強豪PSGに前半だけで4失点を喫するも、後半にスーパーセーブで意地

 フランス1部のメスに所属する日本代表GK川島永嗣は、現地時間10日のリーグ第29節パリ・サンジェルマン(PSG)戦に先発フル出場。

 結果的には0-5と大敗を喫したが、海外メディアでは川島のスーパーセーブがなければメスはさらに壊滅的な状況になっていただろうと報じられている。

 前半からフルスロットルでメスゴールに襲いかかるPSGは、前半開始早々の5分にベルギー代表DFトーマス・ムニエが右足のシュートをゴール左隅に蹴り込んで先制。さらに同20分と同28分にFWクリストファー・エンクンクが立て続けに得点。そしてアディショナルタイムにはフランス代表FWキリアン・ムバッペがネットを揺らした。

 圧倒的な力の差を見せつけられていたなか、後半には川島が意地を見せる。後半13分にエンクンク、同30分にムバッペといずれも右からのクロスをゴール至近距離で合わせたシュートを立て続けにスーパーセーブ。フランス代表MFアドリアン・ラビオの無回転ミドルシュートも豪快な横っ飛びで防いだ。

 同37分にブラジル代表DFチアゴ・シウバのヘディングシュートでダメ押しの5点目を奪われたものの、ビッグセーブを何度も披露した川島の活躍は海外メディアの目にも特筆すべき点として注目されている。


ESPNは川島でなければもっと失点していたと分析

 米スポーツ専門テレビ局「ESPN」のレポートでは、PSGのネガティブだったポイントについてこう言及している。

「メスがひどかったとはいえ全体的には納得のいくパフォーマンスだった。しかし、PSGは前半よりも後半はより退屈だった。前半のリズムを維持し、メスのゴールにエイジ・カワシマがいなければもっと得点できていただろう」

 一方的な試合展開で敗れたメスだが、守備の砦だった川島の存在感は際立っていたようだ。川島が見せた終盤の好セーブ連発がなければ、さらなる大量失点が予想されたと指摘されている。

 リーグ・アンで最下位に沈むメスは今季PSGにホーム、アウェーともに5失点となった。それでも奮闘を見せた川島はその実力をアピールすることに成功したようだ。


(Football ZONE web編集部)