『劇場版FGO キャメロット』特集/第4回:今から始めても遅くない! 舞台俳優・梅津瑞樹が語るFGOの魅力
2015年7月のリリースから5年が経った今でも、多くのユーザーに愛され続けているスマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』(以下、FGO)。ダウンロード数は5,700万を突破し(グローバル累計、2020年11月時点)、新情報が発表されれば、Twitterのトレンドには瞬く間に関連ワードがずらりと並ぶ。
ゲーム内では、歴史や神話・伝承などに名を残した古今東西の人物をモチーフにした「英霊(サーヴァント)」が数多く登場。プレイヤーは彼らの「マスター」となって、ともに人類を滅亡から救うための戦いに挑んでいく。
この壮大で骨太なストーリーこそがFGOの魅力のひとつだが、とりわけプレイヤーから熱い支持を受けているエピソードが、第1部の『第六特異点 神聖円卓領域キャメロット』(以下、『キャメロット』)だ。『Fate/stay night』にも登場したセイバーを中心とする円卓の騎士の物語を題材に、「もしもあの歴史や伝説が、私たちが知っている展開とは違うものだったら……」という“if”の世界を描く。
このたびライブドアニュースでは、FGOの魅力を伝える特集を展開。ファン待望の劇場アニメーション化が実現した、12月5日公開の『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』を中心に、キャストやスタッフのインタビューをお届けしていく。
第4回では少し趣向を変えて、FGOファンのある人物にインタビュー。舞台『刀剣乱舞』の山姥切長義役などで知られる舞台俳優の梅津瑞樹は、じつは学生時代からFateシリーズを追い続けていた筋金入りのファンだという。これからFGOを始めたいと思っている人も、すでにプレイしている人も、ぜひ彼の言葉に耳を傾けてみてほしい。
スタイリング/ホカリキュウ ヘアメイク/谷口祐人
『Fate』は必須教養!? 学生時代にゲームからプレイ
- ファンクラブの配信などでFGOのお話をされていたと聞きつけ、本日のインタビューをセッティングさせていただきました! すでにゲームをプレイしている人だけでなく、まだの人にも魅力が伝わるよう、梅津さんの“FGO愛”をたっぷり語っていただければと思います。
- まさかこんなお話をいただけるとは……(笑)。よろしくお願いします。
- FGOのお話を伺う前に……。FGOをプレイされる前から、Fateシリーズはご存知だったのでしょうか?
- Fateシリーズは学生時代から知っていました。アニメやゲームが好きで、同じ趣味を持つ友人と一緒に「『Fate』は必須教養だから!」と、ゲーム版『Fate/stay night』をプレイしましたね。
- アニメからではなくゲームから……!
- 『Fate』をちゃんと知るならゲームからやらなきゃ、という感じだったと思います。そのあと、スタジオディーン版のアニメ『Fate/stay night』を観ましたね。Fateシリーズのアニメの中でもいちばん好きな作品です。あの淀んだ空気感がとてもいい(笑)。
あと当時は「PSP」で『Fate/EXTRA』もプレイしていました。 - ということは、FGOのことも2015年のリリース当初からご存知だった?
- はい。リリースされてからすぐにダウンロードしたのですが、当時使っていたスマホがあまりにも重くて、やったりやらなかったりを繰り返していて……。本格的にプレイするようになったのは、リリースされて1年くらい経った頃、だいたい4年前だと思います。
- 普段からスマホゲームはよくプレイされているんですか?
- していますよ。SNSでお見せしているスマホゲームは『ポケモンGO』と『刀剣乱舞』ですけど、他にも『パズドラ(パズル&ドラゴンズ)』や『モンスト(モンスターストライク)』もずっとプレイしていて。その中でも、『FGO』はとくに長くプレイしていると思います。
キャラクター、シナリオ、ゲーム性…FGOの魅力に迫る
- それでは、ここからFGOのお話を伺っていきます! 梅津さんがFGOをプレイしようと思った理由は何でしょう?
- FGOの魅力にもつながる部分ですが、これまでプレイしてきたゲームや観てきたアニメには登場しないサーヴァントが登場するからですね。
“サーヴァントを召喚する”というシステム自体、ものすごく拡張性があると感じていましたけど、まさかここまで多種多様なサーヴァントが登場するとは……。ゲームをプレイしていたときからすると、想像もしていなかったです。 - 読書好きでもある梅津さんから見て、ストーリーの魅力はいかがですか?
