縁側、スイカ、そして君。立石俊樹と過ごす、古民家での夏のひととき

ミュージカル『テニスの王子様』の幸村精市役やMANKAI STAGE『A3!』の茅ヶ崎至役などを演じる立石俊樹。紺をベースにした華やかな浴衣で現れた彼は、そこはかとない色気を漂わせ、まさに“美しい”という言葉がぴったりだ。

撮影が行われたのは、緑に囲まれた住宅街に佇む、築60年の古民家。撮影中、「あ、てんとう虫がいる」「スイカだ! おいしそう」など自由にはしゃぐ様子は、まるで少年のようで、そのギャップも新鮮だ。インタビューでは、夏の思い出のほか、消防士から役者の道に進んだきっかけや舞台への思いを聞いた。

撮影/宮坂浩見 取材・文/矢崎杏奈
スタイリング/ホカリキュウ ヘアメイク/中元美佳(EKAmake)
衣装協力/浴衣¥35,000、帯¥9,800、下駄¥15,000(すべて撫松庵/株式会社 新装大橋 tel:03-3661-0843)

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女の子には、赤色の浴衣を着て髪をアップにしてもらいたい

浴衣を着ての撮影はいかがでしたか?
めちゃめちゃ楽しかったです。今年に入ってはじめての浴衣でした。「今年も浴衣の撮影はあるかな?」と思っていた矢先だったので、(取材の話が来て)びっくりしました。
浴衣を着るのはいつぶりですか?
昨年の9月に撮影で着て以来ですね。
プライベートでは着ることはありますか?
あります。ただ、記憶にないくらい前です。花火大会などでも、浴衣を着て行ったことはないですね。
花火大会にはよく行っていたのでしょうか?
東京に来てからはほとんど行けていないのですが、地元の秋田にいた頃は家族で行っていました。
秋田県は大曲の花火大会(大曲全国花火競技大会)が有名ですよね。
めちゃめちゃ有名です! でも行ったことないんですよ。

秋田に住んでいたときには有名だと気付かなくて、東京に来てから周りの人に言われてはじめて気付いたんです。それをきっかけに「行きたいな」って思うようになりました。ほかにも、上京してはじめて有名だと知ったものがけっこうあります。
この時期は浴衣デートをするカップルも多いと思います。立石さんは、女性の浴衣姿をどう思いますか?
好きです! 赤系の浴衣が好きです。赤は色っぽいじゃないですか。髪型はアップにしてもらって…おくれ毛が見えているのがいいですよね。あとは、もみあげがチラチラっと見えているのも好きです。
そんな浴衣女子とデートをするなら?
難しいなあ…。花火大会には行きたいですね。それこそ地元の大曲のような、大きい花火大会には行ってみたいです。

でも、花火だと、普通ですよね…?
いえいえ! インタビューでは面白いことを言いたくなってしまうのでしょうか?
そうなんです。何か残したいなって思ってしまうんです。そのほうがモチベーションが上がるので……恥ずかしいですね(笑)。
(笑)。花火大会は、東京ではなく、地方がいいですか?
そうですね。空気が綺麗だし、何よりリラックスして相手と一緒にいられると思います。

車を運転して、会場の近くの駐車場に停めて。そこから「じゃあ、歩こうか」ってふたりで会場まで歩きたいです。そのあとは、出店をまわりながら小腹を満たして、花火を見たいですね。

木は固さの中に柔らかさがある。僕もそんな人になりたい

今回は「和」をテーマに、古民家スタジオで撮影させていただきました。
こういうの大好きです! 僕、自然が大好きで。コンクリートはあまり好きじゃないんですよ。だから本当は、東京は合ってないんです(笑)。木や畳も好きですね。優しい。味で表したら「マイルド」って感じ。
味ですか!(笑)
コンクリートのほうは「ハード」って感じ。木は、固さの中に柔らかさがあるので、僕もそんな人になりたい…。
(笑)。今回はスイカもご用意しました。けっこう豪快に召し上がっていましたね。
本当はもっとガブっといきたかったんです! でも撮影だからと思ってちょっと遠慮しちゃいましたね。せっかくメイクしていただいたのに、顔とか汚れちゃうじゃないですか、それだけは…って思ったので(笑)。
甘いものはお好きですか?
甘いものはほどほどに好きですが、フルーツは大好きです! でも、自分で大きいスイカを買って、切って食べることはないので、あの形で食べたのは久しぶりでした。すごく懐かしかったですね。

親父さんと友達と鮭をとりに…少年時代の夏の思い出

立石さんが「夏」と聞いて思い浮かぶものは?
祭りです。金魚すくいとか、ミニゲームとか射的とか…。僕はよく綿あめを食べていました。レンジャーものの袋に綿あめが入ったものですね。

あと、夏といえば、地元のお祭りで太鼓を叩きました! 近所を集団で練り歩いてまわるんですよ。

大人たちは、子どもたちが描いた絵を貼った灯篭(とうろう)を持って、子どもたちは太鼓を叩くんです。僕も絵を描いて、太鼓を叩きました。懐かしいな。
素敵な思い出です。そのほかにも夏といえば、海なども思い浮かびますよね。
海! でも海は怖いな…。
泳ぐのは苦手ですか…?
水泳部だったので泳げます。夏はプールに入るのが好きでした。でも、海は…潔癖じゃないですけど、ちょっと塩が付くじゃないですか。ベトベトしてシャワーで洗い流すのも大変ですし。なので、最近は海を避けてます(笑)。

