「これが私のラーメン道」声優・小松未可子が語る、ラーメンの“原体験”から“流儀”まで

声優・小松未可子。彼女を語るうえで欠かせないものがある。

ラーメン――。丼(どんぶり)の中にスープ、麺、具材を入れたシンプルな内容ながら、宇宙のような世界観を形づくる食べ物。戦後、日本の経済成長と共に急速に普及し、今やソウルフードとしてさまざまな食文化を持つラーメンを、小松は長年愛してやまないという。

そこでライブドアニュースでは、詳細を聞くべく取材をオファー。なぜそこまでラーメンが好きなのか、ルーツから流儀まで、いろいろとたずねてみた。

そして取材後は実際にラーメン店へ。真剣な表情で黙々とラーメンをすする彼女の姿から、ガチのラーメン愛が伝わってくるだろう。

撮影/小嶋淑子 取材・文/小松良介
スタイリング/本田裕子(YKP) ヘアメイク/横山雷志郎(Yolken)
撮影協力/煮干つけめん ラーメン凪 新宿ゴールデン街店 新館

スペシャル動画

撮影協力

煮干つけめん ラーメン凪 新宿ゴールデン街店 新館
住所/東京都新宿区歌舞伎町1-15-8
電話/03-6273-8706
営業時間/24時間営業
定休日/なし
http://www.n-nagi.com/

「ラ王」にチャルメラ…ラーメンに目覚めたきっかけ

きょうはこのあと実際にラーメンを食べに行くわけですが…、そもそもラーメンにハマったきっかけは?
何だったかな、小学生の頃から好きだったのは覚えていますね。実家の近くを「夜鳴きラーメン(移動式のラーメン屋台)」が通っていたんですよ。

夜の10時ぐらいになるとチャルメラの音色が聞こえてきて、いつもどんぶりを持って追いかけてました(笑)。それを家族みんなで食べるのが楽しくて。
それがラーメンの原体験だったんですね。
でも、本当にハマったのはカップラーメンが最初かもしれないです。日清食品さんの「日清ラ王」の麺が生タイプだった頃のこと、覚えていますか? あれがすごくおいしくて、当時衝撃を受けたんですよ。

カップのフタを開けると中に袋入りの生麺とかやくが入っていて、それをお湯でほぐして、湯切りして、もう一回お湯を入れて作るタイプの…。
もちろん覚えてます。ノンフライになる前だった頃のタイプですね。
そうです。ほかのカップラーメンよりちょっと高くて贅沢な感じなんですよね。だから小松家はいつもきょうだいで取り合いになるんですよ。「誰がラ王を食べるか?」で。
▲「つけ麺よりラーメンが好き」。お店では「すごい!煮干しラーメン」850円(税込)とトッピングに「味玉」120円(税込)のボタンをポチ。
えっ、どういうことですか?
やはり少し高級なので、母が買ってきてくれるのはいつも醤油と味噌の2種類だけ。でも、うちは兄・私・弟の3人きょうだいだから、ひとりだけ「ラ王」が食べられないんです。
奪い合いなんですね。
だいたい兄と私が「ラ王」を制して、弟は食べられないんですけど。ふふふ…。
(笑)。弟さんがかわいそう。
でも弟も「生麺が食べたい!」と訴えて、最終的に「ごんぶと」(正式名は「日清のごんぶと」。1993年に生まれた生麺タイプのカップうどん)をゲットしてました。「ごんぶと」もおいしいからいいなと思い見てました(笑)。
▲ラーメンを前に気合を入れ直す。髪を束ねる表情がすでに本気モード。

気になるラーメンの趣味。お気に入りは「こってり」系

今回、実食していただくにあたってラーメンに関するアンケートに答えていただきました。
▲小松未可子さんのラーメンカード(注:文字は小松さんの筆跡ではなくフォントです)
アンケートの回答によると、好きなラーメンはこってり派ですね。これからお邪魔する「ラーメン凪」さんも相当なこってり系ですが、どんなところが好きなんですか?
もともと、「煮干しラーメン」という存在を知ったきっかけが「ラーメン凪」さんだったんです。煮干しを丸ごと食べているようなスープもすごく好きなんですが、こちらのお店は麺がユニークなんですよね。太いちぢれ麺ともうひとつ、幅広いきしめんみたいな麺の2種類が入っているんです。

「ラーメン凪」さんは、前に完全栄養パスタなどで有名なベースフードさんとコラボした麺も出していらっしゃるんですが、そちらにもすっかりハマっちゃって…。麺だけを取り寄せて自宅で食べたりと、自分の中でブームが起こっています。
▲「すごい!煮干しラーメン」。取材当日、小松さんはネギ抜きを注文していました。画像はラーメン凪提供。
「ラーメン凪」さんに行きたくなるのはどんなときですか?
やっぱり「濃いラーメンを食べたいな」というときですね。ドロドロっていう濃さよりも、ガツンとくる濃さ。月1以上できています。
小松さんはこれまでにTwitterでも「天下一品」(以下、天一。京都を発祥に持つラーメンチェーン店)に関するツイートをされていますが、こちらについてはいかがですか?
天一もおいしいですよね。お店のどんぶりも持ってます。私、「銀座 篝(かがり)」さんのラーメンみたいな鶏白湯スープが好きなんですが、鶏白湯が好きな人って絶対、天一も好きだと思うんですよ。
たしかに同じ鶏白湯スープですもんね。天一で注文するのは?
「こってり」ラーメンとセットに半チャーハン。ラーメンを食べて残ったスープにチャーハンを入れると、おじやみたいになっておいしいんです。

え、まだ試したことない? 今度やってみてください!(真顔)。
わ、わかりました。ところでこってり系といえば、「ラーメン二郎」さんに行かれたことは?
まだないんです。いきなりは不安なので、この前インスパイア系に行きました。

コール(にんにくや野菜などの希望を伝えること)の仕方とかネットでいろいろと調べてから行ったんですけど、怖気づいちゃって…。一応、完食はしたんですが、そのときは麺少なめ、野菜少なめでした(苦笑)。
▲着丼!「いただきます!!」

基本的にソロ専門。仲間と行くとケンカになる!?

