オリジナル以外、やる意味なし! 今石洋之×中島かずき「燃える」アニメ創作論

昨今のアニメ業界において、「オリジナル」作品にはいろいろなリスクが付きまとう。その結果、いわゆる「原作モノ」のアニメが数多く作られ、「原作も枯渇した」という声が出るほどだ。

こうした中、迷いなく「オリジナル一択」を貫いているのが監督・今石洋之と脚本家・中島かずきのクリエイターコンビ。『天元突破グレンラガン』(2007年)、『キルラキル』(2013年)と聞けば、ピンと来る人も多いのでは。

今年5月、今度はオリジナル劇場アニメ『プロメア』で勝負をかける。

オープニングからエンディングまで、キャラクター、セリフ、アクションすべてにおいて常に最高速でぶっ飛ばす「過剰さ」こそ、今石×中島コンビの持ち味。「炎」をモチーフにふたりの男の「熱い」激突が描かれる本作では、いったいどんな「過剰さ」を見せてくれるのだろうか。

ふたりのオリジナルにかける思いと共にたずねてみた。

撮影/稲垣純也 取材・文/岡本大介
▲左から中島かずき、今石洋之監督。
今石洋之(いまいし・ひろゆき)
1971年生まれ、東京都出身。B型。TRIGGER所属のアニメーター。ガイナックスに入社後、『新世紀エヴァンゲリオン』に参加。『彼氏彼女の事情』、『フリクリ』などで絵コンテ・作画監督を務めたのち、2004年に『DEAD LEAVES』で監督デビュー。フォトリアルとは真逆のケレン味あふれる作画と演出を得意とする。主な監督作品に『天元突破グレンラガン』、『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』、『キルラキル』、『宇宙パトロールルル子』など。
中島かずき(なかしま・かずき)
1959年生まれ、福岡県出身。A型。脚本家、劇作家、小説家、編集者。出版社勤務のかたわら、1985年より劇団☆新感線の座付作家として執筆活動を開始。舞台脚本のほか、アニメ、特撮、映画、ドラマ、小説などジャンルを問わずに活躍中。アニメ脚本として参加した主な作品は『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』、『クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん』、『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG』など。

僕らが組んで作るなら、オリジナルしかありえない

『プロメア』はおふたりが組んだ初めての完全オリジナル劇場アニメーション作品ですが、テレビシリーズではなく劇場作品を選んだのはなぜですか?
中島 『キルラキル』の最終話が終わって約半年後に企画がスタートしましたが、この時点でプロデューサーサイドから「次は劇場版でやりましょう」との申し入れがあったんです。それに、僕と今石監督のあいだでも、以前からそういう話をしていましたよね?
©G・KN/A・K・T・D
今石 そうですね。僕自身、オリジナル作品を劇場でやりたいというのは前々から思っていたことなので、なんの抵抗もなく自然と決まったと思います。
中島さんの脚本といえば、『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』などジェットコースターのような怒涛の展開が魅力です。テレビではなく映画で描くという点で意識されたことはありますか?
今石 ストーリーのわかりやすさや画面の見やすさはもちろんですが、時間感覚の違いはかなり意識しましたね。

山場と谷場の作り方、テンションの波など、テレビとはまた違うと感じました。たとえばテレビだったらそのまま突っ走るところをあえて抑えるなど、緩急やメリハリは映画のほうがよりハッキリしていると思います。
中島 映画は2時間の尺なので、脚本自体は劇団☆新感線の作品と同じテンポ感で作っています。

ただ、当然テレビに比べると盛り込めるアイデアも限られるため、今石監督とはプロット段階でかなり話し合いを重ねました。
そもそもですが、劇場でオリジナル作品をやるというのはテレビと比べてリスクも高いですよね。そこに対する不安はありませんでしたか?
中島 でも今石監督と組むならば、これはもう絶対にオリジナルでしかありえないです。それは大前提ですね。
©GAINAX・中島かずき/アニプレックス・KONAMI・テレビ東京・電通
それに僕自身、普段から劇団☆新感線ではオリジナル作で一発勝負をし続けているので、そこに対しては不安というものを感じたことはないんです。

