
互いに“安心感”を抱いているのかも。佐藤 健とファンの深い信頼関係

全世界で7800万本以上の出荷・ダウンロードを記録し、時代を超えて愛され続けているゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズ。1986年にシリーズ1作目が発売されて以降、派生作品を含めると、現在までに80を超えるタイトルが発売されている。
シリーズのなかでもとくに根強い人気を誇るのは、“花嫁を選ぶ”という人生の大きな選択を求められる『ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁』(1992年)。8月2日には、それを原案とした3DCGアニメーション映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』が公開される。
主人公の声を演じたのは、昨年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』やドラマ『義母と娘のブルース』でさらに注目を集めた佐藤 健。演技に妥協しない彼の姿勢から、30代を迎えて抱くファンへの思いまでを聞いた。

ずっと応援してくれるファンは、とても信頼できる存在
- 3月に地元の埼玉でファンの方とのバースデーイベントを開催されていました。前回のインタビューでは「今後、ファンサはないかもしれないよ」とおっしゃっていましたが、これも“ファンサ”のひとつだったのでは、と。
- まさにそうです。日頃からファンの方に感謝を伝えたいと思っていたけれど、ずっとファンイベントを開催する機会がなくて。こういう機会でもないとできないなと思ったので、場を設けました。
- イベントでは、佐藤さんに関するマニアックなクイズにもファンの方はすらすらと答えてしまったそうですね。佐藤さんにとって、ファンの方はどういう存在ですか?
- ありがたいのは当然ですが、すごく信頼できますよね。僕を知ってくれた当時から「好きです、応援します」と言ってくれていた方が、今もこうしてイベントに来てくれる。気が変わる人もいるかもしれないけれど、変わらずにいてくれる方は、人として信頼しています。
そういう意味で言えば、20歳の頃のファンイベントよりも今回のほうが心地よかったです。もちろん、当時は勢いみたいなものがあって、それはそれで刺激的だったのですが、たぶん、今のほうが僕もファンの方もお互いに“安心感”があるのだと思います。


「もっといいものが表現できる」と、録り直したシーンも
- 8月2日から公開される映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』で佐藤さんが演じたのは、本作の主人公でゲームではプレイヤーボジションにあたるリュカ。オファーがあったときは、即決で「やりたい」と思われたとか。
- 『ドラゴンクエスト』は国民的なコンテンツですし、オファーをいただいた際に、脚本や「こういうふうになります」というイメージ映像を見せていただいたんです。そのクオリティの高さに、『ドラクエ』ファンの方に絶対満足いただける面白いものができると思ったので、迷いなく「やりたい」と答えました。
- 総監督・脚本を務めた山崎 貴さんは「実写でやるなら」とイメージして、リュカ役を佐藤さんにオファーされたそうです。
- 大変光栄です。僕としても実写でやってくれよって感じです(笑)。
- 実写でオファーが来ても、喜んで受ける?
- 喜んで受けます(笑)。

- 本作はプレスコ(※)で収録とのことですが、いかがでしたか?
※プレスコ…画が完成していない状態で、音声のみを収録すること
- 普段やっていることと全然違って難しかったです。普段はできるだけナチュラルに、芝居じみないセリフ回しを意識しているのですが、今回は抑揚を強く付けたり、誇張したしゃべり方が求められたので、収録もけっこう時間がかかりました。
収録は5日間あって、物語を追うように録っていったのですが、1日目はなかなか掴めなくて。 - なかなか掴めず、悔しさを感じることも?
- 悔しさはなかったですね。ただ、「これで大丈夫なのかな?」っていう不安はありました。監督たちが「OK」と言ったとしても、「本当かな?」と思ってしまい、「画がついた段階で(映像を)見せてもらって、もう一回やらせてください」ってお伝えすることもありました。
収録の2日目くらいから「今回求められているのはこういうことか」とわかってきて、そこからはスムーズにできたと思います。

- 実際、画ができてから録り直したところもあるのでしょうか?
- あります。1日目に録った冒頭30分くらいのシーンが主でしたが、いろんなシーンでちょっとずつ録り直させてもらいました。
収録のときに自分がイメージしていたよりも、キャラクター同士の距離が近かったり遠かったりして、画が付いている状態で録音したほうが、もっといいものを表現できるなと。シンプルに、「もっとよくなるだろう」という思いでした。 - プレスコ時、監督方からシーンの詳しい説明もあったのでしょうか?
- 今回は総監督の山崎さんを含めた3人の監督が、頭のなかにある“画”を我々に教えてくれました。
今回はプレスコでしたし、ファンタジーの世界なので情景がイメージできていたほうが自分も芝居をしやすいですよね。(完成した)映像で見られるような情景が、収録時に自分で完全にイメージできていたかというと、そうでもないのですが。 - 『仮面ライダー電王』のときのようなアフレコとはまた違いますからね。
- そうですね。『仮面ライダー』では、自分が演じた映像を見ながら声を当てることができますから。


