ボケもツッコミも不在! 佐野玲於×中川大志×高杉真宙×横浜流星の自由すぎる関係

撮影期間中のある夜、佐野玲於、中川大志、高杉真宙、横浜流星が、ロケ先のホテルの一室でたわいもない話をしている姿を見て、飯塚 健監督は「この映画、いける!」と確信した。決して、それぞれの素のパーソナリティが演じた登場人物とぴったり重なり合うわけではないのに、4人がそろったときの空気感は映画『虹色デイズ』の世界そのものだった。取材での彼らの会話からもそれがよくわかる。ひとりボケツッコミに放置プレイ、人の話を聞かずに言葉を被せるなどなど…そこに、言葉で説明できない男の友情がある!?

撮影/川野結李歌 取材・文/黒豆直樹 制作/iD inc.

横浜流星のマイペースっぷりは、放置して見ています

なっちゃん(羽柴夏樹/佐野)、まっつん(松永智也/中川)、つよぽん(直江 剛/高杉)、恵ちゃん(片倉恵一/横浜)という4人の男子高校生の恋や日常を描く本作ですが、最初に原作漫画を読まれたときの物語、自分の演じる役柄の印象は?
横浜 恵ちゃんは明るくて活発な男の子で、でもちょっと繊細なところもある仲間思いなキャラですよね。原作だとムチを持ってるドSな部分もあるんですけど(笑)、今回は、少女漫画のファンタジーと映画のバランスを取りつつ…でもSっぽいところは意識しながら演じてました。
この4人での撮影はいかがでした?
中川 この4人はどうでしたか? 横浜さん(笑)。
横浜 基本、みんなマイペースなんですよね。
中川 たしかに。
高杉 マイペースだね。
横浜 みんな自由で、でも何もせずに静かにしててもいい関係になれたなと思います。
▲恵ちゃん(横浜流星)
誰が一番マイペースで自由気ままなのでしょう?
横浜 誰かな? みんなそうだよね?
中川 あなたでしょ(笑)。
高杉 僕もそう思う。
横浜 俺でした…(笑)。
中川 (横浜さんは)めちゃめちゃテンションが高い日と、全然元気がない日の差がスゴいんですよ。
横浜 うん。否定できないところですね(苦笑)。
佐野 アップダウンがね。
中川 朝からめちゃくちゃ変なテンションのときもあるし。
佐野 踊り始めたりね。そういう日は元気。
それをみなさんがフォローしつつ?
中川 いや、放置
佐野 フォローは一切しないですね。「あぁ、元気だな」って。
高杉 机の上に栄養ドリンクが置いてある日は元気がないんだなって。
佐野 まあ、限界なんだろうなってね。
横浜 そんな感じみたいです…(笑)。
▲まっつん(中川大志)
続いて中川さんはいかがですか?
中川 原作の印象? 原作の印象ですよね? 原作の印象は…って何回言うんだよっ!(笑)
横浜 自分でツッコんだ(笑)。
佐野 自分で処理したね(笑)。
中川 少女漫画なんですけど、男子4人の感じや世界観が独特でシュールでいいなと思いました。男子だけでいるときと、それぞれに恋に向かっていくときの表情、どちらも楽しめるのが魅力ですね。
佐野さん、高杉さんはいかがですか?
佐野 男子を軸に描いているところが面白い。コメディ要素も入りつつ、なっちゃんの恋はどうなるのかな?とか、広がりのある要素がたくさん詰まってて、面白かったです。
▲なっちゃん(佐野玲於)
高杉 男子4人が主人公で、女の子が見てどう思うのかな?と。ファンタジー要素もあるけど、男のアホだなぁってところは男子が読んでもなつかしかったり、「あるある」と思えるところもあるし。女の子が読むと「男子ってこんなこと考えてるんだ!」という部分もあると思うので、それは映画でも活かせたらと考えていました。
高杉さんは、横浜さんとはリアルに高校の同級生でクラスメイトだったんですよね? 青春の追体験ができましたか?
高杉 高校では、ほとんど絡みがなかったんですよね。
横浜 グループが違ったんでね。
高杉 (横浜さんは)クラスをまとめてくれる人で、僕は金魚のフンだったんで(笑)。
横浜 ちょっと! 言い方!(笑)
▲つよぽん(高杉真宙)

