
男友達5人とお互いのいる場所を共有。本郷奏多、令和のプライベート事情。

映画『凜 -りん-』の謎めいた高校生、『キングダム』の傲慢で身勝手な王子、『Diner ダイナー』の子どもの体をした暴虐な殺し屋。この1年を見ただけでも、本郷奏多がひとクセもふたクセもある役ばかりを演じてきたことがわかる。
さらにバラエティ番組などでは、自身の潔癖・偏食エピソードを飄々と語る。役の印象とも相まって、“個性的すぎる”“変わり者”といったパブリックイメージが付いていることもたしかだ。
しかし、本人は「だからこそいいんです」と言ってのける。「そもそものスタート地点が低いから、普段の僕に接したときにイメージが上がることしかないんです」と。
2019年も残り2ヶ月。ライブドアニュースは本郷奏多の2019年の活躍を追うとともに、プライベートにも直撃。朝は集合時間の4分前に起きる、男友達5人でお互いのいる場所を共有し合う…など、今回も驚きのエピソードが飛び出す!

スイッチが入るのは、本番が始まりカットがかかるまで
- 2019年は、映画『凜 -りん-』から始まり、『キングダム』、『Diner ダイナー』、そして放送中のドラマ『あおざくら』と出演が続きましたが、どんな1年だと感じますか?
- 現状維持って感じでしたね。普段通りくらいのペースで仕事をさせていただいた1年でした。
- 『キングダム』での成蟜(セイキョウ)、『Diner ダイナー』のキッドと、クセの強い役柄を演じられたとも思いますが、“現状維持”と?
- そう思うと、『Diner ダイナー』は新しい挑戦だったかもしれません。撮影も特殊でしたし、あれだけ振り切ったイカれた役ってなかなか久しぶりで。あそこまで全部変なヤツは珍しかったし、むしろ今まで演じてきた中でいちばん変な役だったんじゃないかと思います。
- 撮影は合成ありきだったとか。
- キッドの格好をした子役がいて、その子が演じた体に、僕の頭の部分だけを合成したんです。演じているときは完成形がまったく見えず、「本当にこれで大丈夫かな?」と。子役の子に「こういうふうに動いてね」と僕が指示を出して、ふたりで作っていった感じで、新しいことだらけでした。
- 『キングダム』の成蟜も、完成度が高かったと話題になりました。
- アイツは憎たらしい、すごくいい表情をしますよね。これはその表情を振り切って演じるべきだなと(笑)。
僕としては、役との共通点が多い少ないに関わらず、基本的には台本に書いてあることをやっているだけなんですよね。まあ、たとえばプロ並にうまく楽器を弾かないといけない役だったら、経験がないから完璧にするのは難しいですけど。 - 本郷さん自身が、役に引きずられてしまうことはないのでしょうか?
- 一切ないです。僕が演じる役って、逆に私生活ではできないことばかりしているヤツが多いので。「お前は気に食わないから死罪だ!」とか絶対言えないじゃないですか(笑)。なので、演じているときは振り切って、楽しんで演じています。
- それは、自然と切り替えられているのでしょうか?
- 自然とですね。役者さんによっては、作品のあいだずっと役のままでいる方もいらっしゃいますが、僕にはとてもそんな体力はありません。
現場に入っても、衣装を着ても、本番の「ヨーイ、スタート!」から「カット!」までしか集中できない。それがいちばん省エネというか、僕にはそれしかできないんですよね。



「本郷奏多」に役のイメージが付く心配はしていない
- ファンの方や制作サイドから「実写化に欠かせない存在」と思われていることに関してはどう感じますか?
- そういうふうに言ってもらえることが増えてきてうれしいです。僕自身が大好きな原作の実写化に出られていたことが大きいのかなと思います。
とくに映画『GANTZ』は、本当にすごく大好きなマンガだったので、自然と原作ファンが望んだように演じられたのかなと感じます。それに気付けてからは、読んだことがない作品も、必ず原作ファンと同じくらい読み込んでから現場に入るようにしています。
そもそも実写化される作品はだいたい面白いので、僕はその原作のよさを消さないようにやっているだけなんですけどね。 - 悪役やクセのある役も完成度が高いからこそ、「本郷奏多」にネガティブなイメージが付いてしまわないか心配になることはありませんか?
- だからこそ逆にいいんですよ。そもそものスタート地点が低いから、「すごく変な人かと思ったけど意外と明るいんですね」とか「思ったよりしゃべりますね」とイメージが上がることしかないんです。
- バラエティ番組での姿から「本郷奏多って個性的!」と思われることも…。
- たとえばお笑い芸人さんだと、テレビではっちゃけている印象が強いから普段の姿によっては「じつは暗いんですね」と思われてしまうじゃないですか。僕はその逆なので、じつはラクちんなんです(笑)。


