忙しい朝、布団の中で簡単にダイエットできたらとってもお得な気分になりませんか?たった3分の呼吸法で、1日中交換神経が優位になり、痩せやすい体質に変わっていきます。今回は、寝起きにできる呼吸ダイエット法をご紹介します。

■なぜダイエットに呼吸法?

人の身体のサイクルは自律神経のサイクルと連動しています。これは、夜は副交感神経(身体をリラックスさせたり、脂肪を蓄積させる神経)、日中は交感神経(活動的に動いたり、脂肪を燃焼するのに有効な神経)に支配されているということです。

朝起きたとき、夜の脂肪蓄積モードから燃焼モードに素早くスイッチできれば代謝がよく、太りにくい体質を手に入れることができます。その方法として呼吸法が有効なのです。

■胸式呼吸法と腹式呼吸法について

呼吸法は大きく「胸式呼吸」と「腹式呼吸」に分類されます。

「胸式呼吸」は胸の肋間筋を広げて空気を取り入れる方法です。ポイントは吸う息に重点を置くことです。人は息を吸う時に交感神経が活性化します。

「腹式呼吸」は肺の横隔膜を上下させて空気を取り入れる方法です。ポイントは吐く息に重点を置くことです。人は息を吐く時に副交感神経が活性化します。

つまり、朝に胸式呼吸法をおこなうことで身体が正しいサイクルに戻ってゆくのです。

■胸式ドローイングダイエットの方法

朝の胸式呼吸がダイエットに有効な理由が、お分かり頂けたのではないでしょうか。では、本題の呼吸ダイエット・「胸式ドローイングダイエット法」をご紹介します。

1. まず鼻から大きく息を吸って胸を膨らまします。腰が少し浮くくらい吸い、お尻の穴も締めます。2. ここで息を3秒止めます。3. 次に口からやや強めに息を8秒で吐きます。息は最後まで吐ききります。お腹と背中がくっつくイメージです。4. ここで息を10秒間止めます。5. もう一度、鼻から息を吸います。

息を3秒止めて口から8秒で吐いて、10秒間息を止める。これを3分間続けます。初めは息が続きませんから短い秒数で始めても構いません。

■胸式ドローイングダイエットの注意点

息は強めに吐きます。吐く息は副交感神経と関連し、吸う息は交感神経と関連しているので、ゆっくり弱く息を吐くと副交感神経が優位になり、逆に眠くなってしまうからです。こうなると、せっかく呼吸法をおこなった意味がなくなってしまいますね。

■効果(1)

この呼吸法は、寝ている間に副交感神経(おやすみモード)優位になっていた身体を交感神経優位(活動モード)すばやく変えることができます。その結果、日中の代謝が活発になって消費カロリーがあがり、痩せやすくなります。

■効果(2)

呼吸法にはさらにもう一つ素敵な効果もあります。腹筋が鍛えられてお腹がぺちゃんこになり、内臓が刺激されることで朝のお通じが良くなります。

■最後に

不眠症の人は自律神経の切り替えが悪く、とても太りやすく痩せにくいです。人の身体は機械ではないので、ダイエットを効率良くおこなうには、カロリー計算だけではなく、自律神経やホルモンの仕組みを利用する必要があります。この朝の3分呼吸法を続けて、ぜひ身体の大きな変化に驚いてくださいね。

(林田玲子/ハウコレ)