- 他のノベルゲームにも共通すると思うんですけど、ひとりのライターさんがすべてのシナリオを担当しているわけではないじゃないですか。章によってシナリオの毛色も異なるというか、それぞれのライターさんの色が出ていますよね。
FGOは、それがとても顕著に感じられるので面白い。これをスマホで丸ごと楽しめる時代が来るなんて……!と思っています(笑)。 - たしかにFGOでは、イベントのシナリオなどでもライターさんの個性を感じられますよね。
- はい、イベントストーリーは毎回楽しいですよね。それこそ、今年の夏に開催された『サーヴァント・サマーキャンプ 〜カルデア・スリラーナイト〜』は面白かった!
- これまでのイベントに比べて背筋が凍るような描写が多く、ゲームをプレイしながらも、ホラー映画を観ているような感覚でした。
- そうなんですよ。僕、ホラー映画やゾンビ映画が好きなので、元ネタがわかってくすりとしてしまう部分も多くて。めっちゃ面白かったです!
- サーヴァントやストーリー以外では、どういったところに魅力を感じますか?
- ゲーム性で言うと、クエストごとに難易度が変わるから“ぬるくならない”のが魅力だと思います。
周回要素はあるにせよ、高難易度のクエストが用意されていることもあって、必ずしも「今回もこのサーヴァントを使っていけばいいのね」とならない。サーヴァントの育成が大変なときもありますけど、戦闘に合わせて、自分の召喚したサーヴァントの中で試行錯誤して戦うのが楽しいです。
- 飽きずに続けられる理由でもありますよね。一方で、「育成が大変」「コマンドバトルのシステムを覚えるのが難しい」と感じる人もいるのではと思っていて。もし近くにそういう人がいた場合、梅津さんはどのようにプレゼンしますか?
- うーーん……。(少し考え込んで)たしかに、なんの前情報もない状態で第1部の序章(『冬木』)からプレイし始めると、サーヴァントのスキルやコマンドカードでつまずくかもしれないですけど……。
やっぱりこれだけいろんなビジュアルのキャラクターがいるから、絶対にひとりは自分の琴線に触れるキャラクターが見つかるはず。なので、ゲームを始める前にまず、サーヴァントの一覧画像を見ましょう!(笑)
好きなキャラクターが現れれば育成も頑張れるし、操作の難しさも気にせずにプレイできるだろう!と。率先して、キャラクターについてもいろいろ学べるのではないかと思います。
……そのサーヴァントが手に入るかは、その人次第なんですが(苦笑)。 - (笑)。好きなサーヴァントを見つけるために、Fateシリーズのアニメから入るのもいいかもしれませんね。
- それもアリだと思います。「このサーヴァントが、FGOではこんな活躍をするのか!」ってなりますからね。
- 梅津さん的にオススメの視聴順はありますか?
- うーん、作中の時系列に沿って観るのをオススメする人が多いですよね。まず『Fate/stay night』シリーズで語られた「第四次聖杯戦争」を描くスピンオフ作品『Fate/zero』を観てから『Fate/stay night』シリーズ、という感じで。
でも『stay night』を知っているからこそ、『Zero』の展開を楽しめるということもあるだろうし……。僕としてはTVアニメ版の『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』が、絵もキレイで入りやすいかなと思います!
好きな作中エピソードは『剣豪』『セイレム』『ソロモン』
- ここからは、よりくわしいお話を伺えればと思います。FGOの魅力にストーリーとサーヴァントを挙げていただきましたが、まず、梅津さんがFGOで最も好きなエピソード BEST3を教えてください!
- あー、これは迷うな……!
強く記憶に焼き付いているのは、1.5部の『亜種特異点Ⅲ 屍山血河舞台 下総国 英霊剣豪七番勝負』ですね。エピソード的にも、バトルの難易度的にも印象に残っています。 - 江戸時代の日本を舞台にしたストーリーですね。サポート枠は宮本武蔵(CV:佐倉綾音)のみ、しかも前衛に配置必須というバトルが何度も出てきて、難しかったですよね……。
- 大変でしたよね! フレンドの強いサーヴァントが使えず、NPCの武蔵を使ってどう勝つか考えないといけない。いったい何回「令呪(※)」を使ったことか……。
令呪を使い切って進められないから、またあしたやるか、みたいなことも(笑)。エピソード自体も過激だったので、より記憶に残っています。 - ※サーヴァントを回復させたり復活させたりできるシステム。使用できる回数が決まっている。
- 『英霊剣豪七番勝負』に登場するキャラクターたちは、その後のストーリーにおいても重要な役割を持っていますしね。2つ目の好きなエピソードは何でしょう?
