2015年もいよいよ押し迫ってきた。師走を前に、日々、忙しさに追われていると思う。
この時期、体に不調を感じることはないだろうか? 

特に、今年は、ながらスマホや、交通機関でのスマホマナー、スマホ依存症など、仕事や勉強、生活において、スマホが体に負担をかけるニュースが据えている。

リラックスするために使っているスマホが原因で引き起こす健康被害の症状をまとめてみた。

●ブルーライトで眠れない
なかなか寝付けなかったり、眠ったと思ったら途中で何回も目を覚ましたり……。
こんな状態が続くと、睡眠不足から、日中もぼーっとしてしまう。

こうした人には、夜寝る前にベッドの中でスマホを見たり、使っていたりする人も多い。スマホの画面から放たれるブルーライトは、日中と錯覚させて脳を活性化してしまう。
そのため、寝付きが悪くなる。
もちろん、単にスマホに夢中で睡眠時間が足りないとう人もいるだろうが。

どちらにしても、忙しくなる今の季節では、最低寝る1時間前はスマホを使うのをやめるようにした方がいいだろう。

●スマホ依存症
スマホは毎日持ち歩き、SNSやメッセンジャーでの会話などで常に使っている。
習慣性や中毒性があり、依存症になりやすい道具でもある、

常にスマホを見ていないと落ち着かない。電波が届かないところに行くとイライラする。こうした傾向があれば、立派なスマホ依存症や依存症予備軍である。

こんな精神状態では、仕事や生活に集中できず、健全な日常生活が送れるとは言いがたい。禁断症状も現れるようならば、一度きちんと向き合って、依存症からの脱却を図ろう。

●手への負担
スマホが原因の手の病気といえば、「ド・ケルバン病」と「小指変形」だ。
スマホを操作するのに親指を酷使していると、手首の腱がスムーズに動かなくなり、炎症が起こる。これがド・ケルバン病だ。

重度の場合は、手首に激痛が走り、腫れることもある。
最悪手術が必要になるケースもあり、軽く考えてはいけない恐い病気だ。

特に最近のスマホのように、大型で重いスマホで注意が必要だ。
また、小指でずっと支えることが多い人は、小指の変形も問題だ。
変形だけでなく、痛みを覚えることもある。
操作をする際には、ときどきストレッチをするなどして、手への負担を軽減しよう。

●姿勢の悪化が肩こりや頭痛を引き起こす
最近は、手だけでなくスマホを使う姿勢による健康被害も注目されている。

スマホを使う時、多くの人は、ちょっと前屈みで腕を体の前の方に出している。この肩が前に出て内側に巻き込まれた姿勢のまま長くスマホを使い続けていることが多い。
そうすると、「スマホ巻き肩」となる。
また、少しうつむいた状態で画面を見続けているせいで、本来湾曲しているはずの首の骨がまっすぐになってしまうと「ストレートネック」になる。

どちらも肩こりや頭痛の原因となる。
長時間の利用もだが、同じ姿勢でスマホを使わないよう気をつけよう。

●若くてもなるスマホ老眼
そして最近話題になっているのが「スマホ老眼」だ。
老眼とは、年を取って手元のピントが合いづらくなる目の症状だが、20代、30代の人が同じような症状に悩まされているのだという。

症状が起こるのは主に夕方。そのため、「夕方老眼」とも言われている。
1日スマホを見ていて目を酷使しすぎたことで、筋肉がこってピント調節ができなくなってしまうために起こる。

まだ一時的なものが多いようだが、ひどい場合は、ピントが固定されてしまう懸念もあるという。やはり、若いからと過信ぜずに、時には目を休ませることは、とても重要だ。

いまやスマホは生活の一部となっていると言っても過言ではない。
それによって健康被害が生じるのも、ある意味、必然なのかもしれない。

生活の一部になったスマホを使うなと言うのは簡単だが、現実に使わずに過ごすことは難しい。

しかし、スマホの使い過ぎによる健康被害を見過ごすわけにもいかないだろう。

使いすぎないよう注意する、体をストレッチしてほぐすなど、できる範囲で気をつけていくいことが大事だ。

自分の身体は自分で守る、そうした防衛策をきちんと身につけて、気持ちよく使い続けられるようにしたいものだ。