物議を醸した天皇杯2回戦のFC町田ゼルビア対筑波大について、元Jリーガーの鄭大世が改めて言及した(試合は筑波大がPK戦で勝利)。
「町田の選手たちはこの試合でアピールしようと必死で、筑波大の選手たちもプロを相手にモチベーションが高かった。ゲーム後、僕の”note”もバズっていたみたいで。ただ、僕が辛かったのは僕の“note”のせいで、郄橋大悟やチャン・ミンギュらがネットで攻撃の的になってしまったこと。それがめちゃくちゃショックだった」
“note”の内容の一部を紹介すると、以下になる。
「黒田監督が言うようにレフェリングにも問題があると言っても過言ではないかもしれません。
試合を通して3枚イエローが出ましたが、内容的には7、8枚くらい出てもおかしくなかった。
前半ファーストプレーの町田の高橋大悟のアフター気味に見えるプレイで、立ち上がりなのでカードを出しづらかったので、それが試合を通しての基準になりましたね。
審判自身もそれをきっかけに迷いながらジャッジすることになってしまい歯痒く難かったと思うので、心情察します。」
ここで着目したいのが、「前半ファーストプレーの町田の高橋大悟のアフター気味に見えるプレイで、立ち上がりなのでカードを出しづらかったので、それが試合を通しての基準になりましたね・という部分。鄭大世は言う。
「試合全体を見たうえでの冷静な見解。これに共感してくれる方はほとんどだと思います。でも、アンチ町田勢が僕の発言を利用して個人に文句を言っていた。これって、攻撃をされた本人は辛い。それを聞いて、大悟にも謝罪しました」
町田批判について、鄭大世は独自の見解を示す。
「粘着質な感じで町田を批判したい人が多くいることに『なぜ?』と感じてしまいます。矛盾するようですが、そういう人たちの心理も分かる部分はあります。サッカーファンとして自分が応援しているクラブが新参者の町田に負けたら不愉快になるかもしれません。
ただ、町田の粗いプレーを切り取ったり、押したり蹴ったりしているところを切り取って『こんな汚いクラブがJ1王者になってほしくない』とか、そういうものを見ますが、僕自身、町田のサッカーが激しいとは全然思わない」
続けて鄭大世は「これくらいで文句を言っている人たちは欧州のサッカーを見てどう思うの?」と語気を強める。
「自分たちが応援しているクラブよりも弱いはずの町田が勝っているのは汚いプレーをしているから、そう言い聞かせて肯定している」
あくまで鄭大世の個人的な見解だ。批判の声を鎮めるには「J1優勝」と彼は断言する。
「タイトルを獲得したら、何も言えない空気感は出てくる。出る杭は打たれますが、出過ぎた杭は打たれません」
鄭大世曰く「町田が優勝すれば批判の声は小さくなると思います」
構成●サッカーダイジェストTV編集部
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