テキスト系妄想メディア「ワラパッパ (WARAPAPPA )」より

子供の頃に好きだったアイドルについて考えていた。

ピンクレディーの踊りを覚えて学校で踊ったりしたのが小学校低学年。「池中玄太80キロ」でチエちゃんを演じた藤谷美和子さんの魅力にやられたのが小学校中学年。「青い珊瑚礁」で松田聖子さんから衝撃を受けたのが小学校高学年。ピンクレディ→藤谷美和子→松田聖子。中学年の藤谷美和子さん以外は、当時の小学生としては正統派路線と言えるだろう。その後、中学生になって志村香さんを好きになり、薬師丸ひろ子さんを経て、高校時代は南野陽子さんで落ち着いた。

当時のアイドルたちがアイドルだった時代、アイドルたちは何を思い、何を語っていたのか?

その答えがここにある。



「ギャルズタレント107人全名鑑」(講談社)。昭和56年当時、第一線で活躍していたアイドルを一冊にまとめた文献だ。

ちなみにこの「KODANSHA情報パック」シリーズには、他にこのようなラインナップがあった。



千代の富士とプロレス。

当時、「プロレステクニック必殺技ベスト100」はもちろん購入したが、千代の富士にはどうしても手が伸びなかったのを覚えている。


話は戻って「ギャルズタレント107人全名鑑」。
ここにアイドルたちが語った言葉が残っているのだ。

これから、それらを一つずつひも解いていきたい。
そうすることで、当時のアイドルたちの希望、情熱、夢、愛、友情、努力、勝利、などが垣間見えるはずだ。


早速ひも解いていこう。

まずは90年代にトレンディドラマで一世を風靡する浅野温子さんと浅野ゆう子さん。お二人がアイドル時代、どんなことを語っていたのか?

・浅野温子さん



・浅野ゆうこさん


完璧主義を語る温子さんと観葉植物にはまっているゆう子さん。後に、W浅野と呼ばれることになろうとは、この頃は知る由もない。

続いては秋ひとみさん。
「お笑いマンガ道場」で2代目女性レギュラーを務めたアイドルである。



目が大きい→好奇心旺盛、という半ば強引とも思える書き出しから最後の「デメキン」へと落とす構成力。さすがは「お笑いマンガ道場」のレギュラーである。

ちなみに秋ひとみさんのデビュー曲は「アンカレッジ経由パリ行き」というタイトルだ。

続いて荒井玉青さん。



最近心配なこと、として最後にさらっと叔父が石原裕次郎であることを告白。裕次郎さんが大病していなかったらどのように告白していたのか、とても興味深い。

石原といえば、石原真理子さん。後に、石原真理絵→石原真理子→石原真理と成長魚のように名前を変えていくことになるが、アイドル時代はどんなことを語っていたのか?



あだ名が「ゲラ子」という意外な事実。今後、最終的に石原ゲラ子で名前をフィックスすることになるかもしれない。

次に僕が小学校中学年時代に好きだった、藤谷美和子さん。



新幹線が開通した日に生まれた、という鉄分の強いプロフィール。ワラパッパに連載しているダーリンハニーの吉川さん(鉄道芸人の一面を持つ)が、喉から手が出るほど欲しいプロフィールだと思う。「わたしは天才的な美女なんだなや」という謎の語尾にも神秘的な魅力を感じる。

続いては西城秀樹さんの妹役でデビューした河合奈保子さん。



「音の出るものだったら、なあんでも好き」

とのことです。

そんなほんわかした魅力の河合さんとは対極に位置した、三原順子さんはどんな感じだったのか?



どうしても低い声で読んでしまう。そして、「でもねあたし」を「でもねアタイ」と言い換えるとさらにしっくりきます。

三原さん的な「つっぱり感」をアピールしている、大橋恵理子さんのプロフィールを見てみよう。



「恵理子ちゃんなんて呼ばれると気持ち悪い」という言い切り。「『える』って呼ばれるほうがいいな」と言った後に、早速「えるは、なんでもやりたがり屋だから」と一人称を「える」にしているあたり、意思の強さが伺える。

さらにつっぱっているアイドルがいた。
越美晴さんだ。



「シットなんて、気分が悪い。大っ嫌い!」という言い切り。もしかしたら、「嫉妬」と「Shit!」をかけているのかもしれない。また、視野360度をいつも全開、というグーグルストリートビュー的なコメントに先見の目が伺える。


また、意外な人物が名付け親のアイドル、速水陽子さんの語りを見てみよう。



どういう経緯で池田満寿夫さんが名付け親になったのだろう?
調べたけど分からなかった。


芸名にまつわることを語っているアイドルで、他には八木美代子さんがいる。



八代亜紀さん、五木ひろしさん、浅田美代子さん。このビック3の名前を足して出来た芸名だという。気にかかるのは「両親の離婚」だが、こういう風に書けたのだから、きっと色々乗り越えた末なのだと思いたい。


ハーフのアイドルはどうだろう?

キャロライン洋子さんを見てみよう。



兄とケンカしてレスリングで勝つ、というアグレッシブさが魅力だ。そして、「キャロライン」という声に出したくなる名前の響きも素敵である。

続いては、変わった経歴を持つハーフのアイドル、ヘレン笹野さん。



芸能誌のレポーターからアイドルになったというヘレンさん。この年の新人賞最有力候補まで言及している。


最後に、今だったらちょっとまずい感じのキャッチフレーズだった矢野良子さん。



「'81もっともニートな女の子」というキャッチフレーズ。これが「2011もっともニートな女の子」だと、だいぶ印象が違ってしまう。最終的にニートとハートをかけているあたりは素晴らしい。




以上、ざっと昭和56年当時にアイドルが何を語っていたのかを見てきた。大体の傾向が分かったので、僕のプロフィールも昔のアイドル風に作ってみた。



今後とも、よろしくお願いいたします。
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