名古屋トークからシンクロクイズまで。BOYS AND MENのメンバー愛に迫る60分弾丸トーク

東海エリア出身の10人組エンターテイメント集団・BOYS AND MEN。レコード大賞新人賞受賞、武道館ライブと着実に歩みを進め、結成以来の最大規模となるナゴヤドームライブの開催が決定した。5月9日には、アニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』の主題歌となるシングル『進化理論』をリリース。今回は、田村侑久、勇翔、吉原雅斗、土田拓海の4人に集まってもらった。仲の良さが伺えるツッコミ合戦で、爆笑トークが炸裂!

撮影/浦田大作 取材・文/江尻亜由子

アニメ好きに将棋好き…メンバーそれぞれのキャラを探る!

田村さん勇翔さんは過去にご登場いただいていますが、吉原さん、土田さんは初登場ということで、改めて自己紹介代わりにパーソナルな質問からお伺いします。まずは田村さんから。急に太ったことで夜はサラダのみ、という生活だそうですが、続いていますか?(※取材が行われたのは3月中旬)
田村 絶賛継続中ですっ。昨日もがんばっとったよな?
吉原 でも、サラダめっちゃ食ってましたよ。シマウマじゃん!?っていうくらい(笑)。
田村 サラダ2パックに、サラダチキン3つに、梅こんぶ2袋。しっかり全部、夜のあいだにいただきましたっ。
土田 仕事終わった瞬間に食べてたもんね。
勇翔 食べ方も、無言で食べる感じなんで。勢いがスゴいんですよ。
吉原 誰かに食わされとんのか、っていうくらい(笑)。
田村 炭水化物じゃなきゃいいんでしょ。ビールが大好きすぎて1日10杯くらい飲んでたんですよ。そしたらある日、顔とか首まわりとかに肉がついてきて。それまでは全然太らない体質だったんですけど。
土田 もう、そういう時期に来たんやね…。
田村 「ビールはヤバいんだ」と思って。だから最近は、夜飲むときは全部ハイボールにして。炭水化物は、飲みに行ってもなるべく食べない。
勇翔 なるべく…(笑)。
田村 だから、効果はわかんないっすね(笑)。体重も測ってないし、目標設定もしてなくて。なんとなーく減らせればいいや、って。
吉原 それ、絶対痩せんやん!?
でも、見た目は変わらないですよね。
田村 脱いだらけっこうスゴいんだぜ!
勇翔 イヤな意味でね(笑)。
▲田村侑久
では次に勇翔さん。アニメやマンガが大好きだということで、最近のおすすめ作品があれば、教えてください。
勇翔 『博多豚骨ラーメンズ』っていうアニメが面白いです。福岡の博多が舞台なんですけど。
名古屋大使的なボイメンさんが、博多をおすすめしていいんですか?
勇翔 ふっ。そこはアニメなので。タイトルだけ聞くと、ギャグアニメかなっていう感じがするんですけど。内容が、博多の人口の3%が殺し屋で。
土田 えっ!?(笑)
勇翔 普段は一般の仕事をして忍びながらも、裏で殺し屋同士が手を組んだりして、縄張り争いを繰り広げている、っていう。「博多豚骨ラーメンズ」っていうのも、社会人野球チームの名前なんですよ。で、どこかで接点のあった殺し屋たちが、そのチームにプラスされていくっていう。
田村 (勇翔さん、吉原さん、土田さんを指して)わりかしここは、アニメとかゲーム好きなチームなんですよ。
勇翔 サブカル系。
田村 勇翔には「最近おすすめのアニメある?」って聞いたり、教え合ったり。『博多豚骨ラーメンズ』はごめんなさい、ちょっと聞いたことなかったです(笑)。でも、勇翔が面白いっていう作品は、俺も面白いんですよ。
▲勇翔
次は、土田さんへの質問です。「今ではイジられるのが気持ちいい」と過去に発言されていましたが、最近「気持ちいい」と感じた、イジられエピソードを教えてください。