「あの店員さんカワイイ」という話題で盛り上がった

先ほど、4人ともマイペースで自由とおっしゃっていましたが、4人でいるときの関係性やポジションは? 誰が引っ張り、誰がボケて、誰がツッコむなどありますか?
高杉 これがね、ホントにみんなマイペースだから…。
中川 “ポジション”とかないですね。
高杉 それぞれできるときにやりたいことをやる感じ。
佐野 野球で言うと全員、外野(笑)。
中川 協調性ないし(笑)。
横浜 ないね。
佐野 ボールが来ても、(ゲームに)入っていこうとしない。
高杉 むしろ(ボールを)取りにいこうとしないね。よけるし。
佐野 何ならね(笑)。
撮影期間中のロケ先では、4人で食事に行く機会もあったそうですが、そういうときはどんな会話を?
佐野 そういうときも、映画の中と変わんないかもね。むしろ、それを表現したかったんですよね。男子の会話。どうでもいい会話にこそ、じつは大事なことが入ってて、『虹色デイズ』でも何でもないシーンがすごくあるんですよ。
高杉 ありますね。何でもない会話がね。それこそ、撮影中はみんな高校生みたいだったし。
佐野 焼肉屋の店員さんがカワイイとかね(笑)。
中川 おいおい、誰だよ? そんなことで盛り上がってたヤツ。
佐野 お前だよ!
横浜 一番盛り上がってたじゃねーか!
佐野 お前のために(ロケ先の)栃木で2回も3回もあの店に…。
中川 いや、みんな盛り上がってたんですよ(笑)。そうやって、現場を盛り上げるための“タネ”を作ろうとね。
横浜 そこまで考えてたんだ?
高杉 ありがとう。
中川 当たり前じゃないですか!
ちなみに、普段はそれぞれのことを何て呼んでいるんですか?
中川 「まっひー」、「横浜さん」、「玲於くん」…?
佐野 「まひちゃん」、もしくは「真宙」、「大志」、「たいちゃん」…「横浜くん」?(笑)
横浜 「まっぴー」、「たいちゃん」、「玲於くん」。
高杉 「玲於くん」、「大志」、(横浜さんを指して)「あの…」って感じですかね? ちょっと距離があるんで(笑)。
横浜 僕だけちょっと特殊かもしれないですね。玲於くんのことは「玲於ちん」とか呼んだりするし。
なぜかみなさん、横浜さんに対してだけ他人行儀な…(笑)。
佐野 そう考えると、流星だけちょっとイジられキャラかもしれないですね。
中川 たしかに!
佐野 ボケ担当だね(笑)。
中川 担当ありました! ボケ担当。
横浜 でも、イジられることが普段あんまりないから、どう対処していいかわかんないの。正解が…。
中川 そこが面白いよね。
佐野 流星、面白いね。ツッコみどころ満載で(笑)。

自分の恋愛相談をするなら、4人の中で誰が適任?

では、もし自分が女性だったら、このメンバーの中で誰と付き合いたいですか? 役柄ではなく、素のみなさんでお答えをお願いします。
佐野 俺、ずっと「真宙」って言ってたんだけど、最近、悩んでて。天馬くん(※ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)で中川さんが演じている馳 天馬)を見てから大志だな…。
高杉 いやぁ、それは大志じゃないですか?
佐野 こんなイケメンでね、マジで。
横浜 こんなイケメンなのにカワイイところが多いんですよ。
佐野 ホント、好きすぎて俺が大志のマネジメントをしたいくらい(笑)。もうヤバいね。俺の中で大志への愛が爆発してるもん
中川 もういいよ!(笑)
横浜 大志ですね。玲於ちんって言おうかとも思ったけど、この流れは大志だね(笑)。
中川 ということは、俺がこの中から好きな人を選んで付き合えるってこと?
横浜 そこは大志も大志でしょ?
佐野 自分だろうね。大志も大志だね。
中川 じゃあ、大志で(笑)。いや、本気で言うなら流星かな? まっひーはインドア派でしょ?
高杉 超インドア派。
中川 まっひーが女の子だったら、俺が外に連れ出したいけど、自分が女子だったら、横浜くんは守ってくれそうな感じがするしね。変な面白さもあるし(笑)。
では、恋の相談をする親友としては、誰が一番適任ですか?
佐野 あてにならないけど、つい話しちゃうのは流星かな? 結局、全然いい答えは出してくれなさそうだけど(笑)。でも話しやすさはあると思う。
中川 恋の話か…なら流星かな? 俺も。
高杉 僕は玲於くん。真面目に聞いてくれそうだし。
横浜 年齢的に一番上ってのもあるしね。
高杉 何とかしてくれそう(笑)。
横浜 大志も一生懸命答えを出してくれそうだけど。真宙は…。
中川 謎だね(笑)。
横浜 変則的な答えが返ってきそう(笑)。
中川 真面目すぎて「3日ちょうだい」とか言いそう(笑)。じゃあいいやってなるな。
高杉 いままで恋愛相談とかされたことないもん。
中川 うれしくなって、めっちゃ考えそう(笑)。

