ヨーロッパ各国のリーグ戦で日本人選手が次々にデビューしています。その中でも特に僕の目を引いたのは古橋亨梧と田中碧です。

古橋はリーグのホーム初戦、ハート・オブ・ミドロシアン戦でハットトリックを達成し、たちまちチームやファンの信頼を勝ち得ました。新しいチームに加入したとき、最初にどんなことが出来るのか示すことはとても大切ですが、簡単ではありません。古橋がその難しいことをやってのけられたのには理由があります。

古橋はアンドレス・イニエスタと一緒に神戸でプレーし、いろいろな駆け引きを教わったのだと思います。特にオフ・ザ・ボールの動き出しは質が上がっていました。そんなベースがあったからこそゴールを量産できたのです。また海外でも得点を挙げられたことで自信を付け、さらに成長しているように見えます。

田中碧はホルシュタイン・キール戦の58分に初出場を果たしました。するとボールが次々に田中に集まり、田中も鋭いパスを供給してチームの核としてプレーしていました。すでにチームメイトからの信頼感は抜群だということを感じさせる活躍ぶりだったと思います。

当然ながらこの2人は今後の日本代表に入ってくるでしょう。9月に始まる2022年カタールワールドカップアジア最終予選にも選ばれると思います。

古橋は1トップというより2列目で使われることになるのではないでしょうか。2列目だったらどこでもできると思いますし、堂安律や久保建英とはまた違ったスピード溢れるプレーが持ち味なので変化を付けられるのではないかと思います。

田中は五輪代表でコンビを組んでいた遠藤航とそのままの形で日本代表でもプレーできるのではないでしょうか。守田英正などライバルはたくさんいますが、引けを取っていません。

他にも、三好康児がヨーロッパリーグのプレーオフでゴールを挙げていたり、活躍が期待できる選手もたくさんいます。同時に浅野拓磨のように、再びドイツに戻ってきたので今度こそ結果を残さないといけないという選手もいます。

それぞれの選手がコンスタントに出場し活躍することが日本サッカーの発展に繋がります。Jリーグとともに海外組の選手がどれくらい成長するのか楽しみにしています。