[9.15 U-20女子W杯準々決勝 日本 1-0 スペイン]
コロンビアU-20女子ワールドカップは15日、各地で準々決勝を開催した。U-20日本女子代表(ヤングなでしこ)は前回決勝で敗れたスペインと対戦し、DF米田博美のゴールで1-0で勝利して4強入りを果たした。準決勝ではオランダと対戦する。
日本は前回女王を相手に主導権を握って試合を進める。前半12分にはロングレンジからMF大山愛笑が強烈なシュートを放つが、わずかに枠の右に外れた。同32分にはDF佐々木里緒が直接FKで得点を狙うもGKにセーブされた。
その後も日本はビルドアップでチャンスを伺う相手に対し、前線から積極的なプレスをかけてボールを前に運ばせない。国際サッカー連盟(FIFA)の速報データによれば前半のシュート数は7対2と圧倒。ただゴールは生まれず、0-0で試合を折り返した。
後半も日本のペース。後半9分、スローインからMF早間美空がペナルティエリア内に侵入してゴール左を狙ったが、枠には飛ばせなかった。同10分にはCKのこぼれ球をDF小山史乃観がシュート気味に蹴り込むと米田がコースを変えたボールにFW松窪真心が反応。しかしこれも枠の上に飛んだ。攻勢を強める日本は同12分、MF松永未夢のミドルシュートがゴール右に飛ぶがGKの好セーブに阻まれて先制には至らない。
後半21分には日本が試合を優位に進める中、この日が20歳の誕生日となったGK大熊茜が遅延行為をしたと判断されてイエローカードを提示された。直後の同22分、FWルシア・コラレスに左サイドを突破されてピンチを迎える。PA内からシュートを放たれたが、ポストに助けられて失点を回避した。
一時はスペインの時間帯となったが終盤は再び日本が攻め込む。それでも得点することはできず延長戦にもつれ込んだ。すると延長前半12分、左サイドからのFKを大山が蹴るとPA内中央で米田がバックヘッドで合わせてゴールイン。待望の先制点を獲得した。
延長後半の終盤は相手GKも前線に上がるCKを連続で受けたほか、今大会から導入されたチームのリクエスト方式によるビデオ判定「フットボール・ビデオ・サポート」でスペインがPKをアピールする場面も。それでも主審はPKに該当する反則がなかったことを映像で確認して再開し、そのままタイムアップを迎えた。日本は試合を通じて20本以上のシュートを放ってスペインを圧倒し、前回決勝や2022年U-17女子W杯、パリオリンピックでの雪辱を果たした。
PCMAX
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