作品作りは「こんな役を演じられる人なんていない」から始まる。平成仮面ライダーを築いたプロデューサー対談

オダギリジョーに始まり、水嶋ヒロ、菅田将暉、福士蒼汰、竹内涼真といった人気俳優を次々と輩出してきた“平成仮面ライダー”。なかでも強烈に印象に残っているのは『仮面ライダー電王』で佐藤 健が見せた表現力だ。そんな佐藤のオーディション時の様子を楽しそうに振り返るのは、プロデューサーの白倉伸一郎と武部直美。『仮面ライダーカブト』(2006年)や『仮面ライダー電王』(2007年)など、多くの作品でタッグを組んできた、いわば“平成ライダー現象”を巻き起こした当事者である。

「変身ものにうちの俳優を出したくない」と事務所から断られ、オーディションに人が集まらなかった時代から、彼らの姿勢は変わらない。子どもに向けて、真摯に作品を作り続ける。そのなかで巡り会った“我が子のような”役者たちについて、懐かしそうに語ってくれた。

撮影/祭貴義道 取材・文/とみたまい 制作/iD inc.

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魅力ある俳優に出会い、キャラ設定を見直すこともある

そもそも、おふたりが初めて一緒に作品作りをしたのはいつ頃でしょうか?
白倉 1996年放送の『超光戦士シャンゼリオン』(テレビ東京系)でタッグを組んだのが最初…?
武部 ですね。私が「特撮やりたいです!」と手を挙げたような気がします。
白倉 そこからブランクがあって、2001年の『仮面ライダーアギト』のときに再タッグを組んだら、それが腐れ縁となって……ズルズルと今日に至る感じかな?(笑)
作品を作るうえで、おふたりで役割分担されていることはありますか?
武部 どの作品にもプロデューサーが2、3人いて、企画会議や脚本作りはみんなでやりますが……最初のオーディションは2番手のプロデューサーを中心にやって、最終審査は全員でやる、みたいな感じが多いですかね?
白倉 簡単に言うと僕は何もしなくて、武部以下が実際に動くっていう(笑)。
武部 そうでもないんですけどね(笑)。でもまあ、私が実働部隊、白倉が大きな指針とかを決めていく感じですかね。
実働部隊の武部さんに、白倉さんは…。
白倉 全幅の信頼のもと、文句を言う感じです(笑)。
武部 『仮面ライダージオウ』も、「ゲイツ役は押田(岳)くんがいい」ってプッシュしたのに、一回落とされかけましたからね(笑)。
白倉 僕はまず、役との相性や全体的なバランスを考えちゃうんです。「俳優としての押田 岳はいいんだけど、ゲイツの役に合うの?」って。
でも、結果的にはゲイツは押田さんが演じることになりましたよね?
白倉 そうですね。最終的に押田くんにお願いしたのは、「押田 岳にゲイツという役を合わせた」からなんです。それは「適役がいなかったから、しょうがなく合わせた」ではなく、「そもそも、僕たちが考えていたゲイツという役の人物像が間違っていたのかもしれない」という結論に至ったからなんですね。
武部 最初はもっとシュッとしてて、“未来から来たスマートな貴公子”みたいなイメージだったので(笑)。
白倉 海外のSF映画『スター・トレック』みたいな格好をした、理知的な風貌のキャラクターが活躍するスタイリッシュな感じだったんですけど。押田 岳に「今後、俳優としてどんな役をやりたいの?」って聞いたら「特攻兵」と言って(笑)。
武部 ははは! そうそう、最初から言ってた。
白倉 「これは、未来人じゃないだろう?」って思ったんだけど(笑)、押田 岳という人間が、なぜか頭にこびりついて離れなかった。それに、「ちょっと待て」と思ったんですよね。「未来人というと、なぜ判で押したように『スター・トレック』になっちゃうんだろう?」って改めて考えてみたら……ゲイツって、未来では戦火を潜り抜けてきた人なので、ある意味、特攻兵のイメージが一番近いんじゃないかって(笑)。
なるほど(笑)。どのようにして、ゲイツを押田さんに寄せていったのでしょう?
白倉 「人間にしていく」という作業ですよね。ベタな言い方になりますが、ツンデレにする。ツンツンしているけど、根っこには人間としての弱さや脆さ、優しさや生一本なところがあるゲイツ像は、押田 岳という人間を見ていて引き出されたものでもあります。
武部 たしかに、ゲイツは押田くんに決まってから、人間臭くなりましたね。
シナリオにキャストをはめるのと、キャストにシナリオをはめていくのと、どちらもあるということでしょうか?
白倉 ケースバイケースですね。最初は机上の空論で登場人物を作って、「こんな人物、いるわけないよな」って思うんですけどね。ジオウに関しても「常磐ソウゴ=王様になりたい少年」って……でも、そういう設定にしておいたんです。うまいことキャラクターを演じられる人がいればいいけれど、期待はせず、とりあえずオーディションを進めていって。

