三浦春馬が新境地を開く! “童貞&残念な男”の役に「むしろ得意かも(笑)」

性体験のない30歳以上の男女を、政府の公的教育機関「オトナ高校」へ強制入学させ、英才教育を受けさせる……。そんな奇想天外の学園を舞台にしたドラマ『オトナ高校』(テレビ朝日系)で、エリートにもかかわらず、じつは“童貞”という荒川英人を演じる三浦春馬。チャレンジングな役柄について、「プレッシャーはないですね!」と屈託のない笑顔で語る。不器用な登場人物たちがもがき苦しみながらも、やがて大切なことを学び成長していく本ドラマ。三浦が見せる“かつてない顔”が、元気や勇気を与えてくれるに違いない!

撮影/ryo 取材・文/井上由佳 ヘアメイク/有馬妙美

撮影していくうちに、自分の羞恥心が現れるかもしれない(笑)

東大卒のエリートでありながら、じつは30歳の童貞で「チェリート」と呼ばれる英人を演じる三浦さん。ドラマのオファーを受けたときの感想を聞かせてください。
自分にとって新しい挑戦になるっていう、大きな期待と予感がしました。実際、台本を読んでみると、自分の予想を超えた展開や際どいワードが待っていて(笑)、これは絶対に面白くなるだろうと思いました。
テレビ朝日の土曜夜11時枠で誕生する「土曜ナイトドラマ」は、チャレンジ性の高い連続ドラマ枠です。その記念すべき第一弾の作品となりますね。
本当に光栄なことだと感じています。新しいことへの挑戦って、すごくウキウキするじゃないですか! 自分を起用していただけたことへの喜びや責任感は、最終回が終わるまで持ち続けて、しっかりやっていきたいと思います。
ドキッとするようなエッチなセリフもたくさん飛び出しますね! コメディを演じる心構えは?
深夜にカラッと笑っていただくためにも、もちろん羞恥心を捨てて、振り切ってやっていこうと思います。あとは、現場から生まれる元気や笑いって、テレビを通してでも届くと思うので、しっかりコミュニケーションを取りながら現場作りをしていきたいですね。
「羞恥心を捨てて」ということですが、現時点(※取材が行われたのは9月中旬)で一番恥ずかしそうなシーンは(笑)?
うん、絶対に羞恥心を捨てられないと思いますけどね〜ハハハ! どこでしょうね…うーん。撮影が始まったばかりなのでまだないんですが、今後の撮影でもしかしたら予想だにしないところで、自分の羞恥心が顔を覗かせるかもしれないです(笑)。
英人は“頭でっかちのお子ちゃま”ゆえに、オトナ高校の卒業条件である童貞卒業にたどり着けない“残念な男”として描かれます。今までにない役を演じることへのプレッシャーはありますか?
今言われるまで、プレッシャーっていう言葉が出てこなかったくらい、ホントに感じていませんね。
楽しみとか、ワクワク感のほうが大きい?
そうですね。英人はすごく魅力的なキャラクターだなと思います。決して、英人のようなキャラクターを自分が演じられないとは考えていなくて、むしろ自分はきっと得意なのではと思うので(笑)。
昨年のミュージカル『キンキーブーツ』では、女装姿でドラァグクイーンを好演されましたね。今後も意外性のある役を演じたいですか?
もちろん、どんどんチャレンジしていきたいです。舞台、映画、ドラマ、ジャンルを問わずに自分の需要を高めていきたいですし、それぞれのフィールドでいい演技ができればと思っています。