- 1.5部の『亜種特異点Ⅳ 禁忌降臨庭園 セイレム』も好きですね。あの淀んだ空気感や暗雲立ち込めている感じがとても好きです。
あとは何よりもアビー(アビゲイル・ウィリアムズ、CV:大和田仁美)ちゃんがかわいい……。すごいかわいい……。 - アビーちゃん、かわいい、わかります……。では、好きなエピソードの3つ目を教えてください!
- 第1部は一貫してお気に入りですが、主人公とマシュ(・キリエライト、CV:高橋李依)の成長物語として追い続けていくと、終章の『ソロモン』が熱い。これまでこんなことがあったな、こんなサーヴァントと出会ったな、と思い返しながらプレイしました。
- 僕、2016年の年末に開催された『終局特異点 冠位時間神殿ソロモン』の制圧戦(※)にリアルタイムで参加していなくて……それが本当に悔やまれる……(苦々しい表情で)。
作品と同期してリアルタイムで魔神柱を倒していくなんて革新的ですし、あんなに熱いイベント、ないじゃないですか! 「どうして僕はプレイしていなかったのか!」と、いまだに喉に刺さった骨みたいになっています……(苦笑)。 - ※「2016年を最後に、人類は絶滅する」という運命を覆すための最終決戦。実際に2016年の12月末にストーリーが配信され、ゲーム内と現実の時間がシンクロするという仕掛けが施されていた。
愛が止まらない! 推しサーヴァントを語り尽くす
- 続いて、推しサーヴァントについて教えてください! 先ほど「アビーちゃんがかわいい」とおっしゃっていましたが……。
- アビーちゃん、好きですね。今年の『サーヴァント・サマーキャンプ! 〜カルデア・スリラーナイト〜』で登場した水着アビーちゃん(アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕)も、頑張って引きました。
あと、サーヴァントではないけれど、同じく『セイレム』に登場するラヴィニアちゃんも好きです。ギョロっとした目と、目の下のクマがかわいい。立ち絵もしっかりあるし、いつか実装されないかなと思っています。アビーちゃんと一緒にパーティーに入れてあげたい……。 - 『セイレム』のシナリオを読むと、アビーちゃんとラヴィニアちゃんの組み合わせに尊さを感じます。
- FGOはサーヴァント同士が対になっていたり、組み合わせで描かれていたりするところも気に入っています。
僕、女王メイヴ(CV:佐倉綾音)も好きなんですけど、クーちゃん(クー・フーリン〔オルタ〕、CV:神奈延年)とのコンビがとくに好きで。シナリオ上の関係性に愛着が湧きます。
- たしかに。紫式部と清少納言、マリー・アントワネットとヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ギルガメッシュとエルキドゥなど、縁のあるサーヴァント同士のやりとりが楽しめるのもFGOの魅力ですよね。他にお好きなサーヴァントはいらっしゃいますか?
- メルトリリス(CV:早見沙織)は思い入れがあって、聖杯(※)も捧げています。
- ※ゲームを攻略する中で入手できる特別なアイテム。サーヴァントに使用することで、レベルの上限を解放できる。
- メルトリリスは、『CCCスペシャルイベント』(Fate/EXTRA CCC×Fate/Grand Order スペシャルイベント「深海電脳楽土 SE.RA.PH」)のストーリーでの活躍がとても素敵でしたよね。
- よかったですね……。それでいうと、BB(CV:下屋則子)も好きですね。『CCCコラボ』もよかったのですが、おととしの夏に配信された『サバフェス(サーヴァント・サマー・フェスティバル!)』で実装された水着BBが好きで、彼女にも聖杯を捧げています。
- メイヴ、メルトリリス、BB……。相手を振り回す系の女の子サーヴァントがお好きなんですか?
