撮影中にぶち当たった壁と、それを乗り越えた先にあるもの

写真集には、今まで見たことがない顔がいっぱい映っている。波打ち際ではしゃいでいるかと思えば、ホテルの部屋にいる赤澤はあやうい色気をただよわせ、バーカウンターではクールなたたずまいを崩さない。あなたが「赤澤遼太郎」と聞いて、最初に思い浮かぶのはどんな顔だろう?
たくさんの表情がつまっている、見ごたえのある写真集でした。
ありがとうございます。この写真集の撮影では本当にいろいろ得るものがあって。
というと?
僕は“赤澤遼太郎”として撮影したことがなくて、2.5次元作品のキャラクターとして撮られることのほうが多かったんですよね。今回の写真集では“赤澤遼太郎”を見せなくちゃいけないのに、自分を出すっていうのが、最初はわからなかった。だから初日は表情が硬かったみたいで。
初日の夜に、カメラマンさんといろいろ話し合ったそうですね。
宮坂さんといろいろお話をさせてもらいました。それで、何気ないやり取りのなかで、普通に自分が楽しんで、楽しんでる姿、その瞬間瞬間をカメラマンさんに切り取ってもらう。それがいい写真なんだって。それがわかってから撮影がさらに楽しくなりましたし、やりやすかったです。だから最終日、バーでの撮影が最後だったんですけど、「このまま終わってほしくないな」って思ってましたもん。このバー、じつは冷房がまったく効いてなくて、めちゃくちゃ暑かったんですけどね(笑)。
クールな表情からはそんな裏話が聞けるとは思いませんでした(笑)。ではお気に入りの写真を選ぶなら……?
うーん……やっぱりバーでの写真かな。裏表紙とか。この撮影を経て、ちょっとは自分に自信が持てましたね。
自信がなかった!?
ないです、ないです! でも、できあがった写真集を見て、「がんばれば、なんとかなるな」って(笑)。一生の思い出になりました。2年目で写真集を出させてもらう、それもグアムで撮影って……自分の置かれている状況は本当に恵まれているんだなと。いろんな人に感謝を忘れない、ということを改めて考えることができました。それで僕、どうしても、ファンの方には写真集のことを自分の声で伝えたくて。
ニコニコ生放送での発表でしたよね。
この写真集は区切りというか、とりあえずこの2年間、この業界でがんばってきましたっていう。それをファンの方に形として提示できるのがとてもうれしい。……感謝ですね。たくさんたくさん感謝です。僕が昔、お世話になった方に言われたのが「感謝の気持ちを仕事で返しなさい」と。デビュー当時から僕を支えてくれたスタッフやファンのみなさんに、写真集を出しましたっていうお仕事で感謝を伝えることができたのが、いちばんうれしいです。

普通の男のコが舞台のスターへ 突然に訪れた人生の転機

2017年12月17日でデビュー2周年。言い換えると、2年前までは“普通の男のコ”だったわけで……。赤澤の過去が気になるものの、Wikipediaには野球少年だったという記述しかない。それがどうして芸能界に足を踏み入れることになったのか、学生時代までさかのぼって話を聞いてみた。そして、これからのことも。
芸能界に入ったきっかけは?
僕の両親は芸能関係の仕事をしていて、母親が声優をやっていたので、母親が出るアニメを見て育ったのもあって、芸能界に漠然とした憧れはあったんです。
でも積極的にオーディションを受けたりはせず?
しなかったですね。中高も野球一色で、ずっとそっちに行く機会がなくて。で、高校を卒業したときに、友だちのひとりが「これ受けてみたら」って、オーディションの雑誌を見せてくれたんです。当時の僕はやりたいことがなかったんですけど、彼は夢を追いかけていて輝いて見えたんですよね。
それで、じゃあ自分も受けてみるか、と。
どうせ落ちるだろうなと思っていたんですが……。今の事務所とご縁があって、いつのまにか2年がたつという。
お母様は、芸能界に入ることに対して……?
最初は反対していました。僕には安定を望んでいたので。でも最終面接で、マネージャーさんと、お母さんと3人で話して。面接のあと、「あのマネージャーさんなら、任せていいよ」って言ってくれました。僕の最初のマネージャーさんで、「仕事で恩返ししなさい」って言ってくださった方なんですけど。母は今、僕の仕事を応援してくれていますよ。写真集も喜んでくれてるし、僕よりもエゴサーチしてるし(笑)。
事務所に入り、舞台への出演が決まり…と、トントン拍子にいったように見えますが、実際は環境の変化に戸惑ったり、苦労したこともあったのでしょうか?
今まで野球しかやってこなかったから、お芝居に歌にダンスって練習して、そこはいちばん苦労した部分ですね。考える暇も立ち止まる暇もなくて、ただがむしゃらにやるしかなかった。苦しかったこともたくさんありました。
やめたいとは思わなかった?
最初のころは苦しいし、怒られるし、「なんで俺やってるんだろう」って思うときもありました。でも今思うのは、それがあって今があるんだなと。お仕事があること自体がありがたい世界だし、厳しく言ってくれる人の存在は大事だなって思うし。苦しさにもたくさん種類があるじゃないですか。ネガティブな感じの「苦しい」じゃなくて、充実の「苦しい」だったので。
2018年も舞台の出演が続きます。3月21日からは舞台『龍よ、狼と踊れ〜Dragon,Dance with Wolves〜』〜草莽の死士〜がはじまりますね。2017年3月上演の舞台の続編となります。
舞台『龍よ、狼と踊れ』は、はじめてのストレートプレイ、はじめての主演で……2.5次元の舞台とは現場の空気感も違うし、そういう環境で真ん中に立たせてもらえたのが何よりも財産になりました。僕にとって特別な作品です。
2.5次元作品とストレートプレイの決定的な違いは、キャラクターですよね。
そう。2.5次元作品の場合は原作があるし、僕が舞台で演じる以外にも、アニメがあってゲームがあって。でも、『龍よ、狼と踊れ』で僕は、はじめってキャラを演じてるんですけど、はじめは僕が演じる2時間半しか生きられない。その短い時間のあいだに、どれだけ命を吹き込めるか。それがやっぱり楽しかったです。
続編でまた、はじめとして舞台に立つことができるのが楽しみですね。3月には舞台『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN'S SHOW TIME 2〜』もありますが。
そうなんです。スケジュールが過密! マネージャーさんにも「1月から忙しくなるぞ」って言われていて、大丈夫かなって不安もあるんですけど……がんばるしかないですね!
今、役者の仕事は楽しいですか?
(即答で)楽しいです。生きていて楽しい。毎日が楽しい!!
赤澤遼太郎(あかざわ・りょうたろう)
1997年1月11日、神奈川県出身。O型。2015年より『アンプラネット』準惑星エリス人☆エリィとして活動中。主な出演作に、『あんさんぶるスターズ!オン・ステージ』(大神晃牙役)、『おそ松さんon STAGE 〜SIX MEN'S SHOW TIME〜』(トド松役)など。主演舞台『龍よ、狼と踊れ〜Dragon,Dance with Wolves〜』〜草莽の死士〜は2018年3月21日より上演予定。ファースト写真集『にじゅういち』(ワニブックス)が発売中。

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、赤澤遼太郎さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2018年1月11日(木)12:00〜1月17日(水)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/1月18日(木)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから1月18日(木)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき1月21日(日)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
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