モンスターハウスの真実。クロちゃんは本当にクズなのか? 本人を直撃してみた
この男、一体何を考えている?
『水曜日のダウンタウン』(TBS系)内の人気企画「モンスターハウス」を見た誰もがクロちゃんの言動に戦慄(せんりつ)し、戸惑ったことだろう。堂々と展開される二股、苦しすぎる言い訳、まさかの再アタック…。常人にはとてもまねできない。
インタビュー当日。取材陣に明るくあいさつしたクロちゃんは、机の上に自分の私物が広がっているのに気づくや「すみません!」と慌てて片付け始めた。マネージャーに任せることなく、自らテキパキとゴミを捨てに行く。
あれ? これが「モンスター」の本当の姿なの? それともやっぱり希代の“クズ”? クロちゃんとは、一体何者なのか。
これを人気者って言うなら、僕の知ってる人気者とは違う
- 『水曜日のダウンタウン』の企画の中でも、クロちゃんに焦点を当てた「モンスターハウス」(※)はひとつの頂点に達した印象があります。次は一体どんな企画になるんでしょうね?
- いやいやいや、わかんないわかんない! わかんないですよ、本当に! 何が正解なのかもわからないし、どこまでが味方なのかもわからない。次こそはハートフルな優しい企画がいいです。「モンスターハウス」でたしかに話題になったかもしれないけど、結局「ギャー!」って言われる存在ですから。これを人気者って言うなら、僕の知ってる人気者とは違いますもん! ちゃんとした人気者にしてほしいです。
- ※編注:モンスターハウス
クロちゃんを含めた男女6人がシェアハウスで共同生活をするという恋愛リアリティー企画。クロちゃんは、二股を掛けたり、うそをついたり、自撮りのふりをして女子を盗撮するなど、毎回驚くほどの“クズ”っぷりを披露。放送を重ねるごとに“クズ”すぎる言動が注目を集め、Twitter上は「キモイ」「クズ」など毎回炎上。最終回では緊急生放送が行われ、クズ行為が許せるかどうかについて視聴者投票を行った結果、「許せない」が95%を占めた。これによりクロちゃんは「としまえん」(東京都)に設置されたおりに閉じ込められ、一般公開が行われたが、来場者が殺到。企画は中止となった。 - 番組の藤井健太郎プロデューサーに対しては、実際どんな感情を抱いているんでしょうか?
- もちろん腹も立ちますけど、感謝もしています。でも、あの人のほうがよっぽどモンスターですよね? なんか僕としゃべってくれないんですよぉ…。僕はもっとコミュニケーション取りたいのに、話しかけようと思ってもヒュッといなくなっちゃう。霧のような人です。もぉ、何なんだろう?
藤井さんだけじゃなくて、スタッフみんなしゃべってくれません。裏で僕の悪口めっちゃ言ってるとは聞きますけど…。番組が話題になってもひとつも感謝されませんね。『水曜日のダウンタウン』のせいで、僕だけコンプライアンスがおかしくなっているのに。僕だけ10年前のバラエティーにいる感じがしますもん。
- 「モンスターハウス」も目隠しされて突然あのシェアハウスに放り込まれたんですよね。
- そう! ただ、「恋愛してください」とだけ指示されて。ぶっちゃけ僕も最初は、「これ何が面白いのぉ?」って思ったんですよ。あの家で暮らして恋愛して、面白くなる要素が見えなかった。でも「面白くならなかったとしても僕のせいじゃないな」と思ったので、じゃあ自分の得になるように動こうと切り替えて、女の子に集中することにしました!
- 面白くなるか心配だったから、あえて番組のために“クズ”行為に走ったというのではなく…。
- そもそも僕、演技下手ですから。『幕末グルメ ブシメシ!』(NHK総合)ってドラマに出ていましたけど、僕のセリフって基本的に「へいっ!」くらいですし。結婚願望はめちゃくちゃあるので、「モンスターハウス」は本気でしたよ。
豪快な二股の真相は、「番組っていうのを忘れてた」
- 蘭ちゃんと莉音ちゃんを豪快に二股を掛けていたのが衝撃でした。(※)オンエアではカットされると思っていたんでしょうか?
