弱さを見せてもいい。自分を着飾るのはやめよう。藍井エイル、新たなステージへ

2011年、TVアニメ『Fate/Zero』のエンディングテーマ『MEMORIA』でメジャーデビューを果たした藍井エイルが、8年の時を経て、再び『Fate』シリーズへ帰還する。

放送中のTVアニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』のエンディングテーマ『星が降るユメ』は、藍井にとって“原点回帰”の楽曲であると同時に、この8年の成長を随所から感じ取れるベンチマーク的作品となった。

彼女自身がこれまでに経験してきたであろう、無数の出会いと別れ。それらを通じて“生きること”そのものを描いた歌詞は、鮮烈ながらも温かい。

2018年2月に活動再開を発表してから、シンガーとしても人間としても、ひと回り成長した藍井エイル。クールでミステリアスなイメージながら、じつはシャイでオタクな一面を持つ藍井エイル。そんな彼女の成長を、インタビューから感じ取ってほしい。

撮影/川野結李歌 取材・文/岡本大介

『星が降るユメ』のテーマは、これまでの自分自身と重なる

『MEMORIA』以来、約8年ぶりに『Fate』シリーズの主題歌を務めることになりました。オファーが来たときのお気持ちは?
「藍井エイル」という存在自体、『Fate』シリーズから生まれたようなものですから、こうしてまたエンディングテーマを担当させていただけるのは、感慨深いものがあります。

今回の『星が降るユメ』は、「出会いと別れを繰り返す中で、大切なモノや人と出会っていく」というのをテーマにしているんですけど、それってそのまま私自身の歩みでもあるなと感じていて。いっそう思い入れが深い曲になりました。
アニメ『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』の世界観を表現しつつ、藍井さん自身ともリンクしているんですね。
そうなんです。デビューしてからたくさんの方々に出会ったおかげで、歌うことがますます好きになっていきましたし、同時に音楽の奥深さも感じるようになって。そうやって私を育ててくださったすべての人に、歌で感謝の気持ちを返していきたいなと作った曲でもあるんです。そういう意味では、“原点回帰”的なシングルになっていますね。
歌詞は藍井さんが書かれていますが、作詞するうえで意識したところはありますか?
8年前の『MEMORIA』と比べると、わりとダイレクトにストレートなフレーズを選びました。「ぼくは今日もまた生きていくよ」って、捉えようによっては重いワードでもあると思うんです。でも、そういうことにあまり躊躇せず歌詞に取り込んでいきました。そこは自分自身でも、ちょっと新鮮な感覚だったというか。
歌詞を作るにあたって、アニメに登場するキャラクターたちの題材になっている『ギルガメッシュ叙事詩』も読まれたそうですね。
読みました! これがめっちゃ面白くて、心に刺さりまくりました。
どんなところに心を揺さぶられましたか?
やっぱりギルガメッシュの心情です。親友のエルキドゥを失ってからの彼の気持ちを思うと、本当にせつなくて…。そこはアニメでも大きなテーマとなっているので、とくに感情移入しちゃいました。
失意に暮れるギルガメッシュの気持ちを汲んだうえで、「今日もまた生きていくよ」というフレーズに着地するのが素晴らしいですよね。
エルキドゥがいなくなってからのギルガメッシュって、すごく“生”に執着するじゃないですか(※ギルガメッシュはエルキドゥの死後、不死の術を求めて旅に出る)。

普通なら塞ぎ込んでもおかしくないのに、彼にはそこで立ち止まらない強さがありますよね。カリスマ性にあふれた稀代の王でもありますし、どんなに悲しい別れがあっても前へ進もうとする人なんだなと思って。それでこういう歌詞を書いたんです。

赤目キャラが大好物! 推しはやっぱりギルガメッシュ

藍井さんは原作ゲーム『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)もプレイされているそうですね。
はい! タイアップの話をいただいてからプレイし始めたのでまだ新参者なんですけど、つい先日ガチャで星5の「酒呑童子」を引くことができて、今はテンションが上がっているところです!(笑)
アニメは原作ゲームの第1部7章を映像化したものですから、アニメに至るまでのストーリーをゲームで追いかけている感じですね。
今は主題歌とは関係なく、普通に楽しんでいます(笑)。最初のストーリーの舞台が『Fate/Zero』と同じ「冬木市」だったので、いろいろなことを思い出して興奮しちゃいました!
現在はどのあたりまで進みましたか?
第1部3章の「オケアノス」に入ったところです。周りのスタッフさんたちがかなりガチ勢なので、「このキャラはもっと育てたほうがいいよ」など、いろいろと教えてもらいながらコツコツ進めています。

