好きなことを書けていない。清水翔太を変えた「悔しさ」の正体

「今だから言えることですけど、デビュー当時、『愛してるよ』とか『君を守る』みたいな言葉が羅列された紙を渡されて、それが全部入っているような歌詞を書いていました」

「実際にそういう歌詞を“作詞:清水翔太”として世に出すと『浅いよね』『薄いよね』と酷評されるんです。それに対して、『自分がシンガー・ソングライターである必要あるのかな?』っていう葛藤もあった」

2016年発売のアルバム『PROUD』以降、それまでのラブバラードのイメージを、自ら大きく塗り替えるような方向転換をした清水翔太。

過去のインタビューでもたびたび“腹をくくった”と語っているように、迷いながらも葛藤から一歩を踏み出したことで、大ヒット曲『My Boo』も誕生した。

2008年、10代でのデビューから十年余。悩み抜いてきたからこそ、彼から紡がれる言葉は重い。

撮影/黒羽政士 取材・文/照沼健太

ベスト盤が売れないのを見て、「そりゃそうだろう」と思った

いろいろな要因があると思うのですが、方向転換しようと“腹をくくった”直接のきっかけは、ベストアルバムの売れ行きが良くなかったことだと聞きました。
はい。でも、正確にはベスト盤を出す前から、それまでやっていることが正しくないとは感じていたんです。「やらされていた」とまでは言わないけど、本当にやりたいことをセーブしてる感覚は、確実にありました。

レコード会社の人たちが「今はこういう音楽やテイストが流行ってるから、これをやってみよう」と言ったら、それがしっくりきていなくても「やってみましょう」と答える、みたいな。
そうした意向を重視したのは何故だったのでしょうか?
“恩返し”というか、「自分を拾ってデビューさせてくれて、お金をかけて宣伝してくれた人たちがやりたいことに、寄り添いたい」という気持ちが絶対的にあったんです。でも、その恩返しも「ベスト盤までかな」と、デビュー当時から考えていました。
そして、リリースしたベスト盤の売り上げが良くなかった、と。
音楽に“正しさ”なんてないんですけど、それでもやってることが正しいか正しくないかを唯一表せる客観的な基準があるとすれば、それは数字だと思うんです。だから、僕としては売れなかったことに関しては「そりゃそうだろう」と再確認できた感じでした。
「そりゃそうだろう」と思ってしまう理由があったのですね。
収録されている曲が良くなかったわけじゃなく、そこに僕のキャラクターや人生が「見え切っていない」からです。僕はレコード会社から提案された音楽をその都度やってきたわけですけど、それをひとつのアルバムとして集めても、焦点がぼやけてしまうんです。

もちろん曲を作るにあたってマーケティングは大事だし、むしろ、それをないがしろにしたら終わりだと思っています。でも、そういうマーケティング的なことも含めて自分のフィールドで考えたいと、強く思いました。
逆に、もしもベストアルバムが売れていたら…? “腹をくくる”こともなかった、ということでしょうか。
そうですね。もしもベスト盤がめちゃくちゃ売れていたら『PROUD』以降の自分は姿を現さなかったかもしれません。

「好きなことを書けていない」、悔しさは常にあった

実際に“腹をくくる”決断は、簡単にできましたか?
スイッチを切り替えるまではけっこう迷いましたね。時間が欲しくて「活動休止して海外に引っ越そう」とロサンゼルス(アメリカ)で家を探したりもしました。でも、やっぱり「悔しいな」って思ったんです。
悔しい?
「日本で上手くいかなかったから海外へ」ってよくある話ですけど、僕はもともとその考えが好きじゃなかったんです。どこにいてもいいものは評価されると思うので。そう思っていたにも関わらず、「アメリカでちょっと勉強して…」とか考え始めてしまっていた。そんな自分が嫌になって、家探しをやめたところで、初めて腹をくくることができました。

