■3位:なでしこジャパン、史上初のW杯制覇

 今年の7月最大のニュースといえば、やはりなでしこジャパン(女子日本代表の愛称)のワールドカップ制覇だろう。大会前は一部メディアを除きほとんど注目されていなかったなでしこは、見事な戦いぶりでスウェーデン、ドイツといった世界的な強豪を連破。決勝戦のアメリカ戦は試合内容で圧倒されながらも2度にわたって粘り強く同点とし、PK戦の末に劇的な優勝を飾った。

 なでしこの花のように美しく可憐な戦いぶりが、多くの日本人の心を打ち、また、この快挙によって澤穂希は一躍カリスマ化。川澄奈穂美ら数選手はニューヒロインとなるなど、よくも悪くも彼女達を取り巻く環境は一変することになった。

W杯制覇!世界一の勇気を与えてくれた、なでしこJAPANに感謝の巻。 - 2011年07月18日
なでしこジャパン×AKB48 - 2011年11月23日



■2位:元日本代表DF松田直樹急死、サッカー界に衝撃

 8月4日に34歳の若さでこの世を去った、元日本代表DF松田直樹(松本山雅FC)。才気と情熱にあふれ、横浜Fマリノスで16年を過ごし"ミスターマリノス"と呼ばれた快男児の死にサッカーファンの誰もが衝撃を受けた。

 SoccerJournal上でも、多くのブロガーが彼の死を悼んだ。なお、2012年1月22日(日)に日産スタジアムにて松田の追悼試合が行なわれる予定だ。

【セルジオ越後コラム】松田直樹は最期まで松田直樹だった - 2011年08月05日
【特別寄稿】 取材対象としての松田直樹 - 2011年08月09日



■1位:三浦知良44歳、チャリティマッチで魂のゴール

 編集部内でも全会一致で決まったのが、3月に行なわれたチャリティマッチで三浦知良が挙げたゴールだった。後半37分、DF田中マルクス闘莉王(名古屋)の落としに反応すると、GKの肩口を破る難易度の高いシュート。沸騰するゴール裏に直行した三浦は、トレードマークである「カズダンス」を披露。翌日のスポーツ新聞各紙の1面を飾り、一部は被災地の学校に今でも掲示されている。

 3月の東日本大震災、そして原発事故に伴いJリーグは休止。日本国民が漠たる不安に覆われる中で三浦が見せたプレイは、まさにスーパースターそのもの。なおこのゴールは公式記録にはならず、三浦の連続ゴール記録は18年でストップした。しかしこのゴールを含めて「オレにとっては19年連続だ」とする声も根強い。

そのカラダ、その指に宿る勇気!日本の心をひとつにしたカズダンスの巻。 - 2011年03月30日
ザッケローニ監督「決められてうれしかったのは初めて」 チャリティーマッチ Jリーグ選抜戦後会見 - 2011年3月29日


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