土田 ちょっ…! そんな質問、あります!?(笑)
吉原 自分で言ったんやろ? 自分でまいた種。
土田 えー、何だろう。気持ちいい、イジられエピソード…。
田村 イジられた話を聞かれてるだけやん。
吉原 もうイジられとぉよ、これも。この質問自体、イジりやん(笑)。
あっ、すみません(笑)。
勇翔 質問でさえも、イジり。深い!
土田 じゃあ……愛知県体育館でのライブで、好きな将棋の話をしたんですけど。藤井聡太くんのことを、リーダーの(水野)勝が四段って間違えて言ったところに、僕がすかさず「藤井六段ね」ってツッコんだら、けっこうイジっていただいて。それが気持ちよかったです。
田村 つっちーは、将棋が好きなんですよ。
土田 はい、将棋が大好きで、道場にはよく行ってます。プロを目指す子どもたちと一緒にやってるんですけど、その道場の最下層で。
道場に通っている子どもたちと指すんですか?
土田 受付の人が、同じくらいの実力の人と手合い(対戦)を組んでくれるんです。プロを目指す天才キッズとかと一緒に、やらせてもらってます。
田村  それがスゲぇことなのかどうか…。
土田 全然スゴくない。相手がスゴいだけ。でも、面白いですね。将棋を指した後で、8歳くらいの子と感想戦っていう「指し手のここがダメだったね」みたいな話をしたり。
吉原 それは8歳の子に言われるの? 「ここがダメじゃないですか」とか。
土田 そう。小学校2年生とか幼稚園くらいの子にも「そこ、さばいたほうがよくない?」みたいな。
吉原 お前、小学生にイジられとるやん!?
勇翔 そこにつながる! ははっ。
土田 じゃあ、小学生にイジられたのが気持ちよかったです!(笑)
▲土田拓海
では、最後に吉原さん。特技はモノマネということなんですけど。
吉原 出た! これ、プロフィールから消してくれって3年くらい前から言ってるんですけど(笑)。
田村 まぁでもそれは、自分が犯したミスだからね。
吉原 そうですね…。
土田 当時、自信があったネタは何やったっけ?
吉原 いやいやいや! これ、音源で出ます!?(笑)
残念ながら、文字ですけれども。
田村 文字だけで状況が伝えられるヤツね。「周りが苦笑い」とか、「しーん」みたいなのが、文字として出てくるから。ただ、俺らは吉原がどんなにスベっても爆笑するし。そしたら、文字では「(爆笑)」って書いてもらえるから。
吉原 俺のモノマネは、そんなに周りに被害を及ぼすの?
田村 ふっ。いいから、やってみ?
勇翔 見たい!
吉原 ゲーム実況者のモノマネばかりやってるんですよ、最近は。
田村 それは全然伝わらないヤツやんけ。3年前の見せてよ。
土田 もっと王道なのあるでしょ。
吉原 古畑任三郎とか。
田村 福山雅治さんとか。
吉原 あと、藤岡弘、さんとか!?
田村 ウケなかったら、周りの状況を見て連発していいから。
吉原 なんで俺、そんなに押し込まれとんの? 自分(田村さん)、野菜の話しとっただけやんな?(笑)じゃ、藤岡弘、さんやります。
ありがとうございます!!
吉原 (藤岡さんのマネを、声を張って)今日はね、取材っていう形でね、僕は呼んでもらえたわけですけど。何っていうのかな、僕の生きた証っていうのをみなさんにお伝えできるチャンスは、なかなかないから…。
一同 おぉー!!(大拍手)
スゴい!! クオリティが高くてびっくりしました。
田村 吉原のモノマネ、クオリティ高いんすよ。
吉原 カメラマンさんが途中で笑ってくれたのが、ちょっと拍車かかった。「まだいける、俺」って(笑)。
田村 まだ見ます? ほかも。
吉原 いやいやいや。どんだけやっても、文面なのよ(笑)。
▲吉原雅斗