そうしたら、奥野 壮という人間と巡り会ってしまった。「こんな役、現実に演じられる若手俳優がいるわけないじゃないか」なんて言ってたのに、ピッタリの俳優が現れちゃうっていうのが、たまにあるんですよね。今回の奥野くんもそうだし、佐藤 健さんもそうで…。
武部 水嶋ヒロくんもそうでしたね。「いないですよね、あんなに偉そうな“俺様”キャラを演じられる人なんて」って言っていたら現れた。でもそれって、本当にタイミングだと思うんです。会っても会っても見つからないこともありますから。
白倉 オーディションで見つからなかったら、「どこかにいないか?」って探しますが、それでもいないケースだって当然ありえる。その場合は、役を変えるしかないんですよね。
武部 本当に巡り合わせだと思います。水嶋くんも、1年違っていたら、別のライダーの役には抜擢されなかったかもしれない。今回の奥野くんも、彼の資質はもちろんですが、平成ライダーと同じ2000年生まれというのもプラスに働いたような気がして、(ぴったりな人が見つかって)ラッキーだったんじゃないかなと思います。

電王を理解し演じたのは佐藤 健だけ。オーディション秘話

『仮面ライダー』は、いまや“若手俳優の登竜門”といったイメージです。おふたりはデビューしたての方々を“青田買い”して、1年間じっくりと育てていく楽しさを感じることはありますか?
白倉 それはあります。もちろん、それが楽しいからやっているわけではないけれど、みんなが頑張っているのを見るのは楽しいですよね。『ジオウ』も撮影が始まってから半年経とうとしていますが、ダレることもなく、みなさんますますアグレッシブになってきているから、傍で見ていてすごく嬉しいですね。

以前の話数を見返して、自分の不甲斐なさに歯噛みしたり、「このとき、何でこんなにできなかったんだろう?」と振り返ったりしているようですし。監督からのダメ出しに悔し涙を流して、次に現場に来たときには見違えるように良くなっている人もいますから。「スゴいな、これが若さというものなんだろうな」って思います。
武部 ドラマ撮影は普通、完成した役者が集まって、プロの仕事をして、あっという間に解散というのが多いですが、我々の現場は普通ではないですからね(笑)。彼らの生活のすべてが『仮面ライダー』になる。
朝から晩まで同じ作品、同じスタッフと顔を合わせて、来る日も来る日も台本がやってくる。ある種、独特な時期を一緒に過ごすというのは……ほかの作品にはないですよね。なので、最近は子どもがいっぱいできたような気持ちになります(笑)。テレビで活躍している卒業生を見て「頑張ってるなあ」って、身内でもないのに誇らしい気持ちになって(笑)。
白倉 そうそう(笑)。親戚でも何でもないのに、嬉しくなるよね。
佐藤 健さんも、朝ドラ『半分、青い。』(NHK)を始め、今年はさらに注目される年となったようですし。
武部 健くんのオーディションは印象的でしたね。電王は複数のイマジンに憑依されて戦うキャラクターなので、オーディションでも人格が急に変わるようなシーンを演じてもらったんです。