ゲームではビアンカに夢中。「ツンデレなところが可愛い」
- リュカに共感するところはありましたか?
- 使命を果たさないといけないときに勇気を出して行動に移していくところや、結婚して子どもができ、大切なものができて心も体も強くなっていく姿には、僕自身も「こうあるべきだろうな」と感じました。
- 共演者の方とも一緒に収録されたと聞きました。
- 同じシーンは基本的に一緒にやっています。そこは普段の芝居のかけあいと変わらなかったのでやりやすかったです。
- みなさんと『ドラクエ』についてお話されることもありましたか?
- 有村(架純/ビアンカ役)さんはそんなにゲームに詳しくなくて、「今回、勉強するんだ」と言っていました。モンスター図鑑みたいなものを現場に持ってきて見ていましたよ。

- そういう意味では、佐藤さんはゲームをプレイした経験があったから世界観に入りやすかった?
- 収録期間に『Ⅴ』をやり直したんです。プレイしていたと言っても昔のことだし、けっこう忘れているところもあるだろうなと思って。
普段、原作がある作品に出るときは、マンガでも小説でもクランクイン前に読むようにしています。改めて自分の役に対して見聞を深めておこうと。 - 当時の記憶がよみがえりましたか?
- よみがえりましたね。一度やっているから、ゲームをクリアするまでも早かったです。
- 『Ⅴ』について「自分のなかのゲームの常識を変えた」とおっしゃっていましたね。
- 小さい頃はデパートやゲーム屋でたまに開催される大会に出ることもあるくらい、ゲームが好きで、あらゆるゲームをプレイしていました。『ドラクエ』もそのひとつでしたが、当時の自分からしたら、新しかったんです。とてもワクワクしながらやっていた記憶があります。
- 佐藤さんの周囲でも『ドラクエ』は流行っていた?
- 流行ってました。『ドラクエ』もですし、ほかのゲームも。小学校や中学校の頃なんて、休み時間はもはやゲームのことしか話さないくらいでした。


- ゲームをプレイしていた当時、ビアンカとフローラのどちらを選びましたか?
- 最初はビアンカでした(笑)。そのあと、2回目にプレイしたときは、フローラを選びました。
当時は、その選択の重大さをわかっていなかったので、ゲームを進めていた延長で迷いなくビアンカに決めていたんだと思います。今だったら…ちょっと悩むかもしれない(笑)。 - 本作でもビアンカとフローラ(声/波瑠)の可愛い姿がたくさん見られますね。
- もちろん、すべてのキャラクターに見せ場があります! 楽しみにしていてください!

- 佐藤 健(さとう・たける)
- 1989年3月21日生まれ。埼玉県出身。A型。ドラマ『ROOKIES』(TBS系)やNHK大河ドラマ『龍馬伝』など、話題作に出演して人気を博す。主なドラマ出演作は『Q10』(日本テレビ系)、『とんび』、『天皇の料理番』(ともにTBS系)など。映画出演作は『カノジョは嘘を愛しすぎてる』、『バクマン。』、『世界から猫が消えたなら』、『何者』、『亜人』など。2017年公開の『8年越しの花嫁 奇跡の実話』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞。2018年にはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』、ドラマ『義母と娘のブルース』(TBS系)出演でも話題に。11月8日には主演映画『ひとよ』が、2020年夏には映画『るろうに剣心』の最終章が2作続けて公開される。
映画情報
- 映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』
- 8月2日(金)ロードショー
- https://dq-movie.com/
- ©2019「DRAGON QUEST YOUR STORY」製作委員会
- ©1992 ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SPIKE CHUNSOFT/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、佐藤 健さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
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— ライブドアニュース (@livedoornews) July 31, 2019
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は8/6(火)18:00
インタビューはこちら▼https://t.co/DtSHolsG5i pic.twitter.com/UdfI5xMeki- 受付期間
- 2019年7月31日(水)18:00〜8月6日(火)18:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/8月7日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから8月7日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき8月10日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
- 賞品発送先は日本国内のみです。
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