[11.25 J3第33節 鹿児島1-0沼津 白波スタ]

 鹿児島ユナイテッドFCがJ3参入3年目で悲願のJ2昇格を決めた。試合後のインタビューで三浦泰年監督は感動のあまり声が裏返るシーンもあった。

 残り2試合となったJ3リーグ。鹿児島は、24日に勝ち点3差の3位のザスパクサツ群馬が敗れたため、引き分け以上でJ2自動昇格圏2位が確定する状況だった。

 前半はやや守備的な印象だったが、後半になって攻勢を強めると、29分に待望の瞬間が訪れる。PA右からFW野嶽惇也が中央にクロスを送り、フリーでゴール前に走り込んだMF中原秀人が右足で合わせて先制点。この1点を守り抜いた鹿児島が、ホーム最終戦で勝ってJ2昇格を決めた。

 試合後のインタビューで、サポーターに向かって「みんな、おめでとう」と叫んだ三浦監督。「嬉しいですね。選手とはトレーニングから本当に過酷にやってきました。そういう意味では感謝しています」と感動のあまり声が裏返りながらも語った。

 スタジアムにはクラブ最多の10916人が駆けつけた。「このスタジアムがいっぱいになるなんて本当に感動です。ありがとうございます」と、サポーターの支えに感謝した。