21歳。祝福される日に思うこと。赤澤遼太郎「笑顔と感謝を忘れない1年に」

21歳の誕生日にファースト写真集『にじゅういち』が発売となる、赤澤遼太郎。デビュー以来、2.5次元作品に数多く出演してきた彼は、つねにキャラクターとしていることを求められ続け、それゆえ自分自身をどう表現すればいいのか、わからなかったそうだ。写真集の撮影でその壁にぶち当たり、試行錯誤を重ねながら “自分らしさ”を見つけたという。スタジオに現れた赤澤は、悩みが吹っ切れたように爽やかで、一段と男らしくなっていた。


撮影/宮坂浩見 取材・文/野口理香子 ヘアメイク/仲田須加

サプライズはされるより、するほうが好きかも

取材をおこなったのは、2017年12月。誕生日よりも約1ヶ月はやくお祝いさせてもらった。スタジオに用意されていたケーキを見つけると、「えっ!? うれしい!!」と喜んでくれたようす。パクパクと口へ運び、全身でおいしさを伝えてくれる姿に、見ているこっちが幸せな気持ちに包まれた。
1月11日で21歳に。お誕生日おめでとうございます!
ありがとうございます! バースデーケーキまで用意してくだって、本当にうれしいです。21歳だからって変に大人ぶったりはせず、無邪気な心も大切にしながら、20歳よりも確実にまわりが見られる人間になりたいなって思います。
2018年の目標はありますか?
初詣に毎年行くんですけど、絵馬にいつも「今年も笑顔でいられますように」って書いてるんです。僕はわりとネガティブな人間なので、笑ってないと、考えすぎちゃってふさぎこんでしまうんですよね。「あのとき苦しかったけど楽しかったな」って振り返ることができるように、今年もずっと笑っていられる1年にしたいなと思います。
仕事の面ではいかがですか? 挑戦したいこととか。
挑戦したいことはいろいろあるんですけど、まずはたくさんの人に僕を知ってもらえるように、ツイッターのフォロワー、目指せ10万人! です! 達成できるかはわからないけど、それくらいの気概をもってがんばります。
ツイッターでも、ファンの方からお祝いのメッセージがたくさん届くでしょうね。
ファンの方にお祝いしていただけるのは、本当にうれしいです。お手紙もいただくんですけど、「赤澤くんのおかげで楽しい1年でした」って書いてあったり。「ホントにそう思ってるの〜?」って信じられないくらい(笑)、とってもありがたいです。
2017年のお誕生日は『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』〜Take your marks!〜の公演中でした。
はい、現場でお祝いしていただいたんですけど……そのちょうど2日前に、別の俳優さんのお誕生日で、公演のカーテンコールでお祝いされてて。ということは確実に、僕もお祝いしてもらえるわけだから。気持ちの置きどころに悩みましたね、どうやって反応しようかと(笑)。
ケーキが用意されているとわかっているけど、全力で喜ぶ(笑)。
わかっていても、うれしいんですけどね。でもサプライズはされるよりするほうが好きかも。
最近、どんなサプライズを仕掛けました?
よく妹にプレゼントを買うんですけど。妹は防弾少年団のファンで、CDが欲しいって言っていたので、誕生日に買って。直接渡すんじゃ面白くないなって、妹が学校に行ってるあいだにベッドに隠しておいたんです。あとからLINEで「おにいちゃん、ありがとう」って。
大成功! でも、妹さんが喜んでる姿を直接見られなかったんですね。
妹は今、小学6年生なんですけど、多感な時期なんですよね。僕のことは大好きなんだけど、素直になれないみたいで。僕が「かわいいな〜」って(頭をなでるしぐさ)やると、「やめて」って(笑)。だからそっと置いておいたんですけど、喜んでくれてよかったです。
自分の誕生日に買おうと思っているものはありますか?
服です! この仕事をはじめて、人に見られるようになって、やっぱりカッコいい服を着たいなぁと。
きょうの撮影も赤澤さんの私服ですが、カッコよかったです。
わーホントですか、ありがとうございます! ゆるっとした大きめの服が好きで、かわいいなと思ったら直感で買うようにしています。誕生日を理由に、いつもよりちょっと高いものを買ってもいいかなって(笑)。

