“人見知り、会話せえへん、目ぇ見いへん”だった小学生時代

今回のインタビューでは「関西人・植田圭輔」についてもうかがいたいと思います。
はい、何でも聞いたってください(笑)。
今は東京で暮らしていますが、大阪に住んでいた頃、お笑いはやっぱり身近にありましたか?
そうですね。学校から帰ったら、吉本新喜劇や漫才のテレビ番組が普通についてる環境でした。言うたら、あれしかやってないんちゃう?っていうくらい日常でした(笑)。
そうなんですね。当時は誰が好きでしたか?
芸人さんはみんなおもろいと思って見ていたから、誰が好きという感覚で見たことがなかったけど……。何ですかね。新喜劇の座長の辻本(茂雄)さんが出てる日はおもろいっていうのはありましたね。
それぞれのテッパンネタがあって、それをやると子どもたちが大喜びするんですよね。
最近だと、“すっちー&吉田”の「乳首ドリル」が人気ですけど、新喜劇では当たり前にやってたし、すっちーさんがビッキーズというコンビを組んでやってた頃も知ってます(笑)。あと芸人さんで言ったら、今でこそ銀シャリさんも東京でブレイクされてますけど、僕が大阪におる頃…10年前からバリバリ人気だったし、千鳥さんもそうでしたね。
たしかに関西でブレイクした後、東京へ進出という流れはありますね。
今でも関西では大人気やなのに、東京では全然見いひんみたいな方たちもいますし。
やっぱり関西はお笑いの発信地であり、植田さんも根っからのお笑い好きなんですね。
そうですね、日常生活の一部みたいなものでした。
学校でも、ボケツッコミみたいな感じでした?
どうでしょうね。ただ、会話が関西弁しか飛んでないので僕らは普通のことやったけど、いきなり大阪の学校に転校してきたら、カルチャーショックを受けるかもしれない。大阪のテンションについていかれへんくて。
おもしろい子のほうがモテてましたか?
そうですね。スポーツができるとか、カッコいいっていうよりも、おもろいって言われるヤツのほうが人気者でしたね。
植田さんは学校でモテたほう?
いや、小学生の頃は人見知り、会話せえへん、目ぇ見いへんの三拍子揃った子やったんで。こそっと楽しんで、こそっと家に帰るようなタイプでした。
いつから今みたいに明るくなったんですか?
中学くらいから。小学生のときは家族でカラオケに行っても、1曲も歌わんとひとりでゲームしてました。家族の前でも恥ずかしいという気持ちがあって、何かあると顔が真っ赤になってましたね。
意外です。植田さんはボケとツッコミだったら、ツッコミのイメージでした。
今でこそです(笑)。ほんまにこの仕事を始めた頃は、何を言われても「はい」しか言わへん子でしたね。聞き直したいのに聞き直せないみたいな。もう、めちゃくちゃ内気でした。
植田家もボケとツッコミみたいなことが、日常で繰り広げられていたのでしょうか?
関西弁は関西弁なので、わちゃわちゃした感じはありましたけど、コントみたいなボケツッコミはなかったですね。でも、今思えば、うちはおとんがボケたがりでした。さすがに家のなかだけやと思いますけど(笑)。
じゃあ、お父さんのボケをみんなでツッコんであげてたとか?
そうですね。今考えたら父親以外、みんなツッコミだったかもしれない。

