野村周平が考える人生の在り方。「“今”が“未来”を作るからこそ、毎日をとことん楽しみたい」

「僕は何でも直球な感じなんで。遠回しな告白とかはしませんね」――。映画『サクラダリセット』で演じた浅井ケイの告白シーンに、もどかしさを感じたという野村周平。告白だけでなく、インタビューでも自分の意見に気持ちがいいほど嘘がない。常に自分の考えに素直で直球だ。「非現実的な世界観の作品に初めて出演し、新たな引き出しができた」という主演作で、俳優としてまたひとつ、経験値を積み重ねた。

撮影／祭貴義道　取材・文／福田恵子　制作／iD inc.
企画／ライブドアニュース編集部

前後篇にわたる壮大な青春ミステリー、ついに完結

さまざまな特殊能力が使える人々が集う街・咲良田（さくらだ）を舞台にした青春ミステリー『サクラダリセット』。3月25日に公開された前篇では、記憶保持能力を持つケイが、世界を最大3日分巻き戻すことができる能力“リセット”の影響を受けて、2年前に死んだ同級生・相麻 菫（平 祐奈）の再生に成功します。後篇では、なぜ相麻が世界から消えたのか、その謎が解き明かされますね。
そうですね。前篇は咲良田市に住む高校生たちが、どんな能力を持っていて、それによってどんな悩みや心の葛藤を抱えているのかが描かれていて。僕が演じる浅井ケイと同じ“リセット”の能力を持っていて行動を共にする、春埼美空（黒島結菜）との関係性なんかも丁寧に描かれていました。今回は、咲良田市の能力者たちを監視する“管理局”がいろいろからんできて、より複雑な展開になってくるんですよ。
ケイは自らの能力によって、悲しい過去も忘れることができず、いつも何かを背負っているような悲しげな表情をしているのが印象的でした。前篇と後篇では、また違う表情を見せる場面もありそうですね。
ケイは普段、自分の感情を表に出さないからこそ、感情を露わにするときが難しいと感じましたね。深川（栄洋）監督がひとつひとつのシーンについて、今どんな感情なのかを大切にして、丁寧に演出してくださいました。
クールな役どころですが、普段のご自身とは全然違いますか？
違いますね。記憶保持ができるという頭のいい役だったので、声のトーンも落ち着いた感じにしたり、背筋を伸ばすようにしたり。常に冷静さを意識して、クールに演じるように心がけました。

特殊能力にも匹敵する…!? 運のよさには自信アリ！

現場では野村さんがムードメーカー的存在で、座長としてスタッフさんや共演者のみなさんを盛り上げながら、引っ張っていたそうですね。
いや、座長だからというわけではないですが…いつも通り楽しんでやっていました。黒島さんはワイワイ騒ぐというより寡黙なタイプなので、僕からいろいろ話しかけたりして。楽しい雰囲気を作るように意識していました。
物語のベースはミステリーものですが、現場は賑やかだったんですね。
そうですね。キャンパスのシーンは、廃校ではなく、実際に生徒たちが通う女学院で撮影したんです。平日の授業中に、使われてない教室で撮影することもあって、より臨場感が出ているんじゃないかなぁと思いますね。
野村さんが学校にいると知った女子生徒たちは、大騒ぎだったのでは？
いやいや、みんなすごくキチンとしていて、お行儀のいい子たちばかりだったので。撮影に協力的で、本当にありがたかったです。
ケイは、“リセット”しても過去の出来事を忘れないほど、抜群の記憶力の持ち主です。たとえば、人の顔を一度見たら忘れないなど、野村さんが人よりズバ抜けていると思う能力はありますか？
運のよさです！（即答） 人よりも強運の持ち主だと感じますね。人との出会いもそうですし、作品や役との巡り合わせもそうですし。こうして俳優としていろいろな作品に出演させていただけること自体が強運だと思います。
ちなみに劇中に出てくる特殊能力のなかで、使えたらいいなと思う能力は？
ケイの記憶力があったら便利だなと思いますけどね。あと、自分で撮影した写真を、撮った場所でやぶると、その写真の中に10分間だけ入ることができるっていう能力があるんですよ。写真があればいつでもその過去にいけるわけですから、まったく覚えてないこともリアルに思い出せていいですよね（笑）。

ケイが涙するシーンではちょっとしたハプニングが…!?

