラマ化が決まったときもすぐに連絡をして、「皇ちゃん役をやるよ!」と伝えたらとても喜んでくれました。
お互いに皇ちゃんのことが大好きなので、一緒にご飯に行ったときは彼女について話したり、はたまた「マメ(豆生田 楓/中川大志)との関係ヤバいよね!」みたいなオタクトークをしたり(笑)。
- 若井さんが演じる皇を意識されることもあるのですか?
- 真似と言うのは違うけれど、意識しています。TVアニメのほうが先に進んでいるので、「あのシーンはどう演じたの?」とか、アフレコのときの話を聞いたり。逆に「実写はどんなふうに撮っているの?」と聞かれることもあって、お互いに参考にしているのだと思います。
- ドラマ1期では、生徒会のメンバーとして夢子と対峙する立場でしたが、2期では生徒会をクビになり夢子側に付こうとするなど、皇の立場がだいぶ変化したと思います。
- 1期の頃と比べたら、皇ちゃんに社会性や協調性みたいなものが出てきましたよね。
これまでは“爪を剥ぐ女”というイメージで(皇は生爪コレクター)、私自身、共感することはあまりなかったんですけれど(笑)、2期では彼女の人間らしいところや、何としてでも生徒会に戻りたいという気持ち、豆生田への淡い恋心も見えてきて。皇ちゃんの憎めない感じを表現できたらいいなと思っていました。 - 高杉真宙さん演じる鈴井涼太と、森川 葵さん演じる早乙女 芽亜里(さおとめ・めあり)の3人で、テンポのよいコミカルな会話劇を繰り広げるシーンも多いですね。
- これまで、セリフを発するのが夢子との賭場のシーンがほとんどだったので、3人で掛け合うことができてうれしかったです。あとは純粋に「皇ちゃん、いい立ち位置にいるな」って思いました。演じている身としてもとてもありがたかったです(笑)。
- ボケもツッコミもできますし(笑)。
- はい(笑)。(鈴井・芽亜里・皇の)3人がコミカルに会話劇を繰り広げることによって、夢子と夢見弖ユメミ(松村沙友理)の真剣なシーンとの差が出て、より面白く見えますよね。
- ある意味“トリオ感”も出ていました。松田さんが何か意識されたことはあるのでしょうか?
- すでに1期から、鈴井と芽亜里がコミカルでテンポのよい会話劇を繰り広げる立場にいたので、とりあえずふたりの空気感に合わせて演じようと思いました。
現場では役者陣がすごくアイデアを出すんです。英(勉)監督も、役者のアイデアを頭ごなしに否定せず柔軟に受け止めてくださる方なので、みんなドライ(リハーサル)でいろいろとやったりして。
とくに、芽亜里・木渡(潤/矢本悠馬)ペアなんてスゴいことになっていました。おふたりで自由に動かれて、クリエイティブだなぁ…って感動してしまいました。
映画のエンディングで木渡があることをしていてとても面白いのですが、あれは完全に矢本くんが勝手にやったことだと思ってます(笑)。私は現場にいなかったのですが、映像を見て「絶対にアドリブだ」って確信しました(笑)。
- 松田さん発信のアドリブもあったのですか?
- コミカルなシーンではないのですが、ドラマの夢子と豆生田の賭場のシーンで、豆生田に「俺に付くのか、夢子側に付くのかハッキリしろ」みたいなことを言われたときの皇ちゃんの動きは、現場で出したものです。あそこは完全に視聴者に対するメタ意識でやりました。
- 見るのが楽しみです。賭場のシーンはとても緊張感に包まれていそうですね。
- めちゃくちゃ(緊張感が)あります。普段の日常を切り取ったシーンがライトなのに対して、賭場のシーンはすごく空気が重いです。
でもカットがかかればそんなことないですよ。みんな同世代ですし仲もいいんです。
ツインテール姿に衝撃。夢子の可愛さは「語彙力をなくす」
- 1期から一緒にやっているメンバーですし、もう現場の空気感もできあがっていますよね。
- 女子が多いこともあって、やっぱり女子のほうが強かったイメージがありますね。監督からみんな「姫」って呼ばれていました(笑)。
- 共演者のみなさんとは、どんな会話で盛り上がることが多かったですか?