現代の草食男子に喝! 女性に「好き」って言わせちゃダメ

改めて、この映画に出演して友情について考えたことや、友情のよさを感じたシーンなどはありましたか?
佐野 友情って形もいろいろですよね。つよぽんがなっちゃんの恋に対して背中を押して「なっちゃん、行っといで」と言うシーンもそうだし、お互いの恋愛を応援し合ったりもそう。逆に何でもないシーンにも感じられるんですよね。ただ駄菓子屋に行ったり、(まっつんと恵ちゃんが)歩道橋でくっちゃべってたり。そういうところで長く一緒にいるんだなっていうのを感じたり。
一緒にごはんへ行っても、1時間くらい何もしゃべらなくても、一緒にいられるって友情だなと思いますね。そういう空気感が4人にはあるんです。話すときはバーっとしゃべるし、話さなくても安心できるというか。
横浜 屋上でのケンカシーンとかもね。本音を言い合って、ケンカまでできるって、仲が良いからだし。
中川 「友情とは?」ですよね…?
佐野 1回、区切ったね(笑)。
横浜 どうした?(笑)
中川 男同士の友情って独特なものがあるんですよね。僕自身、以前は恥ずかしくて、ぶつかり合ったりとか、本音を言い合ったりとかあんまりしなかったんです。でも高校で初めて、仲のいい友達とケンカしたとき、それができる関係なんだなって。どうでもよかったらケンカしないし、好きだから言っちゃうし、気になっちゃうんですよね。意外と男って女々しいところがあるし…
横浜 (ぼそりと小声で)最近、とくに女々しい男の人が多くなってきましたもんね。
高杉 どうしたの? 何かあった?(笑)
中川 (ボイスレコーダーで)録れる声で話してね(笑)。
横浜 草食男子が増加したって言われるけど、いわゆる昭和の男らしい男が減って…それは、男としてダメなんじゃないかと。
佐野 そこ昭和代表としてどう?
中川 武闘派として育ってきた身としてどう?
佐野 今年35歳になる身としてどう思ってるのか? ぜひ聞かせてください!
横浜 (ふたりの横やりを気にせず)それが受け入れられちゃう世の中になって、男がだらしないなってのはあるかなと。やっぱり女性に「好き」って言わせちゃダメだろうと。
佐野 すいませんでした! でも、たしかに女の子は男性が言ってくれたほうがうれしいよね。
中川 いいこと言った!
最後に高杉さんは?
高杉 恋愛? いや、友情の話ですね(笑)。映画の中で、あぁ、これって俺らの友情なんだなって感じたシーンがあって、まっつんが(恒松祐里が演じるまりに複雑な想いをいだきつつ)3人のところに戻ってきたところでみんなが「カラオケ行く?」って言うシーン。
中川 あぁ! 何も言わず、何も聞かないのね。
高杉 察する感じが男だなって。
佐野 こちらから言わずに待つのね。
高杉 何かあったら自分から言ってくるだろうし、そうしたら聞くよというのって、友情なんだなと。
一同 (深くうなずく)。
佐野玲於(さの・れお)
1996年1月8日生まれ。東京都出身。A型。2012年、GENERATIONS from EXILE TRIBEに加入。俳優として、ドラマ『シュガーレス』、『HiGH&LOW』シリーズ(ともに日本テレビ系)、『隠蔽操作』(TBS系)、『GTO』(関西テレビ系)などに出演。映画『虹色デイズ』で映画初主演。2018年10月19日からは、村上春樹の短編小説を原作にした映画『ハナレイ・ベイ』も公開。2019年公開の『PRINCE OF LEGEND』にも出演する。
中川大志(なかがわ・たいし)
1998年6月14日生まれ。東京都出身。B型。2009年に俳優デビュー。2011年のドラマ『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で注目を浴びる。主な出演作に、ドラマ『監獄学園-プリズンスクール-』(MBS・TBS系)、『南くんの恋人〜my little lover』(フジテレビ系)など。2016年にはNHK大河ドラマ『真田丸』に出演。2018年4月から放送されている『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』(TBS系)の馳 天馬役も話題に。映画では『きょうのキラ君』、『ReLIFE リライフ』、『坂道のアポロン』などに出演。10月12日公開の『覚悟はいいかそこの女子。』が控える。
高杉真宙(たかすぎ・まひろ)
1996年7月4日生まれ。福岡県出身。A型。2009年に俳優デビュー。2013年の『仮面ライダー鎧武/ガイム』(テレビ朝日系)で注目を集める。2015年のドラマ『明日もきっと、おいしいご飯〜銀のスプーン〜』(東海テレビ)で昼ドラ史上、男性最年少で主演を務め、2016年の『闇狩人』で舞台単独初主演。2017年は『トリガール!』、『散歩する侵略者』など6本の映画が公開され、2018年は映画『世界でいちばん長い写真』、『ギャングース』(秋公開)など。9月1日公開の劇場アニメーション『君の膵臓をたべたい』では声優初挑戦。11月からは劇団☆新感線の舞台『メタルマクベス disc3』にも出演する。
横浜流星(よこはま・りゅうせい)
1996年9月16日生まれ。神奈川県出身。O型。『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)でテレビドラマデビュー。2014年、『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系)でトッキュウ4号/ヒカリを演じ、注目を集める。近年では2017年の『キセキ -あの日のソビト-』で「グリーンボーイズ」のメンバーとして出演、CDデビューも果たす。2018年は主演映画『兄友』に出演し、冬には『青の帰り道』、来年には主演映画『愛唄』の公開が控える。さらに、GReeeeNのプロデューサーJINのもと6月25日にアーティストデビューを果たした。デビュー曲『今日もいい天気 feat. Rover (ベリーグッドマン)』が配信中。

出演作品

映画『虹色デイズ』
2018年7月6日(金)ロードショー
http://nijiiro-days.jp/

© 2018「虹色デイズ」製作委員会 © 水野美波/集英社

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