のび太の心情にフォーカス。水田わさび×大原めぐみが感じた新たな『映画ドラえもん』
健康じゃないと、ドラえもんは演じられない!?
- 本作でほかにも注目ポイントを挙げるとしたらどのあたりでしょう?
- 水田 映画に初めてミニドラちゃん(※ドラえもんのひみつ道具で、ドラえもんと同じ形の小型ロボット。今作ではいろんな色のミニドラが登場し、声はすべて金元寿子が担当している)が出てくるんです! それぞれのミニドラちゃんを絶妙に演じ分けられていて、超カワイイからぜひ注目してください! あの絶妙な演じ分けは、劇場のスピーカーで体感してほしいですね。
- 星野 源さんによる主題歌を聞いてみていかがでしたか?
- 大原 「ドラえもんの世界が、めっちゃ入ってる! まさにドラえもんの歌だー!」って、ビックリしましたね。すごく嬉しかったですし、気持ちが高揚しました。
- 水田 星野さんの“ドラえもん愛”が詰まりすぎていて、胸が苦しくなりました。あんなにアップテンポな曲なのに、涙が出そうな……「藤子F先生が天から降りてきて書いているんじゃないか?」って思ったぐらい。もう、ヤバかったです。超感動!
- アフレコ現場はどんな雰囲気だったのでしょうか?
- 水田 今回は船に乗るところから始まるのでとくにわかりやすいんですが、『映画ドラえもん』って“ゲスト声優さんを迎えて出航する感じ”が毎年あるんですね。キャスト陣みんなで、航海に向けて同じ船に乗るような気持ちで、「さあ、アフレコが始まるぞ!」っていう雰囲気がスタジオに流れて……。とくにアフレコ1日目の朝は、適度な緊張感がありますね。そうやってみんなで一緒に出航して、だんだん馴染んでくる感じなんです。
- “ドラえもんを演じる”ということで、特別に準備することなどはあるのでしょうか?
- 水田 とくにないですね。でも、ドラちゃんって健康のバロメーターにはなるんです。体調が万全じゃないと出ない声だから、「よし! ドラえもんが演じられるということは、今日も元気。今日もMAXだ!」っていうものさしにはなっていますね(笑)。
- そうやって元気な水田さんが、アフレコ現場でみなさんを引っ張っていく感じなんでしょうね?
- 大原 そうですね。場の空気をとても明るくしてくださるので、いつも引っ張ってもらっています!
- 水田 いやいや、それはもう全然ないと思います(笑)。盛り上げてくれるのは断然、(ジャイアン役の木村)昴くん! すごく盛り上げてくれるんです。
- 『映画ドラえもん』のアフレコ現場は、毎回差し入れが豪華という噂ですが(笑)。
- 水田 そうなんです! 藤子プロさんからいただく差し入れの高級イチゴを、毎年楽しみにしています(笑)。
- 大原 本当にスゴいんですよ。ケースに入っていて、下にお布団みたいなのが敷いてあって。大事に包まれたイチゴですね(笑)。
10年経ち…「のび太くんの声優」と言えるようになった
- 2005年のキャストリニューアルから現在まで、多くのプレッシャーがのしかかっていたかと思います。それぞれ演じられている役への意識が変わったタイミングなどはありましたか?
- 水田 私は、2014年の映画『STAND BY ME ドラえもん』以降でかなり変わりました。大人の方たちは、金曜の夜7時に家に帰ってテレビを観るって……なかなかできないと思うんですよね。だから、それまでって新しいドラえもんがどんな声をしているのか知らない方が多かったと思うんです。
- なるほど。“ドラ泣き”(※「ドラえもんで泣く」という意味)が話題となり大ヒットした『STAND BY ME ドラえもん』で、リニューアルされたキャスト陣の声を初めて聞く人が多かった?
- 水田 そうですね。『STAND BY ME ドラえもん』をきっかけに、「あ、新しいドラえもんってこんな声なんだ」って、私の声を聞いた方が多いと思うんです。だから、山崎(貴)監督にも「監督がこれをやってくれたから、私が新しいドラえもんの声だって知ってもらえた。『STAND BY ME ドラえもん』には本当に感謝しています」ってお礼を言いました。
- 大原さんはいかがですか?
