東京にはたくさんの路線が蜘蛛の巣のように張り巡らされており、初めて東京で電車に乗った人からすれば「なんでこんなにたくさんの電車が走っているんだ?」と混乱するのも仕方がないもの。そんな東京を走る電車の代表格である「東京メトロ」の運行データを視覚的に分かるようにしたサイトが「metrogram」、さらにWebGLを使って運行データを3Dで表現することで各駅の「深さ」や位置関係がより分かりやすくなったのが「metrogram3D」です。東京メトロだけでも電車が走りまくり&線路が縦横無尽に張り巡らされまくりというのが一目瞭然で、東京に行ったことがある人もない人も、なんだかよく分からないけれども「東京スゲェ」という気分になれます。

metrogram3D

http://nulldesign.jp/metrogram3d/

実際に「metrogram3D」を開くと以下のようなシミュレーションマップが見られます。

「metrogram3D」で東京メトロの各路線をリアルタイムシミュレーション - YouTube

metrogramは東京の地下鉄に関する路線・位置・時刻表などのデータをもとに作成されたもので、metrogram3Dでも同じデータを使用してシミュレーションマップが作成されています。

ページを開くといきなりシミュレーションがスタート。ページ上に延びるカラフルな線が東京メトロの路線。路線の色は東西線なら水色、丸ノ内線なら赤といった具合に各路線のシンボルカラーが充てられています。metrogram3Dでは視点を自由に変更することはできませんが、カメラがさまざまな路線を追ったり、ひとつの駅を定点観測したり、俯瞰で全体を眺めたりするので、それぞれの視点でひたすら楽しめばOK。



画面左下には「東西線」「大手町」「05:33:26」と書かれており、これは視点が追いかけている路線名が「東西線」で、現在画面中央にあるのが東西線の「大手町」駅、そしてシミュレーション時刻が「05:33:26」という意味。



路線上にある路線と同じ色の丸が駅、赤枠部分にある路線上を移動する白色の丸が電車を表します。



というわけでしばらくmetrogram3Dを眺めてみます。有楽町線の始発駅である和光市駅から視点が移動開始。



東池袋駅あたりからたくさんの路線と交わるようになり……



桜田門駅の周りは東京メトロの路線だらけです。これだけ見ても「こんなに複数の路線が必要あるのか?」と思うのに、実際にはこれ以外にJRの各路線や東急電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、東武鉄道、東京臨海高速鉄道、ゆりかもめなどさまざまな路線が走っているのだからさらに驚きです。



東西線では朝の8時頃になると1駅間隔で電車が走っているよう。



俯瞰でみるとこんなにたくさんの路線が存在し、都内を縦横無尽に電車が走り回っていることがよく分かります。



さらに、大江戸線を路線と同じ高さから見るとこう。無数の駅と電車により神秘的なイメージが完成。



metrogram3Dでは3Dでの表現になったことで、各駅の「深さ」に関する情報も表現可能になっています。路線と水平方向に各路線や駅の位置を見ると、路線は全て同じ高さにあるわけではなく、上下に動いて地中深くに敷かれているものもあることが分かります。



グッと深く沈んだところにある東京メトロ大江戸線の新江古田駅。しかし、調べてみると深さは12.5メートルでした。



昼間はひとつの駅に1台電車が止まっているのではないかと思うくらいに大量の電車が路線上を走っています。



特に都心部はものすごい数が走っているようです。



夜の22時30分を過ぎてもまだまだ電車が都内を走り回ります。



23時30分過ぎでもまだまだ元気に運行中。



夜の0時をまわるとさすがに電車の数が少なくなり……



1時30分を過ぎるとシミュレーションマップ上を動く白色の点が消えます。



視点の移動ルートや切り替わりは毎回異なるので、シミュレーションマップ上で24時間が経過しても、最初に見た際とは異なる視点から東京メトロの路線シミュレーションが見られるようになっています。