魚介類は好きなんですけどね。誰かにとってきてもらって、僕は汚れずに食べたいです(笑)。
いちばんおいしい役回りですね。
はい(笑)。快適に過ごしたいタイプです。
では、この夏に頑張りたいことはありますか?
舞台中(ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン)なので、まずは舞台の成功です。どこを上手くできるようになりたいなどの細かいところよりは、全体のクオリティを追求したいです。62公演もあるし、人一倍極められたらと思います。僕が演じる幸村精市は最強のテニスプレーヤーなので、お客さんからもチームメイトからもそう見えるように演じたいです。
プライベートで挑戦したいことはありますか?
釣りに行きたいです。僕、父のことを“親父さん”って呼んでいるのですが、小さい頃、親父さんと友達と一緒に川に行って、でっかい鮭をとったんです。その場で親父さんにさばいてもらって、アルミホイルで巻いて、中にバターを入れて焼きました。

あ、今思い出しましたが、ザリガニ釣りもやったことあります。スルメを餌にするんですけど、いっぱいとりすぎちゃって玄関先に置いていたら、ザリガニのフンでどんどん臭くなっていって…最終的に川にリリースしました(笑)。

スランプを乗り越えて、自らつかんだ『テニミュ』への切符

立石さん自身のお話もお聞かせください。18歳で上京してからしばらく、消防士をされていたんですよね。
2年間、消防士として働いていました。高校を卒業するときに、大学に行くか消防士になるかで迷っていたのですが。じつは、小さい頃から音楽が好きだったので、ずっと歌をやりたいなという思いもあったんです。

そう思いながらも就職はしたのですが、そのあいだもふつふつと消えないものがあり、考えた末に辞めました。その後、養成所の特待生オーディションに受かったので、そこから歌とダンスと芝居をはじめました。
まったく異なる世界ですが、つらかったことはありましたか?
1回落ち込んだ時期がありました…スランプというか。レッスンを休んでばかりだったこともありました。そのときに「1回好きなことだけやろう」と思って。嫌なことはやらない、と。それで、好きな映画ばかり観る日々を続けていたんです。バイトと、映画だけを観る生活を3ヶ月くらい続けていました。
そんなことがあったんですね。
でも、その時期があって、自分の気持ちが作り直されました。そこからまたレッスンが楽しくなってきたんです。そして、今のグループ活動(ダンス&ヴォーカルグループ「IVVY」)をしているメンバーと出会い、活動をはじめて、事務所にも入ることになりました。
それが2015年ですね。
事務所に入ったときに「映画のおかげで日々の生活が充実していたので、中の人になれたらいいな」と思うようになりました。そこからマネージャーさんに「ミュージカル『テニスの王子様』(以下、『テニミュ』)のお話があったらすぐに僕に言ってください!」と言ったんです。「何年後はこう、何年後はこう…」と、今後の自分の目標を紙にも書いて、「お願いします!」と渡しました。

今はその通りには進んでいないし、道を歩む中でまた違う考え方になっている部分もありますが、当時はそのときに思い描いていた計画を渡しました。
そして、『テニミュ』のオーディションを受けたんですね。
そうです。ちょうどその半年後にお話が来て、即、「受けます!」と言いました。オーディションに受かったのはそのときがはじめてでした。初舞台で、幸村精市をやらせていただいて。
舞台の世界はいかがでしたか?
映像ではなく舞台のお芝居に触れて、ミュージカルのことも好きになりました。「今までなんで(舞台の世界を)知らなかったんだろう?」って思いましたね。今までは映画ばかり観ていたので、もっと早く舞台を知りたかったです。

そこから『エーステ』(MANKAI STAGE『A3!』)にも出演させていただいて、今はめちゃめちゃ芝居が好きになりました。

『テニミュ』に受かった頃は、舞台に立つことも緊張していたし、怖いなという気持ちと恥ずかしさもありました。ですが、今は本当に楽しいです!
お客さんの反応が見られるのも舞台ならではですよね。
そうですね。目の前で観ていただいているので、やりがいを感じます。
こういう役者になりたい、という憧れの存在はいますか?
自分は自分でしかないので、具体的にこうなりたいという人はいないです。自分が感じることや、実生活であった経験なども人によって全然違うので、僕は僕の表現を、僕らしく、役に合わせてできるようになればいいかなと思います。役者として「心にくる芝居」を大事にしていきたいです。
立石俊樹(たていし・としき)
1993年12月19日生まれ、秋田県出身。O型。高校卒業とともに東京消防庁に就職後、歌手を目指し芸能界の道へ進む。5人組ダンス&ヴォーカルグループ「IVVY」のTOSHIKIとして芸能活動をスタートさせる。2017年4月、ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン、幸村精市役で初舞台を踏む。2018年からは、MANKAI STAGE『A3!』で茅ヶ崎至役を演じる。7月11日からミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 全国大会 青学vs立海 前編が上演中。10月からは、ミュージカル『恋するブロードウェイ♪vol.6』の上演が控える。

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サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、立石俊樹さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年8月8日(木)12:00〜8月14日(水)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/8月15日(木)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから8月15日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき8月18日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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  • 賞品発送先は日本国内のみです。
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