役との共通点は、お金好きで目に輝きがないところ(笑)
- 自衛隊を目指し防衛大学校に通う学生たちの姿を描いたドラマ『あおざくら 防衛大学校物語』。本郷さんが演じている近藤勇美は、成蟜やキッドとはまったく雰囲気が異なる役ですね。
- お金に細かかったり、勉強が癒やしだったりとちょこちょこ変わった面はあるけれど、僕の中では珍しく普通な男の子。仲間思いのいいヤツだと思いますし、僕自身すごく似ているところがあるなと感じます。
- お金に細かいという点に関しても…?
- (声が大きくなって)はい! お金好きだし、ケチだし(笑)。
そのほかにも運動はそこそこできるとか、料理もするし、家族思いなところもそう。あと目に輝きがないとかも(笑)。「これが違う」っていうポイントがあまりないかもしれません。

- 原作は出演が決まってからお読みになったのですか?
- 今回はそうでした。お話をいただいて「ちょっと読んでみようかな」と、1巻、2巻を読み始めたら、面白くて止まらなくなってしまって。出ている巻数まで一気に読み進めてしまいました。
みんな、けっこうくだらないことに必死になっていて面白いですよね。必死にピカールで襟章を磨いていて、はたから見たら「何してんだろう」って感じることも(笑)。実写だともっと面白いドラマになっていると思います。 - 防衛大の学生を演じるにあたり、敬礼などのレッスンを受けられたとか。
- 敬礼や回れ右、整列などを学ぶ日があって、「え、回れ右って1日稼働して習うものなのかよ」って思っていたんですけど、じつはすごく難しくて。気を付けひとつにしても、足の角度は60度とか、膝には隙間を作らないようにとか、手の位置はこことか、クリアしないといけない項目が10個くらいあるんですよ。
それを踏まえてやってみても「いや、君! それは65度だ!」と言われて。その5度って何だろうって(笑)。だからけっこう難しかったです。ただ、レッスンのおかげでみんなでピシッと合うようになりましたし、全員が揃うのもカッコいいので、そこも見どころのひとつですね。 - きょうの撮影中に「体を鍛えた」とおっしゃっていました。原作でも、腹筋や腕立てなど厳しい訓練を重ね、キャラクターたちの体が大きくなっていく描写がありますが、体を鍛えたのはそのためですか?
- そうですね。さすがに僕はガリガリすぎるので、少しはと思って筋トレをしたんですけど、ドラマは入学してから数日間の話なので体が仕上がっていなくてもよかったんです。今後の舞台(2020年春に上演予定)でどのように描かれるかによって、また考えたいと思っています。

朝は、マネージャーとの集合時間の4分前に起床
- ところで、10月25日に発売された、『本郷奏多カレンダー2020 -every morning with Kanata-』は、“本郷奏多と365日一緒に朝を迎えるカレンダー”というコンセプトとのことですが…。
- そもそも僕は朝ごはんを家で食べないですし、今回は完全フィクションというかたちでやらせていただきました(笑)。
- 本郷さんの朝起きてから家を出るまでのスタイルは?
- 僕の朝の行動はちょっとヤバいですよ(笑)。
仕事のときはマネージャーが家の前まで迎えに来てくれるんですけど、集合時間が前日にメールで来るので、その4分前にアラームをセットします。そして、そのアラームが鳴ったら、即起床! まさに『あおざくら』みたいな感じです。 - ラッパの音で起床、みたいな(笑)。
- そこで起きないと完全にアウトなので。起きて服を着て家を出るだけです。

- それはギリギリまで寝ていたいからでしょうか?
- そうです! アラームを5分おきにかける人もいますが、5分おきを30分やったら、その30分の睡眠の質が下がるんで!
だったらギリギリまで100パーセント寝て、アラームが鳴ったら起きるほうが、睡眠で得られるトータルの回復量は上がるじゃないですか。 - それはたしかに(笑)。4分という数字にはこだわりが?
- 本当は3分、2分まで攻めたいんです。でも、たまにマンションのエレベーターがなかなか来ないときがあるので、その時間を踏まえて、今のところ4分で落ち着いています。
ただ、今後は夏場か冬場かによってもその1分を調整したいと思っています。冬は着こまないといけないですけど、夏は寝ていたままの姿でも出られるので。

岸田タツヤや東海オンエアと位置情報を共有
- 『騎士竜戦隊リュウソウジャー』でバンバ/リュウソウブラックを演じている、俳優の岸田タツヤさんと仲がいいことが話題になっていました。
- タツヤは学生時代からの友達で。もう7、8年くらいの付き合いで、ずっと一緒にいますね。
タツヤってすごくしっかりしているんです。物事への考え方も礼儀も。「面白いものを作っていきたい」っていう考え方も、一緒にいてすごく好きなところです。 - 出かけるときはどちらから声をかけることが多いのですか?
- どっちもですね。今はタツヤが戦隊をやっていて忙しくなってしまったのですが…あ、それも僕としてはうれしいんですけどね! タツヤから「この日とこの日が連休なんだけど」と連絡が来たら「よし、じゃあどこかへ行こう!」って。
あとは気持ち悪いんですけど、互いの今いるところがわかるように連絡を取り合っています(笑)。ご夫婦かメンヘラカップルぐらいしかやらないものを、タツヤ含め仲間内5人でやっていますね(笑)。 - その5人とは、もしかして東海オンエアのてつやさん、としみつさん、歌手の佐香智久さんだったり…?
- そうです! よくご存じで(笑)。
- みなさんで飲み会をしたんですよね。そもそも、なぜお互いの場所を共有し合おうと?
- ちょっとでも会えるチャンスを逃したくないよね、という話になって。お互い暇していたら遊んだほうがいいじゃないですか。だからいつでもわかる状態にしておこうと。