- ※編注:「モンスターハウス」第1話
バーベキューをした後、莉音をテントに誘い出したクロちゃんは「本当に一番好き」「莉音にだけはうそつかない」と口説く。しかし直後、今度は蘭とテントでふたりきりになった際、「蘭ちゃんが一番好き」と告白した。 - テントでの会話ですよね? 僕って“イタリア人気質”だから、「かわいいね」「好きだよ」くらいは普通に言うんですよ。あとは番組っていうのを忘れてたというか。それに恋愛しろっていう企画なら、こっちの邪魔はしないだろうと思っていましたし。まぁ、でも基本忘れていました!
- メンバーみんなでオンエアを見るとき、なぜかクロちゃんが「早く見よう!」というテンションだったのが不思議でした。ばっちり二股の現場が撮られているのに…。
- みんなでバーベキューしたときのことを思い出して、楽しめるなーと単純に思っていたら、まさかあんな…。あの後3時間くらいずーっと文句言われましたし、めっちゃ怖かったですよ! 気まずすぎて、ちょっとハウスに帰らなくなりましたもん!
- 莉音ちゃんにフラれた後、莉音ちゃんにプレゼントするはずだった指輪を持って、蘭ちゃんに告白しに行ったのにも驚かされました。(※)
- ※編注:「モンスターハウス」最終話
莉音に告白すると決め、指輪を購入したクロちゃん。しかし、告白するもふられてしまう。その後「自分の本当の気持ちがわかった。蘭ちゃんのことが好き」と突然気持ちを切り替え、蘭をデートに誘い、告白したが、差し出した指輪は使い回しだった。 - やっぱりよく考えたら、蘭ちゃんのほうが好きだったんですよぉ。1度付き合ってしまえば、オンエアまでの間に俺のことをめっちゃ好きにさせたら、なんとでもなるじゃないですか。でも「オンエアを見てから決めさせてほしい」とか、よくわからないことになって…。
最後、ハウスを出るときに僕が蘭ちゃんに「信じているからね」って言ったじゃないですか。あれって、「オンエアを見てショックを受けたとしても、僕を好きな気持ちを信じているからね」っていう意味だったんですよ。実は、「負けないで」とも伝えていました。「いろいろなものに負けないで、好きな気持ち、勝て! 頑張って!」って。
恋人を“接待”するためスーパースターの振りをした過去
- 基本的にどんな女の子がタイプなんでしょうか?
- (即答で)ギャルですね。ギャルは、ずっと好きです。あと、良くも悪くも変わったところがある子が好き。変わっていないと飽きちゃうもん。
好きなのは
— 安田大サーカス クロちゃん (@kurochan96wawa) 2018年3月21日
努力友情
鬼ギャルだ#クロちゃん川柳みんな今日もハートフルに行こうねー。
— 安田大サーカス クロちゃん (@kurochan96wawa) 2019年2月1日
ギャルからの連絡まってまーす♪
K-POP風クロちゃんだしん pic.twitter.com/zqNYRyTJxb- 変わっているとは、たとえば? 過去にキュンとした出来事を教えてください。
- 夜に突然「会いたい」って連絡が来たんで、当時僕が住んでいた品川から池袋のその子の家まで自転車で2時間くらいかけて行ったんですよ。「アイス食べたい」とも言っていたから、途中でアイスも買って…。でも到着したのに何度電話かけても出ないんですよ。オートロックだから入れないし、雨も降ってきて、その時点で深夜2時か3時くらい。でも朝7時頃から仕事だったし、5時まで待ってダメだったので家に帰りました。溶けちゃうからアイスも自分で食べましたよ。
- えええ!? 全然キュンとしてないじゃないですか(笑)。
- めちゃくちゃ腹立ったけど、「待ってる俺って“悲劇のヒロイン”だな」って楽しさもあったんですよね〜。思い出にはなりましたし!
- 他にもありますか?