今のところ無課金でプレイしているので、このままどこまで無課金でいけるか挑戦しつつ頑張ります!(笑)
『FGO』は他のゲームと並行してプレイされているんですか?
オンラインゲームのマッチング中にプレイすることが多いです。ゲームの合間にゲームをするっていう(笑)。
ゲーマーの鑑ですね!(笑)実際にプレイしてみて、どんなところが面白いと思いますか?
歴史上の偉人や空想上のキャラクターがたくさん登場するんですけど、本来だったら出会っていないはずのキャラクターたちが物語の中でガンガン交わっていくところが、とても面白いです。もともと好きだった(『Fate』シリーズの)キャラクターに出会えると感動しますし、時間があっという間に過ぎちゃいます。
推しのサーヴァントは誰ですか?
やっぱりギルガメッシュ。好きすぎて困っています(笑)。そもそも私は赤目の男性キャラが大好物なんですね。『新世紀エヴァンゲリオン』の渚カヲルくんも大好きですし。だから、初めて『Fate/Zero』でギルガメッシュを見たときは、「出会っちゃった…!」って(笑)。

ビジュアルはもちろんですが、偉そうすぎる感じや踏んぞり返っている感じもいいですし、回りくどくて何を言ってるのかよくわからない物言いとか、いかにも暴君っぽい表情とか、もう全部が大好きです!(笑)
本気で好きな感じがビンビンと伝わってきます。
本当に大好きです! なんて言えばいいのかなあ? たぶん、自分とは真逆なところに惹かれるんだと思います。圧倒的なまでの自信とかって私にはまったくない要素なので、憧れるんですよね。
突き抜けたキャラがお好きなんですね。
そうかもしれません。これって『Fate』シリーズ全体に言えることかもしれないですけど、サーヴァントたちって、みんな絶対的な自信を持っているじゃないですか。バトルになったら一瞬でコテンパンにやられてしまうキャラもいるんですけど、でもそれがまたいいですよね。

たとえ次の瞬間に無残に負けたとしても、自分に自信を持ち続けることって大事だよなと思うんです。ギルガメッシュはそれが顕著なので、見ていて勇気をもらえるんですよね。

エンディングの一枚絵を見て、『Fate/Zero』を思い出した

アニメはまだ序盤ですが(※取材が行われたのは10月下旬)、ここまでご覧になった印象はいかがですか?
まだゲームでは追いつけていないんですけど、(楽曲を作るために)アニメ資料や攻略サイトなどを見たので、第7章のおおよその内容は知っていて。そのうえで第1話を見たんですけど、冒頭でエルキドゥを抱きしめているギルガメッシュの姿を見た瞬間、泣きそうになりました。
早くも!
早くも(笑)。今後の展開が楽しみだなと思いつつ、でもこれからのギルガメッシュの気持ちを考えると、きっととてもせつなくなるでしょうし、すごく複雑な感情がうごめいています。

あとは、とにかく25分があっという間に感じました。ストーリーが濃密で展開もすごく速いのに、決して省略している感じはなくて。そういうところも、のめり込んじゃう理由なのかなと思いました。
エンディングの映像を観たときはいかがでしたか?
『Fate』シリーズらしいエンディングだなと思いました。一枚絵としての美しさが最高に際立っていて、なんだか『Fate/Zero』のエンディングと似ているなって。懐かしさも込み上げてきて、嬉しかったですね。
ギルガメッシュの後ろ姿と歌詞のシンクロ具合も話題になっています。
あそこは本当にエモいですよね! 『バビロニア』のギルガメッシュはもはや主人公に近いポジションですから、ああいった形で絵にしていただけたことは、ギルガメッシュファンとして最高に嬉しいし、感動しました。ぜひ、あの絵を待ち受けにしたいくらいです!