- あっ、性癖がバレちゃう(笑)。
あとは誰だろう。きょう、インタビューを受ける前に持っているサーヴァントを見返そうと思って、行きの電車でゲームを開いたら、ちょうどメンテナンスで見られず……。 - そういえば! きょうはメンテナンスの日(※取材が行われたのは11月25日)でしたね。
- そうなんです。あとは(少し考えて…)、茨木童子(CV:東山奈央)も好きだな。
あ! 紅閻魔(CV:久野美咲)もすごく好きです。かわいいし、バックボーンのかわいそうな部分を知っていると、「カルデアに来られてよかったね……!」と思っちゃう(笑)。
- 2019年の年始に開催された、彼女が登場する『雀のお宿(の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜)』のイベントも記憶に残っています。年始を祖母と旅館で過ごしていて、ちょうどそのタイミングでプレイしていたんですよ(笑)。思い出とリンクする部分があります。
- ロケーションとマッチした状況でプレイするのはいいですね! では、好きな男性サーヴァントを挙げるとしたらいかがでしょうか?
- さっきも名前が出ましたが、クー・フーリンが好きですね。ランサークラスでもバーサーカークラスでも強いですし、普段からお世話になっています。佐々木小次郎(CV:三木眞一郎)も好きです。カッコいい! それから、アンデルセン(ハンス・クリスチャン・アンデルセン、CV:子安武人)も好きですね。
- 『カルデア・スリラーナイト』に登場した大人バージョンのアンデルセン、ヤバくなかったですか……?
- (納得の表情で)いろんな意味でヤバかった……。(殺生院)キアラ(CV:田中理恵)との絡みがあるのも嬉しいんですよね。
あとは、ジル・ド・レェ(CV:鶴岡聡)のキャラの濃さも好きですよ(笑)。声を聞いているだけで楽しい!
- とても幅広いですね……!
- ただ、今回のインタビューのお話をいただいてから、きょうここに来るまでずっと考えていたんですけど……。やっぱりマシュなのかなって。ずっと一緒に戦ってきてくれた存在で、近くで彼女の成長を見てきたので、いちばん推せるサーヴァントと言うと、1周回って彼女なのではと思います。
バトルパーティーは「好み」「性能」どちらで選ぶ?
- 梅津さんは普段、クエストには好きなサーヴァントを連れていきますか? それともサーヴァントの性能で選びますか?
- 最初の頃は好きなサーヴァントを使っていましたけど、最終的にはアーラシュ(CV:鶴岡聡)をパーティーに入れるように。お気に入りの水着アビーちゃんが全体宝具持ちだから周回で使いたいけど、宝具を重ねる(※)ことができなかったので威力が心もとなくて……でも、なるべく使いたいと思っています(笑)。
- ※同じサーヴァントを複数入手すること。宝具の効果をパワーアップさせることができる。
- あとは(源)頼光(CV:戸松遥)には普段からお世話になっています。全体宝具のバーサーカーだから周回にも使えますし、宝具を撃ったあとにスター回収もしてくれるのでクリ殴り(クリティカル攻撃)ができる。爽快感があります!
- 単体宝具やサポート宝具のサーヴァントだといかがでしょうか?
- 単体宝具持ちだとエウリュアレ(CV:浅川悠)。第1部 第6章の『キャメロット』ではかなり助けられました。サポート系だと、最近はもっぱらアルトリア・キャスター(CV:川澄綾子)を使っていますね。
- 梅津さんは舞台への出演も多いので、お稽古を含めてかなりお忙しいですよね。FGOをプレイする時間ってとれるのでしょうか?
- ここ1〜2年は立て込んでいて、がっつりイベントを走れないこともありますけど……。時間があるときはたくさんリンゴ(黄金の果実)を消費して走っていますよ。やっぱりボックスガチャイベント(※)が好きですね!
- ※定期的に開催される、育成素材などがたくさん手に入るイベント。
部屋が4畳半なので、フィギュアはまだ買っていないんです
- FGOはゲームだけでなくさまざまなメディアミックス展開もしているので、そちらについてもお話を伺えればと思います! まずはアニメのお話から。これまでにも特番内のスペシャルアニメやTVアニメシリーズが放送されてきましたが、ご覧になりましたか?
- 観ていました! 昨年から放送されたTVアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』は、ストーリーをプレイしたのがけっこう前だったこともあり、「こんなお話だったなあ」と懐かしさを感じました。
ラフムという敵が登場するのですが、戦闘時にまったく攻撃してこないラフムがいて、ゲームではそこが印象的でした。そのシーンがアニメではどういうふうに表現されるのかなと思っていましたけど、想像以上に切ないシーンになっていた。
あとはティアマトの目がとてもキラキラしていて、ゲームよりアニメのほうがかわいいなと感じました。 - ティアマト役の悠木碧さんの声も美しく素敵でした……。FGO以外にも、Fateシリーズのアニメはチェックされていますか?