これまでの作り方で多くの人に受け入れてもらえるモノになるはずだと信じているので、問題と言えば「アニメーションというジャンルでどう表現するか」ということだけでした。
今石 僕の感覚からすると、むしろ劇場版で原作モノをやるほうがプレッシャーがかかりますよ(笑)。
オリジナルに対する不安やプレッシャーはとくにないんですね。
中島 たしかにおっしゃる通り、業界全体を見渡してみるとオリジナルの劇場作品って、なかなか作りにくい環境にはなっているのかもしれないですよね。

だから僕らが普通の感覚じゃないのかな?
今石 というよりも、ちょっと昔の考え方なのかもしれませんね。僕もこれまで「オリジナルをやりたい」ということに疑問を抱いたことは一度もないんです。

でも最近の風潮だと、やっぱり心配する人も多いのかなとは思います。
迷いなくオリジナル劇場作品を作れるのは、TRIGGER(トリガー※編注)というスタジオの大きな魅力でもありますね。
中島 そうですね。だってそもそもトリガーって、今石監督のオリジナルフィルムを作るために作ったスタジオなわけですよね?
今石 はい。ハードルは高いかもしれないけど、できる限りオリジナルでやりたいと思って作ったスタジオですね。
トリガーは質の高いオリジナル作品を作るスタジオというイメージがアニメファンには定着している気がします。
中島 そうですよね。そう感じてもらえていたらありがたいですよ。まあ、僕はトリガーの人間ではないんですけど(笑)。
編注:TRIGGER(トリガー)は2011年に設立されたアニメ制作スタジオ。主な制作タイトルに『キルラキル』、『宇宙パトロールルル子』、『リトルウィッチアカデミア』、『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(A-1 Picturesと共同制作)、『SSSS.GRIDMAN』など。

魂が燃えるか燃えないか。監督vs脚本家の熱い創作秘話

では『プロメア』の本題に入ります。突然変異で生まれた炎を操る人種(バーニッシュ)によって、全世界の半分が焼失した世界が舞台。「マッドバーニッシュ」を名乗る攻撃的なバーニッシュたちと、高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」との息詰まる攻防を描いています。世界観やストーリーのアイデアはどこから生まれたのでしょうか?
今石 それにストレートにお答えするとネタバレになってしまうのでなかなか難しいのですが、『プロメア』というタイトルに秘密があって、それがアイデアの種になっているとだけ言っておきます。
中島 そう、まずそれが最初にあって、そこから「火を操って災害をもたらす人種」と、「火消しに奔走する消防士たち」の話に発展していきました。

そこへさらにガロ(声:松山ケンイチ)とリオ(声:早乙女太一)という対照的なふたりの男のぶつかり合いを中心に据えて作ったのが本作です。
▲松山ケンイチが演じる主人公・ガロ(写真上)は「バーニングレスキュー」の新人隊員。早乙女太一が演じるリオ(同下)は「マッドバーニッシュ」のリーダーとしてライバル関係に。堺雅人が演じるクレイは本作の舞台となる自治共和国・プロメポリスの司政官で、ガロにとって憧れの人物となる。
その元となるアイデアは今石監督が発想されたんですか?
今石 いえ、中島さんです。

僕はただただ「爽快感のあるアクション映画を作りたい」ということだけを考えていて、世界観やストーリーはもちろん、テーマやキャラクターに至るまで、基本的には中島さんにお任せしていました。
中島 僕はもともとは『ヒックとドラゴン』がやりたかったんですよ。人外の存在と人間の出会いや衝突のような、ジュブナイルなテイスト。

でも、最終的にはほぼ別物になりましたね(笑)。
今石 たしかに、面影はほとんど残っていないですね。
中島 97%は消えました。3%くらいは残っているかな。
今石監督は、中島さんの考えた世界観やプロットについてはどう感じましたか?
今石 アクション映画として僕がやりたい方向性とも合致するなと思ったので、何も言うことはありませんでした。

