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「“演技派”の前に“かわいい”をつけてほしい(笑)」二階堂ふみの飾らない素顔
![「“演技派”の前に“かわいい”をつけてほしい(笑)」二階堂ふみの飾らない素顔](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/7/5/7570073e522d4df13dabde1acb609582.jpg)
“演技派”と枕詞がつくことに対して、「何と呼んでいただいてもうれしいです。ただ、“演技派”の前に“かわいい”をつけていただけるともっとうれしい」と柔らかに笑う。二階堂ふみ、25歳。
17歳のとき、映画『ヒミズ』で、日本人初となるヴェネツィア国際映画祭のマルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)を受賞。以来、浅野忠信と禁断の愛を体現した『私の男』、NHK大河ドラマ『西郷どん』、興収37億円超えの大ヒットを記録した『翔んで埼玉』など、さまざまな作品に出演してきた。
その役柄はシリアスからコミカルまで驚くほど幅広く、役に入れば憑依型とも言われる演技で観る者を圧倒する。しかし、素顔の彼女はしっかりと自分の意見を持つ明るく聡明な女性だ。
そんな彼女が主演を務める映画『生理ちゃん』は、「生理」をポップに擬人化し、女性からの共感を呼んだ同名漫画が原作。その魅力を彼女らしい飾らない言葉で語ってくれた。
スタイリング/大島 陸 ヘアメイク/足立真利子
衣装協力/ニットトップス¥43,000、プリーツスカート¥38,000、エプロン¥22,000(すべてTAN/4K:tel.03-5464-6061)、ブーツ¥18,800(YELLO/YELLO:tel.03-6804-8415)
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この作品に参加するのは、意義のあることだと思った
- 映画『生理ちゃん』は、女性たちにやってくる“生理”を擬人化した人気漫画の映画化です。タイトルからしてインパクトがありますね。
- 出演のお話をいただいてから原作を知ったのですが、「生理を描いた作品なんだな」と思ったぐらいで、びっくりはしませんでした。
- 原作を読まれた感想を教えてください。
- 生理は女性として生まれて、女性として生きているからこそ体験するものですが、個人差があるので、女性同士でも理解しがたいところはあると思います。それが男性ならなおさらで…生理の話はしづらい風潮がありますよね。
だからこそ、こういう作品が世に出るようになったのはいいことですし、その映画に参加させていただくことは、すごく意義のあることだと思いました。 - 女性たちから「共感しかない!」と反響を呼んだ原作ですが、作者は男性(小山 健さん)ということに驚きました。
- そうですよね。今回の映画では、脚本も監督もプロデューサーもみんな男性なんです。男女の垣根を越えて、現場でディスカッションする機会が多かったので、そこはすごくよかったなと。
- 具体的にはどういったディスカッションをされたのでしょうか?
- わかりやすいところで言うと、生理中に着る洋服の話とか。衣装部の女性の方は「私は生理のときはスカートしかはきません」とおっしゃっていて。私は生理のときはスカートを避けるので、そういったお話をしながら衣装をどうするか相談することがありました。
- みなさんの意見が取り入れられているわけですね。
- 男性陣も、「こういうときはどうなんですか?」みたいな相談から入ってくださったので、男性、女性に関わらず、みんなで作っていった感じですね。
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「わかる」と共感してもらえる人物にしたかった
- 二階堂さんが演じた米田青子は、女性ファッション誌の編集部で働く女性。シングルファザーの久保勇輔(演/岡田義徳)からのプロポーズに、結婚をして仕事を辞めるか、結婚をせずに仕事を続けるか心揺れるシーンもありました。
- 今は青子さんのような生き方をしている人が多いんだろうなと感じたので、そういった方々に「わかる」と思ってもらえる女性でありたいと考えました。
ただ、彼女は仕事か結婚かの2択で迷いますが、どちらか一方ではなく、どちらも選択する方もいるので、人によって青子さんの見え方は違うんだろうなとは思います。 - 青子に共感できる部分はありましたか?
- 実感が湧かないまま、何となく割り切ってものごとを進めてしまうこともある。青子さんは仕事にも恋にも一生懸命ですが、これは本当に自分の素直な気持ちなのか、それとも頭で「こうしたほうがいい」と思い込んでいるだけなのか。その葛藤には私も共感できました。
- 青子が生理になると現れる「生理ちゃん」を背負って歩くシーンなどは、撮影時も大変だったのではないでしょうか?
- みなさん本当に大変でした。人形の足が取れてしまってNGになったことが何度もありましたし…(笑)。でも、あの何とも言えない圧迫感のあるビジュアルで生理の憂鬱を表現しているのが面白いですよね。
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- 生理ちゃんを乗せてリアカーを引くシーンもありましたね(笑)。
- 原作では、わりと自発的に動いてくれるんですけど、実写はそうもいかなくて(笑)。でも、生理ちゃんの中に入ってくださっていた着ぐるみアクターの方がいちばん大変だったと思います。
- 生理ちゃんは生理中の女性にしか見えない存在ですが、それを意識しながらのお芝居は難しくなかったですか?
