10月9日、日本代表はオランダのユトレヒトで、カメルーン代表と強化試合を行なう。新型コロナウイルスの影響により、今年予定されていたカタール・ワールドカップのアジア2次予選が延期されたため、本格的な活動は約1年ぶりとなる。
対戦するカメルーンは1990年のイタリア・ワールドカップでアフリカ勢として初めてベスト8に進出するなど、同大陸の強豪国として知られている。
だが、“不屈のライオン”も新型コロナウイルスの猛威の前にはなす術がなかった。試合前日に2選手から新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、濃厚接触者を含めた計3人がチームから離脱。さらに、故障者やコンディション不良の選手もいて、トニ・コンセイソン監督は「(24人の招集メンバーのうち)プレーできるのは17人という認識」と説明している。
コロナ感染や故障で離脱した選手は公表されていないため、未知数な部分もあるが、ここでは招集された24人中から、日本が警戒すべき3人の名手を紹介する。
【日本代表PHOTO】カメルーン、コートジボワール戦に臨む招集メンバー25人
マキシム・シュポ=モティング(バイエルン)やヴァンサン・アブバカル(ベジクタシュ)が招集外となった今回のカメルーンで、エース的な役割が期待されるのが、FWのカール・トコ・エカンビだ。
久保建英が所属しているビジャレアルで、一昨シーズンに二桁得点を挙げた28歳の快足アタッカーは、今年1月に移籍したリヨンでも、切り札的存在として活躍。名手マヌエル・ノイアーの好守に阻まれたとはいえ、バイエルンとのチャンピオンズ・リーグ準決勝で再三に渡って惜しいチャンスを作り出したのは記憶に新しいところだ。自慢のスピードは、とりわけロングカウンターで威力を発揮するだけに、日本としては要注意だ。
昨シーズンに、そのトコ・エカンビとビジャレアルで半年間ともに戦ったのが、24歳のアンドレ=フランク・ザンボ・アンギサ。フィジカルの強さと鋭い読みでピンチの芽を摘む守備的MFだ。今シーズンは保有元のフルアムへレンタルバックされたが、ビジャレアルが再獲得を画策するなど、ラ・リーガで残したインパクトは小さくなかった。森保ジャパンの肝である2列目を潰す役割を担うと予想される。
アタッカー陣が注意したいのが、GKのアンドレ・オナナだろう。母国の“英雄”サミュエル・エトーが設立したアカデミーからバルセロナの下部組織に入り、アヤックスへと渡った守護神は、守備範囲の広さと並外れた反射神経、そしてバルサ仕込みの足下の技術を武器に、オランダの名門の絶対的守護神に成長。古巣のバルサが買い戻しを検討しているとも言われている。
代表では2019年に出場した7試合で、なんと6完封。甘いコースのシュートはたやすく防がれるのが関の山だろう。
要所に名手を擁しているカメルーン。日本を苦しめる存在となりそうな3選手に注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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