「子どもたちを愛してるか!?」スパルタ指導のレコーディング

新曲『進化理論』についても聞かせてください。土曜朝7時から放送中の子ども向けアニメ『シンカリオン』は、「新幹線変形ロボ シンカリオン」との高い適合率を持つ子どもたちが運転士となり、力を合わせて敵に立ち向かうというお話です。この主題歌に決定したというニュースを10人揃って聞いたそうですが、みなさんの反応は?
田村 もう、みんなで飛び回って、泣き合って。
吉原 それは、ツッコむのも勇気いるわ(笑)。全然違うやろ、とも言いづらいし。
土田 でも、本当にうれしかったよね。
吉原 『シンカリオン』の存在も知ってたもんな、俺たちは。
勇翔 新幹線で移動することが多いので。いろんな駅にポスターが貼ってあって、ロボットのフォルムがあったので、見たことはあったんです。
吉原 カッコいいじゃないですか、ロボットが。僕らは男の子ばっかりのグループなんで、みんなテンションが上がってましたね。
田村 アニメで描かれる「友達のために」っていう、あの絆がすっごい大好きです。
曲や歌詞についてはどうでしょう?
土田 すごく爽やかで疾走感があるなって。子どもたちが口ずさみやすいと思います。「ガンガンズダンダン!」って、わかりやすいワードが入ってるじゃないですか。
田村 アニメの主題歌っぽいなーって思いましたね。
吉原 歌詞を見ていくと、けっこう難しい言葉が出てくるんですよ。最初は、子どもには難しすぎるんじゃないかなと思ったんですけど。でも、逆に子どもが「ママ、これってどういう意味なの?」って興味を持ったら、子どもの発育にもいいかなって。
勇翔 たしかに。
吉原 何かきっかけがないと、言葉って覚えないと思うんですよね。
レコーディングはどうでしたか? この曲だと、現場も楽しそうです。
田村 レコーディングは、基本的にいつもひとりずつ入れ替わりで録っていくんですよ。僕にとってはキーも高くなく、歌いやすい曲でしたね。歌ってて楽しかった。
土田 僕は、録ってくださる先生に「子どもに聴いてもらうために、楽しそうに歌ってほしい」って言われたので、そこは心がけました。後半のほうで「進化(進化)/それは(それは)/時代(時代)」って追っかけがあるんですけど、一番最後のところで、「子どもが夢を見れるような、爽やかな音を出してほしい」って言われて。その一言で、何テイクか録りました。
難しいですね。夢を見れるような音、というのは。
土田 「時代」っていう一言に、爽やかで希望にあふれる感じを出してほしい、って。
田村 ちょっと今、その音を出していただくことは…?
土田 できないかもしれないですね。ははっ。
吉原 僕はもともと、爽やかな声を出すのが苦手で。どうしてもちょっと重たいというか、バラード系の声色になっちゃうんです。なので、こういう曲はとくに苦戦して。終始、「お前は全然子どもの気持ちになってない!」って言われて(笑)。
田村 へえ。
吉原 (トーン高く)「子どものことを考えてたか、今!?」「考えてましたっ」「足りねぇ。もう1回!」って。ずっと。
そんなスパルタな感じなんですね(笑)。
吉原 もう、すごく仲のいい先生なんですけど。「子どもたちを愛してるのか!?」とか(笑)。ずっっっと言われてました。
勇翔 僕は逆に、この話をいただいたときから『シンカリオン』の動画とかをいっぱい見て、レコーディング前からめちゃくちゃ好きになっちゃってて。子どものような気持ちで歌ってたので、先生に「子どもの気持ちと一緒になるのはいいけど、それを教えてあげるんだよ!」「全く一緒になっちゃダメだ!」って言われました(笑)。