撮影現場を振り返って、印象的だったシーンは？
ケイが泣く場面があるんですが、そこは何パターンか撮影しました。ぐっと涙をこらえて我慢したり、スーッと涙を流したり…。何パターンか撮って上手くいったなと思ったんですけど、一回、泣きの芝居中にコンタクトレンズが外れたことがあって…（笑）。
それは、焦っちゃいますね…。
いや、じつは、コンタクトが涙っぽくキラッとキレイに映っていたんですが、監督はコンタクトが外れたことを気づかなかったみたいで、「今のすごくよかったよ」と絶賛してもらったんです。僕としては、コンタクトがズレたことを言うか言うまいか、一瞬迷ったんですが、本当のことを言いました（笑）。
母親と対峙する場面で、ケイが自分の名前の由来を尋ねるシーンが感動的でした。野村さんはご両親に名前の由来を聞いたことはありますか？
いや、ないですね。僕の名前は、姓名判断か何かで画数が吉数になるようにつけてもらったみたいです。いつか機会があったら、ケイのように名前の由来を両親に聞いてみようかな。
前篇同様、後篇でもケイが春埼に自分の想いを伝えるシーンがあって、誠実な人柄が伝わってきます。ちょっとキザっぽいですけど、女性なら言われてみたい憧れのセリフだと思いました。
本当ですか？ 僕からしたら、ただただクサいなぁって思いました（笑）。だって、遠回しすぎるじゃないですか。僕はストレートに言う直球タイプなので、ケイみたいにまわりくどいことは言わないですね。
後半、ケイと春埼の関係性は、よりもどかしさが増していきますね。
前半でも描かれていますが、相麻とケイ、春埼の3人は三角関係のようなものですからね。後篇では、よりケイの愛するものたちへの想いが明らかになっていきます。前篇ではいろんなところに伏線が張り巡らされていたので、それを回収していただけたらと思います！

愛犬・スヌープとの充実な日々を楽しんでいます！

映画のキャッチコピーには「未来を“祈る”後篇」とありますが、野村さんが今願う未来とは？
やりたいことはもちろん尽きないですけど、今が未来を作るので、僕は今に集中したいですね。今しかできないことをとことん楽しみたいと思っています。でも、楽しみにしているのは、最近飼い始めたボーダーコリーのスヌープと遊ぶことです。
Instagramにもよく写真をアップされていますね。厳しくしつけをしているんですか？

我が家のsnooooooooop

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これからちゃんとしなきゃいけないなと思ってます。今は家に帰ったら、フンがトイレじゃないところに落ちていることがよくあって…いつも掃除をしています。ベッドは、「ここは俺が寝るところだからね」って立ち入り禁止にしているから大丈夫です(笑)。
では、今ハマっていることはありますか？
ハマっていると言うんですかね？ ネットショッピングをかなり利用しています。トイレットペーパーやティッシュなど日常品もけっこうネットショッピングで買っています。翌日すぐ来るので便利ですよね。
最後に、映画を楽しみにしているみなさんへメッセージをお願いします。
後篇は前篇よりも、より謎を解くために思考を張り巡らせて観られます。最後には、難しい問題を解いたときの爽快感を感じてもらえる作品になっているので、主人公たちと同世代の学生のみなさんはもちろん、大人の方も楽しんでいただけると思います。
野村周平（のむら・しゅうへい）
1993年11月14日生まれ。兵庫県出身。AB型。2009年に所属事務所のオーディションでグランプリを受賞し、芸能界入り。2012年のNHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』に出演し、注目を集める。最近の主な出演映画は、『ライチ☆光クラブ』、『ちはやふる上の句・下の句』、『ミュージアム』(すべて2016年)、『帝一の國』(2017年)など。6月10日公開予定の映画『22年目の告白 -私が殺人犯です-』にも出演。

出演作品

映画『サクラダリセット 後篇』
絶賛上映中！
http://sagrada-movie.jp/

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、野村周平さんのサイン入りポラを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2017年5月19日（金）12：00〜5月25日（木）12：00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日／5月26日（金）
  • 当選者発表方法／応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、発送先のご連絡 (個人情報の安全な受け渡し) のため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ／当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月26日（金）中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月29日（月）までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
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