キャラクターの設定はとくに説明せず、それぞれが解釈して演じるなか「そうそう、その電王が見たかった!」っていう演技をしたのは健くんだけでした。200人くらいに会ってお芝居を見せてもらったけれど、健くんが唯一でしたね。しかも、すごく楽しそうに、ずーっとやってるんです。
白倉 うん、健くんが唯一だったね。設定を理解できるだけじゃなく、楽しそうに演じているので、見ているこっちも楽しいんです。基本的にオーディションって、芝居ができる、できないはわりと関係なくて。……というか、できなくて当然だと思うので、伸びしろがあるかどうか、理解力があるかどうかを見るんですよね。
現在放送中の作品でいえば、ジオウ役の奥野 壮さんは、何が決め手となったのでしょう?
白倉 一番大きかったのは、ご本人の醸し出す雰囲気です。
武部 新人さんとは思えないくらい、堂々としていましたね。
白倉 17歳とは思えない、いい意味での“ふてぶてしさ”があった(笑)。
武部 あと、「すごい目がキレイな子だなあ」と思いましたね。キラキラしていましたから。
いまや、“若手俳優の登竜門”と言われるようになったことについては、どう思いますか?
武部 夢にも思っていなかったですね。昔から戦隊ものやヒーローものって、オーディションに人が集まらなかったので。「うちの俳優を変身ものには出したくない」とお断りされるんです。
白倉 ちょっと前までは、事務所の人にもよく言われましたからね。「何でうちの大事な俳優が、『仮面ライダー』なんかに出なきゃいけないんだ!」とか。
武部 そういう状況だったのが、ここまでになるとは……。もちろん、最初のオダギリジョーさんの活躍や、その後の歴代ライダー俳優さんたちの頑張り、ファンのみなさんの応援があってのことだとは思いますが、不思議な現象ですね。

私たちがやっていることは、昔から変わらないですからね。戦隊ものを作っているときから、私たちは子どもに向けて作品を作り続けているし、スタッフたちも真摯に作品作りに向き合っている。それがいつの間にか、こういった社会現象にまでなるとは……いまや、ドラマを見るとライダーや戦隊ものの出身者がたくさん出演されているので、すごく不思議な気持ちになります。

ターゲットは子どもたち。ネットの声に惑わされてはいけない

“平成ライダー”全般についても振り返っていただきたいのですが、とくにおふたりが関わっている作品は、単なる勧善懲悪にとどまらないものが多い印象です。『仮面ライダー』の作品作りで意識されていることは何でしょうか?
白倉 石ノ森章太郎イズムを芯に据えておかないといけないのは強烈に意識します。勧善懲悪ではないと映るのは、そこなんだと思いますね。
武部 裏切り者だったり、敵の力を使って戦ったりするのが『仮面ライダー』のスタート。『電王』も、敵であるイマジンが味方について戦っているので、同じなんですよね。組織を脱走してきた敵が人間の味方をしているのは、石ノ森先生の作品にも多いですから。
白倉 石ノ森先生が描くヒーローって、ほとんどが“抜け忍”の話ですよね。
武部 だからこそ、正義と悪のあいだに正解はないように見えるのかもしれないです。ほかに、作品作りで意識されているところはありますか?(笑)
白倉 そうだなあ……戦隊ヒーローが“群れ集まるもの”だとすると、ライダーは何人いたとしても“群れないもの”であること。もちろん味方と一緒に戦うことはあっても、個々に独立した人間であって、コンビではない。というのが伝統なので、踏襲しようと意識しているんですが、いつの間にか「あれ? 戦隊ヒーローっぽくなった!」みたいな(笑)。『ビルド』なんかは、ほとんどコンビものですよね。
武部 そう見えるかもしれませんね。でも、『ジオウ』ではジオウとゲイツの目的は違うというか、相反しているので、そういうところは『仮面ライダー』っぽいんじゃないですかね。
『仮面ライダージオウ』も複雑な内容ですが、メインの視聴者層をどこに設定されているのでしょうか?
白倉 4歳から6歳の男の子を中心として、できれば7歳から9歳にも広げていきたいです。
武部 メインターゲットは、『仮面ライダーアギト』の頃から変わらないですね。
昔といまの4歳6歳って、全然違うと思うのですが?
白倉 違いますね。いまの子は飽きっぽいので、すぐ離れていく。飽きさせないように工夫していますが、我々の努力が足りず、惹きつける力が及んでいないのかもしれないですね。

あと、先週あったことを覚えていない。テレビ以外にも選択肢が多いから、そちらへ流れていっちゃうんでしょうね。だから、まずはテレビを見てもらわなきゃいけない。そのために、「次はこういうお楽しみがありますよ」、「次はこういうキャラクターが出てきますよ」って前フリをして、見てもらうようにするんです。
そうしてテレビを見てもらったら、また次週も見てもらえるような工夫をする…。
白倉 そうですね。継続視聴を定着させるために、見ている人に「この番組は、こういったお楽しみが毎回必ずあるんだ」とわかるような仕組みを考えるんですけど、ただ、これも痛し痒しなところがあって。