「日本の美学が詰まってる」メンバーが語る、新幹線の思い出

ここからは、みなさんの新幹線の思い出について伺いたいのですが。
田村 こないだ、友達ふたりで京都のほうに行って。自由席に乗ったんですよ。すごく混んでる中でふたつだけあいてた席に座って、ぱっと後ろを見たら、通路にジャージを着た中学生くらいの女の子の団体と、付き添いのお母さんたちがいて。で、俺らが立って「よかったら、娘さんを座らせてあげてくださいねー」って席を譲ったんです。
勇翔 優しい。
田村 僕らはお母さんたちと一緒に立ってたんで、すごく話がはずんで。女の子たち、新体操のオリンピック候補の選手だったみたいで。
勇翔 すげー。
田村 僕もお母さんたちに「何をやってるの?」って聞かれて、「歌ったり踊ったりするBOYS AND MENっていうグループなんです」って言ったら「へー」っていう感じだったんですけど、『有吉反省会』(日本テレビ系)に出させていただいた話をしたら、急に興味津々になってくれて(笑)。「今度、娘たちとライブに行きます」って、言ってもらえました。
土田 僕は5歳まで新横浜に住んでて、そのあと愛知県に引っ越したんですよ。それで、幼なじみが横浜にいて。いつも長い休みになると、親と一緒に会いに行ってたんです。行くときは楽しいんだけど、帰りってちょっと切ない気持ちになるじゃないですか。新横浜の駅で「帰りたくない!」って泣いてた場所があって。今でも新横浜から新幹線に乗ると、ちょっと胸がキュンとするというか。
そのお友達と、今もお付き合いはあるんですか?
土田 あります。
田村 付き合って15年くらいだよね。今度結婚するんやったっけ?
土田 (食い気味に)男だから! リョウヘイくんだから。
田村 ちなみに僕が一緒に京都に行ったのは、36歳のユウヤです(笑)。女の子じゃないです!
吉原 新幹線の思い出…。僕の場合、新幹線ってホント気まずいことしかなくて。
田村 気まずいトーク、始まりましたっ。
吉原 新幹線って、めっちゃ気ぃ使うんよ。たとえばさ、15号車の14番の席で、入ったら14番が逆サイドにあるときあるやん。人が向かってきとる中、こっちはキャリーとか持ってたりするから、超気まずいやん、向こうまで行くの。
田村 はい、「ワン気まず」きましたっ(笑)。
吉原 名古屋なんで、先に乗ってらっしゃる方がいますよね。僕が窓側のA席で、B、Cの方が座っていて。手前の席ではもう、繰り広げられてるわけですよ。ビールとかがさ。
土田 あぁ、弁当とか、ノートパソコンとか。
吉原 それでAまで座らないかんときとか、超気まずい。「ツー気まず」やろ。「すみません」ってようやく座った。それから「この座席、倒したいな」ってとき、後ろの人がイヤホンしとる。パソコンいじっとる!(笑)
田村 「後ろ倒しますね」って言っても聞こえない、と。
吉原 伝わらない! もうどうしたらえぇ!? この気まずさ。「ちょっと倒しますねー」って言っても、完全に目も合わん。…ってなったら、10秒後くらいに(そしらぬ顔をして)すっと倒す。
勇翔 あははっ!!
吉原 それで「スリー気まず」ですね。そこからもう、寝ます。
土田 お前はもう、新幹線に乗るな(笑)。
田村 でも、そういうの全部総合して、新幹線が好きっていう。「気まず」っていうのは「申し訳ないな」って気持ちなわけでしょ。
吉原 そう。だから新幹線には日本の美学が詰まってんのよ! わかるかな、この話の根底にあるところが。
田村 新幹線から見える富士山とかもね。
吉原 景色は、一切見ない!
勇翔 見ないんだ…。
勇翔さんはどうでしょう?
勇翔 僕は朝に『シンカリオン』を見てから、長野で仕事をする日があって。その日の帰りに「かがやき」っていう北陸新幹線に乗れたっていうのが、ちょっと幸せでした(ニッコリ)。駅に入ってくる瞬間、携帯で撮りましたもん。「来たっ!」って。
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