匿名ハッカー集団「アノニマス」が、「イスラム国」(ISIS:Islamic State of Iraq and Syria)への攻撃継続を宣言。勧誘ポータルに打撃を与え、メンバーの身元を公開するとしている。

「アノニマス、ISISへのサイバー攻撃を宣言(動画あり)」の写真・リンク付きの記事はこちら

匿名ハッカー集団「アノニマス」(Anonymous)は、「Operation Isis」において、「イスラム国」(ISIS:Islamic State of Iraq and Syria)メンバーのTwitterとFacebookのアカウントに対して新たな攻撃を開始すると発表した。これにより、ISISの勧誘ポータルに打撃を与え、メンバーの身元を公開するという。

「自らをイスラム国と名乗っているテロリストたちは、イスラム教徒ではない。われわれはいまから、お前たちに危害を加え、お前たちのサイト、アカウント、メールを削除し、お前たちの身元を公開する。ネット上ではお前たちにとって安全な場所はない」と、動画は宣言している。

アノニマスは今回の行動の前にも、2015年1月に発生したシャルリー・エブド襲撃事件を受けて、ISIS関連のウェブサイトとソーシャルメディア・ネットワークに対して「宣戦布告」(日本語版記事)している。

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今回の動画では、Operation ISISの継続宣言に加えて、ISISに関係のあるFacebookのプロフィールのリストと、ISIS関連のTwitterアカウントを「Pastebin」リンクでアップロードしている。

ISISの排他的なイデオロギーに対抗して、アノニマスは動画で、「われわれはあらゆる国、人種、宗教、民族から集まっている…われわれはイスラム教徒であり、キリスト教徒であり、ユダヤ教徒であり、ハッカーであり、クラッカーであり、フィッシング詐欺師であり、諜報員であり、スパイであり、あるいはただの隣人でもある」と述べている。

ISISは、プロパガンダの拡散手段としてソーシャルメディア・ネットワークに頼っているところが大きく、資金調達の目的でもオンライン・プラットフォームに目を向けてきた。また、英国などで新兵を勧誘するためのデジタル戦略も展開している。

アノニマスの今回の攻撃によって、ISISのソーシャルメディアを利用したプロパガンダの動きと勧誘活動が一時的に妨げられているようだ。

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