まあ、儀式として原稿をビリビリと破りはしましたけども(笑)。
中島 それは毎度のことなんですけど、今回はリテイク回数が多かったですね。
(笑)。もちろん冗談だとは思いますが、どんなやり取りがあったんですか?
中島 いつもある程度のプロットが固まったところで、いったんまとめて検討用のシナリオを作って出すんです。僕の感覚では「前回の打ち合わせを反映したらこうなるよね」と思っているんですが、それがまったく通らない(笑)。

『天元突破グレンラガン』のときには「こんなんじゃ俺の魂のドリルは回らねえんだよ!」って破られて。
今石 いやいや(笑)。
中島 『キルラキル』のときには「こんなんじゃ俺はセーラー服は着れねえ!」って破られて。で、今回はさらに2ターンくらい多かった(笑)。
今石 ……なんか聞くたびに僕のセリフが更新されてませんか?(笑)
中島 いやいや。そんなことないです。
それで『プロメア』では何と?
中島 今回は目の前で原稿を燃やしながら「原稿は燃えても俺の魂はちっとも燃えねえ!」って。
(笑)。いつも以上に難産だったんですね。
今石 でも、今回はさすがに中島さんに悪いと思って、僕もコンテを切り直しましたよ。一度最後まで切ったあと、また頭からやり直してますから。
中島 そのたびに「ここのセリフ直して」とか、僕の負担も同時に増えていくんですけどね(笑)。

「炎」の描写はアニメの原点であり本質に近い

『天元突破グレンラガン』が「ドリル」、『キルラキル』が「制服」だとすると、『プロメア』のモチーフは「炎」です。炎を通じて表現したいテーマや、あるいは表現するうえでおふたりが意識されたことはありますか?
中島 「火事は怖いので気を付けましょう」と。
今石 「触ると熱いし、火傷しちゃうよ」って? 何それ(笑)。
中島 というのは冗談、……といってもあながち完全な的外れでもなかったりするんですが。

基本的にはガロとリオという「炎」に対して正反対のポジションに立つふたりの男がいて、彼らがぶつかり合うことで何が生まれるか、どうなるのか。そこはぜひご自身の目で確認していただきたいところです。
今石 アニメーションという視点で考えれば、「炎」というのはエフェクトそのものであり、つまりは形のないものが動くことによってのみ認識される存在ですよね。だから「炎」というのはアニメーションの本質というか、原点にとても近いと思うんです。
中島 まさにアニメーションの語源でもある「アニマ(魂)」ですよね。
今石 そうそう。そんな「絵」そのものが持つ生命力のようなもので画面を占めることができたらいいなと思いながら作っています。

また本作では「炎」もひとつのキャラクターで、炎のエフェクトひとつで感情を伝えなくちゃいけない。僕としても挑戦しがいのあるモチーフでしたし、そのために長い時間を費やして、いろいろな炎の表現をテストしました。

中島脚本をいかにポップで上品に仕上げるかを狙った

作品全体のビジュアルについてうかがいます。『天元突破グレンラガン』や『キルラキル』が荒々しい描線を活かした劇画テイストの作画だったのに対して、『プロメア』はかなりスマートで、これまでの今石作品とは見た目がガラリと変わっていますね。
今石 通常のセルアニメのテイストも好きなんですが、ストレートな70年代の脂っこい作画は『キルラキル』でガッツリとやりきったような気がしていたので。今回はそれとはまた別のテイストでやりたいなと思っていたんです。

『プロメア』はキャラクターデザインをコヤマシゲトさん(※編注)にお願いしたのですが、じつはキャラデザ以外のいろいろなデザイン作業についても、コヤマさんに関わってもらっているんです。