「あなたも童貞だったんですか!?」上司と育む深い絆に注目

恋愛に臆病な英人ですが、もし三浦さんが英人にアドバイスを送るとしたら?
ひとつ言えるとしたら……日本に限らず世界中で、一人ひとり、感覚や感じ方だって全然違うわけじゃないですか。だから、ときにはその人の感覚が理解できなくても受け入れる、受け入れようと努力をすることが大切なんだよ、と伝えたいですね。だけど、彼のほうが年上なんだよなぁ。
英人は30歳で、三浦さんより3歳年上ですもんね。残念でちょっと憎めないところをどう演じられるのか、楽しみです! どのように役にアプローチを?
いくつかプランはあるんですけど…、英人は自分がエリートな道を歩んできたがために、上司や友達に対して無意識のうちに、蔑んで見たりすることがあると思うんです。
プライドも高いですし。
ストレートに出世階段を突き進むだろうという確固たる自信が、英人にはあるんですね。上司である部長の権田勘助(高橋克実)との関係で言えば、部長をバカにするようなひとこともあるんですが、じつは部長もオトナ高校に入学していて。
55歳の部長、「サショー」さんもじつは童貞だったという…。
「サショー」さん…(笑)。
恋愛遍歴を詐称していたから、そんなあだ名に(笑)。部長と英人は、オトナ高校ではクラスメイトになります。
「あなたも童貞だったんですか!?」って(笑)。そこから本当の絆が生まれていくんです。最初の関係性から変わっていくプロセスがわりと短いので、最初の部分は丁寧に描いたほうがのちのち面白いかなと考えています。
よき親友、よきライバルとなっていくふたりの関係性も見どころですね。
ふたりのあいだに、友情が生まれつつあるところを見せていけたら。目線だったり、ちょっとした仕草などを丁寧に表現していきたいですね。
英人の同級生には32歳の処女を演じる黒木メイサさん、英人らを徹底指導する毒舌スパルタ教師に竜星 涼さん、エロ小悪魔教師に松井愛莉さんなど…。共演者の方々も個性豊かです。撮影現場はどんな感じになりそうですか?
楽しくなるんじゃないでしょうか。僕たちキャストにかかわらず、スタッフも生き生きしているし、助監督さんも個性豊かで、とても元気な人たちが多いです。現場から明るい雰囲気をそのままお茶の間に届けたいし、それが実現できるチームになると思っています。
オトナの学園ドラマということで、久々の三浦さんの制服姿での演技も楽しみです!
マネージャーとも「あれ? 違和感なくなってきたね」と話していたんですよ。視聴者のみなさんにどう思われるかはわからないですが、自分は板についてきたようです(笑)。

自信をなくしそうなとき…「頑張りすぎない」ことが大切

ドラマの資料によれば、今の日本で性経験のない30代独身の男性は25%以上、女性は30%以上だそうですね。ドラマでは、そんなリアルな社会への風刺も織り交ぜています。
自分の記憶をたどってみると、性経験のない男女にまつわるニュースを見たことがあったんですね。そこには、男女のコミュニケーションの問題があって。これはすごくリアリティのある、人ごとではない題材なんだなと。
少子化問題などにもつながっていきますよね。三浦さんはこの問題についてどう感じていますか?
自分の気持ちや意見というのを、ほかの人にしっかり伝えていくことが大切だと考えてます。外国人と触れ合ったとき、自分の趣味や地元について本当に楽しそうに話す方々が多くて。
日本人は控えめな印象がありますよね。
謙遜したりシャイになってしまったり、自分の意見をうまく相手に伝えられない人も多いんじゃないかな…。そこからなにが見えるのかっていうと、僕は“教育”だと思っていて。
なるほど…。子どもの頃からの教育も影響していると。
「発言することは面白いことなんだ」「自分はこんな意見を持っている」という思いを、幼少期から育てるという“教育”が必要なのかなって思います。
オトナ高校は童貞を捨てたら卒業できますが、三浦さんが考える「大人になること」ってなんでしょう?
自分の実体験から話させていただくと、知らないことを素直に「教えていただけませんか」って言うのが、難しい時期があったんです。今回の現場もしかり、わからないことは虚勢を張らずに、積極的に聞いていけたらって思います。「頼る」ことを恥ずかしがらずに、マネージャーや現場スタッフ、監督にしっかり助けを求められるような、そんな大人でいたいですね。
今より若いときにはできなかった?
そうですね。つまらないプライドを持ったりしてました。そういうところを改めて、謙虚な姿勢でいけたらと思います。
英人はそれまでの自信が崩れ落ち、屈辱を味わいますが、三浦さんもこれまで自信をなくすような経験はありましたか?
プライベートでも仕事面でも、自信をなくすような経験は…全然ありますね。ただ、英人のように、絶対的な自信があるところから、穴に落ちていくように崩れていく経験は今までないですね…。
livedoorニュースの読者の中には、学校や職場でさまざまな悩みを抱えた若者も多いです。自信をなくしそうなとき、三浦さんなりのアドバイスを教えてください!
「頑張りすぎない」ということが、本当に言えていて。
頑張りすぎない…?
少し疲れてしまったというときは…壊れてしまったらおしまいなので、今は休むことやインプットすることがすごく大切なときなんだなって、僕は思います。そこからネクストステージに向けて、自分にいいアドバイスをくれそうな友人や先輩を探したり。僕はわりと本に助けられたことが多くて。
どんな本ですか? おすすめの本があればぜひ知りたいです。
自信の形成を助けてくれるような本だったり、自分を高めてくれるような本です。おすすめは、ロビン・シャーマの『3週間続ければ一生が変わる』(海竜社)ですね。本はプレゼントしていただいたり、自分で購入したりして、読んでモチベーションを上げています。

