クールで、キュートで…“干物女”な一面も。意外すぎる!? 知英の素顔

ときおり考え込む以外は感情の揺れがほとんど見られず、淡々と質問に答えていく。インタビュー序盤での知英の印象は「クールで知的」。ところが、大好きなジョーカーについての話題になったあたりから、彼女の内面にある可愛さや勝気さ、潔さがポロポロとこぼれ落ち、その魅力にすっかり虜になってしまった。今回、知英が映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』で演じたハーレイ・クインの「淡々としている可愛さ」は、そんな彼女自身にも重なる部分があるのかもしれない――。

撮影/川野結李歌 取材・文/とみたまい 制作/iD inc.

監督と一緒に作った“鷹の爪版”のハーレイ・クイン

『鷹の爪』シリーズ劇場版の第9作目となる映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』。『スーパーマン』や『バットマン』などで知られるアメコミの大御所「DCエンターテインメント」と、日本が誇る“超低予算アニメ”『鷹の爪』との“格差コラボレーション”が話題を呼んでいますが、声優として出演されることが決まったときは、どのように感じましたか?
DCスーパーヒーローズも、今回私が演じさせていただいたハーレイ・クインも、世界的に有名なキャラクターなので、お話をいただいたときは嬉しかったですね。そんな彼らが「鷹の爪団」という、おもしろくて個性のあるキャラクターたちとコラボすると聞いて、「どんな感じになるんだろう?」って、楽しみに思えました。
シナリオを読んだ感想はいかがでしたか?
やっぱり、思わず笑ってしまうような話になっているなあって。私が演じるハーレイは、悪役でもあるけど、可愛いところもあって……ジョーカーが大好きで、素敵なキャラクターだと思いました。
アメコミで描かれる、おなじみのハーレイ・クインと、映画『DCスーパーヒーローズvs鷹の爪団』で描かれるハーレイ・クインは、少し違った印象を受ける部分もありました。
そうですよね。ジョーカーのことが大好きというのは変わらないんですが、ちょっと大人しい感じがしました。それでも……ヤンチャなところや、さりげなく突拍子のないことを言ってしまう、みたいな部分はやっぱりハーレイですよね。
そういった印象は、演じる際に監督とすりあわせましたか?
最初は、大人しいハーレイをイメージして臨みましたが、監督からも「さりげなくポロッとセリフを言ってしまう感じで、あんまり感情を入れずに演じてほしい」って言われました。
知英さんの地声よりも声のトーンが少し高くて、可愛らしいハーレイでした。
そうなんですよ。声のトーンはけっこう高くしました。「ハーレイを演じるんだから、テンションを上げてやっていこう!」みたいな(笑)。でも、お芝居自体は力が入らないように……だから難しかったですね。声は高いけれど、変な力が入らないように。
たしかに、「淡々としている可愛さ」みたいな印象が強かったです。
淡々と演じるようにしましたね。今回はプレスコ(※先にセリフを収録して、それに合わせてアニメーションを作る手法)で、映像を見ずに声だけでのお芝居だったので……。どんなに表情を作っても、出ていくものは声なので…お芝居の方向性は監督にお任せしました。
別録り(※出演声優が揃って収録するのではなく、ひとりずつ個別に収録するスタイル)でもあったそうですね。
はい。ひとりで録りましたが、FROGMAN監督が相手役を演じてくださったんです。だから、楽しく収録させていただきましたね。「こういうほうがいいんじゃない?」とか、一緒に練習していただいて。
監督からのディレクションはどうでしたか?
お芝居自体については、基本的には任せてくださったんですが、セリフが難しいところは、「こういうふうにやってほしい」って、演技を直接見せていただきました。監督がハーレイの真似をしながらセリフを言ってくださって(笑)。だから、とてもやりやすかったです。

「プリンちゃん」には愛をたっぷり込めました!

今作は、ジャスティス・リーグ、スーパーヴィラン、鷹の爪団、吉田ジャスティス・リーグなど、たくさんのキャラクターが出てきますが、気になるキャラクターはいらっしゃいましたか?
やっぱりジョーカーですね。普段も一番好きなのは……プリンちゃん(※ハーレイがジョーカーを呼ぶときの愛称)なんです(笑)。だから「プリンちゃん」って呼ぶときも本当に、心から「私のプリンちゃん♪」って思いながら(笑)、言いました。
本当にキュートなセリフでした。
愛を込めて読みました(笑)。私自身、ジョーカーがすごい好きなキャラクターなので。だから今回のお話をいただいたときも、ハーレイ役って聞いて、「じゃあ、相手役はジョーカーなんだな」って思って嬉しかったですね(笑)。
ジョーカーのどういうところが好きですか?
ジョーカーってやっぱり……守ってあげたい感じがしますよね。「なんでそんな、ひとりで寂しくしているんだろう?」って思いますし。見た目はちょっと怖いけど、心は純粋なんじゃないかな? って。映画でジョーカーを演じられている俳優さんたちの演技も素敵で、魅力的ですよね。だから今回、安田(顕)さんがどういう声で、どんなお芝居をされているのかなあって、すごく気になるし、映像を見るのが楽しみです。
知英さんが声優に挑戦されるのは、2015年の映画『名探偵コナン 業火の向日葵』以来ということで、とくに今回は主要キャラクターのひとりとしてご出演されています。日本語でのアフレコはいかがですか?
声だけで表現しないといけないので、たくさん練習して臨みますね。声だけなので、イントネーションが少しでも違うと、観ている方が気になっちゃうと思うんです。でも……イントネーション以外では、「すごく苦労した」って感じたことはないかなあ? この3年間、ずっと日本語でお芝居しているので。あと、とくに今回は監督がすごく助けてくださって。その都度「いまはこういうシーンだから、こういう感じで演じてね」って、状況を説明してくださったのもあって、やりやすかったです。
そういう意味で、お芝居にスッと入れた?
そうですね。最初は「これでいいんですか?」って感じでしたが、「それでいいよ」って言われたから(笑)、思いっきりテンション高くやりました。声優のお仕事としては今回、ハーレイの声を担当させていただきましたが、手探りな感じもあったので、「声優」って呼ばれるのはまだちょっと恥ずかしいです。
今後も声優としてのお話があったら、チャレンジしてみたいですか?
そうですね。声だけのお芝居だから、いろいろ試せる機会でもあったんです。「もうちょっと、こうしてみようかな?」とか。やっぱり映像のお芝居だと、イメージがカチッと決まっていたりするので、いろいろ試してみることってなかなか難しくて……。でも、声のお芝居だと、もっとトーンをこうしてみようか、ああしてみようかって、いろいろ試すことができるので、勉強になりましたね。