アレンジも含めたサウンドをしっかりと自分で作って、自分の世界観でやってみよう、と。
それは最初からやりたかったことなのでしょうか? それとも、音楽活動を続けていく中で「自分で全部やりたい」という気持ちが強くなってきたのでしょうか?
その両方ですね。僕は最初に歌の力が評価されたので、音作りまでする必要がなかったんですけど、もともとはレーベルとのつながりができる前から、シンセ(シンセサイザー)を買って自分で音を作っていました。
もとからあったプロデューサー的な欲求が、活動する中で強まってきたということですね。
そうですね…。そもそも僕は「歌は上手いけど、曲は良くない」とか「歌詞が子どもっぽい」とか、そういうことをすごく周囲から言われてきたんですよ。それに対して「でも俺、好きなこと書けてないし」と思いながらも、そんなことを言うわけにはいかない…、っていう悔しさがすごくあったんですよ。
「好きなことを書けていない」というと…。
今だから言えることですけど、当時、「愛してるよ」とか「君を守る」みたいな言葉が羅列された紙を渡されて「このワードを必ず入れてね」って言われて、それが全部入っているような歌詞を書いていたんです。

それに対して「こういうことをやっていて、自分がシンガー・ソングライターである必要ってあるのかな?」っていう葛藤もあったし、実際にそういう歌詞を書いて“作詞:清水翔太”として世に出すと「浅いよね」「薄いよね」と酷評されるんですよ。
それは悔しいですね…。
「いや、待ってくれよ!」って、そういう悔しさがすごくありました。だから今は、自分の作るクリエイティブ、歌詞や曲も全部含めて「いい曲だね」と思われたい気持ちはとても強いです。
もともと自分だけで曲を作りたいという欲求があり、そのうえにフラストレーションも重なっていったわけですね。
そうするとデビュー当時からのファンには「昔は嫌々音楽をやってたんですか?」とか「昔の曲が嫌いってことですか?」って聞かれるんですけど、それは全然違います。

昔の曲は、与えられた範囲の中で、自分なりに挑戦したり、好きなことを織り交ぜたりしていた努力の結晶なんです。だから今でも昔の曲は愛おしいし、自分でも聴きますから。ただ、今はとにかく我が道を行きたいと思っています。

『My Boo』は、自分を救ってくれた重要な1曲

自分で自分の作品をコントロールするという決断をして、そこからの道のりはいかがでしたか?
まず自分自身「ここからは、いばらの道だ」という覚悟がありました。それまではレコード会社と合意した音楽を作って宣伝してもらっていましたが、アーティストの“わがまま”に、お金をかけてはくれないだろう、と。

でも、幸いにも『My Boo』がヒットして、腹をくくってからわりと早くに結果が出たんです。だから僕は『My Boo』に救われた部分があって、自分にとって重要な1曲になっています。だから今回の『Sorry』でもサンプリングしたんですけど。
しかし『My Boo』はタイトルに“Boo”という英語のスラングが使われていたり、オートチューンを前面に使っていたりと、J-POPとしてもエッジーな楽曲だと思います。ヒットする自信はありましたか?
基本的にシングルに関しては、「ヒットしそうだ」と思える曲を作っています。『My Boo』では『アラジン』からのキャラクターの引用や、歌詞のテイストがマイルドヤンキー的なところなど、若い子に刺さるだろうとは思っていました。でも、正直「これは絶対売れるぞ」という自信はなかったですね。
やれることはやった手応えはありながらも、不安は拭えなかったわけですね。
自分が今までやってきたことを考えれば、シングルで『My Boo』を出すというのは冒険だったんです。とはいえ、「これが(届けたい層に)『いい曲だね』と思ってもらえないなら、俺はもう売れる曲を作れないかも」っていう、逆の不安も同時にありましたね。
まさかのヒットだったということですね(笑)。何がウケたのか、ご自身で分析はしましたか。
LINEのプロフィール曲に設定してくれている人がたくさんいることを考えると、ステータスにしたくなるような曲だったんだろうなとは思います。「彼と自分の関係性を表現する曲です」って言いたくなるような、理想的なカップル像を提案できたのかなって。歌詞をつけたスライドショー式の思い出動画をアップしてくれている人もたくさんいましたし、そういう“映え”な部分があったんでしょうね。
発売前には、それを予想できなかったわけですね。
まあ、結局何が売れるのかとか、そういう新しさは“大人”にはわからないですからね。でも、それは当たり前なんですよ。レコード会社に限らず、会社というものはそうです。成功を追いかけるがゆえに、大きなリスクはとらないですから。だから別に彼らの罪でも何でもないです。

でも、アーティストは常にその一歩先にいたいと思っています。だからこそ、会社に信頼してもらうためには「何の宣伝もなくても売れる」しかない。僕は『My Boo』がタイアップがなくても売れたということに誇りを持っています。