- 「クロちゃんみたいなスーパースターと付き合っていいのかしら」みたいな、僕をめちゃくちゃすごい芸能人だと思っている子がいました。当時はあまり仕事がなかった時期だったんですけど、毎日昼くらいに彼女の家から出掛けていたら、「いつも何してるの?」と聞かれて。「ネット番組を帯でやってる。タモリさんみたいな感じ」って答えたら、本当に信じちゃった(笑)。
面白くなって、ついエスカレートしちゃったんですよね。ただ街中を歩いているときに彼女に電話して、途中で「あっ、プライベートなんで握手だけでいいですか? わわわわ〜! …ごめんね、今ちょっとファンの人が」みたいな小芝居を挟んでみたりとか。それでもバレないまま、最終的には向こうから「私の手に負える人じゃないから別れてください」って言われちゃった。 - その子からしたら、スーパースターと付き合った夢のような思い出になっているんでしょうね。
- でしょうね〜。面白かったです。
- でもそれはうそつきということなのでは…?
- あーん、うそじゃない! 相手をもっと喜ばせるためだから、言うなれば接待ですよぉ!
嫌なうそをつく人は嫌いです。人に優しくない人は好きじゃない
- 家族や友人など、プライベートのクロちゃんをよく知る人からは、どんな性格だと言われますか?
- 最近は親まで「あんたはうそつきだ」って言ってくるんですよぉ! ずっと親は口八丁手八丁でなんとでもなっていたのに、妹が「お兄ちゃんは昔からああだった」と言い始めたみたいで…。妹の子どもまで「にぃにぃはクソじゃ」って言ってくるんです。幼稚園くらいの子にクソだって言われて腹が立ったんで、お年玉はあげませんでした。対価を払わせなきゃいけませんから。
- (笑)。事務所の後輩芸人であるお笑いコンビ・ワンワンニャンニャンの菊地優志さんは、「小学生がそのまま大きくなったような人」と言っているらしいですね。
- 菊地が裏切ってたときは、めちゃくちゃ腹立ちましたけどね! あいつまで『水曜日』の犬になりやがって! でも、その言葉はたしかに当たっているかもしれません。公園とかに珍しい遊具があるとテンション上がって写メ撮ったり、珍しい花を見つけるとまた写メ撮ったり。菊地が白目むいて公園でメシ食ったりしてるのも面白いし、たわいもないことが楽しいんですよね。
お腹空いたから何か食べようしんかねー。
— 安田大サーカス クロちゃん (@kurochan96wawa) 2019年2月10日
うまうま。 pic.twitter.com/FiibhHxaguあーん、クロちゃんのマネしないでぇー! pic.twitter.com/cLt8ErzhG5
— 安田大サーカス クロちゃん (@kurochan96wawa) 2019年2月19日- 誰かをおとしめてやろうとか、そういうことは思わない。さっきも演技下手って言いましたけど、自分が本当に思っていないことは言えない性格です。僕って素直なんですよぉ。
- クロちゃんが「こいつはクズだな」と感じるのは、どんな人ですか?
- 嫌なうそをつく人は嫌いです。人を傷つけるようなことがあるのは好きじゃない。タクシーの乗客とかでも「金払ってるんだから」って横柄な態度を取る人とかいるじゃないですか。そういうのって人間力低いと思うから大嫌いなんですよ。人に優しくない人は好きじゃありません!
- SNSを通じて、かなりキツい言葉をぶつけられていますが、アンチに対してはどう感じていますか?
- 楽しいですよ! 僕、Twitterのフォロワーにはアンチはいなくて、いわゆる“サイコパス”かファンのどっちかだと思っているんです。普段ゲロゲロの文句をぶつけてくる人が、意外とイベントに足を運んでくれたりします。しかも僕が唇をケガしているのに気づいてリップクリーム差し入れてくれたりとか。実際めちゃくちゃ僕のファンだったりするんですよ。
「どうすれば文句を言っている人たちが僕のことを好きになるか」を考えるのが好きです。オセロをひっくり返すイメージですね。毎日リプライで悪口言ってくる人なんて、僕に興味を示しているってことだから、相当チャンスですよ。あっちはジャンケンで先に手を出していて、こっちは後に出せるんですから。ふふ! - リプライは結構チェックしているんですか?