というのも、「毎回お楽しみがありますよ。次はこういうお楽しみですよ」と情報を出していくと、視聴者はそのお楽しみを確認するためだけに見ることになってしまう。そうすると、新しい驚きがどんどんなくなっていくんですよね。初期の平成ライダーでやっていた大河ドラマ的な流れがいまはなくなって、フォーマット化されているというか……その結果、エピソードの単位が短くなる。そうすると…。
武部 気になっていたエピソードが2話だけで終わったら、その次からは「べつに見なくても平気か」って…。
白倉 そう。「どうせ次回も同じことの繰り返しでしょ?」って思われてしまう可能性があるので、本当に難しいなあと思います。
武部 いまの時代は、ライダー以外にも楽しいことがたくさんあって、ある日突然、「ライダーは自分にとって必要なものじゃない」と思ってしまうかもしれない。だって……ねえ? 最近「テレビなんかなくても生きていける」ってよく言いますからね。
白倉 そうだね。天気予報は必要だけど、あとはほとんどいらない(笑)。
でも、ライダーはみんな楽しみにしていますし……個人的にも、なくなったら困ります(笑)。
白倉・武部 ははは!
武部 なので、ストーリー以外にも「また来週も、このヒーローたちに会いたいな」と思ってもらえるような雰囲気作りは必要ですね。
白倉 うん。視聴動機として、それは大きいね。
このご時世、SNSで話題になることを意識されていますか?
白倉 アニメや大人向けのドラマとは違って、我々のジャンルのコアターゲット、つまり4〜6歳はSNSユーザーではないので、ほとんど意識していません。
武部 それに、SNSで発言する人はごく一部であって、我々はその向こうにいるもっとたくさんの人を想像しないといけない…。
白倉 サイレントマジョリティーだと思っているので、ネットの声に惑わされてはならないんです。
武部 ネットでつぶやくことなく、「あー、面白かったね」って日常に戻る人たちがたくさんいることを忘れないように。『ジオウ』を見たあとすぐに外へ遊びに行く子どもたちや、家事に戻っていくお母さんたちを忘れないようにしようと思っています。

ただの大集合にしない。歴代ライダーを登場させる際の意識

12月22日から公開される、平成仮面ライダー20作記念 映画『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』では、歴代のライダーたちが次々と登場します。レジェンドライダーを登場させる際に気をつけている点などはありますか?
白倉 “one of themにしない”ことですね。
武部 単なる“駆け付け応援”や、“みんな大集合”にしないことは、最初から意識していました。ただ単に「先輩がやってきたぞ!」と、それぞれの技やキメ台詞を披露して、全員でやっつけるのではなく…。
白倉 ポスタービジュアルにあるような、勢ぞろいするシーンはもちろんありますが、ジオウがいるところに敵が現れ、そこにレジェンドライダーがずらっと並んで、「20人が大集合だ! さあみんないくぞ!」という……いや、そういう映画ではあるんですけど(笑)、そこから話をスタートさせていない。なので、20人の平成ライダーが集まるまでのシーンがものすごく長いんです(笑)。
今回のポスタービジュアルでも真ん中に立っているのはジオウですね。TVシリーズのビジュアルが解禁されたときから、「なぜ顔の真ん中にカタカナで“ライダー”って書いてあるようなデザインになったんだろう?」と気になっていたんです(笑)。
白倉 ははは! そうですよね。『仮面ライダージオウ』はもともと、記念作にすることが決まっていたんです。つまり、平成ライダーの代表でなければいけない。ずらっと並んだときにも、絶対にセンターに立つ人になるから、一番目立つビジュアルにしたいと思ったんですが……2年前のエグゼイドという人がいて(笑)。