これまでの藍井エイルの歌唱スタイルをぶち壊す楽曲に

改めて、『星が降るユメ』についてくわしく聞いていきたいと思います。サビ前に秒針のような「カチッ」という音が入るのが、とても印象的ですね。
ラフ音源の段階ではもっとラテン感が強くて、ストリングスもほとんど入っておらず(パーカッションなど)リズム隊がメインでした。でも、そこから『Fate』シリーズの世界観に合わせてストリングスを入れたり、「カチッ」っという音を入れたりしてアレンジしていきました。

あの秒針の音は、1コーラス目には入っているのに2コーラス目には入っていないのがすごく好きなんです。そういう細かな違いも含めて、変則的な楽曲になったなと思います。
作曲はTAMATE BOXさんで、4月にリリースしたアルバム『FRAGMENT』に続いての楽曲提供となります。藍井さんはTAMATE BOXさんの楽曲のどんなところに魅力を感じますか?
まず、メロディがすごく独特ですよね。『星が降るユメ』で言えば、Aメロの「誰かの思い 僕の中の想い 出会って」の部分。細かく分解すると、かなり難しいメロディラインなんです。だから最初は、「これは難易度高いなあ…!」と思っていたんですけど、不思議なことに、うまく歌えるようになるとこれがめちゃめちゃ気持ち良く感じてくるんです。

テンションコードもガンガン使うし、どこか椎名林檎さんを彷彿とさせる雰囲気もありますよね。普段、藍井エイルの楽曲を手がけてくださる方々の中でも、かなり独特で、まぎれもなく唯一無二の存在だなと思います。
レコーディングでとくに印象に残っていることはありますか?
私のこれまでの楽曲って、ファルセット(裏声)を使うことはほとんどなくて、ほとんどがチェスト(地声)なんです。でも今回はサビの「ぼくは今日もまた生きていくよ」という部分で、「今日」だけをファルセットにしてほしいと言われて。でも、これまでに染み付いたクセってなかなか抜けなくて、何度かトライしても全部チェストのまま走っちゃったり(笑)。

TAMATE BOXさんのおかげで、凝り固まっていた藍井エイルの歌唱スタイルをぶち壊せた気がしました。“原点回帰”のシングルではありつつも、さらに新しい自分に出会えるきっかけをもらえたような気持ちです。

活動再開後は、余裕を感じさせる歌い方を意識している

『MEMORIA』から8年が経ちました。歌い方について、ご自身の成長や変化を感じる部分はありますか?
活動復帰後から意識しているのは、もう少し「余裕を感じさせる歌い方」をしたいなということです。それまではキンキンでパツパツな、それこそ(喉を酷使して)命を削るように歌っていたところがあるので、今後の歌手生命のことを考えても、次はそうはならないようにしようと思って。

『星が降るユメ』はすごく難しい曲ではあるんですけど、それでもあまりストイックに歌うようなことはせず、どこかに余力を感じてもらえたらいいなと思ってレコーディングしました。
それにしては、とくにサビなどは十分すぎるほどパワーが乗っているように感じます。
今回のレコーディングでもっとも難しかったところが、そこなんですよね。サビで急にパーン!と圧がかかる展開なので、そこをどうやって乗りこなすのか。
実際には余力を残しているんですか?
なんとか(笑)。昔に比べると喉をリラックスさせることができるようになったので、それが大きいと思います。今でも、あまり調子が良くないときは喉が固い感じがして、声もキンッって喉にぶつかることがあります。なので、そこは引き続き改善中ですね。
個人的な印象ですが、初期の藍井さんの歌はどこか壊れそうな危うさがそのまま声に出ていて、それが魅力のひとつだったと思います。でも今は、喉に負担をかけすぎない形で同じ緊迫感を表現できるようになっていて、それが素晴らしい成長ですよね。
ありがとうございます。今回久しぶりに『MEMORIA』を聴き返してみたんですけど、まだまだ歌い方が確立していない時期で、今とは違うニュアンスの付け方をしているところがたくさんあるんです。

我ながら、こんなクセがあったんだなと感じました。なんだかすごく恥ずかしくなって、それ以上聴くのをやめちゃいましたね(笑)。
8年間の成長ということでいえば、作詞面ではいかがですか?
デビューして間もないころは、かなりマイワールドに入っていたような気がします。あまり良いことではないなと思いながらも、当時はなかなか自分の世界から抜け出せなかったんですよね。

それから、いろいろなアーティストさんの歌詞を読んだり、イチから作詞法を勉強したりして、今では起承転結なども意識しつつ、かなり客観的に書けるようになったかなと思います。