- 私が意識するより、私と生理ちゃんを周りの方々がどう見ているんだろうとは思っていました。とくに岡田さんは、生理ちゃんを背負った状態の私にプロポーズをしなくてはいけなかったので、一体どういう気持ちで演じられていたのかなと(笑)。
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多くの生き方があるから、自分なりに生理と向き合えればいい
- 劇中では、青子の上司である編集長から「(生理があるから)女の子は困るんだ」と言われるシーンがありますが、実際にそういう経験をした人も多いのではないかと思います。
- たしかに。でも、私は編集長の気持ちもわかるんですよね。難しいラインだと思いますけど、男の人は生理を経験したことがないから、どう扱っていいのかわからないんじゃないかと。
- 男女で、生理に対する理解に温度差があるのかもしれませんね。
- 結婚してお子さんがいらっしゃる方は理解も深いでしょうし、私の友達の彼氏は彼女のために生理用品を買いに行ってあげていました。私たちの世代は寛容になってきているのかもしれませんが、全体的にもう少しオープンなものになれば変わってくるのかなとも思います。
自分の体の声を聞けるようにしておかないといけないなと感じているのですが、今は結婚も出産もマストではないですし、本当にいろんな生き方があると思います。生理に対しても自分に合った向き合い方ができたらいいですね。 - 二階堂さんは生理にどういったイメージを抱かれていますか?
- わりとポジティブに捉えていて、デトックスみたいな感覚もあります。ただ、この映画のように働く女性にとっては、たまに厄介な存在になるのもわかります。
- 生理痛が重いと大変ですもんね。
- そうですね。あるとき、雑誌で生理痛には布ナプキンがいいというのを読んで、使うようになって。最近はかわいいデザインのものがたくさん売っているので、友達に普及活動をしていた時期もありました(笑)。
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沖縄に住む祖母を喜ばせたい。朝ドラ出演への思い
- 現在25歳の二階堂さんですが、これまでに演じられてきた役柄の幅広さに驚かされます。9月に公開された『人間失格 太宰治と3人の女たち』で演じられた山崎富栄は、情念を超えて狂気すら感じましたし…。
- 富栄さんは究極でしたね(笑)。自分の中でも感情を入れ込んでやっていた作品なので、そのときに湧いたエモーショナルな感覚は、今も体感として残っています。
- ご自身では、役の幅について意識されていることはありますか?
- 役も作品もすべてご縁なので、挑戦してみたいと思って参加させていただいているだけなんですけどね。でも、何でも面白がるタイプではありますね(笑)。
- 演じる役によっても異なると思いますが、役作りでベースとされているものはあるのでしょうか?
- あまり決めすぎないことですかね。現場で共演者の方とご一緒させていただいて初めて出てくる感情や、引き出していただく部分もあるので、現場で感じたことを大切にしています。
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- “演技派女優”とも呼ばれることが多いですが、そう呼ばれることに対してどのように感じていますか?
- 何と呼んでいただいてもうれしいです。“演技派”の前に“かわいい”をつけていただけるともっとうれしいですね(笑)。
- (笑)。2020年度前期のNHK連続テレビ小説『エール』にヒロインとして出演されることも決まり、さらなる活躍が拝見できそうです。
- 『エール』については、沖縄にいる私の祖母がアルツハイマー病を患っていて。徐々に記憶を失いながらも、何か美しいものに触れたときに少女のような顔をするんです。きっとこの作品も、祖母を喜ばせることができる作品になると思い、オーディションを受けさせていただいたんです。
それに、『エール』の主人公(演/窪田正孝)のモデルになった作曲家の古関裕而さんは、第二次世界大戦中に軍歌を作られていた過去があって、戦後も数々の名曲を生んでこられた方なんです。
私の祖母は沖縄戦で大変な思いをして生き延びた人なので、きっと祖母も耳にした曲がたくさん出てくるんじゃないかと。それらを聞いて、いろいろ思い出してくれたらいいなと思っています。 - 改めて、女優業のやりがいを教えてください。
- 最近、街を歩いていると「あの作品が面白かったです」と声をかけていただけるようになりました。その方の人生の中で、少しでも楽しい時間を作ることができたのかもしれないと思うと、作品に参加させていただく意義がさらに強まるので、今はそれが私にとっていちばんのやりがいになっています。
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- 二階堂ふみ(にかいどう・ふみ)
- 1994年9月21日生まれ。沖縄県出身。O型。2009年に映画『ガマの油』で映画デビュー。出演映画に『ヒミズ』、『私の男』、『ほとりの朔子』、『蜜のあわれ』、『オオカミ少女と黒王子』、『SCOOP!』、『リバーズ・エッジ』、『翔んで埼玉』、『人間失格 太宰治と3人の女たち』など。2020年4月には『糸』が公開。さらに2020年前期のNHK連続テレビ小説『エール』ではヒロインを務める。
映画情報
- 映画『生理ちゃん』
- 11月8日(金)ロードショー
- https://seirichan.official-movie.com/
- ©吉本興業 ©小山健/KADOKAWA
サイン入りポラプレゼント
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- 応募方法
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- 2019年11月6日(水)12:00〜11月12日(火)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/11月13日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから11月13日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき11月16日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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