- 実際、会う機会は増えましたか?
- めちゃめちゃ増えました。それまでも週に2、3回は会っていたけど、今は週4、5回くらいに…。ってほぼ1週間ですね(笑)。
仕事の合間とかに「みんな何してんのかな?」って気になるとお互い連絡をし合って、「あ、移動しているな」「起きたんだ、頑張ってるな」って(笑)。楽しいですよ。
それに、仕事終わりで家の方向に向かっているのがわかったら「今、帰っているところだよね? 家に行っていい?」って連絡したり、僕の家に来てもらったり。僕が家にいるときは誰でも来ていいというルールになってしまいました。 - 以前のインタビューで、「家に遊びに来た友達を着替えさせる」という潔癖エピソードをお話してくださいましたが…。
- タツヤとかは気を遣って「風呂借りるね」って、タオルや着替えも自分で出してくれたりするんですけど、最近はもう、みんなが帰ったあとに掃除すればいいかなっていう感覚に変わりました(笑)。ちょっとずつ社会に適合してきたのかな(笑)。
- ちなみに、てつやさんは東海オンエアの動画内でたびたび不潔さを指摘されていて、潔癖である本郷さんとは真逆のような…。
- めちゃめちゃ不潔ですよ!(笑)気を遣わないですし…。ただ、僕はもともと東海オンエアが大好きで、全部の動画を見ていて、毎日アップされるのも必ず見るくらい。ああいうわけのわからない面白いことを本気でやろうとする精神が大好きなんです。
だから、まだ今は、僕と一緒にいることで彼らが楽しんでくれたらうれしいなという思いが勝っています。もっと一緒にいたら、腹が立ってくると思うんですけど(笑)。

雪が降ったらはしゃぐ? はしゃがない?
- 最後に、秋冬にちなんだプライベート質問を一問一答形式で伺わせてください。

- 秋は花粉があるので、冬が好きです。四季の中でいちばん好きなのも冬。人間って平均的に寒さに弱いと思いますけど、僕は寒さに強くて。その点、「ざまあみろ」って感じですね(笑)。汗もかかないし、朝、陽が出ている時間も少ないし。冬が圧勝です!

- 白菜と豚バラで作るミルフィーユ鍋が好きです。安いしパッとできるので、ちゃんと自分で作っていますよ。そのためにひとり用の鍋も買いました。

- どうもしないです(笑)。はしゃいだりは…しないですね。まあ、もう30(歳)になるのでね。しかも、東京に積もる雪は黒くて汚いじゃないですか。ふわふわの雪ならまだ触りたくもなるけど、東京の雪はダメですね。

- ここ数年はいつもの仲間と過ごしています。去年は「誰もいないところに行きたいね」って、釣りをしながら年を越しました。釣った魚を食べるつもりが1匹も釣れず、スーパーで買った食材で年越しそばを作って、堤防で食べました。

- んー。年越しにしなくてもいいことをしたいですね。着ぐるみパーティーとか(笑)。

- 本郷奏多(ほんごう・かなた)
- 1990年11月15日生まれ。宮城県出身。O型。2002年の映画『リターナー』で俳優デビュー。2005年の映画『HINOKIO』で初主演を務める。主な出演作品は、映画『NANA2』、『GANTZ』シリーズ、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』、『いぬやしき』、『キングダム』、『Diner ダイナー』など。ドラマでは『アカギ』(BSスカパー!)、『ラブホの上野さん』(フジテレビ系)など。
ドラマ情報
- MBSドラマ特区枠『あおざくら 防衛大学校物語』
- 10月31日(木)より毎週木曜深夜0:59〜放送中
TVer、MBS動画イズム、dTVでも配信! - https://www.mbs.jp/aozakura/
- ©「あおざくら 防衛大学校物語」製作委員会・MBS
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、本郷奏多さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
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\ドラマ『#あおざくら 防衛大学校物語』放送中!/#本郷奏多 サイン入りポラを3名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) November 13, 2019
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は11/19(火)18:00
インタビューはこちら▼https://t.co/UIbsb6JQ0p pic.twitter.com/C1uzQcaRyc- 受付期間
- 2019年11月13日(水)18:00〜11月19日(火)18:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/11月20日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月20日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき11月23日(土・祝)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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