お芝居のシーンが多めのPV。少し気恥ずかしさも…

『星が降るユメ』のPVは、色鮮やかな原色で“花”が強調されているのが印象的です。この花は生命の象徴で、同時にギルガメッシュの生への執着を表しているのかなと感じました。
たしかに! すみません、そこはあまり深く考えていませんでした(笑)。あの森のセットはスタッフさんが丸一日かけて組み上げてくださったんですけど、じつは全部本物の木や植物を使っているんです。映っていないかもしれませんけど、虫もウジャウジャいたり(笑)。

それもあって画面の隅々から生命を感じるPVになっていて、まさに“生命”がひとつのテーマだったのかなと思います。
そんな中で、今回の藍井さんは全体的に柔らかい表情で歌っていますね。
開放的にエモーショナルに歌い上げる曲ではないんですよね。どちらかと言うと、決意を内に秘めている感じで、時折それが表に出るくらいのバランス。憂いを帯びた感じは残そうと意識していました。
時折クローズアップされる表情がとても豊かで、すごく素敵です。
あれはそれぞれに細かいディレクションがありましたね。目を開くカットなどは「ここはどこ?」っていう気持ちで歌ってください、とか(笑)。今回はお芝居をするようなカットが多くて、慣れていないので気恥ずかしさもありつつ、でも楽しかったです。

“原点回帰”のシングルなら、『Story』は欠かせない楽曲

カップリング曲についてもお聞きします。まずは『インサイド・デジタリィ』ですが、ゲーム好きな藍井さんのプライベートともリンクしていそうな歌詞ですね。
リンクはしてますね。私のゲーム友達って、「外に出るのイヤなんだよね」とか「ゲーム外じゃコミュ障だし」とか、そういう子がけっこう多いんです。もちろん私自身も引きこもり体質ですし(笑)。

そもそも現代は映画もゲームもアニメも、あらゆるコンテンツがデジタル化している時代。インドア志向の人はかなり増えていると思うので、そうしたすべてのインドア派の人たちを題材にして作ってみました。
作詞は藍井さんですが、ご自身の経験とリンクする部分はありますか?
ほとんどです(笑)。とくに「暗い部屋の方が画面が見やすくて エイムがキマるから」という部分は、まさに『CoD』(『コール・オブ・デューティ』)をプレイしているときの私です! カーテンを閉めて光が入ってこないようにして、さらに画面は輝度MAXでプレイしていますから(笑)。
藍井さんだからこそ書ける歌詞ですね(笑)。続いては『Story』ですが、これはピコさんの楽曲カバーで、藍井さんが初めてニコニコ動画に歌ってみた動画を投稿した記念すべき作品ですね。
『Story』はデビューするきっかけを与えてくれた大切な楽曲で、ピコさんがいなければ今の私はいません。なので、今回のシングルを“原点回帰”と位置付けたときから、ぜひもう一度歌わせていただきたいと思っていたんです。
本格的に収録するのは約10年ぶりだと思いますが、歌ってみてどう感じましたか?
ピコさんは男性なのに、こんなにハイトーンな曲をスラスラと歌っていてスゴいなと再確認しました。もちろん10年前も衝撃を受けたんですけど、今回はそれ以上かもしれません。

改めて『Story』は本当にいい曲だなと再認識しましたね。ピコさんのサウンドはメロディも編曲もすごく澄み切っているイメージがあって、ロックなんだけどポップスの良さもあって、そのバランスが素晴らしいなと思います。

今回のレコーディングでは、もう一度ピコさんの原曲をよく聴いて、ピコさんの独特のニュアンスも再現しようと思って。私なりにピコさんへのリスペクトと感謝の意をお伝えできればいいなと臨みました。
ピコさんは8月に、末期腎不全で闘病中であることを明かされていましたよね。
きっと大変な状況のはずなのに、SNSなどではすごく明るくて、ずっといつものピコさんでい続けてくれているじゃないですか。私もファンのひとりとしてすごく嬉しいですし、その強さはきっと多くの人に勇気を与えているなと思います。