一歩を踏み出せたのは、自分の中に「裏付け」があったから

清水さんはデビュー間もない頃からレコード会社のことをすごく考えているアーティストですよね。
そうですね。レコード会社についてはかなり考えているほうだと思います。僕から見えるレコード会社は、主にA&R(アーティストの楽曲制作を行う部署)のことなので、会社全体というよりも人単位ではあるんですけど。

アーティストとレコード会社って、運転手と助手席の人みたいなものなんですよ。助手席からたくさん口出す人もいるし、出さない人もいる。その人が道に詳しくて「左だよ」って言っても、自分は他の道を知ってて「ここはまっすぐ行ったほうが早い」みたいなバトルもあるし(笑)。
わかりやすいたとえです(笑)。
僕はその中で“いいドライブをすること”が重要だと考えています。とりあえずストレスのないドライブをするべきで、言い合いをして、運転がおろそかになって事故るのがいちばん良くない。

アーティストが「レコード会社から作品に口を出されて困っている」みたいな悩みを抱えているって話もあるじゃないですか。でも、僕は今そういう環境にはいないから、それはありがたいですね。互いにリスペクトし合えないんだったら、音楽も良くならないから。
今、そうした状況にあるアーティストや、スランプから抜け出したいともがいている人に対して、清水さんの実体験から何かアドバイスはありますか。
日本って“自分が属した環境から抜け出してはいけない”みたいな感覚をみんな持っている気がするんです。それはそれで悪ではないけど、1回しかない自分の人生だし、後悔しないようにすべきじゃないかなって思います。そして、迷っているときに新たな一歩を踏み出せるかどうかって、結局自分の中に “裏付け”があるかどうかが大きいのではないかと思うんですよ。
清水さんには“裏付け”があったんですね。
自分にはずっと音楽と向き合ってきた情熱があり、才能も信じていたから、迷ったときも「このまま終わるわけがない」と信じられて、今につながる一歩を踏み出せたんです。だから、すべてにおいて準備が必要ですよね。逆に、準備があれば、怖いはずの一歩を踏み出せます。

失恋ソングは「まだ好きだ」って正直に言ったほうがいい

今回シングルリリースされた『Sorry』は失恋ソングです。数ある歌詞の題材の中でも、失恋は清水さんにとってどんなモチーフですか?
「男のほうが失恋を引きずる」ってよく言うじゃないですか。僕も何度かの失恋を経験していますが、その全部が自分の中に強く残っています。だから、失恋の曲はいつでも書けるんですよ。
しかし、カッコ悪いところも隠すことなく見せる、真正面からの失恋ソングですよね。
そうですね。でも、失恋を小難しく書くのって、いちばんダサいじゃないですか(笑)。
たしかに(笑)。
「正直になれよ」って(笑)。まず失恋自体がカッコ悪いものだから、それを小難しく取り繕うのはダサいんですよね。カッコ悪いけど、「まだ好きだ」って、ドンと言ったほうがむしろカッコいい。
ネットでは『My Boo』との歌詞のリンクを指摘する声もありました。先ほど『My Boo』をサンプリングしていると教えてくれましたが、ストーリー的には関連しているのでしょうか?
正直、そんなに意識してはいませんでした。僕は手塚治虫さんの漫画が大好きなんですけど、手塚さんの作品には「スターシステム」っていう、同じ絵柄の人物が別の作品では違うキャラとして登場する手法があるんです。

ああいう感じで、「あいつがこの曲でも登場!」くらいの軽い気持ちで、『My Boo』の歌詞に出てくる“アラジン”と“ジャスミン”を受けて『Sorry』では“ジーニー”を入れてみたんです。でも、考察してくれるのはスゴい嬉しいので、あえてあまりコメントしないようにしています。
そうだったんですね。
僕の曲には裏テーマがいろいろあるんですけど、それについて以前「誰も考察してくれない」って騒いだら、今度は逆にファンのみんなが、こっちの想定以上に深読みして考察してくれるようになって。

何気ないインスタの投稿も「次のアルバムのこと?」って。「いやいや、それは俺の日常だから!」ってツッコむくらいに(笑)。
(笑)。
あ、ちなみにちょうど実写版の映画『アラジン』とリリース時期がかぶっちゃったんですけど、それは完全に偶然だし、狙ってたと思われたらちょっと恥ずかしいので、そこは記事に書いておいてください!(笑)