普通なら僕がチェックして終わりっていう細かい部分も、コヤマさんにいっしょに見てもらい、いろいろとアイデアを出していただきました。パステル調の色彩だったりポップな造形だったりは、その結果ですね。
編注:コヤマシゲト。デザイナーとして数多くのアニメ作品のキャラクター、メカニック、コンセプトなどに関わる。主な参加作品に『ベイマックス』、『トップをねらえ2!』、『交響詩篇エウレカセブン』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』など。
アウトライン(輪郭線)を省いた作画も特徴的です。
中島 なんか昔の東映の長編映画みたいだよね。『ガリバーの宇宙旅行』(1965年)とか。
今石 ああ、言われてみればそうですね。だいぶ昔の作品ですけどね。
中島 それを今の時代にやっているのは逆に新鮮だし、ポップで面白いなと感じました。
今石 ありがとうございます。この手法は労力がかかりすぎるので、テレビシリーズではできないんです。今回は2時間の劇場作品なので思い切って挑戦しました。いつかやりたい表現のひとつではあったんですよね。
ビジュアル面だけでも、いろいろなチャレンジをされているんですね。
今石 絵的にどんどん盛っていくのって考え方としては楽で、いくらでもできちゃうんです。むしろ引いていくことのほうが僕にとっては難しくて。際限なく盛り過ぎちゃってバランスが悪くなることも多々あるので、今回は「引き算」を意識しています。

中島さんならではの暑苦しい脚本を、いかにポップで上品に仕上げるかというところを狙っているんです。とはいえまだまだ制作中なので、今はどんどん盛りたい欲が湧き上がっているんですけど(笑)。
中島 今石監督が盛りたいのを必死に我慢しているのは、側で見ていてもすごく感じます。なんだかずっとウズウズしている。
今石 結局のところどうなったのか、こればかりは完成したフィルムを見ていただくしかないですね。

手描きっぽいCGアニメがウリの時代はもう終わった

PVを拝見する限り、作画的には3D(CG)と2D(手描き)のハイブリッドなのでしょうか?
今石 そうですね。各カットの内容ごとに「この部分は2D、ここは3D」と振り分けていて、かなり細かく混在しています。

現代のアニメーションって「2Dっぽい3D」がウリになる時代はもう終わっていて、最終的に出力された映像そのものの質で評価される時代になっているなと感じるんです。だから理想の映像表現を実現させる手段として、ケース・バイ・ケースでそれぞれに適した手法を選んでいます。
実際どこが2Dでどこが3Dなのかはよくわかりませんし、それでもとくに気にならないのがスゴいですね。
今石 そう感じていただけたならよかった。こちらとしてもそれがベストです。

両者ができるだけ自然になじむよう、少しカートゥーン(体のパーツなどをデフォルメして見せる手法。海外アニメに多く見られる)っぽいテイストも入れていて、キャラクターや背景、エフェクトもシンプル寄りにしています。これによってより作品世界に没入できるよう設計しているつもりです。
このカートゥーンっぽさは、今石監督作品の『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』(2010年)を彷彿とさせますね。
今石 たしかにそうですね。今回の3Dパートは『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』と同じサンジゲンさんと組んでいるんですが、サンジゲンさんは2D作画に対する理解がとても深くて、当時も3Dなのにまるで2Dのようにぐにゃぐにゃと動かしてくるんですよ。僕がよくやる変則的なタイミングもほぼマスターしているので、いつも助かっています。

今回はむしろやりすぎるくらいで「ここはリアルで良かったのに」って抑えることがあるほどです(笑)。
今石監督から「もっと抑えて」と言うことがあるんですか?
今石 『プロメア』は純粋なアクション映画だと思っているので、とくにメカアクションのパートではリアリティを意識している部分があるんです。主にそこですね。

クセの強いセリフを自然にお芝居できるキャスト陣

物語の中心となる3人のキャストは、劇団☆新感線でもおなじみの松山ケンイチさん、早乙女太一さん、堺雅人さんを起用されていますね。
中島 これは僕の希望です。せっかくの劇場作品ですので、どうせならこれまで舞台でご一緒させていただいた役者さんにお願いできたら面白いと思ったんです。

何より僕のセリフのリズムを完璧につかんでくれている方々ですから、イメージもしやすいんです。実際に『天元突破グレンラガン』では上川隆也さんにアンチ=スパイラルを演じていただいた経験があって、そのことを実感しましたから。