目立つことに関しては、絶対にあの人には勝てないんです。並んだときに、エグゼイドと必ず目が合ってしまう。あの目力には勝てるわけがないと…(笑)。
武部 しかも、ものすごいピンクで(笑)。ディケイドのピンクよりも断然目立ってしまう。
白倉 ジオウはそこを超えなきゃいけなかったから、本当に無理なオーダーだったと思いますね(笑)。デザイナーからビジュアルが上がってきたときに、「カッコいいんだけど、平成ライダー代表ではないよね。ただのカッコいいライダーだよね」って。
武部 そうして出てきたのが、顔に「ライダー」と書いたデザインで。「これだ!」って思いました(笑)。
斬新すぎて、最初は本当に驚きました。
武部 でもカッコよく見えてきませんか? もはや、ライダーの顔にしか見えないですよね(笑)。
ええ、まさしく(笑)。武器にも「ケン(剣)」とか「ジュウ(銃)」とか、文字が必ずデザインされてあって…。
武部 むしろ、いままで書いてなかったのが不思議なくらいですよね(笑)。
白倉 僕らもだんだんそっちに気を取られてきて、新しいアイテムやキャラクターのデザインが上がってきたら、「ちょっと字が読みづらいな」とか言ったりして……「いや、待て」と。「そもそも、字を読ませるのがテーマではないだろう」と(笑)。
武部 そうそう(笑)。「そもそも、読める必要があるんだっけ?」って。
白倉 最初は「べつに読めなくてもいいかな」とか言ってたのにね。「読みづらい」とかって勘違いして、我に返りました(笑)。
『仮面ライダージオウ』はまだまだ続くので、少し気が早いかもしれませんが、「次はこういう作品をやってみたい」といった思いはありますか?
白倉 漠然とはあります。ヒーローもののジャンルでも、全然違うことをやってみたいですね。平成ライダーって、昭和ライダーをベースにしつつも、「それとは違うんだよ」から始まっているんですよね。

そのなかで、『仮面ライダー龍騎』のような異質なものも経て、“平成ライダー”の型ができあがって……。かなりの振り幅で、わりと自由に作ることができましたが、石ノ森章太郎イズムも含めて、良くも悪くもライダーはライダーとしてのお約束がある。そこを超えることはできないんです。
お約束があるなかでも、かなりの振り幅を持って作ることができたのは、バラエティに富む平成ライダーたちがずらっと並んだビジュアルからも一目瞭然ですね。
白倉 そうですね。だから逆に、「ヒーローものの作り方って、ひとつではないんだよ」ということを平成ライダーで証明できたと思うので、「もっとこういう作り方があるんじゃないか?」と提案できるといいなあって思います。

それから、『ジオウ』の次を仮面ライダーシリーズとして区切るかどうかはわかりませんが……昭和ライダーっていまの時代、特段話題になっていないじゃないですか。それと同じように、次の新しいものが出てくることで、「“平成ライダー”ってあったね、そういえば」になればいいなあと。それぐらい、新しい方向性のものを作ることができるといいですよね。
武部さんはいかがでしょう?
武部 新しいものでなくてもいいから、やっぱり1年ものをやっていきたいですね。1年間にわたってひとつの役を演じるって、役者からしたら生活も含めて本当に大変なことだと思いますが、そういった“役者が成長していく1年”という時間を一緒に過ごすことって普通のドラマではないので……。『ジオウ』で5年ぶりぐらいにやってみて、改めて面白いなあと思っています。
白倉伸一郎(しらくら・しんいちろう)
1965年生まれ。東京都出身。東映株式会社の取締役。1990年に東映に入社し、プロデューサーとしてTVドラマ・映画を手がける。2000年の『仮面ライダークウガ』に途中参加し、『仮面ライダーアギト』ではチーフプロデューサーを務めた。以降、『仮面ライダー龍騎』などを手がけ、平成仮面ライダーの初期を支えた。放送中の『仮面ライダージオウ』で9年振りにプロデューサーを務めている。
    武部直美(たけべ・なおみ)
    1967年生まれ。京都府出身。1991年に東映に入社。『仮面ライダー』シリーズは、2001年の『仮面ライダーアギト』から参加。『仮面ライダー555』、『仮面ライダー電王』などでサブプロデューサーを務めた。『仮面ライダーキバ』、『仮面ライダーオーズ/OOO』ではチーフプロデューサーを務め、『仮面ライダー』以外にも、『特命戦隊ゴーバスターズ』、『手裏剣戦隊ニンニンジャー』など戦隊シリーズも担当。放送中の『仮面ライダージオウ』でもプロデューサーを務めている。

      「平成仮面ライダー」特集一覧

      映画情報

      映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』
      2018年12月22日(土)ロードショー
      http://www.movie-taisen.com/

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