中国では24日、多くの地域が汚染物質を濃厚に含む「毒の霧」に覆われた。テレビ番組のキャスターとして知られる孟非さんは「はい、皆さん。グレークリスマスおめでとう!」と“つぶやいた”。中国ではその他にも、インターネットで“自嘲コメント”が相次いだ。中国新聞社などが報じた。中国では測定結果を数値化できないほどの大気汚染が「爆表」などとも表現されている。

  孟非さんは中国版ツイッターの微博で、天気予報を伝えるアナウンサーをまねて、「(今晩は)冷え込むでしょう。しかし、降水はありません。もちろん雪は降りません。スモッグだけです。ホワイト・クリスマスはありません。グレー・クリスマスとなるでしょう。はい、皆さん。グレー・クリスマスおめでとう!」と“つぶやいた”。

  孟さん以外にも、多くのインターネット・ユーザーが“自嘲コメント”を披露した。「ホワイト・クリスマス、グレー・クリスマス、黄土色クリスマス、あなたはどの色のクリスマスがお好きですか?」、「サンタもスモッグに遭遇。GPS使ったって自分の位置が分からない。待ってもプレゼントは来ないよ」といった書き込みが相次いだ。

  スモッグがひどかったのは北京市、河北省などの華北地方から長江下流地域にかけて。特に河北省は、全国で大気汚染が最も深刻だった10都市中の6都市を占めた。

  中国は、大気が含む各種の汚染物質を数値化して示す(空気品質指数)AQIを採用している。0−50を1級(優)、51−100を(良)といった分類を定めており、301以上は6級(厳重汚染)だ。

  さらに500を超える場合、「測定不能」として発表されることが一般的だ。そしてAQIが500以上になった大気汚染を「表示不能」との意味で「爆表」とする表現も登場した。

  24日は河北省の石家荘、〓台、保定、邯鄲で、大気汚染が「爆表」状態になった。(〓は「形」の「彡」をおおざとに代える)(編集担当:如月隼人)