インタビュー：RYTHEM「恋愛観の違うYUIとYUKAが作り上げられる音楽の場所がある」

――常田さんがスキマスイッチでやられている方法と、RYTHEMでの制作において違うのはどういう所ですか？

YUKA：常田さんと一緒にやってみて、「もう本当にプロデューサーとしての立ち位置でいるんだな」というのをすごく感じて。RYTHEMのYUIとYUKAは共にプロデューサーという立場ではなく、同じような位置でやり取りをし合うので、「多分スキマスイッチの2人の中でも、そういう立ち位置でやっているのかな？」と感じましたね。自分達にはできない、「ここに持って行くんだ」という道筋を立ててくれて、私達の出すものがそこに行くように直していってくれて、すごく新しい発見がたくさんあって刺激的でした。

――YUIさんは常田さんと同じく鍵盤を弾かれますが、そういう所で勉強になったり、違いを感じたことはありましたか？

YUI：「常田さんは職人だなぁ」と感じましたね。今回、常田スタジオに行って、メロディから作っていったんですけど、常田さんが鍵盤で色んなコードの組み合わせを弾いてくれて、その中で気に入ったコードがあったら、それをずっとループして欲しいとお願いして。そこに歌メロを乗せていって、メロディができて歌詞、という感じだったんですけど。私の鍵盤の入り口って“歌うための鍵盤”という、歌がありきの鍵盤なんですよね。だからいつもスキマスイッチのライブを見ている時も、“鍵盤で遊ぶ”というやり方を私も身に付けたいなと思いながら勉強していました。常田さんの大きな背中を見ながら（笑）。

――RYTHEMの2人は、恋愛がモチーフの曲を作る際など、お互いの恋愛観を話したりすることはありますか？

YUI：すっごくします（笑）。

――2人の恋愛観は共通している所が多いですか？それとも結構違う感じですか？

YUI：好きになるタイプとかは違うと思いますけど、今回の曲に関しては“RYTHEMちゃん”という架空の女の子を作り上げたくて。それはもう、この先の道しるべにもなる話で。常田さんが入ってくれたことで、自分達もずっと客観的に曲と向かっていることができたんですよ。それがとてもいい温度感で、女子としての目線は入れるんだけど、それは自分という人間全てではない、というような作り方が出来たのは今回すごくいい体験で。やっぱり女子2人でやっているから、そのバランスってとても難しい所だと思うんですよね。お互いに恋愛観が違うと、更に。でも、その恋愛観の違うYUIとYUKAが作り上げられる音楽の場所があるから、それを一から話していった感じですね。

――RYTHEMはそれぞれに作詞を担当される曲もあれば、今回のように共作される曲もありますが、今回はどのように進めていったんですか？

YUKA：今回に関しては、何も無い所からガッツリと。もう“RYTHEMちゃん”というはどういう女の子像なのか？という所から、ある程度の像が見えれば、どういう言葉を使うのか？どういう服装で、どういう日常を送っているのか？が段々と見えてくるので。それに似合った言葉達を見付けていき、ちょっとずれそうになったら「その女の子像はちょっと違う」「ちょっと強気が入りすぎてる」とか（笑）、そういう感じで直していきましたね。「23」というアルバムが結構、実体験とかを元に作った恋愛の歌も多かったり、YUIやYUKAの人柄や恋愛観がちょっと浮き彫りになっていた所を、この次は違う2人だけど、同じ恋をテーマにした曲をこういう風に作り上げることができる、という所に今落ち着いた感じです。

――“RYTHEMちゃん”の今後にも目が離せませんね。

YUKA：そうですね。恋愛部分においても（笑）。

RYTHEM「BEST STORY」初回盤CD+DVD特典
初回盤A：初のDVD化となるレアな映像作品を含むビデオクリップ15曲収録
初回盤B：2008.12.14 渋谷C.C.Lemonホール ライブ映像 1時間収録

秋の全国ツアー「Acoustic Rock?! Tour'09」
10月23日（金）札幌KRAPS HALL
10月25日（日）新潟LOTS
10月30日（金）浜松Live House窓枠
11月01日（日）松山キティホール
11月04日（水）大阪BIG CAT
11月06日（金）金沢AZ
11月08日（日）岡山CRAZYMAMA KINGDOM
11月13日（金）名古屋ボトムライン
11月15日（日）仙台darwin
11月22日（日）福岡DRUM Be-1
料金：3,500円（税込）

1年ぶりのバンドを引き連れてのホールワンマンライブ決定
12月26日（土）中野サンプラザホール
料金：4,800円（税込）

・リズム - アーティスト情報