「元気カナ?」と語尾をカタカナにしてみたり、絵文字の多用など、これまでさんざん話題となってきたLINEの「おじさん構文」。知らずにやっていたらイタい、さらに進化しつつある令和の最新「おじLINE」を改めてご紹介しよう。

【画像】「混ぜるな、危険」Z世代から「おじさん構文」への本音

「○○チャン、元気カナ?」
「早く会いたいナー♡」

――この文章に見覚えのある人は多いだろう。

数々のメディアで取り上げられ、嘲笑されてきた「おじさん構文」である。特徴的なその文体には隠し切れない下心がチラついており、若者の間でも話題に。

友だち同士であえておじさん構文を使った会話を楽しむこともあるようで、これまで「おじさん構文」はおもしろおかしく世間に消費されてきた。
この「おじさん構文」がだいぶ認知されてきたことで、おじさん世代自身もそのイタさに気づき始め、使わないよう気を付けている人も多くなってきているだろう。しかし、おじさん構文もつねに進化しているので引き続き注意が必要だ。

今回はこれまで話題になってきた「おじさん構文」とはひと味違った、Xで話題になっているものから20代女性に聞いた最新の“痛おじLINE”の特徴を5つ紹介。知らずにやっていたら、若い女子から引かれちゃうかも…。

①ウザがられること間違いナシ! 聞いてもいない近況報告

まずご紹介する最新おじLINEの特徴は、「聞いてもいない近況報告や挨拶」から始まる文章。

例えば女性にLINEを送るとなった場合、次の画像のような近況報告をついついしていないだろうか。

女子側からすれば「聞いてもいないのにいきなり近況報告、なぜ?」とウザがられてしまう可能性がある。

実際にこうしたLINEを受け取ったことがあるという20代の女性に話を聞くと、「自己肯定感が悪い意味で高いと思う。自分の近況を相手が気になっているはずだと勝手に思うメンタルの強さに逆に感心します(笑)」とのこと。

②"素敵な言葉選び"が裏目に…自分の世界観に浸ったポエマーチックな文章

続いて紹介する特徴は「ポエムのような文章」。例えば以下の画像のようなものだ。

こちらも20代女性に意見を聞いてみた。

「ふだん会ったときとは全く違うテンションなので戸惑います。日常会話でそんな言葉使わないだろって突っ込みたくなりますね(笑)」 
                 
“丁寧な大人の言葉選び”が裏目に出てしまっているこちらの文章。礼儀正しい言葉遣いはたしかに大切だが、ふだんの会話のテンションとはかけ離れたポエムのような文章にドン引きしてしまう女子は多いようだ。

馴れ馴れしい印象の可能性大! 「~」や「―」使いがちだ

お次は多用しがちな「~」や「―」の使い方。文章を柔らかい印象にするために使う人も多いだろう。

上記のように音引き(伸ばし棒)を多用した文章に対して20代女性はどう感じるのか。

「少し馴れ馴れしい印象がします。多用しすぎていると“オレ、冷静ですよ”感を必死にアピールされているようで苦手です」とのこと。

相手を思って“下心ないです”アピールをしたところ、かえってそれが“必死感”につながってしまっているというパターン。多くの人がやりがちなだけに、改めて注意したいところ。伸ばし棒だけでなく「!」といった感嘆符を使うなど、バリエーション豊かな語尾を意識したい。

クールを装う「。」はサムい…ガツガツした態度との相性は最悪

4つ目の特徴は「。」の句点を使った文章における気を付けたいポイント。まずは下記の事例をご覧いただこう。

この「。」を使用した文章、一見丁寧でクールな印象を与えるが、使用する際のテンションには注意が必要とのこと。

「句点を使って冷静にまとめたとしても、その文章があまりにもガツガツした内容だと、そのギャップに気持ち悪さを感じてしまします」と20代女性。

こちらも先述した「~」と共通して、「。」で冷静さを装おうとしつつも、会話に“肉食感”が出てしまうとキモさが醸し出されてマイナスポイントになるようだ。細かい点だが、句点を使う際には会話のテンションと合っているかどうか、いま一度確かめたほうがよさそう。

⑤なぜそこに「、」を入れる? ちょっとおかしな人判定されてしまう危険な特徴

最後はXで話題となっていたこちらの文章。

あきらかにおかしな部分で「、」が入ってしまっているパターン。これにはX上で「こんなん言われたらイライラして発狂しそう」や「読みづらいし変な人っぽい」といったコメントが見られた。

こうした必要のない箇所での読点の多用は、読みづらいだけでなく、“常軌を逸している人”といった印象を持たれ、変人扱いされてしまう可能性も…。

句読点を使う際は無駄がないような使い方を意識したほうがよさそうだ。

――さて、ご紹介した5つのなかで使っている節がある最新「痛おじLINE」の特徴はあっただろうか。若い世代はとにかく「短く端的」な文章をスマートだと感じているようだ。ごちゃごちゃと余計なことは考えず、シンプルな文章作りを心掛けることが「痛おじ文章」脱出のカギかもしれない。

取材・文/瑠璃光丸凪/A4studio