オフの日の過ごし方は…「女の子っぽくないんですよ(笑)」

女優、歌手、そして今回は声優と、幅広く活躍されている知英さんですが、それぞれにどんな魅力を感じていますか?
女優は、「自分じゃない自分になる」ところですかね。役に入って、役を演じるっていうところが魅力だし……今回は声でしたが、ハーレイ・クインにもなれたので(笑)。いろんな役になれるから楽しいっていう魅力があります。
アーティストとしては、その逆の魅力でしょうか?
そうですね。逆に、自分になって、自分が表現したいもの……歌詞を書いてみたり、自分の話をしてみたりっていうところが、女優にはない魅力だと思います。
現在23歳ということで、20代半ばから30代へ向かっていくなかで、目標などは?
あんまりそういうのを決めていないんですよね。私はすごく負けず嫌いなので、何か目標を決めたとしても、それがもし叶わなかったら悔しいんです(笑)。だから、目の前にあることを一生懸命やるだけです。「目の前に与えられたものを、一生懸命頑張る」っていうのが私の目標ですね。
「負けず嫌い」のほかに、ご自身はどんな性格だと思いますか?
……すぐ飽きちゃうかな(笑)。ついつい、いろんな新しいことをしたくなっちゃいますね。いろいろ試すのは好き。
ちなみに、最近飽きないでやっていることは?
まだ2回しかやってないけど(笑)、テニスですかね。スポーツは好きなんですけど、球技はあまりやらなくて。初めて球技……テニスに興味がわきました。歳をとってもできそうですし、ちょっと頑張ってみたいなと思います(笑)。
では、お休みの日はどのように過ごされてるのでしょう?
お家で映画を観たり、ダラダラゴロゴロしますね。あんまり外に出ることはないです。お休みの日じゃなくても、映画はほとんど毎日観ているんですが……最近では、Netflix のオリジナル作品『ネイキッド』がおもしろいなあと思いました。感動しましたね。でも本当に、お休みの日って何にもしないです(笑)。映画を観て、ごはんを食べて、掃除して、運動して……そんな感じですね(笑)。
「飽きっぽい」とか「家でダラダラゴロゴロ」っていうのが、知英さんのクールで可憐な、見た目の印象とギャップがあって、それがまた可愛いなと思いました(笑)。
あんまり女の子っぽくないんですよ(笑)。だから、そうですね……みなさんが思ってるイメージとは違うかもしれない。初めて会う人は「えー!」って、みんなびっくりします(笑)。
それでは最後に、本作の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。
今回、すごいコラボで、男女関係なく笑って楽しめる作品になっていると思うので、お友達と一緒に笑いながら観ていただけたら嬉しいですね。途中でDCスーパーヒーローズが可愛くデフォルメしたりもするんですが(笑)、そういうのってこの映画でしか観られないと思うので、ぜひみなさんに楽しんでいただきたいです。
知英(じよん)
1994年1月18日生まれ。韓国出身。O型。2014年4月にKARAを脱退し、同年8月より日本を拠点に女優活動を開始。ドラマ出演は『地獄先生ぬ〜べ〜』、『ヒガンバナ〜警視庁捜査七課〜』(ともに日本テレビ系)、『民王』(テレビ朝日系)など。2015年には『暗殺教室』にて映画初出演を果たす。2016年3月より、JYの名前で歌手活動も行っている。韓国語と日本語に加え、英語、中国語も堪能。

出演作品

映画『DCスーパーヒーローズ vs 鷹の爪団』
10月21日(土)全国ロードショー!
http://dc-taka.com/

© Warner Bros. Japan and DLE. DC characters and elements © & ™ DC Comics. Eagle Talon characters and elements © & ™ DLE. All Rights Reserved.

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、知英さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2017年10月14日(土)12:00〜10月20日(金)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/10月25日(水)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから10月25日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき10月28日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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