なので、じつはシナリオ段階でガロは松山さん、リオは早乙女さん、クレイは堺さんを何となくイメージして書いていたんです。
いわゆる「当て書き」に近いですね。
中島 そうですね。もちろん書いている当時は実現するかどうかはわからなかったのですが、感覚的には近いかもしれません。
実際にアフレコをしてみて、手応えはいかがでしたか?
中島 やはり間違いなかったです。うれしいことにA・B・C・Dの4パートのうち、後半のC・Dパートは3人そろって収録できたので、まさに演劇のときと同じ空気感でお芝居をしていただけたと思います。こちらの想像以上にグワッと伸びたような気がしますね。
PVでは松山さん演じるガロが見得を切っているシーンもあります。『天元突破グレンラガン』、『キルラキル』でもおなじみの演出ですが、自然とハマっていて驚きました。
中島 松山さんは『髑髏城の七人』という舞台で捨之介という主人公を演じてもらったのですが、その捨之介がまさにべらんめえ口調で見得を切る男なんです。だから松山さんからは最初「ガロって捨之介っぽいですよね」と言われて、僕も「うん、捨之介でいいと思う」と。
それに松山さんは今石監督作品のファンで、それこそ『天元突破グレンラガン』も『キルラキル』も大好きなんです。それもあって、今石アニメのテンションも肌感覚でバッチリと理解されていましたね。
今石監督からは3人にどのようなディレクションを?
今石 いや、何も言うことがなかったです。中島さんがおっしゃる通り、クセの強いセリフを自然にスッと読めるというか、持ち味を最大限に表現してくれました。

僕はどちらかと言うと声の圧が足りない場合に不安を感じるタイプなので、ディレクションでは「もっと圧を上げて」という内容のお願いをすることが多いのですが、そこは3人とも完全にクリアしていて、むしろ逆に「この声の圧に負けない絵をどう作ればいいんだ?」と悩んだくらい。

幸せな苦労(?)を経験させてもらいました。さすがとしか言いようがないです。

海外人気の理由は「盛り盛りのエンタメ」?

『プロメア』のプロジェクトが発表されたのは北米のアニメイベント「Anime Expo」で、海外からも大きな反響を呼びました。作り手として世界市場はどれだけ意識されていますか?
今石 僕はそこまで意識はしていないですね。
中島 え!? 僕はちゃんと考えてますよ。
今石 本当!? どこらへんですか?
中島 今回はキャラクター名に漢字を使っていないんです。
今石 あー、そうか! 翻訳の苦労を考えたんですね。
中島 『キルラキル』の際は「纏流子(まといりゅうこ)ってどう英語に訳せばいいんですか?」という問題がありましたからね(笑)。だから今回はカタカナで統一しました。
おふたりの作品は海外評価がとても高いですが、なぜ海外ファンに受け入れられているのか、当事者から見て感じていることはありますか?
中島 とくに北米地域で人気が高いとは聞いているんですが、それは彼らが好きな「盛り盛りのエンタメ」だからなのかなと感じています。日本のアニメって、どちらかというと繊細で、内面を深く描写していくほうが得意ですよね。

でも、僕らの作風はド派手なアクションであり、爆発であり、カタルシスである。さらに今石さんはアメコミ好きですから、そういうセンスも含めて受け入られやすいのかもしれませんね。
今石 僕自身も、直球でストレートなエンタメが好きなんです。でもだからと言って、海外ウケのようなところはそれほど意識していないですし、むしろ意識しないほうがいいのかなとも思っています。

海外のファンの方々は、僕らの作品がアメリカっぽい作風だからと言うよりも、あくまで日本製アニメとして楽しんでくれている部分が大きいと思う。つまり僕らが日本のアニメ市場を相手に、自分たちの好きなものを作っているところに価値があるんじゃないかと。
中島 いやでも、今石監督ってハルクのような筋骨隆々なキャラクター造形が好きじゃないですか。マッチョ好きは海外のDNAですよ(笑)。

