好きな監督は鈴木清順! 昔から筋金入りの映画少年

昨年は、映画『お前はまだグンマを知らない』と『全員死刑』で主演を務められました。間宮さんはもともと映画少年だったそうですが、自分が俳優の立場になって映画の見方は変わりましたか?
変わりましたね。とくに邦画に対しては大きく変わったと思います。少ない経験ながらも制作現場を知ったぶん、この撮影は大変だっただろうなと思うことも多いですし、演じていらっしゃる役者さん自身を知っていると、なかなかまっさらな気持ちでは観られなくなりますね。
ご自身が観たい映画と、出演したいと思う映画は違いますか?
僕の仕事は基本的にマネージャーが選んでくれているので、自分がこれをやりたいとか、やりたくないというのはないんですよね。でも、もともと自分が好きだったテイストの作品だったりすると、そこに関われるのはうれしいなと思います。
自分が好きだったテイストというのは?
具体的に言うと、「のような」という表現が難しくなってくるんですが、僕は鈴木清順監督の映画『ツィゴイネルワイゼン』が大好きで。でも、清順さんの作品は清順さんにしか撮れないし、そんな作品は清順さん以外にないよ、となってくるので、難しいですよね。
たしかに『殺しの烙印』(1967年)、『陽炎座』(1981年)、『ピストルオペラ』(2001年)など、鈴木清順監督の作品は誰も真似できない唯一無二の個性がありますよね。
そうなんです。でも、『不能犯』のように人間のダークな部分が描かれている作品は、以前から好きだったので、この作品に出演できて、とてもうれしかったです。
1980年に公開された、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』もそうですが、好きな映画監督に、レオス・カラックス(※『ポンヌフの恋人』(1991年)、『ホーリー・モーターズ』(2012年)など)を挙げられていたり、間宮さんの年齢を考えると少し上の世代がハマった作品であり、意外なセレクトだとも思ったのですが…。
僕がそういった作品と出会えたのは、レンタルショップが普及していたおかげだと思います。レンタルショップに入り浸っていたからなんですけど、今は動画配信サイトも充実していますし、より昔の作品に手を伸ばしやすい環境になっていますよね。

俳優・間宮祥太朗に強く影響をもたらした作品

ジャンルや時代を問わず、かなり多くの作品をご覧になっているんですね。一般的には流行ものやハリウッド系の大作に目が行きがちだと思いますが?
僕も昔はジャッキー・チェンの映画や、『エイリアン』といったハリウッドのエンターテインメント系の大作ばかり観ていました。でも、映画を観ていくうちに、その作品に出ていた俳優さんの過去作品が気になったり、その人が影響を受けた監督の作品に興味を抱いたり、横の枝分かれだけでなく、(時間軸上の)縦のつながりで映画を観るようになって。そこから観る映画の幅が広がったような気がします。
では、“間宮祥太朗を形作った映画”を3本挙げるとすると?
やっぱり1本目は『ツィゴイネルワイゼン』ですね。あと、最近すごくいい映画だなと思ったのは、インド映画の『きっと、うまくいく』。そして、沢尻さんも出演されていた『手紙』の3本かな。とくに『手紙』は、僕に邦画のスゴさを教えてくれた作品でもありました。
その『手紙』はいつ頃、ご覧になられたのでしょうか?
小学生のときでした。あの映画を観たときに初めて邦画に興味を持ったので、すごくよく覚えています。
それだけ映画がお好きだと、今後、映画監督に挑戦してみたいという気持ちもあるのでは…?
俳優をやっていない、撮影現場のことを何も知らなかったときのほうが、そういう思いが強かった気がします。監督とはどういう存在なのか、自分の中に漠然としたイメージしかなかったので(笑)。
それは実際に撮影現場を経験し、いろいろなことが見えてきたからこそ、簡単には“監督志望”と言えなくなったということですか?
それもありますけど、このあいだ、『全員死刑』の小林勇貴監督とお話していたときに、監督にとって映画は言語であり、僕たち俳優はそれを具現化する存在なのだと改めて感じました。なので、そういう自分の思いとつながる監督さんたちともっとお仕事をさせていただきたいし、自分の身体を使って、それを表現していけたらいいなと。将来的に自分がどう思うかはわからないけど、今の段階としては監督という選択肢はないですね(笑)。
間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)
1993年6月11日生まれ。神奈川県出身。O型。2008年のドラマ『スクラップ・ティーチャー 教師再生』(日本テレビ系)で俳優デビュー。映画『高台家の人々』、『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』などに出演し、『帝一の國』、『トリガール!』でのテンションの高い熱演も話題に。ドラマに続いて映画化された『お前はまだグンマを知らない』、『全員死刑』で主演を務めた。1月18日から放送中のドラマ『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)に出演。

出演作品

映画『不能犯』
2月1日(木)全国ロードショー
http://funohan.jp/

©宮月新・神崎裕也/集英社 2018「不能犯」製作委員会

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、間宮祥太朗さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2018年1月31日(水)12:00〜2月6日(火)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/2月7日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから2月7日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき2月10日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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