ジャンルは関係ない。ベース・酒井亮輔が気付いた“BRADIOに足りないモノ”
5月1日からバンド初となる『47都道府県ツアー“IVVII Funky Tour”(ヨンナナファンキーツアー)』がスタートするBRADIO。
2017年10月にメジャーデビューを果たすも、翌年1月にドラマーが脱退。決して順調とはいえないスタートを切った彼らだが、音楽性やライブが高く評価され、徐々に頭角を現している。
しかし、ベースの酒井亮輔は「最近は何が良いのか悪いのかわからない」と、胸の内を明かす。それでも、リーダーらしくBRADIOの音楽を冷静に見ていた。
ヘアメイク/谷口祐人 デザイン/Creative Industry
ライブで会場全体が一体となったときに感動する
- 今回のインタビューがきっかけでBRADIOを知る人もいらっしゃると思います。そんなライブドアニュース読者におすすめしたい楽曲は何ですか?
- いろいろな楽曲があるんですけど、昨年のアルバム『YES』から選ぶとしたら『BOOM! BOOM! ヘブン』を聴いていただけたら、何となくBRADIOの世界観がわかるかな、と思います!
- 3人とも挙げている曲が違いますね!
- あ、やっぱり?(笑)
- 『BOOM! BOOM! ヘブン』を挙げた理由は?
- 貴秋の雰囲気が一番マッチしているかな。(BRADIOは)よく「ファンキー」「ソウル」って言われるんですけど、ラテンで情熱的な感じが一番伝わりやすいと思います。
- では、ライブでテンションあがる曲は?
- 『Playback』(ミニアルバム『DIAMOND POPS』収録)はグッときますね。後は『All I Need Is You』(アルバム『FREEDOM』収録)。わりと明るいんですけど、ゆったりとしている曲なんです。演奏していてステージ上が一体になったとき、お客さんとも一体になれたってわかる瞬間があって「うおぉぉぉぉ!」ってなりますね。盛り上がるというか、ハマって感動します。
▲「YES Release tour 2018〜ORE to OMAE de BOOM BOOM BOOM〜」Photo by ヤマダマサヒロ
ライブ後ではなく、ライブ前にエゴサをする理由
- SNSで「なぜ売れないんだ!」「有名になってほしい!」というコメントを見たのですが、そういった意見があるのはご存知でしたか?
- 知っています。めちゃくちゃありがたいと思っています!「売れたい」とは思っていますけど、最近は何が良いのか悪いのか自分ではわからないんですよね。
マーヴィン・ゲイ(アメリカのミュージシャン)の1972年の未発表曲を集めたアルバム『You're The Man』が発売されると知ったときに、いろいろな記事を探して読んでいたら、マーヴィン・ゲイのお母さんの名言を見つけたんですよ。「早く熟せば早く腐る」みたいな。熟すのが早ければ、その分腐っていくのも早いって。何を“熟す”とするかにもよりますけど、ドーンと早くに売れたらそれはそれで大変だな、と。 - それを維持する、またはさらに上を目指さないといけないですよね。
- そうなんですよ。いちリスナーとしてもそういう悩みを持っていますね。どちらが良いというのはないと思うので、ドーンと売れたら売れたでそれも良いですけどね。
- その“ドーン”の基準はありますか?
- 東京ドームでライブができたら、そりゃ「売れたな!」って思えるかもしれないですね! もしかしたら…ですよ(笑)。
- SNSでエゴサーチはしますか?
- します! たぶん俺がメンバーの中で一番しているんじゃないですかね。けっこう細かくチェックするタイプなんです(笑)。
- ライブ後の反応とか?
- そうですね。でも、どちらかというとライブ前とか当日の会場入り前に見ています。たまに会場で迷子になっている人がいるんですよ。たとえば、◯◯は何時にどこであるのか、とかTwitterのオフィシャルアカウント宛てに届くことがあります。そういうことは早く気付いて、対応してあげたほうがいいので。そういうのを見ています。あとは、どういうモノが求められているのかを知りたいんです。だからといって、それに寄せていくわけではないんですけどね。
- 参考意見として…ということですね。では、BRADIOに足りないモノは何だと思いますか?
- 何となくなんですけど…今のアメリカのポップスの要素がもう少し入ったら、もしかしたらいいのかな。エド・シーラン(イギリスのシンガーソングライター)のような、少しライトな感じにやっても面白いのかなって思いますね。
多数決で決まったリーダーというポジション
▲左から、真行寺貴秋(しんぎょうじ・たかあき)、酒井亮輔(さかい・りょうすけ)、大山聡一(おおやま・そういち)
- メンバーについて教えてください。貴秋さんはどんな人ですか?
- ヤンキー(笑)。「不器用な男」「ヤンキー」というイメージがあっておとこ気のあるやつだな、と思います。あとは、つつかないと(表に)出てこないんですよ。だからといって、閉じこもっているわけでもないですけど、不思議な人です。
- 付き合いが長くても読めない部分があるんですか?
- 読めない行動はありますね(笑)。突然「何それ?」みたいな。彼のボキャブラリーのひとつみたなものであって、人を楽しませようとしていると思うんですよ。これは彼の良さですね! あとは、音楽が好きなところがすてきだと思います!
- では、小学校からの付き合いだという聡一さんは?
