1988年の結成から21年、今年8月29日と30日に大阪万博記念公園にて行われる恒例の夏の野外コンサート「ヤッサ」を最後に、無期限の活動休止を発表したウルフルズ。7月10日には、東京・六本木ヒルズアリーナにて東京で最後となるフリーライブを開催した。

 開催場所と時間は、ライブ当日の午前0時に公式サイトとワーナーミュージックのサイトにて緊急発表されたにも関わらず、午前10時より先着順で配布された整理券はわずか数分で配布終了。会場付近には整理券を手に入れられなかったファンが列をなし、3500名を越えるファンが詰め掛けた。

 「今日はどうもありがとう、ウルフルズです。」という挨拶の後、「ガッツだぜ!!」からライブがスタート。立て続けに「バンザイ〜好きでよかった」と大ヒット曲を披露した。

 トータス松本は、活動休止について「ドラマに出たり、ソロがあったりして誤解を招く仕事っぷりなのは、申し訳ない。スミマセンでした。4人で音を出すのは楽しいこと、だけどこれを何十年もやっていくかというと自信がない。だからちょっと休みたいなと。」とコメント。また「解散でなく活動休止といったのは、4人ともウルフルズがすごく好きだから。休止して、ウルフルズがここで出などうするんじゃ!という気持ちになったら立ち上がる。」と今後についてもファンへ説明した。

 ギターのウルフルケイスケは「21年ウルフルズをやったこれたのはみんなのおかげです。本当に感謝しています。休みます!ワガママです。スケールアップしてみんなに会える日がくるといいなと思っています。」と、ドラムのサンコンJr.は「この先のウルフルズの活動のために、活動を休止することを決めました。こうして目の前にウルフルズがいるので、目いっぱい楽しんでください!」と、ベースのジョン・B・チョッパーは「いい事を言おうと思ったんだけど。。。またやれたらなと思います。」とそれぞれに話した。

 「借金大王」「あの娘に会いたい」といった初期の楽曲をパフォーマンスした後、トータス松本は「笑えれば」「サムライソウル」を力強く歌いあげる。そして「ええねん」では、“信じていればいいねん”とファンへメッセージを届けた。

 アンコールは、ウルフルズのライヴを締めくくる代表曲「いい女」。演奏後4人揃ってステージの端々に行き、深々とお辞儀をするメンバーに、ファンからは「ありがとう!!」の声が上がった。

 閉演を告げるアナウンスが流れても鳴り止まない拍手と声援、AAPコール。するとトータス松本が一人で、先ほどとは違う衣装で登場し、「今俺が一番やりたいことやっていいですか?」と話すと、トータス松本ソロ名義の楽曲「明星」をアコースティックギターで一人熱唱。ウルフルズ活動休止と向き合い、ソロ活動に向かうトータス自身の決意表明として一人一人のオーディエンスと向き合い、熱唱した。

 このフリーライブの模様は、7月15日23時よりNHK総合「SONGS」にて緊急オンエアされることが決定した。

ウルフルズ - アーティスト情報

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