- この現場は私と一緒でオタクが多くて、浜辺さんや森川さん、高杉くんもだし、小野寺(晃良/新渡戸 九役)くんもみんなアニメが好きで、「何を見てるー?」みたいな話をよくしていた記憶があります。
あとエラちゃん(池田エライザ/桃喰 綺羅莉役)は、現場にマンガを持ってきていて、それをみんなで回し読みさせてもらったりすることもありました。
松村さんとは直接絡むシーンがなくて、撮影もほとんどかぶっていなかったんです。だからあまり話すことができなくて。色が白くて、アイドル衣装もぴったりですよね。とても可愛いです!
- たしかに、ユメミは夢子とのシーンがメインでしたしね。
- そうです。で、それを私たち(鈴井・芽亜里・皇)が見ているという感じで、それも一緒に撮っていたわけではないので、夢子とユメミのシーンはほとんど見られずでした。
だから夢子がツインテールをしていたのも知らなかったんですよ、私! 劇中のスチールを担当しているカメラマンさんに写真を見せてもらって「浜辺、ツインテールしたの!?」って。 - (笑)。アイドル姿のツインテール夢子は、普段とはまた違った可愛さがありますね。
- ……(小声になって)マジで可愛かった……。
- ドラマをご覧になった際も、夢子の可愛さについてツイートされていました(笑)。
一足先にドラマ「賭ケグルイseason2」を見させてもらったのですが、ボリュームアップパワーアップで豪華すぎるし、1話目から夢子可愛すぎてやばかった…見てね…みんな…みて…
— 松田るか (@imrukaM) 2019年2月7日- (急に真面目な声になり)もう、それです。「ああああ〜〜」って。夢子はもう言葉にならないくらい可愛いですよね。急に語彙力がなくなります。
- 共演者のみなさんのお芝居から刺激を受けることはありましたか?
- もう、すごくありました! エラちゃんの気だるげな目はどうやってできているんだろうとか、中村ゆりかちゃん(五十嵐 清華役)のおっとり感ってどこから出てきているんだろうとか。人の演技のクセを見るのはすごく参考になりますし、自分のストックが増えますよね。
そこから得た現場での経験は、絶対に糧になっていると思います。
中の人に会いたい欲はない。好きなキャラは神のような存在
- マンガやアニメは男性向けの作品がお好きとのことですが、女の子のキャラクターが出てくる作品がお好き…という意味だったり?
- そうです! 可愛い女の子がたくさん出てくる作品が好きで、『賭ケグルイ』もそこが自分に刺さっている理由のひとつです。可愛い女の子が一生懸命、頑張っている姿を見ると元気になりますよね。
- 松田さんが好きなタイプも、そういう一生懸命な女の子ですか? とくに「コレにグッと来る」みたいなものはありますか?
- “色素薄い”系! 完全に見た目から入ります。『ラブライブ!』では絶対にことりちゃん(南ことり 声/内田 彩)だし、『艦これ』(艦隊これくしょん)では夕立(声/タニベユミ)だし。
何だろう、憧れですよね。青い目に憧れる時期とかあるじゃないですか。それに近い感じだと思います。
- 最近ハマっている、お気に入りのキャラクターはいますか?
- 『BanG Dream!』の、Pastel*Palettesの丸山 彩ちゃん!(声/前島亜美)『仮面ライダーエグゼイド』のときに、男の子たちがみんな『バンドリ!』をやっていたんです。その流れで私もはじめたのですが、すごく可愛くて。ピンク髪にピンク衣装なんです。
- 色素薄い系では…ないですね?
- ないですね!(笑)きっと今までだったら、イヴちゃん(若宮イヴ 声/秦 佐和子)とか、有咲ちゃん(市ヶ谷有咲 声/伊藤彩沙)を選ぶはずなんですけど、彩ちゃんの一生懸命さが何か来たんですよね。
彼女はもともと芸能活動をしていて、この先どうするかというときにバンドの話が来て、そこからバンドをはじめるんです。本意ではない活動だったかもしれないけれど、それでもてっぺんを目指したいという強い思いとか、周りに天然な子が多いなかですごく頑張っている姿とか。いいなぁって。 - 一度ハマると、グッズを買ったり、フィギュアを集めたりすることもあるのですか?
- 収集癖は一切ないので、グッズやフィギュアをめちゃくちゃ集めるっていうことはないんです。
- 『BanG Dream!』だと、ライブに行ったりなどは?