- BRADIOの脳みそ。アイデアがバンバン出てくるんですよ。僕は1を10にすることは結構得意なんですけど、0を1にすることがなかなかできなくて…。
- そちらのほうが大変な作業ですね。
- そうですね。まったくできないわけではないけど、それがバンバンできる聡一はスゴいな、と思います。アイデアマン。夢を与えてくれるような人だと思っています。
- 亮輔さんはリーダーですが、どうやって決めたんですか?
- 「おまえやれよ」って言われて(笑)。自分ではリーダーっていう感じがしないし、自らやるとは言っていないけど嫌ではなかったし、自然に…。
- ということは、多数決?
- そんな感じです(笑)。それはそれで、自分がクレバーじゃないとやっていけないですけど、リーダーで良かったかな、と!
- 結果的に良かったんですね(笑)。では、おふたりに直してほしいところはありますか?
- 貴秋は、自分からもっといろいろと発信してほしいですね。普段、殻に閉じこもっているイメージがあるんですけど、常に光線を放つというか、それくらいガツガツしてくれたら面白いと思います。直してほしいというよりも、「内なるモノを燃やせ」みたいな。普段からそうやっていったらいいんじゃないかな。
- では、聡一さんに直してもらいたいところは?
- あるのかさえもわからないです(笑)。
- そういう部分があっても受け入れているから長く一緒にいられるんでしょうね!
- そうかもしれないですね! 貴秋に対してもですけど、決定的に嫌な部分はないです。人間性が嫌いだったら一緒にやっていけないですしね。聡一は飲みすぎないように…ですかね(笑)。
ロックでも演歌でも…BRADIOなら何をやっても楽しい
▲「YES Release tour 2018〜ORE to OMAE de BOOM BOOM BOOM〜」Photo by ヤマダマサヒロ
- いつも、ライブで紙飛行機を客席へ向かって飛ばしていますが、恒例になっているんですか?
- ワンマンのときだけですね。恒例になっちゃったんです(笑)。
- あれには何が書かれているんですか?
- セットリストが書かれている紙で、そこに「ありがとう」とかそのときの気分で何かしら書いています。
- 24日にリリースされる新曲『O・TE・A・GE・DA!』について教えてください。
- やりたいことを表現できたな、と思っています。アルバム『YES』はかなり詰め込んでいて…。
- すべて聴いたらお腹いっぱいになりました(笑)。
- 本当にそうですよね(笑)。それとは違って、隙があるシンプルな仕上がりになっています。
- それでも今回もライブ音源を含めて13曲も入っているという、シングルとは思えないボリュームですよね。
- 楽曲自体は、メンバーが何も考えずに演奏できるようなシンプルなモノになっています。当初は、今回の楽曲を通して世の中に対して文句を言いたかったんですよ。でも、周りからのアドバイスもあってハッピーな方向のシングルになりました。歌謡曲とも違う、新しいことができたのかな、と思っています。聴いた方がどういう反応をするのかすごく楽しみですね!
- 最後に、BRADIOをひと言で表すと?
- それ、聞かれると思ってたんです! わかりやすく言うのが難しいんですけど…BRADIOは“BRADIO”なのかな(笑)。初めてBRADIOを知った方にとっては難しいかもしれないんですけどね。
- そうなると、『O・TE・A・GE・DA!』にはライブ音源も収録されているので、すべてを聴くとBRADIOのことがわかりそうですね!
- そうですね! いろいろな曲調の楽曲が収録されていますし。BRADIOの良さっていろいろなことができることだと思っています。何をやっても楽しいだろうな、と。自分たちがファンキーだ、ソウルだとかっていうジャンルは関係ない。ロックをやってもいい。極端なことを言うと演歌みたいな楽曲をやっても、きっとBRADIOっぽくなって面白そうだな、と思います。
- BRADIO(ブラディオ)
- 2010年、「日常に彩りを加えるエンターテインメント」をコンセプトに結成。メンバーは、ボーカル・真行寺貴秋、ギター・大山聡一、ベース・酒井亮輔。2017年10月、シングル『LA PA PARADISE』でワーナーミュージック・ジャパンからメジャーデビュー。4月24日にシングル『O・TE・A・GE・DA!』がリリースされる。
CD情報
- シングル『O・TE・A・GE・DA!』
- 4月24日(水)リリース
¥1,800(tax in)
ライブ情報
- 『47都道府県ツアー“IVVII Funky Tour”』
- 5月1日からスタート
- 詳しい情報は公式サイトをチェック。
サイン入りTシャツ
今回インタビューをさせていただいた、BRADIOのサイン入りTシャツを抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。
- 応募方法
- ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
\本日リリース『#O・TE・A・GE・DA!』/#BRADIO サイン入りTシャツを1名様にプレゼント!
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 24, 2019
・フォロー&RTで応募完了
・応募〆切は4/30(火)20:00
インタビューはこちら▼https://t.co/UfVzCIf0dE pic.twitter.com/6PteJHLSnu- 受付期間
- 2019年4月24日(水)20:00〜4月30日(火)20:00
- 当選者確定フロー
- 当選者発表日/5月1日(水)
- 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
- 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから5月1日(水)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき5月4日(土)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
- キャンペーン規約
- 複数回応募されても当選確率は上がりません。
- 賞品発送先は日本国内のみです。
- 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
- 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
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ライブドアニュースのインタビュー特集では、役者・アーティスト・声優・YouTuberなど、さまざまなジャンルで活躍されている方々を取り上げています。
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