- 大原 私はそうですね……じつは、キャストリニューアルから10年目くらいで、やっと自分が「のび太くんの声優」だって、自信を持って言えるようになったなと感じたんですね。とくになにか、きっかけがあったわけではないんですが、自分のなかでしっくりくるものがあったんでしょうね。
- それまではどんな感覚だったのでしょう?
- 大原 始めた頃は自信がなかったというのもありますし、迷いながら演じていたところもたくさんありました。「本当に自分がのび太くんなのかな? のび太くんの声優をやってるけど……本当に私がやってるの?」みたいな感覚で(笑)、しっくりきていなかったんですよね。でも10年くらい経って、ようやく「これでいいんだ!」って自信を持てるようになって……いま13年目なので、本当に最近のことなんですけど。
- 13年目のいまだから思う、それぞれのキャラクターの好きなところを教えていただけますか?
- 水田 ドラちゃんは外見!(笑) もう、愛される要素しか詰まってないですよね。足が短くて、スタイルが悪くて、二頭身で、すべてのパーツが丸くって、私と似て口が大きくって(笑)。もう、ドラちゃん最高!
- 大原 のび太くんは、そうだなあ……“曲がったまっすぐさ”みたいなところがいいんですよね。
- 「曲がったまっすぐさ」ですか?
- 大原 たとえば「ムシスカン」というドラえもんのひみつ道具のお話では、しずかちゃんのことが大好きなんだけれども、「自分はしずかちゃんにふさわしくないから」って嫌われようとするわけです。ふさわしくなるために努力をしたけれど、結果につながらないからドラえもんの道具を借りて、「嫌われてしまえば、あきらめがつく」って発想になるんですよね。なんかその、いじらしさというか……。
- 不器用なところでしょうか?
- 大原 そうですね。しずかちゃんを思う気持ちはものすごくまっすぐなのに、なんかちょっと曲がってるというか(笑)。そういった不器用さが、のび太くんの一番の魅力なんじゃないかなあって思います。それがおそらく、観ているお子さんたちにも共感してもらえるところであり、応援してもらえるところなんだろうなって。
- 今作でも“愛らしいドラえもん”と“不器用なのび太くん”の魅力がたくさん観られますね。
- 水田 ぜひ劇場で観ていただきたいです。観てくださる人がいなかったら、『映画ドラえもん』を作ることはできませんし、私たちキャストも大好きなお芝居をさせてもらうことができないんです。だから、毎年『映画ドラえもん』ができるということは、観てくださるみなさんのおかげなんですね。今回はお宝を探す冒険の物語ですが、私たちにとっての宝は映画を観てくださるみなさんだと思っています。(ドラえもんの声で)だから今年も観に来てね!
- 大原 いやもう……その言葉に尽きますよね。私から追加することはないです(笑)。
- 水田わさび(みずた・わさび)
- 8月4日生まれ。三重県出身。O型。1996年、劇場アニメ『トイレの花子さん』で声優デビュー。2005年4月よりテレビアニメ『ドラえもん』にて、大山のぶ代に代わりドラえもんの声を担当している。2010年の第4回声優アワードではキッズファミリー賞を受賞。
- 大原めぐみ(おおはら・めぐみ)
- 4月16日生まれ。東京都出身。O型。2005年4月よりテレビアニメ『ドラえもん』にて、小原乃梨子に代わり野比のび太の声を担当しテレビアニメデビューを果たす。テレビアニメ『それでも町は廻っている』、『やなせたかしメルヘン劇場』、ゲーム『スぺクトラルジーン』などに出演。
サイン入り色紙プレゼント
今回インタビューをさせていただいた、水田わさびさん×大原めぐみさんのサイン入り色紙を抽選で2名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
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\映画 #ドラえもん、3/3公開!/#水田わさび ×#大原めぐみ サイン入り色紙を2名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2018年3月2日
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は3/8(木)12:00
インタビューはこちら▼https://t.co/YcDMVAYsxh pic.twitter.com/FchET66HHe- 受付期間
- 2018年3月2日(金)12:00〜3月8日(木)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/3月9日(金)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから3月9日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき3月12日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
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