- 行かないですね。唯一行くのはでんぱ組.incだけなんです。何でだろう。あんまり“本物”を見たい欲はないのかもしれません。もう、存在してくれればいい、みたいな。神と同じような立ち位置ですね。
だから声優さんに会いたいというのとも違うんです。兵長(『進撃の巨人』のリヴァイ)が好きだからと言って、神谷浩史さんにお目にかかりたい…というわけでもなくて。「リヴァイに会いたい」という気持ちのほうが強いです。 - 『これはゾンビですか?』の相川 歩(声/間島淳司)に“ガチ恋”していたと語られていましたが、お話がつながりますね。
- ああ〜、そのときドハマりしていました(笑)。ガチ恋に落ちることってなくて、後にも先にも歩だけなんです。
本当に、液晶が邪魔しているだけで、こっちはいつでもウェルカム体制なんですけど……。なかなか次元の壁は厚いなと感じますよね。
ポッピーピポパポを演じて、声が武器になると気づいた
- 松田さんを語るうえで欠かせないのは『仮面ライダーエグゼイド』だと思いますが、『エグゼイド』の経験が今に活きていると感じることは?
- それこそ『賭ケグルイ』の皇ちゃんは、声を作って演じているのですが、そこはポッピーちゃんから得られたんじゃないかなと思います。ポッピーちゃんを演じているときはずっとアニメ声でしゃべり続けていましたし、そこで、声が自分のひとつの武器になるんじゃないかって気づいたこともありました。
それに、(仮野明日那とポッピーピポパポの)1人2役だったこともあって、1年間、演じ分けという意味ではほかの方たちよりも濃密な経験をさせてもらっていたのではないかと感じます。 - たとえば、『エグゼイド』で共演されたみなさんから「『賭ケグルイ』を見てるよ」とか「見るよ」とお話されることはあるのでしょうか?
- たぶんね、彼らは見ていないと思うんですよ(笑)。
- お互い「こういう仕事をしているよ」と連絡を取り合うことはあまりない?
- あまりないですね。みんなSNSでつながっているので、誰が今どんな仕事をしているのかはそれぞれ把握していると思うのですが、わざわざ言い合ったりすることは……たまーにありますけど、頻繁にはしないです。
- 意外です。食事に行くこともないのでしょうか?
- あっ、新年会はしました。集まれる人だけ集まって鍋を食べて。
会うのはわりとコンスタントに会っている気がします。(黒崎)レイナちゃんも二十歳を超えましたしね。あと、オーディションに行くとたまに共演していた面々と会うんです。「おお、頑張っているなぁ」って思います。 - 役を取り合うライバル心ではなく「頑張っているなぁ」と?
- ライバル心はとくにないです。オーディションは何百も受けて、落ちるほうが多いくらい。毎回「私の演技がダメだったか……」と落ち込んでいたら次につながりませんから。「今回はイメージが合わなかっただけ」と捉えるようにしています。
- 今後、松田さんが「こういう役を演じたい」と考えることはありますか?
- 『エグゼイド』も『賭ケグルイ』も振り切った演技をする役でした。だからこそ普通の人を演じる技術を習得したいんです。“普通”って逆に難しくないですか?
原作モノだと、迷ったときにはヒント(原作)があるので、それもない普通の人ってめちゃくちゃ難しいと思っていて。声を作ったりとか、表情筋を使ったりは、『賭ケグルイ』を含め、ビシバシ鍛えられましたから!
そろそろ制服もギリギリな年齢になってきて、これからはOLや社会人という、年相応の役も増えてくると思います。自分が次のステップに上がるには、視聴者が自然と感情移入してしまうような、“普通”を演じられるようにすることが必要。何気ない日常のなかで何か問題提起ができるようなお芝居を習得していきたいと考えています。
- 松田るか(まつだ・るか)
- 1995年10月30日生まれ。沖縄県出身。O型。2016年の『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系)の仮野明日那/ポッピーピポパポ役で注目を浴びる。2019年はドラマ&映画『賭ケグルイ』のほかに、映画&ドラマ『BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-』に出演したほか、5月には映画『としまえん』、年内にはオムニバス映画『夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風』のエピソード2「時々もみじ色」が公開。4月27日にはファースト写真集『松田るか1st.写真集 RUKA / LUCA』(KADOKAWA)が発売される。
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、松田るかさんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\ドラマ『#賭ケグルイ season2』、放送中!/#松田るか サイン入りポラを3名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年4月11日
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・応募〆切は4/17(水)18:00
インタビューはこちら▼https://t.co/x7i0DXISvF pic.twitter.com/4WxwKZPAvL- 受付期間
- 2019年4月11日(木)18:00〜4月17日(水)18:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/4月18日(木)
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