- 『Fate/Zero』、『Fate/kalied liner プリズマ☆イリヤ』、『Fate/Apocrypha』は観ています。
『Fate/stay night』シリーズは、劇場版の『Fate/stay night [Heaven’s Feel]』だけまだ観れていないんですよ。ゲームでプレイしているから、ストーリーがどう転がっていくかは知っているのですが、映画館に観に行きたかった……。作中に登場する蟲が地味に好きで(笑)。あのぬらぬらした……気持ち悪い感じがどうなっているか見たいです(笑)。 - 舞台版の『Fate/Grand Order THE STAGE』に行かれたことはありますか? これまで『神聖円卓領域キャメロット』(2017年)、『絶対魔獣戦線バビロニア』(2019年)、『冠位時間神殿ソロモン』(2020年)が舞台化されています。
- それが観れていなくて。イベントに参加してくださるファンの方にも、「梅津さんは観に行かれないんですか?」と聞かれたことがあります(笑)。知人も出ていたし、観に行きたかったな……。
- では、もしご自身が出演されるとしたら、どのサーヴァントやキャラクターを演じてみたいですか?
- えぇ! もし出るなら……恐れ多いな……。
- “たられば”のお話なので……!
- うーん、僕はエネミーの兵士とか魔獣とか、それこそゲイザーとか……! あとは全身白タイツでフォウくん?(笑) でも本当に、恐れ多いです……。
- では舞台俳優として、「舞台化したら面白そう!」と感じるエピソードはありますか? 梅津さんが好きなエピソードに挙げていた『英霊剣豪七番勝負』は面白そうだなと思うのですが。
- あー!(うなずきながら)武蔵と敵がサシで戦っていく演出だから、殺陣を使ったアクションシーンが映えそうですね。ただし、武蔵を演じられる方の負担が大きそう。ずっと戦いっぱなしじゃん!って(笑)。
- たしかに大変そうです(笑)。
- 1.5部の『亜種特異点Ⅰ 悪性隔絶魔境 新宿』も舞台化したら面白そうと思ったんですけど、塔に登っていく演出が難しそうですし、アンサンブルの方々がすごく頑張る舞台になりそうですね。あとはイベントのエピソードを舞台化するのも面白いかも。
- なるほど。ではグッズのお話も伺わせてください。梅津さんはFGOに関するグッズを買われることはありますか?
- マテリアルブック(『Fate/Grand Order material』)は3〜4冊持っています。本編では描かれない、サーヴァントのバックボーンを知ることができて楽しいですね。
- フィギュアはお持ちですか?
- フィギュアには手を出していないんですよ。いろんな場所で見るたびに買いたくなるんですけど……。今住んでいる部屋が4畳半だから、フィギュアを飾った日には、すぐボロボロになっちゃうなと(苦笑)。なので、広めのところに引っ越したら買おうと思っています。
とか言っているうちに、欲しいと思っているフィギュアにプレミアがついていそうな気もします(笑)。
善と悪の反転に衝撃を受けた『キャメロット』のストーリー
- 今回は劇場アニメ『神聖円卓領域キャメロット』の特集でもあるので、『キャメロット』についても聞かせてください。初めてゲームで『キャメロット』のシナリオを読んだとき、どのように感じましたか?
- まずプレイして思ったのは、円卓の騎士に全員立ち絵が与えられている!と(笑)。いまだにサーヴァントとしては実装されていませんが、アグラヴェインの立ち絵もあって。最初はそこに感動しましたね。
円卓の騎士たち以外のキャラクターも魅力的ですよね。アーラシュや呪腕のハサン(CV:稲田徹)が活躍しますし、オジマンディアス(CV:子安武人)を含めたエジプト関連サーヴァントたちのやりとりもかわいい(笑)。 - 他にも玄奘三蔵(CV:小松未可子)など、時代や国を超えた個性豊かな英霊たちが集結するのは『キャメロット』の魅力のひとつですよね。ストーリーはいかがでしょうか?
- 獅子王(CV:川澄綾子)率いる円卓の騎士たちが、カルデアの敵側に回っていたのは衝撃でした。これまでの『Fate』シリーズでは、円卓の騎士たちには“善”、ハサンたちには“悪”のイメージがありましたけど、それが反転している。カルデアの味方としてハサンたちが一緒に戦ってくれるのは、強く印象に残っています。
そして、マシュの成長を実感できるシナリオだとも感じていて。マシュはここに至るまでもずっと成長していますが、第6章ではさらなる成長が見える。寄り添ってきてくれたマシュの成長が垣間見え、絆が深まっていることが感じられる、とてもいいシナリオだと思います。 - 劇場アニメでは、ベディヴィエール(CV:宮野真守)の視点で『キャメロット』が描かれます。ベディヴィエールについてはどのように感じましたか?
