[画像] 「Koki,」主演リメイク映画は成功するのか 関係者から「成功がほぼ約束されている」との声が出る理由

バラエティーに初出演

 韓国原作のコミック「女神降臨」がファッションモデルのKoki,(こうき)主演で実写映画化されることになった。キムタクこと木村拓哉と工藤静香の次女として知られるKoki,。ネットでは「めっちゃショック」「演技できるの?」「韓国版ドラマには勝てない」などキャスティングについて疑問視する声も上がっていたが、ここにきて風向きが変わってきた。

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 きっかけは10月7日に放送された日本テレビ系「しゃべくり007」だ。Koki,がバラエティー番組に初出演するとあって注目を集めていたが、ふたを開けたら素顔は想像以上の陽気キャラだった。

Koki,

 放送ライターがこう振り返る。

「長いスリットが入った白のセクシードレス姿で登場したKoki,は、MCを務めているくりぃむしちゅーの上田晋也や他のメンバーから質問攻めにあっても、終始ニコニコ顔。反抗期はなく父親のキムタクとは友達感覚で一緒に出掛けていたこと、姉のフルート奏者Cocomiとは何でも相談できる仲良し姉妹であること、ファミレスや牛丼の吉野家には行ったことがないこと、などを正直に話していました。特にモデルの実演コーナーでは、ヤンキー系のポーズやバッグをトイレに落とした時の表情をリクエストされると、思いっきり変顔を作り爆笑を誘っていましたね。コメディエンヌの素質が十分です」

 Koki,が主演する実写映画「女神降臨」は、韓国発の大ヒットWEBマンガ「女神降臨」(yaongyi著)が原作。主人公の麗奈(Koki,)は地味で冴えない容姿から学校でいじめられ、やがて不登校になってしまう。しかし、メイクとの出会いで人生が大きく変わり誰もが振り向く“女神”へと大変身を遂げる……という奇想天外なラブコメディーだ。

 2018年からLINEマンガで連載され、46カ月連続で読者数ランキング1位、21年の年間ランキング女性編第1位、さらに世界10カ国語で同時配信され累計view数は64億回という驚異的な記録を打ち立てた。

 韓国ではドラマ化され、2020年12月から21年2月までケーブル局のtvNで放送された。主人公を演じたムン・ガヨンと「顔天才」と呼ばれるチャ・ウヌ(ボーイズグループ・ASTROのメンバー)、そしてファン・イニョプが演じた三角関係が切なく、世界中のファンを虜にした。ドラマの企画は「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」、「ミスター・サンシャイン」、「愛の不時着」で知られるスタジオドラゴン社が担当しており、突拍子のないラブコメながら品質の高いドラマとして評価されている。

「牛首村」でデビュー

 Koki,と言えば、2022年公開の主演ホラー映画「牛首村」(清水崇監督、東映配給)で俳優デビューしたことで知られるが、興行収入は5億6000万円と恐怖の村シリーズ1作目の「犬鳴村」(20年)の14億円、2作目の「樹海村」(21年)の7億円に届かなかった。「牛首村」主演への抜擢に「親のコネ」「七光り」などと中傷する声も上がったが、今回の「女神降臨」については大ヒットを予想する声が多い。その理由はKoki,と韓国ドラマ版で主人公を演じたムン・ガヨンとの類似性にあるという。

「まず、Koki,とムン・ガヨンは驚くほどビジュアルがそっくりです。身長はムン・ガヨン169センチ、Koki,170センチとほぼ同じ。ドイツ育ちのムン・ガヨンは英独韓のトリリンガルというグローバル女優。インターナショナルスクール出身で英仏日が堪能のKoki,も似た雰囲気をまとっています。

 インスタフォロワー数は『女神降臨』効果で爆発的に伸びたムン・ガヨンの1345万人に対し354万人と大きな開きががありますが、日本版『女神降臨』が劇場公開後に世界配信されれば一気に伸びるでしょう。監督は、映画『チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像』(2014)などの話題作で知られる星野和成氏。実は、星野監督はこの夏クールにテレビ朝日系で放送された韓国ドラマのリメイク『スカイキャッスル』の演出も手掛けるなど韓国作品に精通しているので、Koki,の魅力を存分に引き出せるはず。Koki,にとっても、成功がほぼ約束されている日本版『女神降臨』への出演は賢い選択だと思います」(前出の放送ライター)

 この作品でハードルが高いのが“すっぴん”だ。原作コミックも韓国版ドラマも主人公が美女に変身する前の素顔が詳細に描かれた。しかしKoki,にためらいはないようだ。YouTubeで公開されている予告編でKoki,はニキビだらけのあばた顔とメイク後の美人顔を堂々と披露している。

 配給のソニー・ピクチャーズエンタテインメント関係者は「Koki,自身、『劇中では本来みんなが隠したがるすっぴん姿を全力で披露しました』と公式ホームページでPRしていますし、すでにインスタグラムでもけっこうすっぴん顔を披露しています。女優やファッションモデルの多くはイメージが悪くなるため素顔をさらすのを敬遠しますが、『しゃべくり007』でKoki,は変顔を含め飾らないお茶目な表情を連発していました。さすがの度胸はやはり親譲りですね。今となってみればなぜホラー映画で女優デビューを決めたのか不思議です」

 前編となる「女神降臨 Before」は2025年3月20日、後編となる「女神降臨 After」は同年5月1日に2作連続公開される。「牛首村」の雪辱なるか――。

デイリー新潮編集部