AQUOS PHONE es WX04SHをベンチマーク!
先日19日(木)にウィルコムから発売開始された新しいAndroidスマートフォン「AQUOS PHONE es WX04SH」(シャープ製)。4インチディスプレイを搭載し、コンパクトながらおサイフケータイや防水、ワンセグ、赤外線といった基本機能を揃え、既存のPHSユーザーからの乗り換えももちろん、これからスマートフォンを持とうという人に向けた入門機としても手軽に使えるモデルです。

また、PHSと3G(ソフトバンクモバイル網)のデュアルネットワークに対応し、同じくPHSと3Gに対応していた昨夏モデル「DIGNO DUAL WX04K」ではPHSが通話のみ対応でしたが、AQUOS PHONE es WX04SHではPHSによるデータ通信にも対応しており、テザリングオプション(追加料金)なしでテザリングもできるようになっています。

これまで、当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」では、AQUOS PHONE es WX04SHで暫定的にPHSデータ通信時のみ既存のウィルコムのキャリアメールである「@pdx.ne.jp」や「@**.pdx.ne.jp」、「@willcom.com」といったドメインのメール(以下、ウィルコムメール)を送受信する方法PHSによるテザリング機能を紹介してきました。

今回は、そんなAQUOS PHONE es WX04SHについて、3GおよびPHSによるデータ通信速度や、CPUなどのベンチマーク結果について紹介したいと思います。


◯性能チェック
ベンチマークアプリは「Quadrant Standard Edtion」および「AnTuTu 安兎兎ベンチマーク」を利用して計測を行っています。それぞれ3回測定して、平均値を出しました。


Quadrant Standard Edtion

AnTuTu 安兎兎ベンチマーク

機種Quadrant Standard EdtionAnTuTu 安兎兎ベンチマークAQUOS PHONE es WX04SH1回目:6108平均
60061回目:16491平均
161542回目:60232回目:161233回目:58883回目:15848

AQUOS PHONE es WX04SHは、CPUにQualcomm製「MSM8260A」という最大1.5GHz駆動デュアルコア、内蔵メモリー(RAM)に1GB、内蔵ストレージに8GB、4インチフルワイドVGA(854×480ドット)液晶ディスプレイといったスペックで、1世代くらい前の仕様といっても過言ではないのですが、それでも意外とベンチマーク結果は良いようです。

実際使っていても、普通の操作をしている限りではさすがに最新のクアッドコアCPUと2GB内蔵メモリーを搭載している機種と比べると緩慢さも見られますが、こういうものだと思えば、それほど我慢しなければならないというほどではないかなと思われました。この辺りは、購入する前に実際に手にとって試してみるのがいいんではないかなと思います。


◯通信速度チェック
通信速度は「RBB TODAY SPEED TEST」および「Speedtest.net」を利用して計測を行っています。それぞれ3回測定して、平均値を出しました。ただし、PHSによるデータ通信を利用時に、RBB TODAY SPEED TESTが速度測定を開始できなかったので、Speedtest.netのみとなっています。


3G:RBB TODAY SPEED TEST
3G:Speedtest.net

PHS:Speedtest.net

機種通信方式計測通信速度応答速度通信速度応答速度下り上り下り上りAQUOS PHONE es WX04SH3G1回目6.713.63546.4873.1361342回目9.051.24655.1323.1381503回目7.621.26827.0013.246148平均7.792.04676.013.17144PHS1回目-59946592回目56846513回目5893707平均5890672※通信速度の単位は、3GがMbps、PHSがKbps、応答速度の単位は、msとなっています。

数値的には、意外と3Gは速いという印象ですが、ソフトバンクモバイルは、速度測定アプリだと速い数値が出るのに、いざ実際使うとそれほどでもないということもあるので微妙ですが、それでもそこそこストレスなく通信できていた気がします。

一方で、PHSでのデータ通信はかなり遅くて厳しい印象でした。特に応答速度が悪く、Webページが表示されないといったこともあったりしました。発売前のテストなので、製品版では良くなっていると良いですが、劇的な改善はないんではないかなと思われ、3GからLTEやAXGPな4Gでの通信が当たり前となった今では、いくらテザリングオプションが無料だったり、通信量の制限がなかったりしても、PHSでデータ通信をするのはちょっと厳しいなと思いました。

最後に、3GおよびPHSでデータ通信しているときのAPN(アクセスサーバー)やUserAgentなどの情報を紹介しておきます。アクセスサーバーは、3GがソフトバンクモバイルのAndroidなどと同じopenmobile.ne.jp、PHSがデータ通信機種などと同じprin.ne.jpとなっていました。UserAgent


3G:openmobile.ne.jpを利用
PHS:prin.ne.jpを利用

記事執筆:memn0ck


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