- 見てます、見てます! 前は返信もしていたんですけど、返信したフォロワーに対して他のフォロワーが絡みに行っちゃったりして迷惑かけちゃうから、今は個別の返信は止めました。本当はリプライを返したいんですけどね…。
- アイドルっぽい発言ですね。
- もともとアイドル志望なんです。今はだまされて芸人をやってるだけです。
“発展的な卒業”も視野に、安田大サーカスは「あと3年は続ける」
- そもそもクロちゃんは、どういう流れでお笑い芸人になったんでしょうか?
- もともと子どもと関わる仕事に就きたくて、大学時代に実習に行ったんですよ。実習中に子どもたちに歌を歌ったら、すごく喜んでもらえて、「歌の道もありかな」と感じました。当時は所属する松竹芸能にアイドル部門が存在したので、受けてみたら合格したんです。が、なぜかボイトレじゃなくてネタ見せに行かされて、講師の人に「お前なんでネタ持って来へんねん!」って叱られた。もう辞めようと思ったんですけど、事務所の人が「じゃあ、アイドルと組ませてあげる」って言ってくれたので、待ち合わせ場所に行ったら、HIROくんがいて…。
- 明らかにアイドルではない…
- そう。しかも当時のHIROくんって金髪のロン毛で全然しゃべらないから、僕、「トンガから来たおばちゃんかな?」って勘違いしたんです。「太ってるから歌はうまいのかも…」と思ってたら、今度は団長(安田)が来て、「歌とか得意ですか?」って聞いたら、「カラオケ程度に」ってすごく困った顔で言われたので、ようやく「だまされた!」と気づきました。でもマネージャーは「絶対に1回はやれ!」って言うし、仕事も決まっちゃったから、辞めるに辞められなくなっちゃった。僕、芸能界入りのときから、だまされているんですよぉ…。
- 今後やってみたい仕事はありますか?
- もちろん安田大サーカスに思い入れはありますが、自分たちが成長するためだったら、その“養分”としての休止はありなのかなと考えています。とりあえず僕は、あと3年は安田大サーカスを続けようと思っています。ひとりで番組のMCができるようになるとか、自分に実力がついて新しいことを始めるために卒業するっていうのは、発展的な卒業かなって!
- それもまたアイドルっぽい発言ですね。他にやってみたいことは?
- やっぱり歌いたいですね〜…。本当に。歌いたいもん。別に歌がうまいわけではないので、長い道のりになるかもしれませんが、松浦亜弥さんみたいなザ・アイドルという雰囲気のかわいい曲を歌いたい。女性アイドルをずっと見てきて、キュンキュンしている感じに憧れがあるんです。
- これだけ売れている人が「歌いたい」と言ったら、すぐに関係者が動きそうな気はしますが…
- それが、歌わせてくれないんですよぉ! ドッキリとか怖いことしかさせてくれません。意味わかんない! あーん、本当に何なのぉー!?
- クロちゃん
- 1976年12月10日生まれ。広島県出身。団長安田、HIROと3人で、2001年4月に安田大サーカスを結成。強面とソプラノボイスのギャップでブレーク。『水曜日のダウンタウン』(TBS系)ほか、『オレたちやってマンデー』(MBSラジオ)、『クロちゃんのアイドル紹介するしん!!』(K'z Station)に出演中。趣味は、アロマとカポイエラ。
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、クロちゃんのサイン入りポラロイドを3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\もっと好きになってだしんよ〜!/#クロちゃん サイン入りポラを3名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2019年2月21日
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は2/27(水)20:00
インタビューはこちら▼https://t.co/cibTuDc3YE pic.twitter.com/Q7XtMANMIy- 受付期間
- 2019年2月21日(木)20:00〜2月27日(水)20:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/2月28日(木)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月28日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2019年3月4日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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