自分って何? 赤澤遼太郎って何? 試行錯誤の連続

誕生日である1月11日にリリースされる、ファースト写真集『にじゅういち』。デビュー2年目で写真集を出すということ、ファースト写真集で海外に行くということ。どちらも赤澤に期待が寄せられている証拠だ。しかし当の本人は、「写真集を出すなんて想像もしてなかった」という。
写真集のお話を聞いて、どう思いましたか?
僕は12月17日でデビュー2年目になったんですけど、それまで一般人だった僕からしたら、写真集を出すってことは「えっ!?」みたいな。普通に生きていたら、出さないじゃないですか(笑)。うれしさはもちろんあって。でも実感がないというか、どうしたらいいんだろうって。
じゃあ、いざ写真集を作るぞとなったときに、どういうコンセプトにしようと?
芸能人の方の写真集の発売会見とかで、「自分がつまった写真集です」ってよく聞きますよね。でも、自分ってなんだろうって考えたんです。ファンの方が想像する“赤澤遼太郎”ってどんな感じなんだろうとか。ほかの方の写真集もいろいろ拝見させてもらって、僕だったら違うアプローチのほうがいいなとか。そこで行き着いたのが、写真集を見終わった人に、「この撮影、楽しかったんだろうな」って思ってもらいたいなと。楽しさを前面に押し出そうと決めました。
タイトルの『にじゅういち』はご自身で考えられたのでしょうか?
そうです。20歳までの無邪気な部分も、21歳からの大人な部分も、20歳と21歳の狭間にしかできない表情を見せられたらいいなって答えに行き着いて。
手書きなのもこだわりが。
自分の字に自信がないので、どうしようかなと思ったんですけど(笑)。数字よりも、手書きのほうが思いをこめられるんじゃないかなと思って。
グアムで撮影というのは、赤澤さんたっての希望で?
そうです! ファースト写真集で海外に行くこと自体に意義があるっていうか、ファンの方にも、この写真集は買う価値があるなって思ってもらえるかもって。だから海外で撮れたらいいなと思っていたんですけど、まさか実現するなんて。本当にありがたいです。
グアムに行ったのはいつですか?
1月です。3泊4日で。「グアムどうだった?」って聞かれると毎回答えているんですけど、「もう住みてぇっす」(笑)。
住みたい?(笑)
空港を降りた瞬間から、日本では味わえない空気感だったり、海が見えて、日差しが強くて……っていう異国感。降りてすぐに楽しくなっちゃって、「わー俺、ここ好きだ!」って。

グアムで食欲爆発!?「リミッターが崩壊しました(笑)」

もともと食べることが大好きだという(この取材当日も、用意していたケーキとポップコーンをもりもり食べていたので、本当なんだろう……)赤澤だが、写真集で脱ぐことが決まっていたため、グアムに行くまでは、ささみとプロテインと卵だけを摂取し、ジムに通って身体をしぼる、というストイックな生活を送っていたそうだ。
グアム滞在中は、撮影以外の自由時間もありましたか?
はい。スケジュールもかつかつじゃなく、余裕もあったので、スタッフさんとごはんを食べに行ったり。わんさかわんさか食べちゃいました。おいしかったなぁ。
何がおいしかったですか?
1日目の夜に焼肉屋さんに行って食べたサムギョプサル! 朝ごはんに食べたマフィンとクラムチャウダーもおいしかったし……。ホントに全部おいしかった。写真集を作るにあたって、脱ぐから、身体を鍛えていたんですよ。ジムに通いつつ、ストイックな生活をしていて、グアムでも俺は食わないぞって決めてたんですけど……。
ですけど?(笑)
スタッフさんとみんなで食事に行ったとき、カメラマンの宮坂さんが「いいよ、食べちゃいなよ」って言ってくれて。その一言で赤澤のリミッターがはずれました。暴飲暴食です(笑)。
食べることはもともとお好きなんですね。
大好きです! だけど写真集のために、毎日ささみとプロテインと卵だけ、みたいな生活をしていたので。それがグアムに着いてからは……タガが外れたように、むさぼってましたよね(笑)。
レストランで食事をしている写真がありましたけど、あれも本気食いだったんですね?
はい、全部食べましたもん。ホテルでの写真にうつってるドーナツも全部味見したし、そのあとにマクドナルドで食べた朝ごはんもスパムがおいしかったなぁ…。
そのあとに、マフィンとハンバーガー、ピザを食べたっていうタレコミがカメラマンさんからありましたけど(笑)。
あははは、よく覚えてますね〜! 食欲がヤバかったです。鬼食べました(笑)。
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