結局のところ、僕も今石監督もハリウッドの盛り盛りなエンタメで育ってきているので、そこはやっぱり親和性が高いんだと思いますよ。
今石 なるほど。まあそういうのが根っこの部分にあるのかもしれないですね。
それに加えて、中島さんの描く主人公は熱血で、なよなよしていないですよね。そこもどちらかと言えば海外向きなのかなと感じます。
中島 そうかもしれませんね。でもそれは海外を意識しているわけじゃなくて、そもそも僕が悩むキャラクターってあんまり好きじゃないんです。ブレない芯があってアクティブに行動する姿を書くのが好きなので、自然とそうなるんですよね。

期待されている「過剰さ」は十分に用意している

では最後に、作品を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
中島 この作品は、パッと見はポップでスマートかもしれませんが、皆さんから期待されている「過剰さ」は今回も十分に用意していますので、そこは期待していただければと思います。
今石 冒頭でも言いましたが、劇場作品ということでメリハリを意識していて、そのために我慢しているところと、逆にすべてを解放しているところがあるんです。それをぜひ劇場でご覧になってください。
中島 緩急で言うと、テレビシリーズは「急×急」ですが、今回は「緩」もあるぞと。
どういった部分が「緩」に当たりますか?
中島 ちょっと長めに会話が続くシーンが「緩」かな(笑)。
今石 それくらいです。でもそれって客観的に見たら「急×急」なのかも。
(笑)。いずれにしろ、劇場作品ならではの挑戦を楽しみにしています。
中島 『プロメア』はいろいろな意味で挑戦的であり、同時に僕らの総決算とも言える作品だと思います。これを機にまた新しい段階へ進めるんじゃないかと思っていますので、ぜひその瞬間を目撃してください。
今石 あ! あと今回は完全に全年齢向けで作っていますから、決してハレンチなシーンはございません!(笑)お子さんも女性も安心して劇場に足を運んでいただけます。よろしくお願いします。

作品情報

映画『プロメア』
2019年5月24日、全国ロードショー

配給:東宝映像事業部
原作:TRIGGER・中島かずき
監督:今石洋之
脚本:中島かずき
キャラクターデザイン:コヤマシゲト
3DCG制作:サンジゲン
アニメーション制作:TRIGGER
製作:XFLAG

キャスト:
ガロ・ティモス:松山ケンイチ リオ・フォーティア:早乙女太一
クレイ・フォーサイト:堺 雅人 アイナ・アルデビット:佐倉綾音
レミー・プグーナ:吉野裕行 バリス・トラス:稲田 徹
ルチア・フェックス:新谷真弓 イグニス・エクス:小山力也
エリス・アルデビット:小清水亜美 ヴァルカン・ヘイストス:楠 大典
ゲーラ:檜山修之 メイス:小西克幸
公式サイト
©TRIGGER・中島かずき/XFLAG

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、今石洋之さんと中島かずきさんのサイン入り色紙を抽選で1名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
ライブドアニュースのTwitterアカウント(@livedoornews)をフォロー&以下のツイートをRT
受付期間
2019年3月30日(土)12:00〜4月5日(金)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/4月8日(月)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから4月8日(月)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき、4月10日(水)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
  • 複数回応募されても当選確率は上がりません。
  • 賞品発送先は日本国内のみです。
  • 応募にかかる通信料・通話料などはお客様のご負担となります。
  • 応募内容、方法に虚偽の記載がある場合や、当方が不正と判断した場合、応募資格を取り消します。
  • 当選結果に関してのお問い合わせにはお答えすることができません。
  • 賞品の指定はできません。
  • 賞品の不具合・破損に関する責任は一切負いかねます。
  • 本キャンペーン当選賞品を、インターネットオークションなどで第三者に転売・譲渡することは禁止しております。
  • 個人情報の利用に関しましてはこちらをご覧ください。
ライブドアニュースのインタビュー特集では、役者・アーティスト・声優・YouTuberなど、さまざまなジャンルで活躍されている方々を取り上げています。
記事への感想・ご意見、お問い合わせなどは こちら までご連絡ください。