世代交代の中で、私にできること――乃木坂46・堀 未央奈が見つけた自身の将来像
16歳だった堀 未央奈が、2013年に2期生として乃木坂46に加入してから約半年後。グループ7枚目のシングル『バレッタ』を期に、彼女の人生は大きく変わる。生駒里奈と白石麻衣しか選ばれたことのなかった「単独センター」に、新人の彼女が大抜擢されたのだ。
それから2期生の顔としてひたむきに走り続けてきた堀が、再び大抜擢を受けた。それが映画初出演にして初主演を飾る、6月28日公開の『ホットギミック ガールミーツボーイ』だ。
「乃木坂46のエース」として期待されるなかで、新たな挑戦に踏み出した堀はこの映画にどんな思いを抱いているのか。今やグループの先輩ポジションに立つ彼女の、乃木坂46愛があふれる言葉も聞くことができた。
役の姿が、自信を持てずにいた10代の自分にリンクした
- 堀さんが本作で演じるのは、ごく平凡な女子高生の成田 初(はつみ)。オファーはいつ頃あったのでしょうか?
- クランクインの1年程前だったと思います。そのときは「本当かな…?」というのが率直な気持ちでした。乃木坂46で出演したTVドラマ『ザンビ』の撮影もまだ始まっていないときで、私自身、演技の経験もまったくなかったので。
映画への出演や主演をやらせていただくことは、自分の夢であり目標でもありましたが、まさかこんなにも早く実現するとは思っていなかったんです。だから「どうしよう…!」と何だかふわふわしていましたね。 - 映画初出演&初主演に対して、不安や緊張もありましたか?
- 『ザンビ』のときは「ここからカメラを撮ってるんだ!」とか、とにかくすべてのことが初めて尽くしだったのですが、『ホットギミック』は撮影のことなどを多少理解したうえで臨むことはできたと思います。
それでも映画の現場はドラマとはまた違う雰囲気でしたし、もちろん乃木坂46メンバーもいないですし。(山戸結希)監督以外は初めてご一緒する方ばかりで、毎日緊張もプレッシャーも感じていました。主役がちゃんとしていないと!という思いもあったので。
- 撮影が進んでいくなかで、主演の自覚も生まれてきましたか?
- 私が変わったというより、キャストやスタッフのみなさんが、私を初ちゃんにしてくれました。カメラが回っていないときでも、桜田ひよりちゃんは初の妹である茜のままでいてくれましたし、共演者のみんながキャラクターのままでいてくれたおかげですごくやりやすかったです。
すでに俳優として活躍しているみなさんから見れば、きっとまだまだでしょうけど、そんな私と一緒に前に進んでくれました。だからネガティブな感情を出しすぎずに、前向きにお芝居に取り組むことができました。本当にみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。 - 初は自分に自信が持てない女の子ですが、ご自身と重なることはありましたか?
- 監督との出会いは、乃木坂46のMV『ハルジオンが咲く頃』の撮影だったのですが、ちょうど私が10代のときで。当時の私は自分に自信が持てなくて、どうあればいいのか、どう頑張ったらいいのか、葛藤していた時期でした。理想の自分と現実の自分がまったく合っていなくて、すごく苦しかったんです。
- そんな過去の自分が、17歳の初ちゃんに重なりました。きっと監督もそんな私を見ていたから、この役をくださったんだと思います。
私は今22歳ですが、20歳を過ぎてようやく「自分はこういうふうにしたいんだ」とわかってきたような気がしています。
作品に乃木坂46を持ち込まない。自分なりのプライド
- 初を演じるにあたって、何か取り組んだことはありますか?
- 今までもたくさん映画は観てきましたが、勉強のためにより一層いろんなジャンルの映画を観るようになりました。
それから現場には、乃木坂46にいるときの感情や、乃木坂46でやらなくちゃいけない作業は一切持ち込まないようにしていました。 - それは、どういった考えからなのでしょう?