「ゲームやアニメが世間に浸透して、いい時代になったな…」

今ではゲーム・アニメ好きで知られている藍井さんですが、デビュー前はオタクであることを隠していたんだとか。
そうなんです。10年くらい前って、まだオタクが市民権を得る前の過渡期だったので、なかなかオタクであることを公言できなかったんです。私、そんなにメンタルが強くないので(笑)。
でも、以前にお話を伺った際、小学生時代から周囲にオタクだと思われていたとお話されていましたね。
まだ自覚していない時期に、友達から言われたことがありますね(苦笑)。高校になってようやく、「自分はオタクなんだな」とハッキリ自覚したんですけど、それでも自分から「私、オタクだよ」とはなかなか言えなかったですね。
中学3年生までマンガを書いていたともおっしゃっていましたが、そこまでのめり込んでいても周囲には言えなかったんですね。
そうですね。むしろオタクであることを隠すために、派手な格好をした時期もあるくらいです。クラスメイトとカラオケに行っても、みんなに合わせて流行りの曲を歌ってましたし。本当はアニソンを熱唱したかったんですけど(笑)。

「みんながオタクになっちゃえば楽しいのに!」って思いながらも、悶々とした日々を過ごしていました。

だからアニメの主題歌で歌手デビューさせてもらったときは、もうこれ以上オタクであることを隠さなくてもいいんだと思って、すごく気が楽になりました。そのころから世間的にもゲームやアニメがどんどん浸透していって、今では世界に進出するまでになりましたから、いい時代になったなってしみじみ思います。
なるほど。オタク心理がわかる藍井さんだからこそ、ファンの心をグッと掴む主題歌を届けることができるのかなとも感じます。
ありがとうございます。そう言っていただけると、オタクでいて心底良かったです(笑)。
タイアップ曲の歌詞を作る際、どのようにアプローチしていくんですか?
う〜ん、なんだろう。もちろん脚本だったり原作だったりも目は通すんですけど、そこまで細部を読み込むというよりも、まずは核となるテーマを設けるんですね。そうしたら今度は、普段からフレーズを書き留めているネタ帳を開きながら、そのテーマに合うフレーズを取り出して作るっていうやり方をしています。
藍井さんの手がける主題歌の作品は、『Fate』シリーズもそうですが、『ソードアート・オンライン』シリーズや『ガンダム』シリーズなどシリアスなものが多い印象です。そういった作品との相性が良い理由は、藍井さんが普段から考えているテーマが、そもそもシリアス系だからなんでしょうか?
言われてみれば、ネタ帳にあまりハッピーなことは書きません(笑)。でも、私はそれでいいと思っているんですよ。素を隠して無理にハッピーに染める必要はないですし、何よりそれを私がやると、とたんに嘘臭くなっちゃう。

とくに、活動再開後はネガティブなフレーズが増えたと思います。それは、ある意味で着飾ることをやめたからなんですよ。
弱い部分も隠さずに、等身大の藍井エイルをもっと見せていこうと。
そうですね。以前の私は「藍井エイルとは、ポジティブさを前面に出す人」だと勝手に自分で思い込んでいたところもあったんです。
倒れても傷ついても前に進むような、強い女性というイメージもありましたよね。
今はそこまでは張り詰めず、自然体に近い形でやれたらいいなと思っています。あ、でも言っておきますけど、みなさんが思うほど根暗じゃないですからね!(笑)
闇落ちはしていないと(笑)。
そう! 深夜に書いたフレーズはダークすぎて人には見せられないし、人見知りで夜行性のオタクではありますけど、でも楽しく前向きに生きてますよ! ……って、やっぱり私って根暗なのかな(笑)。
藍井エイル(あおい・えいる)
11月30日生まれ。北海道出身。AB型。ピコの『Story』を動画サイトに投稿したことで作曲家の安田史生と出会い、2011年にテレビアニメ『Fate/Zero』のエンディングテーマ『MEMORIA』でメジャーデビュー。以降は『機動戦士ガンダムAGE』や『ソードアート・オンライン』、『キルラキル』、『アルスラーン戦記』など、数々の人気アニメの主題歌を担当するアニソン界の歌姫として活躍。2016年には体調不良で活動を中止するものの、2018年6月にシングル『流星/約束』をリリースし復帰。2020年5月から、ライブツアー(全国15公演)を敢行する。

CD情報

17thシングル『星が降るユメ』
11月27日(水)リリース!

左から初回盤[CD+DVD+Photobook]、通常盤[CD]、アニメ盤[CD+DVD]

初回盤[CD+DVD+Photobook]
¥1,800(税抜)
通常盤[CD]
¥1,300(税抜)
アニメ盤[CD+DVD]
¥1,600(税抜)

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、藍井エイルさんのサイン入りポラを抽選で2名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年11月25日(月)18:00〜12月1日(日)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/12月2日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから12月2日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき12月5日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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