数字や反響を見るのは、多くの人に届いた実感が欲しいから

ベストアルバムの売り上げを気にしていたことも含め、清水さんは「数字にこだわる」アーティストだと感じますが、その理由とは?
理由はふたつだけです。「世話してくれてるレコード会社に還元したい」と「自分の曲が多くの人に伝わってほしい」。このふたつ。

僕は別に「歌上手いね」と言われたいわけでもないし、「いい曲だね」と言われたいだけなら、個人で曲を作って発表していればいい。でも、プロになるというのは、より多くの人に届けたいという思いがあるからなんです。つまり、数字にこだわっているわけではなく「より多くの人に届いた」という実感が欲しいんですよ。
清水さんはSNSで楽曲の評判をエゴサしているそうですが、元からですか?
やっぱり自分で音を作るようになってからですね。でも、それも評判が気になるからというよりは「どこまで理解させられたかな?」っていう興味によるものです。前作『WHITE』を出したときもエゴサして「ダメだな」って思う部分がいっぱいありました。
そのエゴサにもつながると思うのですが、『PROUD』以降、新作のリリースごとにアルバムの反省点を分析していますよね。
正直、3〜4年前くらいまでは、理解されないことをリスナーのせいにしてた部分があったんですよ。「インスタントに聴くから伝わらないんだ。もっとちゃんと聴いてくれよ。そうすれば良さがわかるから」って。でも、今はまったくそうではなくて「結果が出ないのは俺が悪い」と思うようになりました。

だからこそリサーチするんです。理想の伝わり方をしていたら満足するし、そうじゃなければ伝わるように改善します。
理解してもらうのではなく、伝えることにこだわっているんですね。
とはいえ、向こうからの「こうなってくれ」という要望は受け付けないです。「オートチューンを使わないでほしい」とか「昔の楽曲が好きだったので、ああいう曲を出してください」ってリプとかコメントは気に掛けないです。あくまで今自分がやりたいことやったうえで、どう届いてるのかを見たいんです。

シングルに関しては正直「もうCDはよくない?」って思う

デビューしてからの10年で音楽業界も様変わりしましたが、『Sorry』の“配信限定シングル”というフォーマットもその象徴だと思います。そうした業界の変化を間近で見ていて、どう感じていますか。
正直、僕はこの変化はいいことだと思っています。ひと昔前は特典をつけないとCDが売れない時代でしたけど、それを僕がやると「結局、商業的な方法をとるんだ」って思われそうだし、別にファンの人も清水翔太のジャケ違いとかポストカード付きCDなんて欲しくないだろうし。

でも、配信だとそういうことを考えずに、純粋にリリースして音楽を聴いてもらえる。だから「新しく評価される場所が増えた」っていう感覚ですね。
配信、とくにApple MusicやSpotifyのような定額ストリーミングサービスでは、CDでアクセスできなかった層のリスナーに届く可能性も高まりますよね。
そうですね。とにもかくにも、曲を聴いてもらって評価してもらうことが、アーティストにとってはいちばん幸せなので、聴いてくれる人がひとりでも増えてくれるこの現状は僕にとってはありがたいことです。

もちろんアルバムはアートワークもこだわるし、CDで手元に残しておきたいという気持ちもわかるけど、シングルに関しては「もうCDはよくない?」って思っちゃいますね。チャンス・ザ・ラッパーみたいに、できたばかりの曲をフレッシュなまま「できました!」ってリリースできたほうがいいし。

配信ではお金があまり入ってこないという問題はありますけど、それはもうしょうがないですよ。それをどうビジネスにつなげるかを考えるしかないです。
もはやCDを買ってスピーカーの前に正座して音楽を聴く時代でもなくなりましたよね。
そうした変化があるからこそ、自分の音楽は今のようなものになっている気がします。言い方は難しいんですけど、そういう意味での“フレッシュさ”は意識しています。

制作環境的にも、もうスタジオは使わなくなって、今は歌も含めて全部自宅で録っているんです。ぶっちゃけ、自分の音楽性では最高のスタジオで100万円のマイクを使って録るよりも、曲を作ったときの雰囲気のまま、自宅で歌も録ったほうがいい気がするんです。もともとスタジオで歌うのが苦手というのもありますけど。
スタジオで歌うのが苦手というのは意外です。
かしこまっちゃって嫌なんです。「家ではいい感じに歌えるのに」って何度も思いました。『PROUD』くらいまでは「この曲はデモのほうが良かったな」と思うことがすごく多くて。