- カッコよかった! 『Fate/stay night』の最後にベディヴィエールがアルトリアに伝える「見ているのですか、アーサー王 夢の、続きを――」というセリフがとても印象に残っていて。
『キャメロット』のシナリオを最後までプレイして、アルトリアの物語を綴るうえで、やっぱりベディヴィエールは欠かせない存在なんだなと思いました。 - バトルパートについてはいかがでしょう。『キャメロット』から一気に難易度が上がったという意見も多いですが、梅津さんも苦戦されましたか……?
- ストーリーの過酷さとゲームの難易度がいい意味でマッチしている演出で、プレイヤーとしては「本当にヤバい章だな……」と緊迫感を覚えました。「ギフト」という特殊能力の影響で、円卓の騎士たちには何かしらのスキルが付与されているじゃないですか。めっちゃ強くなっていて、あの衝撃は忘れられません。
とくにガウェイン(CV:水島大宙)戦は大変でしたね。エウリュアレばかり使っていました。有利なアーチャークラスだし、男性サーヴァントを魅了できるので、とにかくガウェインに攻撃をさせないように(笑)。
あと、円卓の騎士はセイバークラスが多いから、エミヤ(CV:諏訪部順一)を使っていたかも。当時は手持ちのサーヴァントもまだ少なかったから、どう攻略するかハラハラでした。
第6章でサーヴァントをしっかりレベリングできたこともあり、その次の第7章では意外と苦戦しなかったなと。終盤のラフム戦は、HPが高いうえに数も多かったので時間がかかりましたけど……。 - 第7章は牛若丸(CV:早見沙織)とのバトルも、とてもキツかった思い出があります(笑)。
- あー! 分身するやつ! あれはキツかったですね。『バビロニア』のアニメでわりとさっくり倒していたのを見て、「もっとキツかったのに!」と思いました(笑)。
- ここまでいろいろお話いただき、ありがとうございます! 梅津さんがとてもFGOがお好きだということが伝わってきました。最後に改めて、FGOの魅力をまとめていただければと思います。
- FGOは第2部第5.5章までストーリーが進んでいますが、始めるなら今からでも遅くないです。Fateシリーズのスピンオフでしょ、と思われる方も多いかもしれませんけど、FGOはFGOでお話が展開されているので、きっとFateシリーズを知らない方でもプレイできるはず。
最近、中学生がFGOのラバーストラップをつけているのを見かけて、「わ! こんな時代になったんだ!」と驚くことがあるんです。
僕らがかつてアンダーグラウンドでプレイしていた『Fate』が、今ではFGOというコンテンツをキッカケにCMも放送され、多くの人に認知されている。FGOは、『Fate』というコンテンツの底知れなさを感じさせる作品でもあります。それほど魅力のあるコンテンツだから、遊ぶしかないでしょ!と思います。
- 梅津瑞樹(うめつ・みずき)
- 1992年12月8日生まれ。千葉県出身。O型。「虚構の劇団」所属。主な出演作は舞台『刀剣乱舞』シリーズ(山姥切長義役)、ミラクル☆ステージ『サンリオ男子』〜ハーモニーの魔法〜(梅崎慎矢役)、舞台『BIRTH』(ダイゴ役)など。2021年には舞台『紅葉鬼』〜童子奇譚〜(茨木童子役)、ミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計篇(主演・相馬主計役)への出演が控える。1st写真集『その丸木舟の行く先』(主婦と生活社)が発売中。
作品情報
- 『劇場版 Fate/Grand Order -神聖円卓領域キャメロット- 前編 Wandering; Agateram』
- 2020年12月5日(土)より公開中!
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、梅津瑞樹さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\1st写真集『その丸木舟の行く先』も発売中!/#梅津瑞樹 サイン入りポラを3名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 28, 2020
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は1/3(日)18:00
インタビューはこちら▼https://t.co/4g9qbD6RRT pic.twitter.com/89kkeCCksd- 受付期間
- 2020年12月28日(月)18:00〜2021年1月3日(日)18:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/2021年1月5日(火)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2021年1月5日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき1月8日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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