関西人っぽいところは「ツッコミしたい衝動に駆られるとき」

東京で暮らすようになっても、大阪への愛は変わらないですか?
はい。生まれ育ったところですし、全然ありますね。やっぱり、大阪公演とかがあるとうれしいし、テンションも上がりますよ。僕、大阪の番組をやりたいなって思うんです。頑張ってる姿を家族や友達にも見てもらえるし。でも、まだ『ちちんぷいぷい』(※関西ローカルの人気情報番組)に出たことがなくて。
ゲストで呼ばれていそうですけどね。
それこそ11年前、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで同期だった溝端淳平くんは出てるんですよ。
溝端さんは和歌山県出身だから、西の人ですね。
そう。でも、俺は大阪なのに、なんで出られへんねん!って。当たり前ですよね、淳平くんがグランプリを獲ったんやから(笑)。でも、そろそろ呼ばれたいですね、『ちちんぷいぷい』に。
ちなみに、大阪を知らない人に大阪の魅力を伝えるとしたら、どこだと思いますか?
東京より家賃が安いとか(笑)。人柄は、ほんまにテレビで見るまんまやと思います。街を歩いてたら、おばちゃんがなれなれしく話しかけてきたり、笑い声がデカいとか、ひとりで笑ってる人がおったり。明るいから、楽しいと思いますけどね。笑いの本場なんで。
自分が関西人っぽいなあと思うところはありますか?
人と話してるときに、ツッコみたい衝動に駆られるときがあります。で、ツッコむときもストレートにツッコむんじゃなくて、上手にツッコみたいんですよね。別に芸人さんじゃないからいいのに、頭をフル回転させてしまいます。わかる人にはわかるようなことを言って、笑いが起きたときはうれしいですね(笑)。
お笑い番組の見方もシビアだったり?
気づいたら、お笑い番組を分析しながら見てるときがあって。ひな壇でしゃべってる芸人さんを見て、こういう切り返しやったら自分も使えるなとか。
仕事として見てしまうんですか?
そうかもしれないですね。たぶん関西人の性なのかもしれません(笑)。あと、たこ焼き器が一家に一台はあります。タコパが流行る前から、植田家にはありました。おかんがたこ焼きの具材を流し入れて、あとは子どもたちに「焼いといてな」みたいな、そんな光景が普通でしたね。
あと、大変失礼かもしれないんですけど、関西人はドケチというイメージもありますよね。
ああ、ありますね。僕もケチかもしれない。豪遊もしないし、フレンチよりも居酒屋のほうがええし、確定申告用に領収書も絶対もらうから。
言い方を変えればしっかり者ですね。
そうですかね(笑)。
東京に来たときのカルチャーショックはありましたか?
んー、一番びっくりしたんは、歩いてる人がよけへん。強面の兄ちゃんがよけへんのやったらわかるんですけど、普通の人がよけないんですよね。だから、ああ、東京は人に興味がない街なんやって思いました。人のことを見てないんやなって。なのに、渋谷のスクランブル交差点でぶつからないのが不思議ですよね。そのとき、これが東京か!って衝撃を受けました。
今やそんな東京にも慣れて?
はい、すっかり慣れちゃいましたね。
きょうのインタビューでは、関西弁を流暢にしゃべったかと思えば、標準語に戻ったり。無意識だとは思うんですけど。
わりと関西弁が出るほうですけど、油断すると標準語になりますね。だから、東京に染まってきたのかもしれません。いわゆる関西人がよく言う「お前、東京に染まったなあ」っていうやつです(笑)。
植田圭輔(うえだ・けいすけ)
1989年9月5日生まれ。大阪府出身。O型。2006年、第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストに残り、2007年に俳優デビュー。同年の『少年陰陽師〈歌絵巻〉』で舞台初主演を果たし、その後も『弱虫ペダル』、『K』、『戦国無双』、『ヘタリア』、『ノラガミ』、『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』などの各シリーズに参加。2017年はミュージカル『しゃばけ』、劇団シャイニング『天下無敵の忍び道』、『王室教師ハイネ THE MUSICAL』、『THE BAMBI SHOW 2ND STAGE』、『文豪ストレイドッグス』などの舞台のほか、実写ドラマ版『弱虫ペダル』(BSスカパー!)にも出演。5月30日にメジャーデビューシングル『START LINE〜時の轍〜』が発売予定。

出演作品

『火花 −Ghost of the Novelist−』
【東京公演】2018年3月30日(金)〜4月15日(日)@紀伊國屋ホール
【大阪公演】2018年5月9日(水)〜5月12日(土)@松下IMPホール
原作:又吉直樹
脚本・演出:小松純也
出演:観月ありさ、植田圭輔、石田 明、又吉直樹、好井まさお、宮下雄也、中西裕胡、川崎珠莉、久保田 創、大石敦士、森 公平、榛葉恵太
※川崎珠莉の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記
http://hibana-stage.com/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、植田圭輔さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2018年3月27日(火)12:00〜4月2日(月)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/4月3日(火)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月3日(火)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき4月6日(金)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
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