ここからはラーメンを食べる流儀を教えていただけたらと思います。まずは先ほどのアンケートの続きを見てみましょう。
回答を見て気になったんですけど、ラーメンはソロ派なんですね。
弟もラーメン好きなので一緒に行くこともあるんですが、だいたいひとりで行きますね。
声優仲間にもラーメン好きな人がいるのでは?
ラーメンが好きな人はけっこういるので情報交換はするんですが、いざ行くとなるとみんなソロが多いような…? やはり味の好みが違うので、自分のおすすめのお店に誰かを連れていったときに、「(好みが)合わなかったか…」となるのが怖くて(苦笑)。
みなさんこだわりがあるんですね。
そうなんです。場合によってはケンカになるかもしれない(笑)。
行列にはあまり並ばない派なんですね。
お仕事の合間に立ち寄ってササッと食べるシチュエーションが多いので、あまり並ばないことが多いですね。この前、新宿三丁目(東京)にある「つけ麺 五ノ神製作所」に行ったときは30分近く並んだんですが、普段は待てて15分くらいです。
あと、「麺はすする」と答えていらっしゃいました。
断然すすりますね。ズズズッといきます! すすったほうが麺にからんだスープと一緒に味わえると思うので。

あでもたまに麺にネギが絡んでるときがあるので、そのときは箸で上手く避けながらすすります。長年かけて、ネギが苦手な私が編み出したネギカット方法です!(笑)
▲ラーメンは黙って食うべし。まずはスープを飲み、それからメンマと麺へ。

自宅に10個は必ずストック。小松流“カップ麺”の流儀

最後はおうちでのラーメンの食べ方についてお聞かせください。小松さんはカップ麺もお好きなんですよね。
はい! 家にラーメン専用のボックスがあって、そこに必ず10個くらい入っています。
スゴいですね。どんなカップ麺が入っているんですか?
いろいろ入っていますね。基本的にコンビニで買うことが多いんですが、カップ麺コーナーで新作が出ていたら、とりあえず気になったものはポイポイっとカゴに入れます。それで、実際に食べてみて、また食べたいと思った商品はリピートしています。
Twitterでもいろいろな新商品を試していらっしゃる様子がうかがえます。
気に入るカップ麺は新商品が多いので、「これおいしかったな〜」と思っていても、時間が経つと入れ替わっちゃうんですよね。

最近ハマったのはファミリーマートさん限定の「東京油組総本店 油そば」なんですが、これは昨年も出ていておいしかったのでリピートしました。ほかにもセブン-イレブンさんが人気ラーメン店の「Japanese Soba Noodles 蔦」さんとコラボした商品もすごくおいしかったです! お店のほうは行列がスゴいと聞いて行けていないんですが、カップ麺でこれだけおいしいんだから絶対おいしいはず…!
前にTwitterで「スガキヤ(愛知県・名古屋市にルーツを持つファストフードサービスチェーン)」さんのカップ麺を推してましたよね。
「スガキヤ」さんも大好きなお店です。地元が三重なので子どもの頃からよく行ってたんですよ。どんぶりはもちろん、先端がフォークになっているスプーンも持ってます!
ちなみに定番商品でよく食べるカップ麺は?
「日清カップヌードルライト」(日清食品)のような、カロリー的に夜遅くに食べても平気なタイプの商品は箱買いしてストックしてます。
カップ麺を自己流にアレンジすることはあるんですか?
基本的にはルールに従います。気に入ってまた買ったときは生卵を入れてみたり、ごま油を足したりしますね。
▲スープを名残り惜しそうに見つめながらレンゲを置き、「ごちそうさまでした!」。

編集後記

お店を出たあと、「ブレないですね。きょうもいつもと変わらないおいしさでした!」と元気よく感想を残した小松さん。

券売機で食券を買ってから、ラーメンを食べ終えてお店を出るまでおよそ20分。黙々と食べてササッと出るという、小松さんの流儀が垣間見える潔い食べっぷりでした。
小松未可子(こまつ・みかこ)
11月11日生まれ、三重県出身。B型。2010年、テレビアニメ『HEROMAN』の主人公・ジョセフ・カーター・ジョーンズ役で声優活動をスタート。主な出演作に『遊☆戯☆王ZEXAL』(観月小鳥役)、『モーレツ宇宙海賊』(加藤茉莉香役)、『ガンダムビルドファイターズ』(イオリ・セイ役)、『ケムリクサ』(りん役)、『スター☆トゥインクルプリキュア』(香久矢まどか役)ほか多数。また、12年からはアーティストとしてデビュー。16年よりトイズファクトリーに所属し、18年にはオリジナル4thアルバム『Personal Terminal』をリリースした。

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、小松未可子さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2019年7月11日(木)12:00〜7月17日(水)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/7月18日(木)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから7月18日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき7月21日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
  • 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
  • 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
  • 賞品の指定はできません。
  • 賞品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
  • 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
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