とび職から広告代理店まで…役者・青柳 翔の“糧”になった、異色のアルバイト経歴。

183cmの長身に精悍な顔つき。野性味あふれる男前だが、佇まいはとても穏やかだ。『HiGH&LOW』シリーズ、映画『たたら侍』、ドラマ『明日の約束』(カンテレ・フジテレビ系)など数々の話題作に出演。作品ごとにガラリと印象を変える抜群の演技力で、着実に活躍の場を広げてきた俳優・青柳 翔。3月21日(水・祝)放送の主演作『ドラマW 食い逃げキラー』(WOWOW)では、食い逃げ犯を捕まえる元陸上界のエースという異色の役柄に挑戦する。「変わった役だからこそ、挑戦する意味がある」――そう意気込む青柳が、作品についてはもちろん、意外な過去や私生活について、熱く語ってくれた。

撮影/江藤海彦 取材・文/坂田めぐ美 制作/サードアイ
スタイリング/松川 総(TRON) ヘアメイク/鵜飼雄輔(TRON)

スプリンター役に初挑戦…トレーニングの成果はいかに!?

「第10回WOWOWシナリオ大賞」を受賞した今作は、陸上界を追放されたスプリンターの青年・川谷省吾(青柳)が、食い逃げ犯を捕まえる“食い逃げキラー”として活躍するヒューマン・コメディです。食い逃げ犯たちに悩まされているファミレスを舞台に、個性豊かなキャラクターたちと向き合うなかで、省吾が自分の人生に足りなかったものに気付いていくという物語ですが、初めて台本を読まれたときの印象は?
すごく変わった作品だなという印象を持ちました。ただ、だからこそチャレンジする意味もあるんじゃないかと素直に思いましたし、中前(勇児)監督とまたご一緒させていただけることがとても楽しみでしたね。
監督とは映画『サンゴレンジャー』でタッグを組まれたんですよね。約5年ぶりにご一緒されてみていかがでしたか?
監督はあの頃から全然変わってないですね! すごく頭の回転が速くて、いろんなことに気付いてくださって、芝居についてもはっきりと意見を言ってくださる方です。前回ご一緒させていただいた作品(『サンゴレンジャー』)とは、タイトルにインパクトがあるところが似ているんですけど(笑)、今回はさらに成長した関係性を築いて、よりよい作品になるように切磋琢磨していきたいです。
ファミレスのバイトリーダー・高瀬千秋役の松本穂香さん、かつて省吾が食い逃げを繰り返していた中華料理店の店主役・竹中直人さんなど、共演者の方とのコミュニケーションはいかがですか?
竹中さんとは、以前共演した舞台(『劇団EXILE W-IMPACT レッドクリフ -愛-』)でお世話になっていたので、今回の現場でもいろいろとお話させていただいています。松本さんはすごくキュートな方で、彼女が演じる千秋は明るくて何でもズバズバ言う女の子なんですが、過去を引きずって一歩を踏み出せない省吾との掛け合いが面白くなればいいなと思っていて。
なるほど。
けっこう、現場でセリフが変わったりするんですけど、緊張感を持ってやらせてもらっています。まだ撮影が半分残っているので(※取材が行われたのは2月初旬)、他のみなさんとも、コミュニケーションを取っていきたいです。
撮影に入る前に陸上のトレーニングをされたんですよね。練習の成果は?
練習はもちろんしていたんですけど、やっぱり撮影が何日か続くとスピードが落ちてきて疾走感がなくなってしまうんです。「あ、(スピードが)落ちてるな」と感じるときはありますね(笑)。 また明後日から走るシーンの撮影が始まるので、リセットして頑張りたいです。
もともと走るのは得意なほうですか?
そうですね、小学生の頃はずっとリレーの選手に選ばれていました。中学ではサッカーのクラブチームに入っていたんですけど、同学年のなかでも足が速かったので、陸上部に混じって陸上大会に出たこともあります。
かなり足が速かったんですね!
でも、いまは32歳ですからね(笑)。まだまだガキで小僧ですけど、32歳ですから。体力は10代の頃とは違うなと感じたりはします(笑)。
では、主演を務めるにあたって意気込みを聞かせてください。
撮影が始まるといっぱいいっぱいになってしまって、周りのスタッフさんに気を遣えないこともあるので、今回は主演としてしっかり気を遣わないといけないなと思います。雑誌で他の俳優さんが「主演俳優さんのこういうところがスゴかった!」なんて話されている記事を読んだりすると、「自分はまだできてないかな」と感じるので。あとはスプリンター役ということで、疾走感のある走りを見せたいんですよね。走ることで視聴者のみなさんに感動を伝えられたらうれしいです。

青柳 翔が伝授!「びっくりドンキー」のツウな食べ方

省吾は、ひょんなことから“食い逃げキラー”のアルバイトをすることになりますよね。青柳さんは、これまでにどんなアルバイトをしたことがありますか?
とび職もやりましたし、いちばん長く続けたのは鉄筋工ですね。鉄筋コンクリートの型枠を作ったり、運んだり。
ガッツリ肉体労働ですね。そのときに青柳さんの筋肉美が作られたのでしょうか?
…いや、違いますね。デビューしてからは、そういう筋肉質な人たちが周りに多かったので(笑)、その影響で鍛え始めたらすごくハマってしまって。でも、ここ数年かなりサボリ気味ですね。
なるほど。ちなみに、とび職、鉄筋工以外に何かアルバイトはしていましたか?
本当に短い期間ですけど、広告代理店で働いたこともありますね。あとは…札幌にある温泉でお土産を発送する受付係もやりましたし、上京してからはバーテンダーをやっていました。
本当に幅広いアルバイトを経験されたんですね。そのなかで、いちばん自分に合っていたアルバイトは何でしょう?
バーで働いているときは楽しかったですね。事務所に紹介してもらったバーだったので、いろんな先輩方も来店されて。それこそ、レモンサワーを作っていました(笑)。
作品の舞台がファミレスということで、ファミレスに関する質問もさせてください。青柳さんはハンバーグレストラン「びっくりドンキー」がお好きだということですが、好きになったきっかけは?
地元が札幌なんですけど、「びっくりドンキー」がたくさんあったんですよ。それで小さい頃からよく行っていました。
いまでも「びっくりドンキー」には行かれますか?
最近はあんまり行けてないんですけど、現場帰りに近くにあると寄っちゃいますね。(店舗がある)新宿とかで仕事があるとフラっと立ち寄れるんですけど、都内を外れると、わざわざ近くの店舗までマネージャーに付き合ってもらって行きます(笑)。
本当にお好きなんですね(笑)。
はい! チーズバーグディッシュに、さらに追加でチーズをトッピングするのが好きで。ハンバーグだけにハンバーグソースをかけて食べたいので、皿を傾けるのがこだわりです(笑)。
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