緊張していないつもりでも「エンジニアが聴いてる」とか考えて緊張しているんでしょうね。それに自宅なら他に誰もいないから、歌い方で挑戦してみて「ちょっとキモいな」と思ってすぐ消したりできるんですよ。
プロデューサーとしてもシンガーとしても実験ができる、と。
そうです。でも、スタジオでそういう挑戦をやると、その瞬間はカッコつけて「微妙だね。やっぱりやめよう」とか言えるけど、家に帰ってから「あのエンジニアさん、あのときの変な歌い方のこと、今思い出したりしてないかな…」とか不安になっちゃいそうだし(笑)。

逆にライブでは“作品として残す”という前提がないから、思い切り冒険ができるんですけど。

「みんな戦ってる」とわかって、前ほど孤独ではなくなった

新たな自分へと一歩踏み出した清水さんですが、ラッパーSALUさんとの楽曲『alone feat.SALU』でも歌われている通り“孤独”への言及が印象的です。しかし、その一方で「前ほど孤独ではない」ともインタビューで発言されているのも見ました。
前よりも孤独感は減ってきていますね。それはある程度幸せに活動できているからだと思います。ソロで(日本)武道館2daysできたり、ここまではできてる、っていう安心感はあるというか。

何がいちばん孤独かって、正解を誰も教えてくれないことですよ。自分ではすごくいいと思う作品でも、正解かわからない。そんな真っ暗な道を進んで目的地に着かなきゃいけないんです。

でも、今の僕はたとえ目的地に着かなくても、少なくともきょう寝る場所はある。この道を行けば帰れるという最低限の保証はある。だから冒険できるんです。
他のアーティストとのつながりも増えてきているのでしょうか?
増えてきましたね。僕は友達がいない時期が長くて、フェスとかで他のアーティストのみんなが話しているのを見ては「仲良くしやがって。馴れ合いじゃないんだよ」って思ってました(笑)。

でも、今はいろんな人と仲良くできるようになって、「みんな戦ってるんだ」とわかって心強くなりましたね。
音楽という栄枯盛衰の激しい世界だからこそ、余計にそう感じるのかもしれませんね。
相手の存在を感じられることほど幸せなことはないです。同じフィールドで「こいつも歩いてるんだ」って感じられるだけで安心するんですよ。

でも、それにはいつも一緒にいる必要なんてなくて、たまに「元気?」って言いながら飯食ったり、そいつが歌ってるのをテレビで見かけるだけでもいい。それだけで「俺も頑張ろう」って思える。
アーティストの仲間を増やすことができたのには、清水さんが自分自身を表現した音楽を作るようになったことと関係がありそうですね。
確実にありますね。それまでは「これが自分の作品です」って胸を張れるものがなくて、まるで自分の実体がないような感覚だったから。頑張ってる奴らに正面からぶつかって、コミュニケーションができなかったんです。「どうせ俺なんて…」っていう後ろめたさみたいなものがあって。

でも、『PROUD』以降、やっている音楽がもう“裸の自分”みたいなものなので、自信が持てるようになったんです。真正面から「これが自分なんだ」って。
清水翔太(しみず・しょうた)
1989年2月27日生まれ。O型。大阪府出身。作詞・作曲、アレンジまでこなすシンガー・ソングライター。地元大阪のスクールでゴスペルを学び、ソウルミュージックに魅せられたことをきっかけに音楽の道を志し、2007年秋、アメリカ・ニューヨークの『アポロシアター』のステージに平成生まれの日本人として初めて出演。2008年シングル『HOME』でデビュー、10代の男性シンガー・ソングライターとして史上初のオリコン初登場5位を記録。2016年にリリースした『My Boo』がサブスクリプションを中心に大ヒットし、2019年現在7000万回再生を突破。

作品情報

配信限定シングル『Sorry』
6月26日リリース
https://smr.lnk.to/_WDPM

◆ツアー情報
【2019年清水翔太全国ツアー】

大阪@Zepp Namba(9月2日、9月3日)を皮切りに、全国をツアー予定。
詳細はこちらから。

サイン入りポスタープレゼント

今回インタビューをさせていただいた、清水翔太さんのサイン入りポスターを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年7月25日(木)18:00〜7月31日(水)18:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/8月5日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから8月5日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき8月8日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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