- 私なりのプライドじゃないですけど、グループのことは持ち込まずにこの作品と向き合いたいなと思ったんです。現場から離れれば、乃木坂46の堀 未央奈としてやらなければいけない振り覚えもありましたが、初めての映画出演ですし、たくさんの方が真剣に『ホットギミック』と向き合っていたので、私も切り替えようと。
- そうだったんですね。初を演じるにあたり、ほぼすっぴんで臨まれたとのことですが、すっぴんでカメラの前に立つことに抵抗はなかったですか?
- 私は普段から自分でメイクもするくらいメイクにはこだわりますし、映り方や自分に合う服もすごく気にするタイプなので、初めて映像を観たときは「うわ〜、私超すっぴんだ…」とは思いました(笑)。
でも今回は山戸監督とご一緒させていただけて、夢であった女優への第一歩となる作品ですし、「17歳の素朴で自分に自信のない女の子を、私が演じることでいい作品にしたい!」という思いのほうが強かったです。
それに、自分の中の「アイドルとは違う何か」を見つけてやっていかないと、絶対何も生まれないなとも思っていました。きっとファンの方にも、乃木坂46のときの私とは違う印象で観ていただけると思います。 - 普段のアイドルオーラをまとった堀さんとは、また違った印象ですね。
- いえ、私、全然オーラはないので(笑)。
- 今もすごくあふれていらっしゃいますよ!!
- いやいや本当に! キラキラ感も全然ないですし、お家にいるときなんてグターッとしてますから(笑)。でも、乃木坂46としてキラキラしていたいからメイクや洋服にこだわるのは楽しいですし、役に入って普段の自分とは違う人を演じるのもすごく楽しいです。
本番数分前にも次々変わるセリフに、必死で食らいついた
- 撮影中、とくに苦労されたことはありましたか?
- 私はいつもボーッとしているタイプで、あまり集中力がないほうだと思っているので、セリフを覚える作業はすごく不安でした。それに、監督は撮影中もシーンごとに台本を改良していくんです…それも本番数分前とかに(笑)。だからすごく必死にセリフを覚えましたね。
やっぱり周りの俳優さんたちは慣れていらっしゃるから、セリフ覚えが早いし覚え方の効率もいいんですよ。「プロだな〜…!」と感心してしまいました。 - 本番中にもセリフが変わることがあったのですね。
- それだけ監督が作品のことを考えて、愛を注ぎながら作ってくださっている証ですよね。その思いに役者が応えなければ成り立ちません。私も一緒に戦いました。
- 共演したキャストのみなさんはどんな雰囲気でしたか?
- お互いに手を取り合って戦った現場でした。撮影が終わるたび、運動部の仲間のようにみんなで肩を組んで喜び合ったりもして(笑)。「よくやったよ、次も頑張ろう…!」って。俳優さん同士の絆みたいなものを感じて、自分にとっては新しい経験だったのですごく思い出に残っています。
- お話の端々から、みなさん高いハードルに挑んでいた現場だったことが伝わってきます!
- 日々濃い時間を過ごしていました(笑)。監督やキャスト、スタッフのみなさんと一緒に挑戦することができて、幸せでした。
- 今回女優のお仕事に挑戦されて、今後の活動について心境の変化はありましたか?
- 安定よりも挑戦が好きなんだなと改めて気づくことができました。今まで自分が経験できなかったことに取り組むのは難しくて大変ですけど、そのぶん、楽しくてやりがいがあるなって。
だからこれからもどんどんいろんな役に挑戦していって、観てくださる方に驚いていただける女優さんになりたいと改めて思いました。 - これからも女優業を頑張っていきたいと?
- はい。この作品を通して、私がやりたいのは「これだ!」と思えました。
演じていると苦しいときもありますが、それが作品となりいろんな人に観ていただけるのはスゴいことだと思いますし、作品を通して何かを感じていただけたら、それは私にとってもすごく大きな財産だと思ったんです。 - 本作の出演について、乃木坂46のメンバーの方からはどんな反応がありましたか?