三浦春馬が初体験したいこと…高いところは苦手だけど!?

ドラマの撮影でお忙しい日々が続くと思いますが、三浦さんのリフレッシュ方法は?
なんだろう〜? 逆に教えてほしいくらいです(笑)。
おいしいごはんを食べる…とかは?
僕、そうめんが大好きなんですよ。今年はおいしいそうめんを取り寄せるっていうのが目標のひとつだったのに、まだ一回もやってねえや(笑)。
今年中にぜひ実現させたいですね!
そうですね、流しそうめん大会でもするか!(笑)
おおっ! 楽しそうです。
季節おくれだけど……(マネージャーから「秋の流しそうめん大会!!」というかけ声も)。
それでは、ドラマを楽しみにしている読者の方にメッセージをお願いします。
一週間の疲れや悩みごと、不安な気持ちを少しでも軽く、少しでも晴れやかに、また来週を迎えてほしいということと……あとは、毎日を過ごすなかで人間関係がうまくいかないとか、そういう悩みって誰にでもありますよね。その根底には自分を守りたいとか、嫌われたくないとか、そういう気持ちがあると思うんです。
「人に好かれたい」という思いは、誰しもが持つものですよね。
英人をはじめ、このドラマに出る不器用な登場人物だって「好かれたいな」とか、もっと大きく言えば「愛されたいな」と思うわけです。そんな登場人物たちが、オトナ高校に入ることによって奮闘する。ひたすらもがいている彼らの姿を見て、自分もそうだよなって、元気や勇気を届けられたらうれしいです。
土曜に笑って涙して、また月曜から頑張れそうです。最後に、初体験を目指して奮闘する英人にかけて、三浦さんが初体験したいことを教えてください!
……えーっとね、絶対あるはずなんだよね。(少し考えて)人生で一回、ぜっったい、やりたいのは……スカイダイビング!
とても力強くお答えされましたね! 高いところは平気ですか?
大っ嫌いなんです(笑)。説明が難しいんですけど、バンジージャンプは絶対したくないんですね、だけどスカイダイビングはやりたいんです。
なんでですかね……?
あそこまでいってしまったら飛ぶしかないですし、下が見えるようで見えないじゃないですか?
やっぱり怖い気もしますが…。でもたしかに、逆に高さを感じないかも(笑)。
そうそう。絶対やりたいですね!
三浦春馬(みうら・はるま)
1990年4月5日生まれ。茨城県出身。AB型。1997年にNHK連続テレビ小説『あぐり』でデビュー。2007年の映画『恋空』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。2008年の『ブラッディ・マンデイ』(TBS系)で連続ドラマ初主演。その後もドラマ『僕のいた時間』(フジテレビ系)、『わたしを離さないで』(TBS系)、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』、映画『永遠の0』、『進撃の巨人』など話題作に次々と出演。昨年のブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』ではドラァグクイーンを好演した。

出演作品

土曜ナイトドラマ『オトナ高校』
テレビ朝日系にて10月14日(土)夜11時05分スタート!
http://www.tv-asahi.co.jp/otonakoukou/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、三浦春馬さんのサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2017年10月13日(金)12:00〜10月19日(木)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/10月20日(金)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから10月20日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき10月23日(月)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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