- 同期の鈴木絢音ちゃん、渡辺みり愛ちゃん、北野日奈子ちゃんが、私と会うたびに「絶対みんなで映画を観に行こうね!」と言ってくれて。「現場はどうだったの?」「どういう撮影をしたの?」と、自分のことのように気にかけてくれるのが温かくて、改めてみんなのことが好きだなあと思いました。
自分が、後輩に背中で見せていかないといけない
- 乃木坂46には4期生も加入し、新しい子たちの活躍もますます目立ってきています。2期生である堀さんは、ご自身の立ち位置をどう捉えていますか?
- その時々で求められていることや自分の役割が変わっていっているんだな、というのはすごく感じています。そして「責任感」の形もどんどん変わっているなと。
私が初めてセンターに選ばれたときは、先輩と一緒に何かを作っていくとか、乃木坂46としての自覚を持つ、といった目標がありました。でも今は後輩のほうが多くなっているので、後輩のこともちゃんと見て活動していかなきゃいけないなと思います。 - そういった気持ちはいつ頃から芽生えてきましたか?
- 加入前に自分が見ていた乃木坂46メンバーが卒業していき、世代交代の実感が少しずつ湧いてきたときですね。
具体的には3期生がWセンターに選ばれたり(2017年リリースの『逃げ水』)、フロントにたくさん立つようになってから、より強く感じるようになりました。 - 同期である2期生のみなさんには、どんな思いがありますか?
- 同期ってやっぱりメンバーのなかでもすごく特別で、オーディションのときから一緒に戦ってきた仲なので本当に家族みたいな存在です。
みんな乃木坂46でやりたいことや叶えたいことがあったからこそ加入しているはずですし、2期生全員が自分の本当にやりたいことに向かって、希望を持って一生懸命に活動できたらなと思っています。私はみんなの夢が叶うように、自分なりにメンバーを支えていきたいです。
- 2期生である伊藤かりんさんは卒業を発表されましたね(※取材が行われたのは5月中旬)。
- みんなが悲しむ雰囲気になるのがイヤだからなのかわかりませんが、かりんは卒業の話をあまりしないんですよ。本当にいつも通り他愛もないことを話していて、私的には逆にそれが切ない…みたいなところはありますね。彼女はいつもみんなを明るくしてくれる存在でした。
- 堀さんのこれからの目標を教えてください。
- 加入当初は先輩に囲まれ教えてもらいながら立っていましたが、1期生や2期生が卒業して、次は自分が後輩にちゃんと背中で見せていかなきゃなって思っています。
自分から後輩に歩み寄って、教えられることは教えて…そういうことを全部やりきって、やり残しがない状態で卒業できるように、今私にできることを精一杯取り組んでいきたいです。 - そうしたなかに女優のお仕事も入っているということですね。
- そうですね。女優業もやらせていただけるのであれば本当に嬉しいですし、できるように頑張りたいなと思います。
ただ、今の22歳の私にとっては乃木坂46が一番のホームであり、居場所なので。まずはここで全力を発揮して、いろんなものを得て、そして誰かにいい影響を与えていきたいです。
- 堀 未央奈(ほり・みおな)
- 1996年10月15日生まれ。岐阜県出身。O型。2013年に乃木坂46の2期生オーディションに合格。同年、グループ7枚目のシングル『バレッタ』でセンターに抜擢された。以降、2期生を代表するメンバーとして活躍し、ラジオ『レコメン!』のレギュラーパーソナリティーや、2017年からは女性誌『ar』(主婦と生活社)のレギュラーモデルなど、ソロ活動も意欲的に取り組む。
映画情報
- 映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』
- 6月28日(金)ロードショー
- http://www.hotgimmick-movie.com/
- ©相原実貴・小学館/2019「ホットギミック」製作委員会
サイン入りポラプレゼント
今回インタビューをさせていただいた、乃木坂46・堀 未央奈さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
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— ライブドアニュース (@livedoornews) June 24, 2019
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は6/30(日)12:00
インタビューはこちら▼https://t.co/2kCP04qOHB pic.twitter.com/eXgK8WpMDY- 受付期間
- 2019年6月24日(月)12:00〜6月30日(日)12:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/7月1日(月)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから7月1日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき7月4日(木)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
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